ドリームキャッチャーの簡単な作り方教えます
100均で材料が集まる作り方
ドリームキャッチャーは、流木や鳥が落とした羽根など、ナチュラルなもので作られる民芸品であり、おしゃれなインテリアです。最近、かわいいと自分で作る人も増えています。ドリームキャッチャーを自作するのはとっても簡単。100均にいけば材料が集まってしまう作り方もあります。今回は100均材料と自宅にあるものにこだわって、ドリームキャッチャーの作り方をご紹介していきます。
ドリームキャッチャーとは
悪夢避けのお守り
ドリームキャッチャー(英: Dreamcatcher)とは、アメリカインディアンのオジブワ族に伝わる、輪を基にした手作りの装飾品。
元々はアメリカの原住民族の一部の部族の間で作られていた伝統的な工芸品がドリームキャッチャーのはじまりでした。それがネイティブアメリカンの他の部族にも伝わり、白人たちにもインテリアとして注目されはじめて現在の形になったといわれています。
「悪夢は網目に引っかかったまま夜明けと共に消え去り、良い夢だけが網目から羽を伝わって降りてきて眠っている人のもとに入る」とされる
ドリームキャッチャーは、その名のとおりに夢をキャッチするネットを模して作られています。キャッチする夢は「悪夢」。特に子供の悪夢をキャッチして、朝日の元に消し去ってくれるベッドサイドのお守り兼飾りがドリームキャッチャーです。
身につけるタイプもある
ドリームキャッチャーミサンガ
メーカー:OVER RAG タイプ:ミサンガタイプ カラー: 5色(ブルー、オレンジ、グリーン、ピンク、レッド) レディース・メンズ共用
小さなドリームキャッチャーに、ベルトがついたミサンガタイプのお守りです。おしゃれアイテムとして、ミサンガ好きな人の間で注目されています。
ストラップタイプのお守りに
ドリームキャッチャー ストラップ
メーカー:ノーブランド タイプ:ストラップタイプ カラー:ブラウン サイズ: 全長20cm最大円直径3cm
ナチュラルな素材を使って作られているドリームキャッチャー。部屋に飾るインテリアとしてだけでなく、ストラップとしていつも身近に置いておくこともできます。
おしゃれなドリームキャッチャー
ドリームキャッチャー
メーカー:ハンドメイド オリジナル 材料:天然流木 カラー:ナチュラル
レースや羽根、流木などをあしらった、非常に手の込んだドリームキャッチャーです。お守りとしてだけでなく、インテリアとしても素敵です。ここまで3点の市販のドリームキャッチャーを見てきましたが、小さなものでも1,000円近くとけっこう高いお値段がするのに驚かれた人もいるでしょう。DIY好きな人は、100均材料で安く材料を揃えて自作することもできます。高価なドリームキャッチャーに負けない素敵なドリームキャッチャーをDIYしていきましょう。
手作りドリームキャッチャーの作り方①
今回使った材料・道具類
100均材料でドリームキャッチャーを作るときにネックになるのが、「メインの材料"輪っか"をどうするか」です。刺繍枠の内側を使って作っている人が多いですが、大きさのバリエーションがあまりないこと、ピアスなどの小さなものを作るのには、刺繍枠では大きすぎるということ。輪っかだけは、100均材料にこだわらず身近な円形の物を用意しましょう。今回は、ダンボールを輪に切ったものを2枚重ねて作りました。それを切るためのハサミも道具として使います。
毛糸はダイソーのアクリル毛糸。カラフルな色が輪っかに巻きつけたら面白いかなと思って選びました。ネット部分は普通にアイボリーの刺繍糸。いつもの手芸用刺繍糸ですので、タコ糸のようなものと思っていただいた方が良いでしょう。セリアなど100均で売られている白の麻ひもなどが似た感じで作れるでしょう。
以前ダイソーで買ったターコイズ風のビーズと、楕円形の飾りビーズを装飾として使用しました。この他、道具として編みやすくするために、毛糸とじ針を使いました。ネットを編む糸が通れば他の針でもかまいませんし、この針は使わずに編むこともできます。
手作りドリームキャッチャーの作り方②
輪っかを作る
100均の刺繍枠などを使うときはこの行程は不要ですので、次に飛ばしてください。まずは、ダンボールに大きさの違う円形の缶などをつかい、輪っかの下書きをします。
ダンボールでも、丈夫さが心もとないので、2枚重ねるようにします。1つの輪っかを作ったら、それをベースにしてもうひとつダンボールに印を付けて同じ大きさの輪っかをカットします。
ダンボールの輪っかを2枚カットしたところ。合わせてみて、できるだけサイズを合わせた方がネットを編む時に編みやすいでしょう。金属や木製の輪っかが、100均などで手に入らなくても、身近にある捨てるようなダンボールで簡単に作ることができるので、輪っか材料が手に入らない人はこちらで試してみてくださいね。
手作りドリームキャッチャーの作り方③
枠に毛糸を巻きつける
ドリームキャッチャーの作り方順序は、まず輪っかにぐるぐると糸を巻き付けていきます。巻き始めは固結び。余りの端糸は、飾りにするときの吊り下げ輪として使用しますので、10センチ~15センチくらいの長さを残してそのままカットせずに置いておきます。ぐるりと毛糸などの糸を輪っかに巻き終わったら、吊るし輪に仕上げます。
輪に糸を巻き付けていったところ。やってみるとわかるのですが、特にダンボールを切った輪だと内側の円周と外側の円周の差があって綺麗に巻くことができません。内側を締め気味にして、きちんと放射状に糸が巻かれるようにすると、できあがりが綺麗に仕上がるでしょう。使用した毛糸は、扱いやすいように480cmの長さにカットしてくるくる巻いておきました。直径9.5センチの輪っかで毛糸は並太程度で巻いた時、20センチほど余りました。この大きさで作るなら、扱いやすいしちょうどいい長さでしょう。
手作りドリームキャッチャーの作り方④
巻き終わり処理と吊るし輪仕上げ
丸い枠のまわりに、糸をぐるぐると巻き付け終わったあとの始末の方法です。特に難しいことは必要なく、簡単な固結びにして糸を留めます。輪の枠に巻き付けた糸を毛糸ではなく、蝋引きのナイロン糸などを使えば、結んだところをライターなどで炙って、糸はしの始末をすれば結び目が解けにくく、目立ちにくい仕上がりになります。
最初に残しておいた糸と、編み終わりの端糸を合わせて、適度な長さで吊るし輪を作ります。2本合わせて、ダンゴのように1度結びます。糸端をカットして輪の枠はできあがりです。次では、内側の悪夢をキャッチしてくれるネット作りに取り掛かります。
手作りドリームキャッチャーの作り方⑤
ネットを編む
100均で手に入る、麻ひも、タコ糸、刺繍糸などを使って内側のネット部分を編んでいきましょう。今回は五角形の模様の星型模様のネットにします。1周5回編めば良いので簡単で初心者の人にもおすすめのネットの編み方模様です。まずは簡単なものからはじめた方が楽しさを感じられますよ!編み始めは固結び2回。結ぶ場所はできるだけ表側から目立たない場所にして、糸はしは短めにカットしてこれも目立たないところに隠しておきましょう。
輪の枠をだいたい5等分したあたりに、写真のように上から下を通って糸を掛けます。下から出してきた糸を、渡っている糸の中を通して、表に出してきます。
さきほどの行程をあと3回、合計4回やって、写真のような五角形の模様に糸をからめていきます。これがベースになる1段目の編み方です。
次の段を編む一番はじめの行程が、ネットの編み方の中で一番重要で気を使うところで、あとは簡単です。最初はすぐ横に渡っている糸の中心あたりに、糸を上から下、下から上に戻してきて、引き締めます。あとは1段目と同じように、隣の渡り糸の中央をめがけて編んでいくだけで簡単です。
2段めのネットが編めたところです。綺麗に星型になるように、バランスよく糸を引いて編んでいくのがポイントです。
2段め、3段目と、用意した枠の中央まで埋まるように、ネット編みを繰り返します。編み終わりは目立たないところで固結びにして糸はしをハサミでカットして仕上げます。手作りのドリームキャッチャーは、これでネット部分も完成しました。あとは飾り部分を付けるだけです。
手作りドリームキャッチャーの作り方⑥
飾りをつける
ドリームキャッチャーのDIYで工夫のしどころは、何といっても飾りでしょう。作る人の材料選びのセンスが現れます。おすすめの素材は、ビーズやレース、羽根などです。基本は、ネットを編んだのと同じ糸で付けるフリンジ。それに飾り素材を付けていくことになります。フリンジの付け方は写真のとおり。カットした糸を半分に折り、折った輪を枠の下から上に通してきて、輪の中に糸はしを通して引き締めます。
手作りのドリームキャッチャーで、よく付けられているフリンジの数はだいたい5本。たくさん付けてもいいのですが大変ですし、これより少なくなるとちょっと飾りが地味で物足りなさを感じます。はじめてのDIYなら5本からはじめてみるとよいでしょう。等間隔になるように5本、紐のフリンジを付けたところです。
等間隔に取り付けた糸にビーズを通し、ビーズが落ちてこないように結び目を作って、フリンジの長さをVの字になるようにバランスよく切りそろえます。これでドリームキャッチャーDIYのやり方は終わりです。どうですか?気に入った形に出来たでしょうか。基本的な簡単ドリームキャッチャーが作れたら、羽根をつけたり編み方を変えたりと、もっと飾り成分をプラスしたドリームキャッチャーを手作りしていきましょう。
羽根飾りのついたドリームキャッチャー
羽根の付け方を動画で覚えよう
手作りのドリームキャッチャーには羽根の飾りを付けたものもよく見かけます。今回100均の材料で出来るということで、100均に羽根がなかったので使用していません。羽根が手に入ったら、ぜひドリームキャッチャーの飾りとして使用してみましょう。羽根飾りの付け方は、ビーズに羽根の端部分を隠して接着剤で固定すると綺麗に仕上がります。動画の13:45あたりから羽根付けの作業になりますので、参考にしてください。
いろいろな編み方模様パターン
変わったネット部分の編み方
いろんなネットの編み方が試せるのが、DIYのドリームキャッチャーのよいところです。編み方を工夫することで、綺麗なものからかわいいもの、クールなデザインのものなどさまざまなドリームキャッチャーがDIYできます。まずは、ペイズリー模様が2つ合わさったような、中国の道教でいわれる陰陽のマークに似ていますね。とってもアジアンな感じのドリームキャッチャーをDIYすることができます。
螺旋ネットの編み方
ネットが螺旋に外側に広がっていく模様になる、編み方動画です。細かい編み方なので作業数は多いですが、編み方は簡単。ちょっと変わったドリームキャッチャーが出来上がります。
細かいネットの編み方
こちらは、五角形のドリームキャッチャーの編み方よりも、さらにネットっぽくなる編み方です。編み方の基本的な部分は、写真付きでご説明した五角形の編み方と同じ。最初に細かくいくつものネット部分を作ることでこのようなネット模様ができあがります。
まとめ
羽根やビーズ飾りのドリームキャッチャーを作ろう
100均の材料で作ることができる、ドリームキャッチャーの作り方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。ドリームキャッチャーは悪夢を防いでくれる開運のお守り。縁起の良いインテリアにもなるグッズです。市販の品でも、ブレスレットやストラップなどとして小さなサイズのものが売られていたりしますが、自分で作ることか可能です。お気に入りの色やネットの模様を組み合わせて、自分らしいドリームキャッチャーをDIYしてみませんか。
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