ダウンをクリーニングに出した場合の値段
素材やデザインにより違う
ダウン素材の衣類はベストやロングコート・ジャケットなど、丈やデザインにバリエーションが豊富にあります。また、量産されたものか、ブランド物で素材が良く縫製が丁寧なものかなどによって、クリーニングの価格も変わってきます。ダウンのクリーニング代は、これらの種類によって、700～8,000円です。セーターが600円ですから、ダウンのクリーニングは「高いなあ」と思いますよね。
会社により異なる
ダウンのクリーニング代は会社によって大きく差が出ます。例えば、白洋舎は2,000円～、スワロークリーニングは2,850円～。高額なクリーニング代のところは、ブランド品などをクリーニングしているところが多いですね。2,000円だとしても家族全員出したら8,000円…必要な経費とはいえ、「これなら、新しいダウンが買えそう」と思ってしまいますね。
クリーニング店での洗い方
「クリーニングやさんってダウンは水につけないの？」と思う方が多いようです。ダウンの衣類は、お店でも水洗いをしています。業務用の洗剤を使用し、すすぎや脱水など、各工程にこだわりがあります。が、家庭で洗う場合も基本は同じ。そう思うと、コツをつかめば自宅でも洗えそうな気がしてきませんか？
ダウンを洗う際に見るべき洗濯表示とは？
素材に注意し、脱水や干し方など丁寧に工程を踏めば、自宅での水洗い・洗濯機洗いも可能です。自宅で洗濯できるものかどうか、洗い方・干し方の洗濯表示を確認しましょう。
自宅洗濯ができるダウンの洗濯表示
「手洗い可能・タンブル乾燥可能」の表示があれば自宅での洗濯が可能です。「陰で平干し」など、干し方の指示もあれば、自宅で洗っても大丈夫。ただし、洗濯表示は2016年に改正されています。それ以前に購入のダウンは現在と表示が違う場合があるので、その場合は、素材で自宅洗濯が可能かどうか判断します。
自宅洗濯ができないダウンの洗濯表示
「家で洗わないで」の表示があるダウンでも、素材によっては自宅で選択できることががあります。反対にドライクリーニング禁止の表示があるダウンもあるのです。表示があるから自宅洗濯できない、というよりは、やはり素材で判断した方が良いでしょう。ただ、ブランド品など気に入ったものは、念のため自宅洗濯は避けましょう。
ダウンを自宅でクリーニングできる素材を確認しよう
洗える素材
ダウンの綿を包む外側がポリエステル・ナイロン素材のもの。内側はダウン100％か、ダウン混（中綿にポリエステルが混じっている）のものが洗える素材です。購入の時も、洗える素材かどうかを考えて購入したくなりますね。今は、クリーニングに出す必要が無い家で洗えるダウンも販売しています。
洗えない素材
ダウンの綿を包む部分が皮革素材・毛のもの。全体に装飾品がついていたり、プリントロゴがあるものも、自宅で洗うのは避けましょう。皮製品は水に浸けるとひび割れることがあります。ダウンについているファー部分も水洗いはできません。
ダウンを自宅で洗える洗剤
ハイベックゼロ
やや硬めのテクスチャーの液体洗剤です。付属のスプーンですくってみると、粘度が高く「すくい難い」と感じる商品。しかし、洗濯時に水によく溶けるうえ、ダウンを自宅で洗った時仕上がりの満足度は高い洗剤です。ダウン以外にスーツやフォーマルドレスを手洗いする時に使っても良いです。手洗い・洗濯機洗いどちらでもきれいに仕上がります。洗濯前には石油系の臭いを感じますが、洗い上がりは無臭です。
お値段がロープライスなので、ダウンの自宅での選択になれていないという方におすすめ。やや、さらっとした液体の洗剤です。スリムボトルで、パッケージのデザインもスッキリしていて洗面所においても邪魔になりません。持ちやすいのも嬉しいですね。きついにおいもなく、干しているときの不快感がありません。セーターなどおしゃれ着にもおすすめ。さらっとしていて出しやすいためか、無くなるのが早く感じる洗剤。
天然オレンジ成分配合のクリーニング洗剤。オレンジの香りがさわやかな液体洗剤で、洗っていても干しても爽やかな気分になれる洗剤です。洗剤に使用されているのが天然成分であれば、洗濯後に着ていても安心感がありますね。ダウンだけでなく、フォーマルスーツ・ワンピースなどが洗えます。
ダウンを自宅で洗う！洗濯機での洗い方
準備するもの
ドライクリーニング用洗剤・固形洗濯石鹸・たらい・洗濯ブラシまたはスポンジ・大きめの洗濯ネット・太めのハンガー・ビニール手袋です。クリーニング洗剤は洗浄力が強く、手荒れが心配ですので、お手入れ時は手袋の使用をおすすめします。小物類は100均で購入したものでも構いません。ダウン用のクリーニング洗剤は大型ホームセンターかネット通販で購入できます。
付属品を外し、余洗い
襟や袖についているファーやフードなどを外します。その後、ダウンの中でも襟や袖口部分の汚れが強い部分は、水で濡らして洗濯石鹸（クリーニング用石鹸やシャンプーでも可）をつけ、ブラシなどで余洗いします。水洗いでも良いのですが、30～35℃程度ののぬるま湯だと落ちやすいでしょう。軽くこすっても良いですし、たたいて落とす洗い方法でも良いですね。
付属品のお手入れはどうするの？
付属のファーは水洗いすると毛束が固まったり、ごわごわになってしまう原因になります。水洗いではなく、クリーニング液を含ませたタオルなとで拭き、その後水拭きして干すようにします。フードもダウンと同じ素材であれば、ダウンと同様に余洗いします。
ドラム式洗濯機の洗い方
ダウンのファスナーやボタンを閉め、たたんで洗濯ネットに入れ、洗濯機に入れます（生地が同じ付属品も一緒に入れます）。クリーニング用洗剤を、直接洗濯機に入れ、洗濯機の、おうちクリーニングモードか手洗いモードで洗濯機を回します。残り湯は使いません。
開閉式濯機での洗い方
洗濯層を洗い桶の様にして洗います。洗濯層に水を張り、クリーニング用洗剤を入れ、クリーニング液を作ります。余洗いが済んだダウンをネットに入れ、手洗いモードで洗濯機を7～10分回します。その後、「1分脱水して、すすぐ」という工程を2～3回繰り返します。
ダウンを自宅で洗う！の手洗いでの洗い方
クリーニング液を作る
ダウンを手洗いする場合、タライか洗面台にぬるま湯と洗剤で洗濯液を作ります。ダウンのロングコートなどでタライにダウンが入りきらない場合は、湯船をタライ代わりにして手洗いします。（この場合、残り湯は捨てて浴槽は洗ってからぬるま湯をためてください。）
浸け洗い
余洗いしたダウンをクリーニング液を張ったタライにつけ、押し洗いします。ダウンは水をはじき、吸水性が無いので押して水が浸かるようにします。手で綿を潰し過ぎないようにしてゆっくりダウンを押してつけます。洗っているうちに、洗濯液が汚れてくるのが分かります。
すすぎと脱水
洗濯機の場合と同じで、1分脱水してはすすぐ、を2～3回繰り返します。ダウンがロングコートなどで重い場合、洗濯機がガタガタ音がすることがあります。重すぎ手洗濯層の中でダウンが寄ってしまっているのです。洗濯層内に入れる時は固まりにならないよう、バランスを考えておきましょう。また、すすぎが不十分だと、干した後にダウンの縫い目に水染みが出来てしまうのでこの工程は丁寧に行います。
ダウンはどうやって干すの？干し方のコツ
ひと手間加えた干し方
脱水後のダウンは、見た目がつぶれて薄くなっています。ぐったりした見た目で、「洗い方を間違えて洗濯に失敗したのか？」と不安になるほどです。でも、この段階で失敗はほぼありません。優しくたたいて、濡れて潰れている羽をふんわりさせてあげるようにするのが上手くいくコツです。
外に干す時の干し方
柄が太めのハンガーで外につるして干します。塗れた状態での重みが心配であれば、ハンガーを2本使って足元の方を上げて干しても良いでしょう。付属のフードも一緒に外に干します。セーター用のネットで起き干しでも大丈夫。ダウンは乾きにくく、厚い素材のロングコートなどは、1日で乾ききらない場合があります。
柄が太いハンガーは、濡れた状態で干しても、衣類にハンガーの跡が付きにくいのです。
ダウン洗濯後に乾燥機は使える？
乾燥機の方がかえって良い場合も
乾燥器使用禁止の洗濯表示が無ければ、乾燥機で乾燥できます。ダウンは乾燥に時間がかかるのです。が、乾燥機を使って乾燥させると、ふんわりして仕上がりが良くなるコツとなるのです。ただ、複数ののダウンを乾燥器で乾燥させると時間もコストもかかるので、外に干すほうが現実的ですね。
乾燥後のお手入れのコツ
ダウンが乾いたら、最後に防水スプレーをかけておきましょう。雨等にぬれてしみが出来るのを予防します。ダウンは購入時は撥水加工されているものが多いのですが、洗濯によって撥水機能が低下しています。しっかり保護してあげましょう。
ダウンの自宅洗濯の失敗例は？
ダウンの自宅での洗濯は、失敗したらもう着ることは難しくなります。失敗例を知っておくことも、お手入れが上手くいくコツですよ。
失敗例・しみが出来る
ダウンにシミが出来る原因は、洗濯前に水洗いの余洗いが不十分なこと・すすぎが不十分なことがあります。ダウンは縫い目の部分に水がたまりやすく、乾燥に時間がかかります。このため、乾燥に時間が掛かっているうちに縫い目に水がたまることがあるのです。お手入れのコツは、すすぎをしっかりする事、脱水を何度も丁寧にすることです。もし、ダウンにしみが出来た場合、洗い直します。
しみが出やすいダウンの色は
染みは黒や紺などの濃いめの色であれば目立ちません。ベージュやピンクなど、淡い色だとシミが出来た場合目立ちます。
ダウンの綿が寄る
水洗い・脱水などでの力が強すぎると綿がよれ、固まってしまいます。洗濯時のモードを間違えないようにすること、押し洗いの時丁寧に押すことが綿の寄りを防ぐお手入れのコツです。洗濯をやり直し、干す前のたたきを丁寧に行いましょう。
ダウンを自宅で洗ってクリーニング代を節約！
ダウンは洗剤を選び、洗い方・干し方など手入れに気を付ければ十分自宅でお手入れができることが分かりましたね。ダウンの洗い方のコツを覚えたら、ホームクリーニングで長持ちさせましょう。
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