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スノーボードのバインディングの基本講座!種類や取り付け方まで徹底解説!

スノーボードのバインディングの種類や選び方、取り付け方などわかりづらいです。また角度や位置の調整などやることがとても多いギアでもあります。今回はわかりづらいスノーボードのバインディングに関する基本的な知識、調節方法などを解説致します。
2020年8月27日
ホランド
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スノーボードのバインディング

バインディングは様々な種類・機能がある

バインディングとはスノーボードに直接設置し、ブーツと板を接続するための道具(ギア)です。役割はブーツを固定するという単純なもののスノーボードをより快適に楽しめるよう様々な工夫がされております。下からはバインディングの基本的な構造や種類、スノーボードへの取り付け方などを解説していきます。

スノーボードのバインディングの基本

バインディングはブーツを固定するもの

バインディングは板とブーツを接続するための器具です。非常に単純な理由ですが直接人の体と板を繋ぐための器具なので重要度はかなり高く、ちゃんと板やブーツに合っていないと様々な不具合が発生します。そのため開発するメーカーは毎年様々な改良を加えた新型バインディングを販売しています。

調節することで滑りやすくする

ただ固定するだけではなく、利用者の体に合わせてスタンス位置(脚の開き具合)や角度(アングル)などの調整にも使用されます。調節方法は板のメーカーやブランドにより変わります。

固定方法がいくつかある

バインディングにはいくつかブーツの固定方法があり、その固定方法によりバインディングの種類分けがされています。下からその種類について解説していきます。

スノーボードのバインディングの種類

スノーボードのバインディングは5種類

スノーボードのバインディングはブーツの固定方法により種類分けがされており、その種類は2018年現在5つに分けられています。種類とはストラップタイプ・クイックエントリータイプ・ステップオンタイプ・ステップインタイプ・トゥークロージャータイプの5種類です。

種類①ストラップタイプ

ストラップタイプとはブーツのつま先と足首の付け根をストラップで固定するタイプのことを指します。このタイプは現在販売されているバインディングで一番多く出回っているタイプで、スノーボードが開発された最初期から存在するタイプでもあります。メリットとしてはしっかりした固定力が挙げられ、遊びの無いブーツとバインディングの密着感は利用者の思ったとおりに板を動かしてくれます。デメリットとしては固定に時間がかかる点が挙げられ、慣れないうちはどうしても一度雪面に座って固定しなければいけません。

種類②クイックエントリータイプ

クイックエントリータイプとは後述するバインディングのハイバック側からブーツを挿入し、ハイバックを元の位置に戻し固定するタイプのことを指します。このタイプはブーツ固定に時間のかかっていた従来のストラップタイプのバインディングをなんとか短時間で済ませられるように考えられた固定システムの一つです。メリットはブーツを固定する際に滑りながらでもできることと、ワンタッチでハイバックの固定が外せる点が挙げられます。デメリットとしては固定力が弱く、衝撃の受け方によっては外れてしまう恐れがある点です。

種類③ステップオンタイプ

ステップオンタイプとは専用ブーツのつま先あたりに付けられている金具とアキレス腱あたりに付けられている金具を専用のバインディングにはめこませて固定するタイプのバインディングです。このタイプは2018年現在最新式の固定方法で、メリットは単純な仕組みでしっかりした固定力をもち、しかも短時間で固定できるという点とワンタッチでブーツを外せる点が挙げられ、今後のバインディングの固定方式のスタンダードになる可能性があります。デメリットは専用のバインディングとブーツを使用しなければいけないので今現在は汎用性が低い点です。

種類④ステップインタイプ

ステップインタイプとは専用ブーツの裏に付けられた固定用の金具とバインディング側に付けられた金具をはめ込ませることで固定するタイプのことを指します。このタイプはクイックエントリータイプと同じ頃に開発され、従来のストラップタイプの時間のかかる点を改善した固定システムの一つです。メリットは短時間で固定できる点とワンタッチでブーツを外せる点が挙げられます。デメリットは固定力が弱い点とバインディングに合わせた専用のブーツを使用しなければいけない点です。

種類⑤トゥクロージャータイプ

トゥクロージャータイプとはハードブーツのつま先とかかとで固定するタイプのことを指し、トゥクリップとも呼ばれます。このタイプはアルペンボードで使用されるタイプでフリースタイルボードでは基本的に使用しません。メリットはしっかりした固定力と短時間で固定できる点が挙げられます。デメリットはハードブーツ専用なので汎用性が低く、現在ではあまり見なくなりました。

スノーボードのバインディングの価格

バインディングの価格は数千円から8万円位まで

バインディングの価格の幅は広く、型落ちなどの安いもので数千円のものから8万円程度のものまでが市場に出回っています。価格による物の違いは基本的に無く、取り付け方や角度や位置の調整などのやり方もほぼ同じ仕組みになっています。主な違いとして挙げられるのは素材や固定方式、ワンタッチで外せるかどうかなどです。

バインディングの売れ筋は2万円から4万円あたりのもの

バインディングの売れ筋は2万円台から4万円台位のものと言われ、固定方式やワンタッチで外せるかどうかなど関係なく各メーカーそのあたりの商品を多めに揃えいます。また「このあたりの価格の商品であれば安心」とユーザー側が思う金額も2万円台からのバインディングと言われています。型落ちであっても定価がこのあたりのバインディングであれば問題無いでしょう。

スノーボードのバインディングのサイズ


バインディングのサイズは多くて3種類

バインディングはブーツなどと違いcm単位で様々な種類があるわけではなく、大雑把に数種類のみが存在します。バインディングはブーツを固定するために使用するものであってフィット感をそれほど求めていないからです。

サイズは基本的にS,M,L

サイズは基本的にS,M,Lの3種類になっています。メーカーやブランドによってはSM,MLなどというサイズも存在しますが、基本的にはブーツと相性の良い組み合わせのバインディングと見つけるためサイズ自体はそれほど重要ではありません。選び方によってはサイズ違いのものを考える場合もありますので参考程度として見ておきましょう。

スノーボードのバインディングのベースプレートとは

バインディングの底部分

ベースプレートとはバインディングの部位の一部で、板との接点部分のことを指します。ベースプレートはサイズによって長さが変わりますが幅は基本的にほぼ一定になります。ステップインタイプとトゥクロージャータイプ以外のバインディングはどのメーカー・ブランドのバインディングもほぼ同様の形になっており、取り付け方法や角度やスタンス位置の調整方法もほぼ同じ方法でおこなえます。

穴の空いた部分にディスクプレートを入れる

ベースプレートには丸い穴が空けられており、その部分にディスクプレートと呼ばれる部品をはめます。はめ込み方はバインディングのベースプレートに空けられた穴に付けられている溝とディスクプレートの溝を合わせることで段差無くはめ込むことができ、このはめ込んだ時点でバインディングの角度の調整も同時におこないます。

スノーボードのバインディングのディスクプレートとは

ディスクプレートはバインディングの角度を調整する

はめ込み後このディスクプレートに付けられている穴と板の穴を合わせ、そこにネジを差し込むことによってバインディングを板に取り付けることができます。このディスクプレートとバインディングを微妙にずらすことによって取り付け時に角度の調整をおこないます。基本的にはバインディング側に▼のような目印が付けられているので、その部分にディスクプレートの数字を合わせて角度をだします。

スタンス位置の微調整にも使用する

またスタンス位置の微調整も同時におこなうこともできます。ディスクプレートに付けられたネジ穴は一つではなく何箇所か固定できるように横に長く開いています。この穴を利用してスタンス位置の微調整をおこないます。またこの穴を縦にして付けることも可能で、この場合はバインディングを板の正中線の中央に固定する場合に使用します。

スノーボードのバインディングのハイバックとは

ハイバックとはふくらはぎ側に付いているもの

バインディングのハイバックとはふくらはぎあたりに付けられている板状のものを指します。このハイバックはバックサイドターンなどでより強いエッジングを得るために使用され、基本的にはブーツと密着させます。ハイバックは左右に移動させることができ、バックサイド側の板と水平になるように位置を調節することでターンのキレが増します。リフトに乗るときはちゃんと折り畳まないと割れたりするので注意が必要です。またクイックエントリータイプがワンタッチでブーツを外す際などでも折り畳みを使用します。

スノーボードのバインディングの選び方

バインディングの選び方はいくつか存在する

バインディングの選び方はいくつかありますが、基本的には自分の持っているブーツと組み合わせ相性の良いバインディングを購入します。下からはそれ以外の方法での選び方をいくつか紹介します。

選び方①サイズでの選び方

バインディングのサイズでの選び方はブーツをはめた際、つま先部分が飛び出ていないか確認する選び方です。つま先部分は基本的に1cm以上出ているとフロントサイドターン時に雪面に接触する恐れがありますので1cm以内で収まるサイズのバインディングを選択しましょう。

選び方②メーカー・ブランドでの選び方

メーカー・ブランドで考える選び方は自分の好きなバインディングメーカー・ブランドからブーツとの組み合わせ相性の良いバインディングを選びます。基本的に各社のバインディングの形は統一されており、一つでも合わないバインディングがあった場合そのメーカーのものとの組み合わせは悪いと考えていいでしょう。もし合わない場合は別のメーカー・ブランドから選ぶようにしましょう。

選び方③予算での選び方

予算で選ぶ場合はお店側に予算以内で購入できるバインディングを用意してもらい、ブーツとの組み合わせを見て購入します。組み合わせの相性さえよければスノーボードをする上でそこまで不具合は生じませんので、その中から自分の好きな色・柄で選択しましょう。

選び方④着脱方法での選び方

着脱方法で選ぶ場合は上で説明した5種類のタイプの固定方法と、ブーツを外す際にワンタッチかワンタッチじゃないかから選ぶ方法です。基本的にはブーツの固定方法で考える場合が多いですが、ワンタッチでブーツを外せるかどうかで見る人も最近多い傾向にあります。


スノーボードのバインディングの取り付け方

バインディングの取り付け方

バインディングを板に付ける場合、バインディング側のディスクプレートと板のネジ穴を合わせネジで固定します。このときネジを4本使う《4×4(フォー・バイ・フォー)》とネジ2本使う《EST》という方法があります。

4×4での取り付け方

4×4(フォー・バイ・フォー)とはネジ4本を使い板とバインディングを固定します。板側に左右8個ずつ開いているネジ穴とディスクプレートのネジ穴を合わせ、自分のスタンス幅の位置で固定します。パウダーランをしない限り基本的には左右の締める穴の位置は同じになります。4×4はしっかりとした固定力を得られますがスタンスの細かい微調整はディスクプレート側でおこなわなければいけませんのでスタンス幅の自由度は低めです。

ESTでの取り付け方

EST(イーエスティー)とはネジ2本を使い板とバインディングを固定する方法のことを指します。スノーボードメーカーのBURTONの板がこの方法でバインディングを固定します。板の真ん中に走っているレールの中からネジが飛び出しており、任意のスタンス位置でバインディング側のネジ穴と合わせて固定します。スタンス幅は無限大に選べますが固定力はそれほどでもなく、衝撃の受け方によっては位置がズレる場合もあります。

スノーボードのバインディングのスタンス調整

バインディングのスタンス調整のやり方

バインディングのスタンス位置の調整は基本的に板の穴に合わせ、ネジを締めた時点で終了です。ESTのバインディングであれば無限大にスタンス幅を選べますが、4×4ではネジを締めた位置のスタンスで違和感を感じ続けるようならばディスクプレートの穴を利用して微調整するしかありません。

ディスクプレートの穴で微調整する

ディスクプレートの穴は板の正中線にバインディングを固定するために縦に置いたり、スタンス幅の微調整のために横に置いたりします。どうしてもスタンス幅に違和感を感じるようならばディスクプレートのネジ穴を横に指定し、その隙間の中の分バインディングを移動させ自分に最も合うスタンスを見つけましょう。

スノーボードのバインディングの角度調整

バインディングの角度調整のやり方

バインディングの角度調整はバインディングの▼マークとディスクプレートに付けられている角度の数字を合わせて調整します。角度は滑走方向につま先が向いている場合+○度と言い、滑走方向と逆方向につま先が向いている場合は-○度と言います。ダックスタンスと呼ばれるものは両足が外側に向くので前足側が+○度、後ろ足側が-○度と言うように左右逆方向に向くように設定します。

スノーボードのバインディングのおすすめメーカー・ブランド

おすすめバインディングメーカー・ブランド6選

いくつかおすすめできるバインディングメーカー・ブランドがあり、それらの中からブーツと組み合わせ相性が良いバインディングを選べばまず間違いなく安心して使えると言われています。今回は代表的なおすすめバインディングメーカー・ブランドを6社選出しました。

おすすめメーカー・ブランド①BURTON

BURTONはスノーボードを世に広めたスノーボードメーカーで、現在もスノーボード業界の中でも最先端技術のギアを毎年送り出してくれます。今年から販売される《ステップオン・バインディング》は今後のバインディングの固定方法のスタンダードになる可能性を持っており、かなり期待されています。各アイテムの格好良さのみならず、スキー場でユーザーがどれだけ快適に楽しめるかを追及しているブランドでもあり、BURTON製品から選べばまず間違いないと言われています。

おすすめメーカー・ブランド②BENT METAL

BENT METALは1979年からスノーボードのバインディングを生産している老舗バインディングブランドです。長年培ってきた技術や経験は確かなもので、基本的には柔らかめのバインディングが多いですが頑丈に作られており、経年劣化以外で壊れることはほぼ無いでしょう。さらに種類も豊富でそれぞれにおしゃれで格好良いカラーリングを使用しているのもおすすめポイントです。ストラップタイプのみ扱っており、初心者にも安心しておすすめできます。

おすすめメーカー・ブランド③FLAX

FLAXは1991年からスノーボード用のバインディングを手がけるブランドです。最近は板やブーツ、グローブやアクセサリーなど幅広く展開していますがメインはバインディングです。バインディングの種類は非常に多く、メンズ・レディースでも分けられているのでどんな人でも必ず自分好みのバインディングが見つけられます。外見にもかなりこだわりがあり、足元のおしゃれを気にする人にもおすすめです。

おすすめメーカー・ブランド④FLOW

FLOWはクイックエントリータイプのバインディングの先駆けです。現在もメインで扱っているのはクイックエントリータイプで、初期によく見られたいくつかのバインディングの不具合を改善させ、現在もユーザーがより使いやすくなるように毎年改善が続けられています。ブーツの固定時間をできる限り短縮したい人やワンタッチでブーツを外したいと考える人におすすめできるブランドです。

おすすめメーカー・ブランド⑤NITRO

NITRO(ナイトロ)は現在数少ないステップインバインディングを販売しているメジャーブランドです。販売されているCLICKER(クリッカー)はステップインの販売初期からあるバインディングで、完成されたステップインと言っても過言ではありません。専用のブーツを使用しなければならないというデメリット部分は確かにありますが、時間短縮目的のバインディングであればこれに対抗できるのはステップオン以外には無いと言えるでしょう。またワンタッチで外せる点も見逃せません。

おすすめメーカー・ブランド⑥TECH NINE


TECH NINEは板やグローブなども販売しているブランドですが、やはり注目されるのはバインディングです。バインディングはストラップタイプのみを取り扱っており信頼性が高いです。かなり外見にこだわったブランドでもあり、販売されているバインディングは総じて格好良いのもおすすめポイントです。

各メーカー・ブランドとブーツ組み合わせ

バインディングとブーツには組み合わせに相性がある

バインディングをブーツには組み合わせの相性というものがあります。どの部分を見て相性の良し悪しを見るかというとヒールカップにブーツのかかとはしっかり入っているか?ハイバックとブーツに隙間はできていないか?などで判断します。バインディングを購入する前に必ず確認しておくべきことであり、相性の悪いバインディングはユーザーに不快感を与えるだけではなく板の操作性の悪化にも繋がり、怪我に直結する場合もありますので慎重に見ておきましょう。

BURTONと組み合わせるブーツメーカー・ブランド

BURTONのバインディングと相性の良いブーツは自社のブーツやSALOMONNADO、DEELUXEなどと言われています。今年から販売されるワンタッチでブーツを外せるステップオンタイプに対しては専用のブーツを必要とするので他社のブーツは使用できませんので注意が必要です。

BENT METALと組み合わせるブーツメーカー・ブランド

BENT METALのバインディングと相性の良いブーツはBURTONやDEELUXEと言われます。BENT METALは柔らかめのバインディングなのでグラトリやパークなどでよく使用され、少し柔らかめのブーツが良いでしょう。

FLAXと組み合わせるブーツメーカー・ブランド

FLAXのバインディングと相性の良いブーツは自社のブーツとDEELUXEやTHIRTYTWOと言われています。自社以外の2社はもともとブーツを専門に扱っていたブランドなので相性の良いブランドは多めです。

FLOWと組み合わせるブーツメーカー・ブランド

FLOWのクイックエントリーシステムのバインディングと相性の良いブーツは自社のブーツをDEELUXEと言われています。特にDEELUXEは様々な人が使っているのでおすすめです。

NITROと組み合わせるブーツメーカー・ブランド

NITROのステップインバンディングは専用のブーツが必要なのでそれ以外のメーカー・ブランドのブーツは使用できません。ステップイン以外のバインディングであれば自社以外でTHIRTYTWOなどが相性が良いようです。

TECH NINEと組み合わせるブーツメーカー・ブランド

TECH NINEのバインディングと相性の良いブーツはTHIRTYTWOやDCと言われています。THIRTYTWOは特に相性が良いようで様々な人がこの組み合わせで利用しています。

スノーボードのバインディングの基本講座!まとめ

ここまで調べれば安心!

出典: https://unsplash.com/photos/jAPdUndfJBw

バインディングは年々進化しており、様々なブランドが新しい仕組みを搭載したバインディングを毎年販売しています。今年は特にステップオンが話題になっており、短時間でブーツの着脱ができて固定力抜群と今後のスタンダードになるかもしれないと期待されています。今回はバインディングの選び方から取り付け方法、それらの調整方法までできる限り詳しく書きました。ここまでチェックできればまずバインディングで間違える事はないでしょう。是非参考にし、快適なスノーボードライフを過ごしてください。

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