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ダウンジャケットを洗濯しよう!失敗しない4つのステップと注意点を解説!

保温性を優先するとダウンジャケットは欠かせないアイテム。ダウンジャケットって自宅で洗濯できないんでしょ?いえいえそれは過去の迷信。ダウンジャケットは自宅で手軽に洗濯できるのです。一度も洗っていないダウンシュラフを持っている人も必見ですよ!
更新: 2021年3月12日
hosokawa_taka
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自宅でのダウンジャケットの洗い方を紹介

デイリーユースや山岳用のダウンジャケットなら自宅での洗濯が可能です。ダウンジャケットは水濡れに弱いしクリーニングに出すのも大変だから…そう思ってダウンジャケットを敬遠する人もいるでしょう。

しかしダウンジャケットは化繊ジャケットと比較すると高い保温性とコンパクトな収納性が魅力的。標高や気温に合わせて着用するのに重宝しますよね。

ダウンジャケットを自宅で洗濯する順序

ダウンジャケットの洗い方の順序は普段のおしゃれ着の洗濯と何ら変わりはありません。大まかには①部分洗い②洗い③脱水④乾燥の順です。ダウンは天然素材でデリケート、水に濡れるとぺちゃんこになってキルティング内で偏る、干し方が仕上がり具合を左右する…この3点に留意しておきましょう。

洗濯前に見落としがちなポイント

洗濯前の確認を怠るとお気に入りのダウンジャケットを痛めてしまう可能性があります。普段着やおしゃれ着も同様ですので品質表示や洗濯表示を確認する習慣をつけるメリットは大きいですよ。

それって本当にダウンジャケット?

本当にダウンジャケットなのか確認しましょう。デイリーユースのダウンジャケットを着用して山に向かう人は特に注意が必要です。ファッション系ネットショップでダウンジャケットを検索すると、中綿がポリエステル100%や綿65%ポリエステル35%の中綿ジャケットも引っかかります。

ひどいものならダウンとフェザーを合わせても10%しか入っていない商品をダウンミックスジャケットと称して売られていることもあるのです。

それって自宅で洗濯できるダウンジャケット?

ダウンジャケットを自宅で洗濯する前に「洗濯処理記号」を確認しましょう。失敗しないために必要な作業です。自宅で洗濯できるのか?手洗いの方法は?そんな情報を表示から知ることができます。

出典: http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html

液温は、40℃を限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる記号。

汚れがひどいところはありませんか?

汚れがひどい所をチェックしましょう。部分洗いをするときに役立ちます。水に浸してからだと見つけにくくなりますよ。

ダウンジャケットに合った洗剤を使っていますか?

デイリーユースのダウンジャケットならおしゃれ着用洗剤(中性洗剤)で洗濯できますが、山岳用ダウンジャケットなら山岳用ダウンウェア専用洗剤を使いましょう。洗剤の使用方法を守ることで失敗も少なくなります。

ダウンジャケットに命を預けざるをえない事態に備え、最高のコンディションを保つことが重要です。

出典: https://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=295200

洗濯だけで十分なんて思っていませんか?

ダウンが水気を吸わないように洗濯後は撥水加工が必要です。ダウンジャケットを洗濯すると撥水コーティングが弱ってしまうからです。ダウンジャケットは水気を吸うと性能を発揮しないので命に関わる事態になりかねません。


ダウンジャケット洗濯法STEP1~部分洗い

必ず部分洗いをしましょう。本洗いの前に汚れがひどい裾・袖口・首周りなどを部分洗いします。手間を考えると週一で洗えるものではありませんし、ほとんどの人が衣替え前の汚れがひどい状態で洗濯するでしょう。

本洗いを短時間で済ませられることでダウンを痛める可能性が低くなり、失敗することも少なくなります。

部分洗いの洗い方

洗剤の使用方法にしたがって水で溶き、スポンジやタオルに染み込ませてから拭き取るように汚れを落としていきます。汚れがひどいからと激しく揉み荒いするのは禁物で、表生地の汚れを落とすよう心がけましょう。優しく丁寧にすることが絶対です。

ダウンジャケット洗濯法STEP2~洗い

ダウンジャケットを自宅で洗う方法は2つ。手洗いする方法と洗濯機で洗う方法があります。汚れを確認しながら慎重に洗濯したい人は手洗い、手間をかけずに一定の成果を得たい人は洗濯機洗いを選択すればいいでしょう。

硬い部品で生地が痛むのを防ぐためにファスナーを閉め、ボタンやベルクロテープを留めて本洗いします。取り外しできるフードなら外しましょう。山岳用ダウンウェア専用洗剤を使うときは柔軟剤を入れません。

手洗いで洗う心構え

ダウンに染み込んだ汗などの汚れを洗うことを心がけて手洗いします。揉んだり擦ったりするのは失敗の元。ダウンジャケットの表生地の汚れを落とすことも大切ですが二の次と考えましょう。たっぷりの水で優しく丁寧に洗うのが基本です。

手洗いでの洗い方1/2本洗い

洗濯槽や洗い桶にたっぷり水を張って洗剤を完全に溶かし、軽く畳んだダウンジャケットを浸します。軽く押し洗いするかゆっくり大きく上下にゆするイメージで汚れをダウンジャケットから排出させます。

本洗いが終わったら軽く脱水しましょう。ダウンに水が染み込まないようにする人や、逆に浸け置き洗いをする人もいますがごく少数派です。

手洗いでの洗い方2/2~すすぎ洗い

本洗いの方法と同じ要領ですすぎ洗いをします。水が濁ってきたら入れ替え、何度かすすぎ洗いを繰り返します。汚れや泡が出なくなるまで(2~3回)すすぎ洗いをしましょう。

洗濯機での洗い方

洗濯機のドライコースでダウンジャケットを洗濯する方法を紹介します。洗濯機によっては「手洗いコース」「おしゃれ着洗いコース」となっているかもしれません。一番水流が弱いコースで洗うのが基本です。

洗濯機での洗い方1/2~本洗いとすすぎ洗い

基本的には洗濯機任せです。部分洗いしたダウンジャケットを洗濯ネットに入れてドライコースでスタートボタンを押した後は洗濯機が洗ってくれます。洗濯機のドライコースは優しい水流での洗い→軽く脱水→優しい水流ですすぎ洗い→軽く脱水→優しい水流で2度目のすすぎ洗い→1分間の脱水になっています。

洗濯機での洗い方2/2~注意点


ダウンジャケットを洗濯機で洗うときでも注意点があります。洗濯ネットに入れるだけでは空気をたくさん抱き込んだダウンジャケットが水に浮いて内部まで確実に洗えません。

洗濯ネットに入れる前にダウンジャケットをバスタオルで巻いたり、ネットにダウンジャケットと一緒にバスタオルを入れて錘(おもり)代わりにする必要があります。本洗いの前に予洗い(洗剤を入れずに洗う)するのも効果的です。

ダウンジャケット洗濯法STEP3~脱水

洗いの工程でダウンジャケットが含んだ水分を脱水します。タオルドライで慎重に脱水する方法、軽く脱水する方法、しっかり脱水する方法がありますが、山岳用ダウンジャケットならば洗濯機で軽く脱水するのが正解です。

脱水方法

手洗いをした場合は洗濯機の回転が本回転になってから60秒程度脱水します。洗濯機のドライコースで洗った場合はすすぎが終わった時点で一時停止し、ダウンジャケットを入れなおして再スタートしましょう。

効率よく脱水するためにファスナーを開け、洗濯機のドラムに沿うようにダウンジャケットを入れる必要があります。

ダウンジャケット洗濯法STEP4~干し方

ダウンジャケットを自宅で洗濯する時に一番気を付けなければならないのは干し方です。ダウンジャケットのふわふわ感を取り戻すために重要であり、失敗しやすい工程です。汚れが落ちてもペラペラになってしまってはダウンジャケットとしての価値が失われてしまいますよ。

干し方1/2陰干し

ダウンを時々ほぐしながら完全に乾かすことが大切です。太くて長いハンガーに吊り、洗濯で偏ってしまったダウンを両手で挟むようにポンポンとたたいてほぐします。

2~3日陰干して完全に乾燥させますが、干している間にも時々ポンポンとたたいてほぐしましょう。ダウンが偏ったまま乾くとふわふわ感が回復せず、失敗の原因になってしまいます。

干し方2/2コインランドリー

コインランドリーの乾燥機で低温で乾燥させる干し方は有効な手段です。コインランドリーの乾燥機はドラムが大きく回転するので偏ったダウンをほぐしながら短時間で乾燥させることができます。

ダウンジャケットを裏返してからファスナーを閉じると表生地を痛めず効率的に乾燥させられるでしょう。100円投入して生乾きならもう100円…と様子を見ながら追い乾燥すれば安心ですね。

タテ型洗濯機とドラム型洗濯機

ドラム式洗濯乾燥機はダウンジャケットを自宅で洗濯するのに相応しい洗濯機洗濯機です。多くの家庭で使われている洗濯機はドラム式洗濯乾燥機と全自動洗濯機ですよね。ドラム式洗濯乾燥機ならダウンジャケットの浮き上がりを防ぐことができ、均一に汚れを落とすことができるでしょう。

全自動洗濯機は向いていないの?

ダウンジャケットを自宅で洗濯するのに全自動洗濯機があまり向いているとはいえません。タテ型の全自動洗濯機ではダウンジャケットが水面から浮き上がってしまうことで均一に汚れを落とすことができないのです。

ですから、浮き上がりを防止する工夫をすればタテ型の全自動洗濯機でもダウンジャケットを洗濯することができます。

ふんわり感を左右する干し方のナイスアイデア!

脱水から干し方までの工程がダウンジャケットのふんわり感を左右します。ふんわり感を復元するためのナイスアイデアを見つけましたので紹介しますね。

ダウンジャケットを干せるハンガーがない!


ダウンジャケットを自宅で洗濯している人の多くがおすすめする太くて長いハンガー…「そんなのないよっ」という場合は薄いハンガーを何本も重ねて厚みを確保する干し方があります。

水気が多いダウンジャケットの重みを分散させせ、胸面と背面の間に空気が通りやすくすることで効率的に乾燥させましょう。

ダウンジャケットの洗濯に失敗!リカバリー術

自宅でダウンジャケットを洗濯して起こりうる失敗を挙げました。失敗はどんなことにもつき物ですが、自分がした失敗は訴えるところがなく悲しいですよね。しかしご安心ください。ダウンジャケットを自宅で洗濯したときの失敗はリカバリーできます。

洗い方で失敗

すすぎ洗いで汚れや洗剤を流しきっていないと、キルティングの縫い目あたりにシミができます。ダウンに染み込んだ汚れや洗剤がすすぎ洗いのときにキルティングの縫い目に集まってしまうことが原因です。汚れが集まってしまっているだけなので洗いなおすことでシミを取り除くことができます。

干し方で失敗

ダウンが偏って固まってしまうような失敗をしてしまったら、もう一度水に浸して乾燥させます。ふんわり感が復元できない失敗にはコインランドリーの乾燥機で低温で10分ほど乾燥させるといいでしょう。

ダウンジャケットを自宅で洗濯して失敗する原因は干し方にあります。「ダウンがカチカチに固まったから諦めついでに表生地を裂いて確認…ほぐせばふわふわを復元できそうだった」という失敗例もありますよ。

ガンガン洗っちゃう派の動画を紹介

部分洗いもゴシゴシ…ネットに入れずに洗濯機で…バスタブで強く押し洗い…など乱暴に洗濯する人もいます。しかし洗剤は中性洗剤やダウン専用洗剤を使っていたり、乾燥についてはかなり慎重だったりします。

その後の寿命については確認できませんでしたので何ともいえませんが、成功例として2つの動画を紹介しますね。

自宅でのダウンジャケットの洗い方まとめ

ダウンジャケットは水濡れに弱いので敬遠してきた人も多いでしょう。しかし自宅で洗濯できるのなら持っていてもいいんじゃないか?と思えますよね。ダウンジャケットは濡れると性能を発揮しないどころか保温性が皆無になってしまいます。

着用中は濡れないように注意し、防水サックを携行することをおすすめします。行程中に濡れたらコインランドリーへレッツゴー!