スノーパル23:55とは?
東武鉄道の冬季の夜行列車
雪化粧の冬だけ北に向かうスノーパル23:55は、東武鉄道の東武トップツアーズが贈る、名物的な夜行列車ツアーの名です。都心の下町浅草駅を始発点として、特急列車が深夜23:55分に出発することから、そのまんまな名前が付いています。
スノーパルの目的地は会津高原
帝釈山脈が白く色づく山並みを見渡す会津高原が、スノーパルの目的地となります。会津高原までは特急リバティが夜間走行し、谷あいの東武鬼怒川線から野岩鉄道会津鬼怒川線に乗り入れています。会津高原の駅に到着したあとは、2つのスキー場までバス移動をするのがツアーの流れです。
スノーパルで行けるスキー場①
会津高原たかつえスキー場
高杖原から七ケ岳の山頂までふわふわパウダーの雪原が待ち受けるのは、たかつえスキー場です。スノーパルで行けば三角屋根で山荘風なアストリアロッジや会津アストリアホテルが立地し、温泉もあるのでスキー・スノーボードを楽しむにはもってこい的環境です。
ゲレンデの特徴
優に標高1,000mを超える会津高原たかつえスキー場には、東西の3.5kmの範囲に全15ものコースが設置されています。絶景見渡す山頂から滑走する山頂林間コースなど、難易度も上級から初心者用まで変化を見せます。カラマツコースなどはナイター滑走も魅力的で、スノーパルの利用者もご満悦です。
たかつえスキー場のアクティビティ
スノーキャットと呼ばれる真っ赤な雪上車に乗り込むのは、山頂のパノラマ絶景を眺める人気ツアーです。スノーシューのガイドツアーは、巨大鹿に出会えたり、帝釈山脈雪の大自然を隅々まで体感します。早朝ファーストランでは、誰も滑ってないパウダー雪原を独り占めします。
会津高原たかつえスキー場情報
・所在地 福島県南会津郡南会津町高杖原535
・コース数 15(上級4、中級9、初級2)
・リフト数 8
・施設 アストリアロッジ、スキーセンタースペーシア、ラネージュ、わいわいパークなど
スノーパルで行けるスキー場②
だいくらスキー場
ゆるクマのだいちゃんが雪原で暴れまわっているのが、スノーパルを利用して訪れることのできる会津高原だいくらスキー場。会津高原のまんなかの小高い台鞍(だいくら)の斜面を舞台とし、スキー場に併設されたリゾートイン台鞍のホテルに宿泊するのも人気です。
ゲレンデの特徴
台鞍の標高1,200mよりはじまる全11のコースは、スノーパルでやって来た初心者から上級までも魅了する、パウダースノーに包まれています。台鞍ゲレンデは最大傾斜38度の超難関コースで、春木沢や白樺など複数のロング~ミドルコースでは、山間の谷間を疾走します。
フリーライドパーク
駒止ゲレンデと中央ゲレンデの合流地点にあるフリーライドパークは、9つのアイテムを備えているボーダー注目のパーク。高難易度の8.5mキッカーから、中~低級まで抑えたボックスやレールなどのアイテムが揃っています。スキルアップ、全クリアなど個々の目標で挑戦してください。
スキー場情報
・所在地 福島県南会津郡南会津町針生昼滝山857-150
・コース数 11(上級3、中級5、初級4)
・リフト数 5
・スノーエスカレーター
・施設 センターハウス、第1ロッジ、第2ロッジ、フリーライドパーク、だいちゃんパークなど
スノーパルで行くスキー場のレンタル
たかつえスキー場のレンタル
スペーシアという名の宇宙的なスキーセンターと、会津アストリアロッジの2ヶ所でレンタルをしており、アイテムは性能が高くて使いやすいものが中心となります。スノーパルのプランで、道具のフルセットを選ぶこともできます。
だいくらスキー場のレンタル
ジップフィーという新感覚のそりが、だいくらスキー場のレンタルでは気になってしまうアイテムです。センターハウス1階と第2ロッジ1階の2か所にレンタルスポットがあります。スノーパルのプランでは、スキーかスノーボードのレンタルを含めることも可能です。
スノーパルの乗車方法
選べる乗車方法とプラン
片道や往復など東武特急での移動のみならず、東武トップツアーズのスノーパルでは、たかつえ・だいくらの各スキー場内での過ごし方プランも選べます。現地ホテルの宿泊も良いですが、日帰りでのプランも用意しているので、時間があまりない人にとっても魅力的です。
乗車に必要とする乗車券とプラン
・スノーパル23:55往路特急券
・発駅~会津高原尾瀬口駅までの往復割引乗車券
・会津高原尾瀬口駅~スキー場までの往復バス運賃
・たかつえプランorだいくらプラン(リフト1日券+朝食付)
その他付けられるオプション
・レンタルスキー・スノボのフルセット
・スクール
・宿泊プラン
・復路割引特急券
・特典(温泉入浴無料やアクティビティの割引)
スノーパルの往路
スノーパルプランの時期と日付
白銀世界へと真夜中に旅立つ、特急リバティの座席に乗りこめるスノーパルの時期は、毎年12月から翌年3月までの4ヶ月間です。たかつえやだいくらのスキー場の方面にリバティが出発している日は、毎週末の金曜日と土曜日だけに限定的となっています。
始発駅と乗車可能な駅について
始発となる東武浅草駅のみならず、スノーパルでリバティの座席に座れる駅は、東武スカイツリーラインの幾つかの拠点都市にあります。東京都心北東部のターミナル北千住駅、そして埼玉東部地域の新越谷駅、春日部駅です。これ以外の駅からは、スノーパルの利用はできません。
会津高原の到着駅
雪を薙ぎ払い進むリバティが目的地とする2か所のスキー場の最寄り駅は、名高い尾瀬国立公園の玄関口となっている会津高原尾瀬口駅です。ちなみに浅草駅から朝6時半に出発するスノーパルの早朝プランでは、だいくらスキー場の場合、北部の会津島田駅を目的地とします。
リバティの特徴
青紫な特急リバティの座席はリクライニングが可能で、コーヒーを味わいつつゆったりと移動できます。2号車にトイレがあり、全座席が禁煙です。飲食販売はないので、駅内で駅弁や飲み物を用意する必要があります。座席はTOBU FREE Wi-Fiという、無料ワイファイサービスをしているのでお得です。
スノーパル23:55の発車・到着時刻
浅草駅 23:55発
北千住駅 0:15発
新越谷駅 0:26発
春日部駅 0:42発
会津高原尾瀬口駅 5:28着
(2018年12月28日~2019年3月23日の金曜・土曜)
スノーパルのスキー場までのバス
バス移動について
お目当ての地、会津高原尾瀬口駅までスノーパル23:55プランで到着すれば、すぐに目的のスキー場まで早朝のバス移動を開始します。朝6時発の会津バスの座席に座れば、たかつえスキー場までは30分、だいくらスキー場までは所要時間50分ほどです。
バス移動ルート
スノーパル23:55の場合
・会津高原尾瀬口駅(6:00発)→会津バス→たかつえスキー場(6:30着)
・会津高原尾瀬口駅(6:00発)→会津バス→だいくらスキー場(6:50頃着)
早朝特急プランの場合
・会津高原尾瀬口駅(9:35発)→会津バス→たかつえスキー場(10:05着)
・会津島田駅(9:55発)→会津バス→だいくらスキー場(10:28頃着)
スノーパルの復路
帰宅ルートも選べる
バスに乗り込み雪道を会津高原尾瀬口駅まで移動するのが、スノーパルプランの帰り路の始まりです。たかつえスキー場から浅草まで、特急リバティが直通しています。それに対してだいくらスキー場からは、普通電車と特急きぬの乗り換えが発生するという違いがあります。
SL大樹の座席で移動
途中でSL大樹6号に乗る楽しみを味わってもヨシなのが、スノーパルの往路の魅力です。大正に着工され昭和41年まで走り続けた東武矢板線のSLは、鉄道遺産の観光活用を目的とし、SL大樹として復活を果たしました。DL大樹と共に、週末や休日に走行して人気を集めています。
スノーパル23:55の帰宅ルート
1・たかつえスキー場(14:25発・16:25発)→会津バス→会津高原尾瀬口駅→特急リバティ→浅草駅
2・たかつえスキー場(16:10発)→会津バス→会津高原尾瀬口駅→普通電車→鬼怒川温泉駅→特急きぬ→浅草駅
3・だいくらスキー場(15:50発)→会津バス→会津高原尾瀬口駅→普通電車→鬼怒川温泉駅→特急きぬ→浅草駅
※2と3で、鬼怒川温泉駅から下今市駅までSL大樹を選択可能。下今市駅から特急きぬで浅草へ。
スノーパルの予約方法と料金
支店で予約する
もよりの東武トップツアーズの支店で、スノーパル23:55の各プランの予約受付をしています。予約可能な支店は群馬に1か所、埼玉に14か所、千葉に3か所、東京に9か所と、各自治体に置かれているのでリストから探してみてください。ちなみに浅草駅など東武主要駅では、予約販売をしていません。
ネットで予約する
若しくは東武トップツアーズの支店に足を運ばなくても、同社のインターネットサイトのほうからでもスノーパルの予約が可能です。東武のツアーページから予約をするか、支店案内ページのメールから、予約についての問い合わせを行ってください。
スノーパルの料金
スノーパル23:55プランA(浅草発着)の場合
・大人8,520円~9,620円
・小人5,320円~5,920円
※選択の発着駅やプラン内容により料金は異なる。
(2018年12月13日現在)
スノーパルで行ける温泉
高杖原は温泉郷
じつは高杖原は地底深くより温泉が湧き出す地。だからスノーパルプランでたかつえスキー場に足を運んでみれば、スキー場内の温泉や周辺温泉があってリゾート気分で楽しめます。一方でだいくらスキー場のあたりは温泉郷ではない様子ですが、リゾートイン台鞍は大浴場を完備しています。
会津アストリアホテル石楠花の湯
特大ロッジ風なアストリアホテルは、高杖原のたかつえスキー場にスノーパル23:55で行くなら、宿泊で選ばれる割合が高い場所です。ここは1階の大浴場に、石楠花(しゃくなげ)の湯という天然温泉を引いています。神経痛や関節のこわばりなど、スキーの疲れも解消できそうです。
たかつえ温泉白樺の湯
山小屋風な外観の白樺の湯は、たかつえスキー場の真横に立地している人気の日帰り温泉です。アストリアホテルの外湯であり、スノーパルでやってきた人が訪れる頻度の高い場所です。星空が綺麗な岩の露天風呂が、この温泉の自慢です。
スノーパル23:55で夜行列車の旅に出よう
ぴったりなツアープランを探し出して
雷門が出迎える浅草から、会津高原まで夜行列車の座席に乗ってひた走り、スキーを楽しめるスノーパルに興味が湧いてきました。たかつえ、だいくら双方のスキー場はそれぞれに違った個性があり、どちらに行くにしてもスキーとスノボだけじゃない、リゾート世界をどっぷりと味わえそうです。
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