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蓼科山の天気情報!気温や服装はどうする?難易度別に登山ルートもご紹介!

地元の人々は、その優美な姿から女乃神山(めのかみやま)や諏訪富士といわれる蓼科山。標高2,531メートルの山頂は山独特の環境です。蓼科山の天気、気候変化と、登山を快適に楽しむため、天気、季節に合わせた服装、装備、注意点などを紹介します。
2020年8月27日
朝空キャンプ
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蓼科山の魅力

長野県、八ヶ岳連峰の北端に位置し、きれいな円錐状のコニーデ型火山です。八ヶ岳連峰にありながら、単独で日本百名山に選ばれるほどの存在感は、人々をひきつけます。年間を通し多くの登山者で賑わいます。

手軽に本格的な登山

蓼科山登山口から山頂までおよそ3時間。蓼科牧場ゴンドラ山頂駅を抜けた七合目登山口からおよそ2時間20分。地図で見ても日帰りが十分なコースタイムから手軽さがわかります。しかし、難易度別に、起伏に富み、森林を抜け山頂付近の岩の登山道など本格的な登山が楽しめます。子どものいる家族連れや初心者、また、縦走するベテラン登山者まで、幅広い登山者に人気です。

山頂のパノラマ

蓼科山の山頂は直径100メートル以上の広々とした円形で、火口跡が見られます。ほぼ中央に蓼科神社奥宮の鳥居と祠が立っています。その山頂からは八ヶ岳はもちろん日本アルプスの山々、富士山など360度の展望が開けます。遠くの山々を眺めながらゆっくり山頂を歩いて回るのが楽しみ方の一つです。地図を持っていくとなお楽しめるでしょう。

アクセスの良さ

蓼科山へのアクセスの良さも魅力の一つです。JR中央本線茅野駅から蓼科山登山口までバスで1時間40分、新宿から3時間30分ほどです。車でのアクセスは、中央自動車道諏訪インターから40分、登山口に駐車場があります。また山頂付近には蓼科山荘と蓼科山頂ヒュッテがあり、日帰りもできますが、地図を見ながら山小屋に宿泊するのんびりした登山スケジュールが立てられます。

蓼科山の天気

避暑地として有名な蓼科高原。標高900メートル~1,500メートルで、夏でも気温は25度ほどで、冷房が要らないほどの涼しさです。蓼科高原の北に位置する蓼科山。標高2,500メートルを超える山の天気、気候はどのようなものなのか紹介します。

天気は安定した内陸性気候

蓼科山は内陸性気候で北アルプスなどに比べると比較的安定した天気です。しかし、夏は暑く、冬の冷気は厳しい天気となります。また山頂付近ではさえぎるものがないので、強い風も吹き、強い日射しが地下にふりそそぎます。

無雪期と積雪期と天気

蓼科山は大きく分けて無雪期と積雪期があります。6月、まだ谷川には残雪がありますが、6月中旬から9月までが無雪期、いわゆる夏山シーズンです。梅雨を過ぎた7月中旬から8月には高山植物が咲き誇ります。9月には紅葉が始まり、10月には初雪、11月から3月まで本格的な雪山シーズンとなり難易度も上がります。積雪は多いところで40センチメートルほど、最低気温はマイナス20度を超えます。その年の天気次第で多少の変動はあります。

蓼科山登山の服装選びの注意点

1年間を通じていろいろな登山が楽しめる蓼科山。そんな登山を楽しく快適にするためには、その時々に合った服装が大切です。蓼科山登山で注意する点は、温度調節です。緩やかな勾配と急な勾配があり、汗をかくタイミングもその日の天気、気温で変わってきます。また山頂付近では、雨、風の対策もしておきたいです。


天気情報は最新を参考

登山の服装は、気温、天気、積雪の有無など、その年の気候や天気などでかなりの変動があります。最新の天気や山頂付近の気温など、できるだけ情報を集めて、服装選びの参考にします。また、天気の変化を想定して、着替えの服や予備の服をザックに入れていきましょう。

蓼科山の四季の天気とおすすめの服装

1:春の天気

4月、5月は日射しの暖かい日もありますが、基本的にまだまだ寒い時期です。4月のはじめは最低気温が氷点下の時も。天気も快晴のときもあれば、雪交じりの時もあります。

春におすすめの服装

暖かい冬用のアンダーシャツ、アンダーパンツは必要です。温度調節できるよう重ね着して、汗をかくようになると脱いで、寒く感じると羽織るようなものがよいです。、アウターはダウンジャケットなど脱いでもかさばらないものがおすすめです。

天気によっては冬の装備も活躍

4月、5月はまだまだ残雪があり、寒い日もあります。また、天気次第では体温を奪われることも。手袋、ニット帽子、ネックウォーマーなど冬の装備もまだまだ必要な日があります。春だからと油断せず、冬の装備も頭に置きながら服装を選びましょう。

2:夏の天気

6月から9月の登山道ではほとんど雪の心配はなく、梅雨が明けると天気も安定してきます。8月の最高気温はおよそ25度、最低気温は10度前後です。日中は過ごしやすいですが、早朝は寒く感じます。

夏におすすめの服装

夏でも涼しいと感じるほどなので、基本は長袖、長ズボンです。アンダーシャツは速乾性のものがよいです。暑い時は長袖を脱いでTシャツになり、肌寒いときのためにフリースをリュックに入れておきましょう。風が強く吹く時は、思いのほか体温を奪われるので、ウインドブレーカーはザックに入れておきます。強風対策はレインウエアでも代用できます。

夏は天気時の日差し対策

山頂付近は高い木々がなく、天気がよいときは、一年を通して日射し対策は必要ですが、特に夏場は必須です。日焼け止めや帽子はもちろん、首を覆うものがあると快適です。天気が曇っていても日焼け対策を忘れないように。帽子も柄の長いものがおすすめですが、風が強いときもありますので、帽子止めクリップなど飛ばない工夫が必要です。

3:秋の天気

9月から紅葉が始まり、10月に初冠雪があります。10月の平均気温は7度ほど。天気も急に変化し、気温がどんどん下がることもあります。台風などの影響もありますが、秋は雨も日も多い時期です。

秋におすすめの服装


9月から10月の秋シーズンも基本的に春シーズンと同じです。冬用のアンダーシャツ、アンダーパンツ、中間着は、重ね着で温度調節します。ダウンジャケット、セーター、フリースなど、脱ぎやすく軽いものがよいです。また、10月は気温も下がって氷点下近くになる日もあります。手袋、ニット帽子、ネックウォーマーなどの冬の装備も必要です。

初冠雪からは雪の装備

早ければ10月に初冠雪があります。天気も急に変化し、気温がどんどん下がることもあります。上着にハードシェルジャケット、冬用のトレッキングパンツなど撥水性の優れたものを着用します。また、冬用の手袋やアイゼンなど、十分な雪の装備が必要です。天気の変化で臨機応変に対応できるよう、予備の服装を充実させると安心です。

4:冬の天気

蓼科山の11月から3月までは本格的な冬山シーズンとなります。天気も雪の日も多くなり、気温は氷点下以上になることが少ないです。風も強くなり、急な天気の変化にも注意が必要です。また、3月には少し寒さが和らぐ日もあります。雪崩に注意しましょう。

冬におすすめの服装

まずは温かい服装が基本です。冬用インナーシャツ、パンツ、中間着はフリースやダウンジャケットで、なるべく薄手のものを2枚から3枚重ねて着ることをおすすめします。アウターはハードシェルジャケットです。ズボンもハードシェルパンツです。

アンダーウエアは速乾性

アンダーシャツ、アンダーパンツは、温かさだけではなく、速乾性も重視します。かいた汗をそのままにしておくと、体温が下がりすぎます。しかし、登山中、上半身の汗を拭くことはできません。化繊素材のアンダーウエアなら速乾性があり、汗をかいても寒さ、冷たさを感じません。また、メッシュ素材のアンダーウエアがあります。これも速乾性、保温性に優れ、アンダーウエアの下に着るアンダーウエアです。

天気次第で冬でも換気が大切

雪山でも天気が快晴で無風状態ならば、ウエアが保温性、防風性に優れていますので、十分暑く感じることがあります。フリースやダウンジャケットなど中間着を脱ぐなど、調整が必要です。またハードシェルパンツのサイドジッパーを空けたり、襟を緩めたり、うまくベンチレーション、換気ができるものがおすすめです。

蓼科山のおすすめルート①初心者向け

難易度が初心者向けなのが、標高1900メートル、七合目登山口からの登山です。最後に急な坂がありますが、山頂まで2時間と短いルートです。登山道入り口にある一ノ鳥居をくぐり、1時間20分ほどで蓼科山荘があり、将軍平へ到着します。ここからは岩場の急坂を登ること40分、蓼科山山頂です。七合目登山口には駐車場があり、また蓼科牧場からゴンドラに乗り、山頂駅で降り20分ほど歩けば到着します。七合目までのアクセスも簡単で日帰り可能です。

蓼科山のおすすめルート②初心者向け

もう一つ初心者におすすめなのが標高2090メートル、大河原峠からの登山です。こちらも山頂まで2時間と短いコースです。少しきつい登りもありますが、1時間過ぎたころに赤谷からの道と合流します。そこから15分ほどゆるい下りを歩くと将軍平へ到着します。ここからはルート①同様、岩場の急坂を登り山頂です。大河原峠にも駐車場があり、アクセスも簡単で日帰り可能です。

蓼科山のおすすめルート③中級者向け

少し難易度が上がるコースとして、標高1720メートル、蓼科山登山口から登るコースを紹介します。頂上まで3時間のコースです。山頂到着後、将軍平を通って七合目登山口へ。さらにゴンドラ頂上駅まで5時間30分ほどの行程。蓼科山登山口、ゴンドラのある蓼科牧場までは、JR茅野駅からバスで行けアクセスも簡単、日帰り可能です。

急坂が続く登り


蓼科山登山口から、最初なだらかですが、次第にきつい一直線の急坂でが続きます。地図で見ると、距離はルート①②とあまり変わりませんが、この急坂で難易度が上がります。大きな岩の斜面に出ると蓼科山頂ヒュッテがあります。地図では蓼科山頂ヒュッテは山頂に見えますが、山頂はもう少し登ります。帰りは北側の将軍平へ向かっていきます。将軍平から七合目登口、ゴンドラ頂上駅へと降りていきます。

蓼科山のおすすめルート④上級者向け

標高1771メートルの北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅から標高2480メートルの北横岳を経由して蓼科山に向かう、およそ7時間の縦走コースです。北八ヶ岳ロープウェイを上がって山頂駅から北横岳へ向かいます。北横岳から亀甲池(標高2030メートル)へ下り、双子池(標高2040メートル)へ。展望のすばらしい池をめぐるコースです。そこから双子山を越えて大河原峠に出ます。大河原峠からルート②同様です。日帰りは可能ですが、山小屋宿泊をおすすめします。

アレンジでいくつものルート

池をめぐる縦走ルートの他、亀甲池からさらに下って川沿いを天祥寺原に向かいます。そこから将軍平に登って蓼科山頂を目指すコースもおすすめします。地図を見て難易度を考えながらいろいろなコースを楽しんでみてください。蓼科山を拠点にいろいろな山にアクセスできます。

蓼科山の山小屋を利用した登山

蓼科山には2つの山小屋があります。山頂付近の蓼科山頂ヒュッテと将軍平にある蓼科山荘です。縦走する登山者が利用するイメージですが、日帰り登山の行程でも山小屋に宿泊することをおすすめします。蓼科山は十分日帰り登山ができる山ですが、ゆっくり山小屋に宿泊することで、夕方の空の色や、満点の星空、早朝山頂からの神秘的な眺めを楽しめます。山小屋を利用するときはしっかり地図で確認して、必ず問い合わせ、予約を入れるようにしましょう。

蓼科山登山の注意点

日帰りもできて、ルートもわかりやすく距離、時間も短い蓼科山登山ですが、急坂がありますので、途中でばてないように、ペース配分には気をつけて歩きましょう。また、登山道は大きな岩がごろごろとあります。足などを痛めないように、岩を持つことができる場所では積極的に手を使いましょう。登山口までのアクセスの情報収集も忘れずに。

天気による服装とルート選びで快適な蓼科山登山

蓼科山は手軽に登ることができる山です。服装や装備の選択でより快適な登山が可能になります。また、南に向かって八ヶ岳連峰が連なり、ルートによっていりいろな難易度で楽しめます。ぜひ、地図を片手に日本百名山の一つである蓼科山を探索してみてください。

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