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高野山観光の楽しみ方は?人気名所を回れるおすすめコースや見どころを大公開!

弘法大師空海が造り上げた天空の宗教都市が高野山です。高野山と聞くと、行ったことの無いひとは、お寺のいっぱいある所くらいにしか思わないでしょうが、最近は観光で脚光を浴びています。外国人も多く訪れる高野山観光をあなたもしてみませんか。
2020年8月27日
kawana yukio
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高野山とはどんな所

高野山は、和歌山県伊都郡高野町にあり、1000m級の山々に囲まれた800m級の平坦地となっており、弘法大師空海が修禅道場として816年に開山させました。じつは高野山という山はなく、周辺の山々の総称が高野山と呼ばれています。

広大な敷地範囲となっており、日本仏教の聖地の一つ、真言宗の総本山として大変有名な場所です。高野山内の地区や建物、参詣道などが世界遺産登録されている世界的に有名な日本仏教の聖地です。世界に開かれていますので、世界中の人が高野山詣でに訪れています。(※この記事の情報は2019年1月10日現在の物です)

高野山観光の最重要名所スポット:二大聖地

高野山を観光しようといた場合、あまりにも広大なスケールのため、観光巡りも簡単には済みません。日帰りコースを考えて簡単に済まそうとした場合、どうしても押さえべき、おすすめ名所スポットがあります。高野山二大聖地の壇上伽藍と高野山奥の院です。


その名所スポットを散策・参拝した上で、周辺の見どころ・名所スポットを散策するのが、後悔しない回り方・楽しみ方といえます。

壇上伽藍

壇上伽藍(だんじょうがらん)は弘法大師空海が最初に開山した場所の総称です。根本大塔・金堂など19の建造物が境内に建ち並んでいます。高野山の二大聖地の内の一つです。高野山観光で必要な名所スポットで、壇上伽藍全体が世界遺産となっています。


壇上伽藍の境内自体が広いので、名所スポットを散策するのが、おすすめの楽しみ方です。回り方の規則などありません。中央案内所で解説・案内図が入手できます。根本大塔・金堂は拝観料が必要となります。

根本大塔

壇上伽藍にある、高野山全体の中心となる仏塔です。弘法大師空海が描く密教世界の象徴として建設されました。何回も焼失に合い、現在の根本大塔は1937年に復元建造されたものです。高さ48,5mで周囲は30m四方となっています。


塔内に入ると、密教の世界に魅了されます、 

拝観時間:通年8:30~17:00 拝観料:200円
 

金堂

壇上伽藍にある、高野山開山初期に造られたお堂です。高野山の総本堂となっており、重要な行事はここで行われます。本尊は秘宝:薬師如来です。このお堂も何回も焼失しており、現在の物は1932年に再建された物です。

 

拝観時間:通年8:30~17:00 拝観料:200円

高野山奥の院

高野山の二大聖地のもう一つです。高野山の奥の墓地地帯の最深部にあります。弘法大師の御廟もありますが、写真撮影は禁止されます。一の橋から参道は、2Kmに及び20万基とも言われる墓石・慰霊碑と樹齢700年超の杉古木が、弘法大師の思う世界を味合わせてくれます。世界遺産にも登録されています。

高野山奥の院参道

高野山奥の院に詣でる参道自体が、日帰り観光コースとなっています。一の橋から奥の院までの2Kmの参道は散策するのに最適で、おすすめの名所スポットや見どころスポットが満載です。

近代の有名人の墓石や戦国大名の墓石が並んでいたりと、死後の世界は上下の隔たり無い弘法大師の考える世界が垣間見えます。一の橋案内所で詳しい案内図などが手に入ります。回り方など規制もありませんので、ゆっくり弘法大師の世界が味わえます。

高野山観光の重要名所スポット1

金剛峯寺

金剛峯寺(こんごうぶじ)は高野山のヘッドオフィスです。壇上伽藍の隣に位置しますが、境内も広く建造物も多い寺院です。日帰りコースで壇上伽藍の観光が終わったら、おすすめの名所スポットです。

ヘッドオフィスですので、お坊さんも多く出入りし、天皇家とも付き合いの深い寺院です。壇上伽藍から金剛峯寺が一般的な回り方で、見どころ散策の楽しみ方です。由緒ある品々を所蔵している寺院で、いろいろな体験も楽しめます。

総本山金剛峯寺とは | 高野山真言宗 総本山金剛峯寺
高野山真言宗 総本山金剛峯寺の公式ウェブサイトです。高野山は2015年に開創1200年の記念すべき年を迎えます。

高野山観光の重要名所スポット2

大門

昔からの高野山の入口で現在の国道入口近くある門です。世界遺産にもなっている大門で、近寄って見ると、その荘厳さと威厳の高さが実感できます。
 

高野山結界のシンボルで、景色も素晴らしく、遠く四国の山々や淡路島なども見えます。回り方としては、壇上伽藍から近くですので、壇上伽藍とのセット観光が良いでしょう。金剛力士像も見どころです。日帰りの場合、押さえてほしいおすすめ名所です。

高野山観光の重要名所スポット3


徳川家霊台

ケーブルカー駅(高野山駅)からバス専用路を通ると左側に出てくる建造物で、波切不動前バス停の近くにあります。徳川の三代将軍・家光が建てたもので、初代・家康と二代・秀忠が祀られています。

見どころは、徳川家の威厳を示すように作られ、漆・金箔・壁画などで彩られた素晴らしい霊台です。回り方としては、日帰りコースで、高野山駅に帰る途中に寄る人が多いです。世界遺産登録もされており、おすすめです。

拝観時間 8:30~16:30 拝観料:200円

高野山観光の重要名所スポット4

金剛三昧院

鎌倉幕府を作った源頼朝の妻で、自らも鎌倉幕府の将軍になった北条政子が、夫と子供の菩提を弔うため建立した寺院です。境内にある多宝塔は国宝であり、その他十一の重要文化財があります。

金剛三昧院の楽しみ方の一つに、宿坊があります。他にも宿坊はたくさんあるのですが、格の高さはトップクラスで、精進料理など僧侶に日常を味わうことができます。春になると、石楠花(シャクナゲ)で見事に埋め尽くされる、世界遺産登録されている寺院です。

世界遺産高野山 金剛三昧院
金剛三昧院(こんごうさんまいいん)は、和歌山県伊都郡高野町高野山にある仏教寺院・宿坊です。高野山真言宗別格本山。

高野山観光の重要名所スポット5

高野山霊宝館

高野山は、国宝21件、重要文化財148件、を含む5万点以上の霊宝を所蔵しており、これらを収蔵しているのが高野山霊宝館です。企画展や常設展などを常に開催しており、高野山観光を楽しんでもらえるようなっています。

高野山霊宝館の詳細

住所:和歌山県伊都郡高野町高野山306
電話:0736-56-2029
開館時間:5月~10月/8:30~17:30
     11月~4月/8:30~17:00
拝観料:一般/600円
    高校・大学/350円
    小学・中学/250円

高野山霊宝館
高野山霊宝館の関連する事項が閲覧できます。

高野山への入口

昔の高野山は、七つの入口とそこに通じる道があり、総称して高野七口と呼ばれています。現在でも残っておりますが、車も通れる道とトレッキング道的に残っている道に分かれます。

大門口・黒河口・不動坂口・大滝口・大峰口・龍神口・相ノ浦口の七つの入口です。明治時代以前は、女人禁制のため女性は入口から中には入れませんでしたので、女性は入口の建てられた女人堂までしか行けませんでした。

世界遺産登録の入口と道

高野七口の中には、世界遺産登録されている入口・道もあります。一つ目は、大門口・町石道です。大門のそばが入口で国道480号線に接しています。町石道も残っています。二つ目は、黒河口・黒河道です。国道371号線沿いの中の橋案内所脇から奥の院裏に抜けて行く道路です。三つ目は、不動坂口・京大阪道、高野街道です。高野山駅からのバス路線の女人堂バス停がある所です。駅より少し戻ると昔の道があります。

どの入口も日帰りコースでも通るので、観光してみることをおすすめします。

その他の入口・道

大滝口・熊野古道小辺路は、中央案内所から金剛三昧院脇を通る熊野古道です。トレッキングの人達で賑わっています。大峰口・大峰道は、一の橋案内所より道なりに直進して行く国道371号線になっています。

龍神口・有田、竜神堂は大門より有田川町方面に行く国道480号線となり、相ノ浦口・相ノ浦道は高野山霊宝館脇を通る細い一般道となっています。近くを散策して、当時の痕跡を探す楽しみ方もあります。

高野山観光・おすすめ日帰りコース1

大門方面日帰りコース

南海電鉄高野線の終点・極楽橋駅より出ているケーブルカーの高野山駅を利用します。高野山駅より大門行きのバスに乗り、終点の大門まで行きます。大門からの回り方としては、壇上伽藍・金剛峯寺・金剛三昧院・徳川霊台・女人堂から高野山駅となります。

楽しみ方は、基本は散策ですが、各所近くにバス停がありますので効率よく利用してください。見どころがたくさんありますので、時間的に回りきれない可能性があります。ケーブルカーの時間を考慮して、日帰りしてください。

高野山観光・おすすめ日帰りコース2


奥の院方面日帰りコース

高野山駅より奥の院方面行きのバスに乗車し、一の橋口・奥の院口で下車し、片道2Km参道を奥の院まで散策します。見どころがたくさんある参道です。行きと帰りの二度通るので回り方をそれほど考える必要がなく、本能のおもむくままの散策の楽しみ方ができます。

奥の院から帰ってきたら、刈萱堂・金剛三昧院・徳川家霊台・女人堂・高野山駅と進みます。バス停が近くにありますの効率よく利用しましょう。奥の院がメインですので、ケーブルカーの時間を考慮して、日帰りを楽しんでください。

高野山観光・車でのアクセス

高野山観光をマイカーで行いたいと考える人も多いでしょう。マイカーの場合、京都府京都市から奈良を通り、和歌山県和歌山市に抜ける京奈和自動車道路を利用すると簡単です。京奈和自動車道路の橋本ICを降りると国道371号線です。これを高野山方面に走れば、自然と高野山に到着できます。高野山中の橋案内所のそばを通ります。

自動車道路には、かつらぎ西・紀北かつらぎ・高野口のICがあり、そこからも高野山にアクセスできます。高野山案内看板通りに進めば到着できます。

高野山観光・車の駐車場状況

高野山のアクセス道路は、国道371号線と国道480号線ですが、この二本の国道を繋ぐのが高野山のメイン道路といえる和歌山県道53号線です。この県道沿いに、かなりの数の駐車場があります。

高野山の駐車場の特徴として、無料駐車場が多い事があげられます。自由に選べますので、楽しみ方に合わせられます。見どころや散策の回り方に合わせて選べるのです。

高野町 | 臨時駐車場マップ
日本仏教における聖地「高野山」を有する高野町は、宗教と環境と道徳の町をコンセプトに町づくりを進めています。

高野山観光・宿泊状況

昔は現在のような道路事情ではなく、徒歩で高野山を詣でるため日帰りなどは考えられません。全国からの信者を迎えるため、高野山にある117の寺院が信者を宿泊させました。これが宿坊の始まりです。

道路事情が格段に良くなり、日帰りも可能になりましたが、広大な高野山の見どころ全部は一日で見ることは不可能です。ゆっくりとした高野山の楽しみ方を希望する観光客も多く、現在でも52の寺院が宿坊を行っています。高野山には、ホテル・旅館などは無いのです。

高野山宿坊協会ホームページ
高野山の宿坊のことが調べられます。予約等もここから行えます。

宿坊の宿泊事情

宿坊はホテル・旅館ではなく、寺院を利用して宿泊するので、すべて和室です。個室があると言っても、隣の部屋との仕切りは殆どが襖(ふすま)で仕切ります。カラオケなどありませんし、ある程度の静寂を求められます。

ホテル・旅館と違うということを理解して使用してください。混んでいる場合、寺院の大広間を使用する場合もあります。襖(ふすま)開けたときに、寺院の庭園の絶景を見られる場合もあります。わがままは、聞いてもらえませんので注意してください。

宿坊の食事事情

高野山では肉食は禁止されます。宿坊での料理はすべて肉は含まれていません。肉に見える物を出す所もありますが、大豆等で作ったフェイク品です。肉を食べたい場合、街中のレストラン・食堂を利用してください。お酒類は、般若湯といわれて飲んでも大丈夫です。しかし、飲みすぎて騒がないことを心してください。街中に、コンビニもあります。

宿坊での修行体験

宿坊では、オプション的な修行体験ができます。もちろん、したくなければする必要はありません。朝のおつとめ(お経)などを僧侶と一緒に行うこともできます。高野山の僧侶の日常体験ができます。写経などもでき、各宿坊でも少しずつ違います。僧侶体験を目的に高野山に通うリピーターも多くいます。場合によっては、特別な見どころや回り方もおしえて貰えます。

高野山観光・おすすめ一泊コース

電車・ケーブルカーの場合でもマイカーできた場合でも、一泊できれば世界遺産登録の寺院はすべて制覇できるはずです。見どころの回り方も、余裕を持って考えることができます。一日目は、大門・壇上伽藍・金剛峯寺とその周辺の気になる寺院といった感じで、二日目は奥の院・金剛三昧院・徳川家霊台とその周辺の気になる寺院ととなります。世界遺産登録の寺院をすべて回ることで、高野山に行ったという気分が強くなります。予約した宿坊の位置で回り方を考えてください。

高野山観光・あすすめトレッキングコース

トレッキング好きの人に喜ばれるコースもあります。明治時代以前は女人禁制の高野山で女の人達が歩いたコースです。前出の高野七口に女人堂がすべて設置されていました。

現在残っているのは、不動坂口の女人堂のみですが、七つの女人堂を巡る女人道があります。現在でいう所のトレッキングコースとなっています。コース状況等は、高野山の各案内所で確認してください。1日では回れませんので、何回かに分けてトレッキングする必用があります。また、熊野古道も高野山に接続されています。

高野山観光で花・植物を楽しみましょう


高野山と聞くと、寺院・建造物などに目が行きがちです。しかし、花や植物好きの人達から、熱い視線を送られています。金剛三昧院の石楠花(しゃくなげ)や紅葉が有名ですが、そればかりではありません。


春夏秋と多彩な花が見られます。和歌山県では高野山でしか見られない植物もあります。高野槇などのように、高野の冠名を持つ植物も多くあり、各寺院の境内にも、紅葉ばかりでなく花達が咲き誇ります。花を見に来る高野山リピーターも多いのです。

高野山の天気状況

高野山観光に行く場合、どうしても気になるのは天気です。発表されているデーターを基に、高野山の天気状況の平均を四季ごとにまとめてみました。行きたい観光時期の天気の参考にしてください。

高野山の春の天気状況

3月から5月を高野山の春として統計調査しました。3月の1日あたりの平均降雨量4,4mm、平均気温は2,3℃。4月の1日当たりの平均降雨量4,6mm、平均気温8,0℃。5月の1日あたりの平均降雨量5,5mm、平均気温12,7℃となりました。
 

3月は春とはいえ、寒いです。5月にやっと暖かくなります。

高野山の夏の天気状況

6月から8月を高野山の夏として統計調査しました。6月の1日あたりの平均降雨量8,6mm、平均気温16,5℃。7月の1日あたりの平均降雨量7mm、平均気温20,4℃。8月の1日あたりの平均降雨量5,2mm、平均気温21,0℃となりました。

梅雨時期の雨は仕方ないですが、曇りの日も多いです。8月になると、涼しく快適です。

高野山の秋の天気状況

9月から11月を高野山の秋として統計調査しました。9月の1日あたりの平均降雨量は7,0mm、平均気温は17,4℃。10月の1日あたりの平均降雨量は4,9mm、平均気温は11,2℃。11月の1日あたりの平均降雨量は3,4mm、平均気温は5,8℃となります。 

9月中旬より紅葉が進行しす。多くの人が訪れる時期で、紅葉が終わると寒くなります。

高野山の冬の天気状況

12月から2月を高野山の冬として統計調査しました。12月の1日あたりの平均降雨量は2,4mm、平均気温は0,6℃。1月の1日あたりの平均降雨量は2,5mm、平均気温-1,8℃。2月の1日あたりの平均降雨量は3,3mm 平均気温-1,2℃となります。 

気温は平地より1ランク寒くなりますので、服装に注意してください。雪は降りますが、降り積もるほどではありません。10㎝程度と考えられます。道路の除雪は、速やかに行われます。

高野山観光のまとめ

高野山のある和歌山県高野町は、町全体が宗教都市といっても過言ではありません。行政の中心である町役場も宗教都市の中心近くにあります。町全体が弘法大師の世界の感じです。古くからの歴史ある地ですので、おすすめ観光スポットや高野山散策の楽しみ方も無数にあります。

回り方も日帰りでは、とても回りきれません。ポイントを押さえて回りましょう。ゆったりとした高野山散策の楽しみ方希望する方は、宿坊に宿泊することをおすすめします。

高野山が気になる方はこちらもチェック!

高野山に興味を持ったなら、熊野古道もどうでしょうか。同じ和歌山県で隣の地区になります。同じく世界遺産登録もされていて、高野山とも繋がっている道も、たくさんの人が歩いています。