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オクラの育て方!基本の土作りから肥料のやり方や収穫までを詳しくご紹介!

夏野菜でねばねば野菜といえば、オクラを思い浮かべることが多いのではないでしょうか?オクラの育て方は、追肥や剪定を行えば、長期間収穫をすることができる野菜なんです。今回は、多収穫できるオクラの育て方を、詳しくご紹介していきます。
2020年8月27日
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オクラを多収穫できる育て方

オクラは品種にもよりますが、家庭でも種まきから苗を作って簡単に栽培することができる夏野菜です。種まきで発芽したら苗を定植し、肥料・追肥していきながらたくさん収穫していきましょう。このまとめでは、オクラの基本の土作りをはじめ、剪定・肥料のやり方や収穫までを詳しくまとめてご紹介していきます。

オクラの基本情報

オクラを栽培するにあたって、オクラについての詳細情報もチェックしておきましょう。野菜は連作障害にも気をつけないといけないので、科名属名や耐寒性・耐暑性についても見ておくとよいでしょう。

科名属名

オクラは、アオイ科トロロアオイ属に分類されています。

学名

オクラの学名は、「Abelmoschus・esculentus・Moench」です。

和名別名

オクラは、ワタノメイガの幼虫が好んで住み着きます。このため、ワタオクラと呼ばれたり、ねばねばした触感が特徴の野菜なので、トロロアオイと属名で呼んでいることもあるようです。

原産国

オクラの原産国は、アフリカです。特に北東部を中心に栽培されています。暖かい地域が原産国のため、寒冷地では植え付けが遅くなります。

耐寒性・耐暑性

耐暑性が強く、夏の西日でも水切れをおこさない限り収穫することができます。一方寒さに極端に弱い野菜で、10℃を下回ると葉茎が茶色く変色して枯れこみます。種まきの際には、気温や寒風が当たらないよう、環境を整えてあげる必要がありますね。

収穫時期

早く苗を地植えできる暖地では、5月末ごろから収穫することができますよ。9月中旬まで絶え間なく収穫することができる、長期栽培が可能な野菜です。寒冷地では収穫時期が気温に左右されるようで、少し収穫時期は短縮されます。

分類・連作

オクラは、草丈が1m程度にも成長する背丈の高い野菜です。また、野菜の中でも連作障害に気をつける必要があり、一度栽培したら土を最短でも1年は休ませなくてはなりません。その土でオクラを栽培したことがない状態でも、ナスやトマトなどを連作してしまうと、オクラの苗がうまく育たず立ち枯れをおこしてしまうので注意しましょう。

オクラの苗の選び方

オクラの苗を購入する場合は、根元がしっかりしているよく本葉が開いたポット苗を選ぶようにしましょう。また、購入してからは早めに定植するっことで、根を傷めずに成長させることができますよ。種まき後は、両方の本葉が均等で、根元がぐらつかないものがよく根を張っているサインです。上手に間引きをすることで、丈夫な苗を育てていくことができそうですね。

連作障害の対策

オクラは、一度株を植えた場所には1年から4年ほどは植え付けないようにしなくてはなりません。連作障害の対策として、ナスやトマト・オクラの苗を接ぎ木苗にする方法があります。接ぎ木苗は、オクラの根が張って育つのではなく、連作障害の心配がない台木を使用しています。そのため、通年通して家庭菜園をしている土質には、接ぎ木苗を選ぶとよいでしょう。

オクラの品種

オクラを栽培するのは、病気・肥料などに気をつければ、初心者でも比較的簡単に栽培することができます。オクラのなかでも、赤い果実を実らせるオクラなど、いろいろな種類があります。

島オクラ

島オクラは、角がなく果実が柔らかいオクラの種類です。主に、沖縄などの暖かい地域で栽培されているオクラです。20cm程度に成長します。温暖地域では、3月から種まきを行い4月下旬から収穫することができます。寒冷地には向かないので、中間地までで栽培するようにしましょう。


ベターファイブ

基本的な、五角に角があるオクラの種類です。種まき後から収穫までの期間が短い、極早生種です。家庭菜園でも育てやすく豊作性なので、日本でもよく栽培されている品種ですよ。収穫時期は、開花してから約3日程度で約5cm程度になったら早めに収穫してあげましょう。この品種の果実はやや小さめで、病気に強くなっています。初心者でも比較的簡単なので、初めての家庭菜園にもおすすめです。

紅オクラ・ベニー

鮮やかな赤色が特徴のオクラです。角がきれいな五角形の角オクラの赤い果実で、約7cm程度の小ぶりです。肥料を好む豊作性なので、追肥を行ってどんどん果実をつけていきます。追肥には、窒素が多くならないように気をつけましょう。赤いオクラを食卓に出すと、色どりが良くなっておしゃれですね。

ダビデの星

ダビデの星は、イスラエル原産のオクラの品種です。イスラエルでは昔ながらの伝統野菜で、柔らかくねばねばとした触感が良い種類です。断面を切るときれいな星形をしていて、短く果肉が厚いのが特徴です。水やりが不足すると、硬い触感になってしまうので約5cm程度で収穫します。

オクラの育て方①土作り

種まきの場合は、発芽しやすいように種まき用専用培養土だと簡単です。発芽して苗ができたら定植するので、苗を定植する際の土作りについてまとめてみました。定植の植え付け前に、酸性土壌を中和しておくようにします。

土作り

オクラは、根をまっすぐに長く伸ばしていく特徴があります。そのため、土は約40cm程度掘り起こして天地返しをしておきましょう。赤玉土を主体に、腐葉土:バーミキュライトを6:3:1の割合で混ぜ合わせておきましょう。苗の植え付け前には石灰をまき、中和しておきます。肥大な土質を好むため、化成肥料を元肥としてすき込んでおくとよいでしょう。

プランター栽培の場合

庭に広いスペースがなかったり、土が深くない場合は、プランターを使用してもオクラを栽培することができますよ。オクラは背丈も高く倒れやすいので、しっかりした素材で深さ30cm以上あればよいと思います。市販の草花専用培養土や、野菜用の土を使用できます。倒れないように、土の軽量化はしないほうがよいと思いますよ。

オクラの育て方②種まき

種まきは、寒い時期からまくので、暴風対策や霜よけをしておくと失敗が少なくなります。ここでは、種まき時期・種まき方法や、発芽しやすい方法もご紹介します。

種まき時期

オクラの生育温度は、20℃以上です。そのため、早く種まきをしても発芽しません。種まきは、土壌が十分に暖かくなった5月から6月です。

種まき方法

種まきの苗に、発芽をよくするため一晩水につけておくとよいでしょう。直まきの場合は、指で一本の筋を敷いて筋蒔きします。ポットの場合は、一つの穴に3粒ほど撒いておきます。ポットの場合は、そこから水を吸収できるように広めのタッパーなどに水を張って底面を浸しておくようにします。直まきの場合は、水やりをこまめに行うようにしましょう。

発芽後の管理

よく日の当たる場所で生育し、発芽したら本葉が出る前に間引きを行います。二回目の間引きは本葉が見え、茎がしっかり立ってきたころに行いましょう。葉の大きさがそろっていて、緑色が濃いものだけを残して間引いていくようにしていきます。本葉が大きくなり苗として大きくなるまでは、水切れをおこさないように水やりに注意していきましょう。

オクラの育て方③水やり

水やりのタイミングや、水やりの管理には気を付けて栽培していきましょう。開花や結実には、日光・肥料の他にも水分も大切になってきます。植え付け後、特に一番花が開花した後の夏場には、水切れをおこさないように水やりに注意していきましょう。

水やりのタイミング

オクラは乾燥にも強い野菜で、水やりが少なく、少しの日照りなら耐えられます。多湿環境のほうが病気になりやすいといわれています。夏場は少し乾燥してしまいがちですが、乾燥した状態が長く続きすぎなければ、めったに枯れることはありません。オクラの実をつけるためには、乾燥しすぎた状態では実りません。水やりのタイミングは、朝夕に土壌が乾燥していたらたっぷりとやるようにしましょう。

過湿の弱い


この逆で、オクラの苗は過湿状態になってしまうと、立ち枯れをおこすことがあります。水やりのし過ぎ・梅雨の時期に、長時間根が湿っていると腐食しやすいといわれています。植え付け後に梅雨時期を迎えてしまいます。トマトの雨よけなどは必要ありませんが、必要以上の水やりはやはり避けたほうがよさそうですね。

オクラの育て方④苗の植え付け

種まきをして、ある程度大きくなったオクラの苗を、庭や大きめのプランターへと植え付けていきましょう。定植する苗の植え付けは、本葉が見えて艶があり緑が濃い苗を選び、あまり大きくなりすぎないうちに定植します。

庭へ植え付け

オクラの根は、まっすぐに深く根を張るという特徴があります。そのため、あまり大きくなってしまった苗は植えt付けが難しくなるので、移殖が難しいといわれています。土壌が十分に暖かく、霜が降りる心配がなくなったろには定植が可能になります。根鉢を崩さないように注意しながら、深植えしないように植え付けます。植え付け後は、たっぷりと水やりを行います。

日当り

オクラは、太陽の光を好む野菜です。そのため、オクラの苗を複数植え付けるときには、間隔を30cmから45cm程度あけるとよいでしょう。葉が大きく広がりすぎてしまうと、日当りの向きによっては十分に日光に当たれない株が出てきてしまいます。一つの株でも多収穫が見込めるので、オクラの苗をぎっしりと植えすぎないようにしたいですね。

オクラの育て方⑤倒伏対策

梅雨明け後、気温が上昇してよく日に当たるようになると、背丈を大きく伸ばして成長します。7月から8月の間には、草丈が1m以上にもなるといわれています。ここからは、オクラの倒伏対策についてまとめていきたいと思います。

倒伏対策・支柱

梅雨明け後、オクラが大きく成長すると、台風や強風による倒伏の心配があります。倒れてしまうと茎が折れてしまったり、果実を落としたり黒点病などの被害にあうことがあります。自然に任せて成長させてしまうと、茎が乱れて支柱に沿わなくなってしまうこともあります。支柱を立てる時期は、定植後に茎が伸びてきた約30cmの高さで立てておきましょう。

オクラの育て方⑥肥料

肥大な土質を好むオクラなので、元肥としても化成肥料や腐葉土を多く使用しておきます。オクラが成長して花が咲くころには、果実を大きくするために肥料を与えましょう。

肥料の時期

花が咲くころの、5月初旬に与えましょう。追肥は、果実を連続してつけるので、株の勢いを落としているようだったら施しましょう。目安としては、6月中の梅雨明け後に追肥を与えていきましょう。追肥のやりすぎは、病気や害虫病の原因にもなってしまいます。特に、追肥ばかりしていくと窒素多過になりがちです。そのため、窒素分が少ない肥料や有機物を追肥として施していきましょう。

肥料の施し方

オクラは、肥料分を吸収する力が強いのが特徴です。そのため、あまり肥料を与えすぎてしまうと、葉茎だけがしっかりと成長して、花が咲かなくなってしまいます。そのため、肥料の量はしっかり守るようにしたいですね。化成肥料で、窒素・リン酸・カリが等分に含まれているものを使用しましょう。株もとに、一握り分を均等に撒いておきます。

オクラの育て方⑦剪定

一番最初の収穫が終わると、一緒に下葉を掻くようにして剪定を行います。収穫のたびにこの剪定を行ってくので、しっかりと剪定方法を覚えておくとよさそうです。

剪定方法

オクラは、低い位置で開花してどんどん高く成長していきます。開花して果実が実ったら、収穫と同時に下についている葉っぱを剪定しましょう。果実は、葉と茎のわき目に実ります。株もとの下についている葉っぱから順に、剪定します。この剪定を行うと、根が吸収して送る養分が、果実がついている上のほうへと流れるようになりますよ。

オクラの育て方⑧害虫

オクラは害虫病にかかりやすい野菜でもあります。生育不良で形が変形してしまう病気もあるので、土壌改良・肥料の与えすぎにも注意が必要です。オクラが主にかかりやすい害虫と、病気についてまとめてみました。

害虫①ハスモンヨトウ

ヨトウムシは、成虫が飛来して産卵していくオクラにかかりやすい害虫です。暖かくなると飛来してきた成虫が産卵し、孵化すると何匹もの幼虫が葉を食害していきます。幼虫は夜中に動き始めるため、日中に発見することが難しい害虫です。対策としては、飛来する時期の前に薬剤をまいておくようにします。

害虫②アブラムシ


オクラにアブラムシがついてしまうと、葉の裏にびっしりとたくさんのアブラムシがはびこるようになります。アブラムシは、葉から養分を吸汁していきます。葉が黄色に変色して落葉し、光合成ができなくなってしまう厄介な害虫です。葉の裏をホースの水で流したり、薬剤を散布して対策しましょう。黒のマルチングを施すと、アブラムシの発生を防ぐのに有効です。

害虫③ワタノメイガ

ワタノメイガは、オクラによくついてしまう害虫です。約20mm程度の幼虫は、葉を巻いて筒状にします。この筒の中で葉っぱを食害していきます。早く苗を植えると卵を産まれてしまうため、定植した後はネットをかぶせておいてもよいでしょう。

オクラの育て方⑨病気

オクラは病気にかかると変形をしたり、花が咲かないこともあります。葉茎が変色してきて、そのまま枯れてしまうこともあるようです。ここでは、オクラの病気や対策方法についてまとめていきます。

病気①苗立ち枯れ病

株もとの茎が腐ったようになって、そのまま枯れてしまう病気を苗立ち枯れ病といいます。カビによって感染する病気で、特に梅雨の時期に多湿の環境が続くとかかりやすくなります。そのままにしておくと次第に周囲の野菜にも感染していくため、ダコニール等の薬剤を土壌にも散布しておきましょう。

病気②モザイク病

モザイク病は、アブラムシによって媒介されて感染する病気です。モザイク病にかかると、葉が濃淡でモザイクのようになっていきます。花が咲かなくなったり、果実が変形してしまったりします。アブラムシ対策をしておくようにしましょう。

オクラの育て方⑩収穫

収穫が遅くなってしまうと、どんどん果実が固くなって美味しくなくなってしまいます。おいしい収穫の適期に収穫できるようにしたいですね。花を食用に出来るオクラは、花の蕾の状態でも収穫することができますよ。

収穫時期

オクラの収穫は、花が咲いてから約5日程度です。品種によって、果実の長さが7cmから12cmになったら早めに収穫するようにしましょう。また、一番初めについた果実だけは約3日程度で早めに収穫します。一番花の果実を早く収穫すると、その後の果実がよく実るようになりますよ。

収穫方法

果実は、若いころに収穫しても茎はとても固くなっています。そのため、手で茎を折るようにしてしまうと失敗してしまいます。良く消毒したしたはさみを使用して、果実の根元でカットして収穫しましょう。追肥をしていくとどんどん果実をつけます。収穫は若い状態でも可能なので、硬くなる前には収穫してしまいましょう。

オクラ育て方で多収穫を目指そう

オクラの栽培方法について、よく知ることが出来たでしょうか?種まき方法に気をつければ、5月には大きく育ってきます。多収穫を目指すなら、追肥のタイミングや剪定に気を付けて行っていきましょう。追肥は窒素分が多くならないように気をつけてくださいね。その養分は、適時剪定をして上へと送ってあげましょう。またオクラは、連作障害がありましたね。苗をよく選び、土壌改良・基本の土作りに力を入れるとよいのではないでしょうか?

オクラが気になる方はこちらをチェック!

オクラの種まきから収穫まで、詳しい育て方を掲載しています。