バジル栽培は初心者向き
バジルは育て方の簡単な初心者向きのハーブです。種まきからでも苗からでも育てることができ、いろいろな料理に使えて便利ですね。基本的に1年草なので冬には枯れてしまいます、夏の時期にたくさん収穫して保存しておくこともできますよ。簡単に育てられて収穫の喜びも感じる事ができるバジルは初めてのガーデニングにおすすめです。
プランターでも栽培できる
バジルは栽培が簡単なハーブです。畑がないと栽培できないことはなく、プランターでも十分栽培することができますよ。プランターの方が移動させたりできるメリットもあるので、畑はあってもあえてプランターで育てるという栽培方法もできます。プランターの場合は剪定で株の大きさをコントロールしてやると邪魔になりません。
初心者でも失敗が少ない
バジルは失敗が少ない所もおすすめです。葉を収穫するハーブなので実を付けなくて失敗するということがありません、また収穫は少なくても時期が来れば必ずできるので初めてでも収穫する喜びを感じることができます。またバジルは生命力が強いこともあり、少し水やりや肥料が途切れてもまた元気に戻りますよ。
バジルの病気
バジルは強いハーブなので病気はほとんど心配しなくても大丈夫です。水のやりすぎによる根腐れや害虫に気をつけて、通常の管理をしてやれば元気に育ってくれます。
バジルってどんな植物?
バジルはシソ科の一年草です、日本では越冬できません。葉を収穫して料理に使って食べます、イタリア料理がよく合いますね。葉を収穫しすぎても冷凍保存することができるので使いやすいです、また大量に使ってパスタソースとして長期保存することもできます。
バジルとバジリコは同じ
バジル(Basil)は英語で、バジリコ(Basilico)はイタリア語で同じ植物のことを指します。両者の違いは言葉の違いだけですが、バジルソースとかバジリコペーストとは商品によって名前が違うことがあります、バジルとバジリコは同じだと覚えておけば間違えませんね。
バジルの種類
スイートバジル
一般的なバジルでバジルという名前で売られていたら、だいたいスイートバジルです。独特の香りがおいしく、イタリア料理によく合います。取れすぎても冷凍保存ができますし、バジルソースにしておけばいつでも使えますね。意外と和風に味付けにも合いますので試してみてください。
レモンバジル
レモンバジルはシトラスバジルとも呼ばれていて葉が小さいのが特徴です。スイートバジルと比べるとレモンのような柑橘系の香りがあります。魚や鶏肉によくあうので、唐揚げやスープによく使われます。
ダークオパールバジル
ダークオークバジルは形はスイートバジルですが、全体定期に赤紫色をしています。青しそと赤しその関係に似ていて、味はほとんど変わりません。ダークオパールバジルはピンク色の可愛らしい花が咲くので鑑賞用に育てられることもあります。葉の色が綺麗なのでオイル漬けや和え物によく合います。
バジル栽培の時期
夏が栽培の時期
バジルは夏野菜なので4月~5月に種まきして成長するにしたがって収穫できます。夏の終わりに実を付けますがこれは食べられません。バジルは寒さに弱いので、ずっと植えっぱなしにしておくと寒くなるにつれ枯れてしまいます。日本の冬の寒さにバジルは耐えられないので、栽培のシーズンは初夏から夏だけです。
バジルの栽培に適した環境
バジルは日当たりがよく水はけのいい土地を好みます。バジルを植え付ける場所はバジルの好む環境を選びましょう。またベランダでプランター栽培する場合も同じで、バジルにとって厳しい環境になりすぎないように注意が必要です。
土作り
畑でバジルを栽培する場合は植え付けの一週間前に土作りをしておきます。まずはよく耕し、バジルは弱酸性を好むので苦土石灰をまきます。同時にたい肥を土に混ぜ込んで、一週間おきなじませておきます。日当たりと水はけのよい場所を選ぶことがポイントです。
たい肥の選び方
土作りの目的は耕して土を柔らかくし根はりをよくすることと、たい肥を土に混ぜ込んで栄養を補給してやることです。そこでたい肥は長く効くもの、ゆっくり分解されていくものを選びます。牛ふんには植物の繊維が残っていてゆっくり分解され、土を柔らかくする効果がありおすすめです。
バジルの育て方:栽培方法①
種まき
バジルを種まきから栽培する場合、地植えかポットへ種まきしてから育てた苗を植える二つの方法があります。地植えで種まきする場合は種同士が重ならないように種まきします、これはバジルの種が光を好むためです。ポットに種まきする場合はやはり重ならないように4~5粒種まきして、間引きながら育てていきます。
発芽の時期
種まきしたバジルが発芽するには20℃以上の気温と日光が必要です。ですので種まきしたバジルは土を被せずに水やりだけしておきます。また種まきの時期は霜の心配のない4月下旬が適しています。発芽したら成長のいい芽だけ残して間引きします、間引きした芽はベビーリーフとして食べることができますよ。
バジルの育て方:栽培方法②
苗の選び方
バジルを栽培する方が増えてきてバジルの苗がよく売られています、元気な苗を植え付けてたくさん収穫したいですね。元気な苗の選び方は葉が詰まっていて、緑色が鮮やかであることです。
苗の植え付け
バジルは葉を収穫するので、雨で土がはねないようにマルチを張ることをおすすめします。株間は30cmほど開け、苗を植え付けるための穴を掘ったら水を穴へ入れます。少し待って水が引いたら苗を植え付け、また水やりをしておきます。
トマトと混ぜて植え付ける
コンパニオンプランツといって一緒に育てるとお互いにいい影響を及ぼす植物があります。トマトとバジルは一緒に食べてもおいしいですが、一緒に育てても相性バツグンです。害虫を寄せ付けない効果やトマトの成長を助けて味をよくする効果があります。トマトとバジルを鉢へ寄せ植えすると見栄えもいいのでおすすめですよ。
バジルの育て方:栽培方法③
水やりの仕方
バジルの水やりは基本的に毎日です。バジルを栽培する時期である夏は熱く、乾燥しがちなので水やりで水分を補給してあげましょう。基本的なことですが水やりにはじょうろを使って、土が流れてしまわないようにします。根が土から出てしまうと株が弱ることがあるので注意しましょう。
水やりの意外な効果
水やりは水分を補給するのが目的ですが、他にも意外な効果があります。一つは泥を洗い流せることです、雨などではねてしまう泥は水やりで流すことができます。これは葉を食べるバジルでは嬉しいことですね。また水やりで虫を流してしまうこともできますよ。
バジルの育て方:栽培方法④
肥料のやり方
肥料はバジルの成長に従って与えていきますが、肥料を与えるペースは2周間に1回ずつにしましょう。肥料は一度に与えすぎると逆効果なので、バジルの成長に従って必要な分だけを与えるようにします。肥料は株の根元にまき、土に混ぜ込んで与えます。
肥料の選び方
バジルの栽培中に与える肥料は追肥という肥料です。肥料の選び方は化学肥料や鶏糞などの即効性のある肥料を選びましょう。牛ふんやたい肥は元肥といって土作りに使う肥料なので追肥には向きません。
バジルの育て方:栽培方法⑤
バジルの切り戻しとは?
バジルの切り戻しとは伸びてきた茎を切ることです。切り戻しをすることで茎が増えて葉の枚数が増え収穫量を増やすことができます。また切り戻しをすれば株の形を整えることができて健康に栽培することができます。切り戻しは剪定バサミがあればできます、タイミングを見て切り戻しをしていきましょう。
切り戻しのタイミング
切り戻しをするタイミングは栽培している環境によりますが、畑であればだいたい腰の高さぐらいに成長した頃が切り戻しのタイミングです。他にベランダでプランター栽培している場合などはベランダの広さに応じて切り戻しするタイミングを決めてください。
剪定のやり方
剪定のやり方はまず摘心をします、摘心とは主茎を切って成長を止めてしまうことです。摘心することで脇芽が伸びるようになり葉が増えて収穫量が増えます。脇芽が伸びたら剪定することでさらに脇芽が伸びてきて収穫できます。このように剪定と収穫を繰り返すことで収穫量を増やしていけます、バジルの剪定は葉の枚数を増やすために行うのです。
花は早めに切り取る
バジルは成長すると花を付けます、花をつけると花と種に栄養が取られるので早めに切り取ってしまいましょう。花に栄養を取られないことで葉の収穫量を増やすことができますよ。
バジルの育て方:栽培方法⑥
収穫のやり方
バジルの収穫は若く柔らかい葉を収穫します。収穫のやり方は簡単でハサミで切るか、手でちぎれば大丈夫です。切り戻しと剪定がうまくいっているとどんどん葉が出てくるので、それに従って収穫していきましょう。
収穫した後の保存方法
収穫したバジルはフレッシュな香りがおいしいですね。食べ切れない分は保存することができます、乾燥させて乾燥バジルとして保存したり、葉のまま冷凍保存することもできますよ。バジルは保存ができるのでどんどん収穫していきましょう。
バジルの育て方:栽培方法⑦
いつまで収穫できる?
バジルが元気な限り収穫はできますが、だいたい9月末ごろまでです。バジルは寒さに弱いので、寒気がくるととたんに弱ってしまいます。バジルは一年草で越冬はできません。
バジルの育て方:栽培方法⑧
栽培後の後片付け
栽培が終わったら後片付けが必ずあります。バジルは葉を収穫するので茎と根が残ります、これを処分しないといけませんね。ゴミとして捨てる場合は自治体のルールに従ってください、広い畑がある方なら肥料にすることもできます。また土の中に根が残っているので、できるかぎり取り除いておきましょう。
来年の栽培に向けて
来年も同じ場所でバジルを栽培することはできません。連作障害といってバジルの成長が悪くなることがあります。バジルは連作障害が少ないですが、他の野菜では大きいものもあります。そこでうまく畑をローテーションして、連作障害が起きないようにしていきましょう。
プランターでのバジルの育て方:栽培方法①
苗の植え付けがおすすめ
プランターで栽培する場合は苗から植え付けることが失敗が少なくおすすめです。畑での場合と育て方は同じです。植え付ける時期、切り戻し、剪定、収穫の作業をしていきましょう。プランターは普通の深さがあれば大丈夫ですよ。植え付けは同じように水をやってから植え付けていきます。
プランターでの土の選び方
プランターの土は野菜栽培用のものを選べば大丈夫です。買ってきた土をそのままいれれば、すぐに苗の植え付けができます。もし前回の土が残っている場合はきちんと土づくりをすればまだ使えます。堆肥を入れたりして土に栄養を補給してやりますが、自信がなければ買ってきた土と入れ替えた方が無難です。
暑い時期に特に注意すること
ベランダでバジル栽培をする場合に気を付けたいのがエアコンの室外機です。エアコンの室外機からは熱い空気が出ています、夏の暑い時期は特にそうですね。この熱い風がバジルに当て続けてしまうとバジルが弱ってしまいます。エアコンの風が当たらないような位置にバジルを置くようにしましょう。
プランターでのバジルの育て方:栽培方法②
プランターならではのメリット
プランターだと周囲の環境によっては大きく栽培できないので、収穫量も落ちてしまいがちです。ですがプランターには移動できるというメリットがあって、バジルの場合は日の当たる位置に動かしたり、暑すぎる時期は日陰に動かしたりすることができます。自由に移動できるのがプランターのメリットで、室内に入れることだってできますね。
水やり、肥料のやり方
プランターは土が少ないので水もちと肥料もちが畑に比べると弱いです。プランターでは特に水が切れないように注意して水やりをしてきましょう。肥料をやるタイミングは畑と同じで、2周間に1回のペースで与えていきます。
プランターでのバジルの育て方:栽培方法③
栽培中の管理
プランター栽培での管理で特に気を付けることは、株の大きさを剪定でコントロールすることです。株が大きければ大きいほど収穫量は増えますが、ベランダなどの広さに合わせた株の大きさにしないといけません。剪定するのと同じ要領で枝を切っていきます。
収穫のやり方
収穫のやり方も同じですが、ベランダで栽培している方がすぐに収穫できて便利です。バジルを使いたいときにちょっとベランダへ出て、新鮮なバジルを必要なだけ収穫しやすいですね。獲れたてのバジルはフレッシュな香りでおいしいですよ。取れすぎた場合も冷凍保存がきくので長く楽しむことができます。
バジルの栽培方法まとめ
バジルは初心者でも失敗なく栽培することができ、収穫もたくさんできるおすすめのハーブです。栽培中の管理は難しいことはなく、水やりと肥料を切らさないようにすればたくさん収穫できますよ。イタリア料理にバジルを使う機会は多いので、案外使い切ってしまうのではないでしょうか?バジルは暖かい時期に育てやすいので、ぜひ挑戦してみましょう。
バジル栽培についてもっと知りたい方はこちらのチェック!
バジルの栽培は簡単なのですが、以下の2つの記事は少し変わった栽培方法なのでご紹介します。上の記事では基本的に冬は越せないバジルの冬越しの方法について解説されています、長くバジルを栽培していたい方におすすめです。下の記事はバジルの水耕栽培の記事で、土に植えつけるのではなく水をつかって栽培する方法を解説しています。どちらもチェックしてみてください。
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