話題のアルポットについて詳しく知りたい!
登山や車中泊で人気のアルポット
キャンプや登山などのアウトドア、車中泊で温かいものを口にしたいとき、どのような方法で湯沸かしや炊飯をするでしょうか。コンロとクッカー?ガスとクッカーをひとつにまとめて持ち歩けるようになっているものもありますが、複数の道具を使って炊飯や湯沸かしをするのが、面倒で大変なときもありますね。
ひとつの道具で炊飯も湯沸かしもできたら便利なのに…そう思ったことはないでしょうか。それが可能となっているのがアルポット。使い方次第でいろいろなことに使える便利なアウトドアギアです。
アルポットとは
アルポットの基本仕様
アルポットのサイズは高さ25cm程度。1~2人分のお湯を沸かす、カップ麺とお茶を入れるなどの使い方に快適サイズです。他のアウトドアの料理器具と大きく違うのは、ポットというだけあって大きな持ち手がついていること。重さは1.2kg~1.5kgとなっています。
アルポットの燃料は
肝心のアルポットの燃料ですが、こちらはアルコール(メチル)を使用します。はじめに買う時に燃料用アルコールも2回分程度ついてきますので、買ってすぐに使うことができます。
つまりアルポットは携帯〇〇だった
アルポットは形は、少人数用のポットそのもの。でも、大きく違うところは、底と胴体部分が分かれて、底がアルコールバーナー、胴体部分がクッカーのようになっていること。
このことによって、アルポットは、湯沸かしでありながら、クッカーのように簡単な料理を作ったり、炊飯したり、レトルト食品の温めもできるアウトドアクッキングギアとなっています。
アルポットを作っている会社(OEM製品)
アルポットが複数あるという噂
アルポットが気になっていろいろ調べていると、何やら複数のアルポットが存在するようです。アルポットを作っている会社はどんな会社なのか。複数あるけど同じものなのか。ここでは、アルポットを作っている会社から見ていきましょう。
大木製作所
アルポットを開発、製造を最初にはじめた「元祖」的な会社です。アウトドア用品だけでなく、家庭用のキッチングッズや洗濯用品などいろいろなものを作っています。
1947年に湯たんぽなどの製造・販売からはじまった会社です。ステンレスなどの金物製品の製造に特化しており、1974年頃、アウトドアで湯沸かしできる、携帯ポットを開発、販売をはじめました。
ダイワ
ダイワといえば、釣りをしない人でもテレビCMやテレビ番組のスポンサーなどで名前を知っている日本大手の釣り具メーカーです。創業は1958年。寒い冬の釣りシーンにも温かい飲み物などで暖を取るのに活用できる、アルポットの製造をしています。
OEM製品てどういうこと?
大木製作所のアルポットを釣具などで有名なダイワが作っている。ひとつの商品を2つの会社で作っているの?どちらかが偽物ってことなの?と勘違いされる方もあるでしょう。このように、製造を他社に依頼して作る商品のことをOEMといいます。Original Equipment Manufacturingの略でOEM。
大木製作所のアルポットもダイワのアルポットも、どちらも正規品。商品として、きちんとチェックされた安心できるアルポットです。ただ、アルポットはこの2つだけでなくもうひとつ存在します。
アルポットはJAF版がある?違いはどこに
JAF版アルポットの大きな特徴
外装の違いだけです。
大木製作所・ダイワ・JAF、この3つで売られているアルポット。大きさや重さ、容量などの違いはありません。ただ、これがどの会社で販売しているアルポットであるかは、ひと目見ただけでわかります。
大木製作所はグリーン、ダイワは赤、JAFは外側が銀色に輝くステンレス製。JAF版のアルポットは、サビに強いステンレスの外装が一番の特徴といえます。
JAF通販のアルポットは海風に強い
アウトドアアイテムを選ぶとき、外見も大きなチェックのポイントになります。JAFで売られているアルポットは、そこだけで買える銀色のステンレス製。
JAFの販売ページでは大木製作所のアルポットを販売しているだけですが、このタイプのステンレスな外見のものは、他では見られません。重さも、大木製作所のアルポットと比較して0.3kg程度軽くなっているのも特徴です。
ダイワ・大木製作所・JAF3つのアルポット比較
外見
3つのメーカーから出ているアルポット、外見の違いは先程も申し上げたとおり、それぞれの色が違うこと。ダイワは、DAIWAのロゴマークも目立つ位置に入っています。ダイワファンには嬉しいステータスとなるでしょう。
材質
アルポットは内容器がアルミ製のカップ。外側など一部にスチールが使われています。JAFのページで確認すると、こちらだけスチールの文字が書かれていません。大木製作所のアルポットと比べると軽いのでオールステンレス製のようにも思えますが、ダイワのアルポットもJAFの販売ページと同じ1.2kg。
ダイワ製は、材質表記がないので何ともいえませんが、口コミには「磁石が付く」と言われていることから、オールステンレスではないようです。また、JAFの販売ページに「ステンレス製はJAF通販だけ」と謳っていることから、大木製作所とダイワはスチールとアルミが使われていることがわかります。
価格
アルポットの価格はオープン価格。買い求める店舗によって価格が設定されますが、だいたい相場は10,800円~13,700円程度のようです。大木製作所製とダイワ製はセールなどで価格の変動が大きいですが、JAFの販売ページでは10,800円と、常時決まった価格で販売されているので、予算が組みやすいという特徴があります。
アルポットの基本的な使い方
使い方1.燃料を入れる
アルポットの燃料はメチルアルコールです。上のポット部分を外すと、下の部分がアルコールタンク兼火がつくところとなっています。燃料はアルコールタンクの底に薄く平にアルコールがあるくらい(約800ml程度。付属の燃料入れの半分くらいが目安)入れれば、湯沸かしから炊飯、料理の温めまでできるくらい燃焼します。
使い方2.着火~ポットを被せる
アルコール燃料を入れたら、そこにチャッカマンなどの柄の長いライター(火がつくので普通のライターは危ないです)で着火します。着火を確認できたら、ポット(外側)にアルミカップ(内側の水などを入れる容器)をセットしたものを被せます。フタは内蓋と外蓋がありますが、燃焼させるには内蓋だけ使用します。
使い方3.消火
消火の方法は2つ。1つはアルコールの容器についているフタを被せて消火する方法と、もうひとつは外蓋を被せて消火させる方法です。ポットの外側には燃焼確認用ののぞき穴がついていますので、そこで火が付いているかどうか確認できます。
沸騰しても燃焼しているようなら、外蓋を被せて消火しましょう。燃焼確認でポットを被せる前なら、アルコールタンクのフタを被せて消火します。
アルポットの便利な使い方①
湯沸かし
アルポットの一番の使い方として、湯沸かしがあります。コーヒーやお茶をアウトドアでいただくとき、お湯を沸かすだけなのに非常に大変な思いをして、いろいろな道具を使っておこなうことになります。アルポットは、アルコールを入れて点火、アルミカップの中にお湯を入れて800ccでだいたい15分程度で沸騰します。
アルポットの便利な使い方②
炊飯
アルポットはポットというけれど、お湯を沸かすだけの道具ではありません。何と、ご飯を炊くこともできてしまう便利アイテム。炊飯できるお米の量は2合まで。ソロキャンプや登山だけでなく、二人でのアウトドアでも炊飯器として利用できますね。
炊飯にかかる時間
アルポットで炊飯した場合、どのくらいで炊き上げることができるのでしょうか。炊飯器などでは、だいたい1時間弱かかる炊飯。飯盒でも結構時間と火加減調整などの手間がかかりますね。アルポットなら、点火して乗せるだけ。20分で炊飯完了。美味しくいただくなら、そのまま少しむらしてから食べるとよいでしょう。
アルポットの便利な使い方③
レトルトの温め
アルポットは湯沸かしや炊飯の使い方の他に、レトルト食品を温めるのにも利用できます。使い方は簡単で、まず水をカップ半分ほど沸騰させます。その中にレトルト食品を入れ、5分ほど沸騰させ続けるだけ。
レトルトのご飯やカレーをアルポットで温めて食べるという使い方ができます。料理ができないという人でも、レトルトを温められるので、アウトドアでも温かいご飯が食べられます。
アルポットの口コミ
大雨でも消えないアルポットを長年愛用
冬の海釣りで使用していています。(中略)一度点火すればどんな強風・大雨でも火が消えることはありません。
こちらの方は、海風が強いこともある海釣りでのシーンでアルポットを使っています。大雨でも消えない、アルコール燃料の湯沸かしは非常に使い心地が良いという口コミでした。
車中泊でも安心して湯沸かしできる
安全に手軽にお湯を沸かすことができて重宝しています。
車内や、外には可燃性のものがたくさんあって、火を使うのは実はとても危ないです。車中泊でお湯を沸かそうとすると、結構大変な思いをします。特に冬など、車から少し離れて火を付けてというのは、寒くて辛いものがありますね。そんな悩みもアルポットで解決したという口コミです。
安心して使える商品
外箱と説明書に、日付の入った検品のハンコが押してあり、すごく信用できる感じで安心して使えます。
OEM製品だと、検品はどうなっているんだろう?と心配になることもありますね。でも、アルポットは検品もしっかりされており、商品としての安心感が高いという口コミが目をひきました。
【おまけ】アルポットで料理
簡単な料理も作れるアルポット
アルポットは、湯沸かしや炊飯、温めものだけでなく使い方次第でいろんな料理を作る"クッカー"としても活躍してくれます。アルポットを使った料理のレシピとして、煮込みうどんを作っている動画をご紹介しましょう。
先に野菜や肉などの具材を市販のうどんつゆで煮込み、あらかた具材が煮えたところでうどんを入れてさらに煮込んでいくだけです。約1人前の煮込みうどんがちょうど作れる大きさです。
まとめ
自分好みのアルポットを便利に使おう
アウトドアや車の中などで使える、便利なアルコール燃焼式の湯沸かし「アルポット」について見てきました。いかがでしたでしょうか。
ニオイのつく料理を作った後で湯沸かしとしてお茶などを淹れた時、お茶の味が変わらないか心配ではありますが、気にしない人であれば、湯沸かしも料理もできて軽くて持ち運びやすいアルポットは、ひとつあるだけでいろいろなシーンで活躍してくれるでしょう。
アウトドアが気になる人はこちらをチェック
アウトドアでの湯沸かしや炊飯。いろいろなものがありますが、アルポット以外のアウトドアの道具が気になる人はこちらもぜひチェックしてみてくださいね。
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