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スノーボードのカービングターンのやり方は?滑り方と上達するコツをご紹介!

スノーボードのカービングターンは非常に難しいテクニックで、かなりの時間滑り込み経験値と技術を積み重ねてようやく出来るようになるターンです。今回はそんなスノーボードのテクニックのひとつの頂点ともいえるカービングの技術やコツなどを丁寧に解説していきます。
更新: 2021年5月15日
ホランド
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スノーボードのカービングターンとは

スノーボードのカービングターンとはターンの最上級技術

カービングターンはスノーボードのターン技術の中でも最上級の技術です。難易度がかなり高く、上手く出来るようになるにはかなり滑り込まなければいけません。カービングターンは滑った跡が一本線しか残らないターンが出来ると本当に気持ちがよく、難しいですが是非覚えたい技術です。

スノーボードのカービングターンは難しい

カービングターンは非常に難しいターンです。一見簡単そうには見えますが、実際は様々な技術の集大成とも言えるターンなので難易度は高く、何も考えず滑っているだけではどんなに長時間滑っても出来るようにはなりません。カービングターンを覚えるための近道は存在しません。上達するには1回1回考えながら自分なりに工夫し、丁寧に滑りながら練習を続け技術を身につけていきましょう。

カービングターンを覚えるためには滑り込むことが必須

なにをするにもそうですが、滑り込み経験を積んでいくことは必ず必要になります。滑り込む過程でスノーボードの効率的な滑り方や楽な姿勢、エッジの使い方やポジションやテクニックなどを徐々に覚えていきます。カービングターンのコツや練習方法などはさまざまありますので、初心者でもわかりやすいようにこの記事で細かくそれらのテクニックを説明していきます。

スノーボード初心者はまずなにから覚えるべきか

いきなりカービングターンを目指さない

カービングターンが覚えたいと考えて、いきなりカービングターンの真似事をしてもなかなか上手くなりません。なぜならばカービングターン自体いくつかの技術が集まってこそできるターンだからです。初心者はまず丁寧に滑り込むことのみを考え、何も考えずに自然と曲がれるような滑り方を体で覚え、山頂から麓まで転ばずに滑り降りれるように練習しましょう。

スノーボード初心者は一歩ずつ丁寧に段階を踏んでターンを覚えていく

カービングターンに至るまでにはいくつか段階があります。それらをひとつひとつ丁寧にこなしていくのが最終的に一番の近道になります。特にスノーボード初心者でカービングターンが目標の人は滑り方をインストラクターなどにカービングターンまで至る道を確認し、姿勢やポジションなども動画やインストラクターに指摘されながらゆっくり勉強しましょう。

スノーボード仲間を見つけ楽しく滑り込むべし

スノーボードで上達が早い人は総じてスノーボードを心から楽しんでいます。カービングターンはスノーボードの滑り方の中では現在少数派なのでコミュニティも小さいですが、小さいからこそ結束が強く、お互いに指摘しあいながら練習すればおのずと技術も上がっていきます。ですのでSNSなどで仲間を見つけ、一緒に練習することをおすすめします。

スノーボードのカービングターンのやり方

フロントサイドターンとバックサイドターン

カービングターンのやり方は簡単に言えば目線⇒姿勢⇒ターンの順番で行います。これはそのほかのすべてのターンで言えることですが、カービングターンはすべてシビアな感覚を要するので難易度が非常に高いわけです。ターンにはフロントサイドとバックサイドがあり、人によって得意不得意はありますが難易度は同じくらいです。

①目線を次のターン起点に置く

次のターン地点手前に目線を置きます。こうすることで姿勢やエッジがずれづらくなり、ターン中の板が安定します。スノーボード初心者は特にこの目線が苦手になりやすいのでしっかり意識しましょう。

②スノーボードテール側の肩を移動させる

レギュラースタンスであれば右肩、グーフィースタンスであれば左肩をフロントサイドターンなら前方へ、バックサイドターンなら後方へ移動させます。教える人によっては逆の肩を移動するよう指摘する人も居ます。

③腰を落とす


腰を落とし、カービングターン中の姿勢を固定します。カービングターン中に姿勢を変化させると板がずれやすくなり、カービングターンにならなくなってしまいますので、できる限り最初に決めた姿勢を維持できるように意識しましょう。

④目標目線まで到達したら姿勢を戻し次のターンの準備

最初に決めた目線の位置までターンをし終えたら次のターンの準備をします。その際固定していた姿勢を一度戻し、少し重心を高くしましょう。次のターンが始まったらまた上に書いたような順序でカービングターンを開始します。この姿勢を戻すという行為はバッヂテストなどでも必須の行動になりますので、バッヂテスト1級を目指している人はスノーボードの滑り方と同様に毎回意識しながらおこないましょう。

カービングターンの姿勢

基本的には中央に立つ

カービングターン中の姿勢は背筋を伸ばし、板の中央を意識しながら腰を落とすように意識を持っておくときれいな姿勢を維持できます。この中央に立つという行為は難しくなかなかできません。上達するコツとしては次のターンに向かう間に何度か姿勢を戻し、屈伸運動のようにすると板の中央の位置が掴みやすいです。滑り方が固まっていないスノーボード初心者は難しいと感じますが、やっておくと上達が早いのでおすすめです。

雪面の状況により膝で衝撃を吸収する必要がある

雪面は時間や滑る人数により刻々と状況を変えていきます。その時その時の雪面状況に合わせ姿勢を変えるしかない場合があります。最終的には膝でそれらの段差の衝撃を吸収するようになるのが理想ですが、最初はこの膝で衝撃を吸収するというのがなかなかできませんのでどうしても出来ないときに限り姿勢を変える感じです。膝で衝撃を吸収するコツは常に膝を軟らかく保つことです。しかし膝を軟らかくしておくとふいに強烈な段差があると転倒する場合もありますので目線は常に前方を向け、予測しておくのが早く上達するコツです。

カービングターン時のポジション

ターン中は板の角度に対して鉛直方向に立つ

カービングターン中の体のポジションは基本的には重力に対して鉛直を維持し続けることです。常に重力は遠心力がかかるターン中には内側から外側にかかるので、その状況に合わせポジションを変える必要があります。鉛直のポジションで立つやり方は姿勢を動かさずにターンをおこなうことです。理想的なカービングターンができれば体を微動だにさせずにカービングに入れます。上達のコツはスノーボードをしている姿を撮影してもらい自分の姿勢とターン中の板の上のポジションを目で確認し、少しずつ修正することです。

衝撃を吸収できるように膝は常に余裕を持たせる

上の《カービングターンの姿勢》でも書きましたが、膝で衝撃を吸収し、ポジションをずらさないようにしましょう。スノーボードの上のポジションは姿勢以上に崩しやすいので常に雪面の状況を意識し、膝に余裕をもたせ無意識でも膝がサスペンションの役割を果たせるようになるまで練習を繰り返しましょう。スノーボード初心者は特に難しいと感じますが越えなくてはいけない壁と捕らえ、練習することをおすすめします。

カービングターンのコツとは

目線からスノーボードまで流れるように動かす

カービングターンは様々な要素の集まりであり、「これをやっておけば完璧にできるようになる」というコツはありません。一つの動作毎にコツが存在する感じです。カービングターン全体で見るコツとしては《目線からスノーボードまで流れるように動かす》というのがあります。ぎこちない動きだとどこかしらに無理な動きがあると考えましょう。流れるようにターンができるようになればおのずとカービングターンも完成に近づいていきます。

雪面にエッジを食い込ませる

カービングターンのコツの一つにエッジの動きがあります。スノーボードのノーズ側のエッジの起点から徐々にテール側に流れるように雪面に食い込ませるようにするとカービングターンがきれいになるので、素早い上達のコツとも言えます。やり方はほんの少し使用するエッジに意識を向けるだけです。慣れてくるとこれだけでエッジの起点が食い込みはじめ、きれいなエッジングを行うことができるようになります。これも非常に難しいので練習を繰り返しましょう。

姿勢の変更は少しオーバーリアクションで

ターンからターンの間の姿勢変更は少しオーバーリアクションでおこなうようにしましょう。意識して大きくリアクションを取ることでしっかりと姿勢変更が行えるようになります。やり方は手を少し上げ、それを起点に姿勢変更をおこなうとやりやすいです。スノーボード初心者は特に大きくリアクションを行ったほうがいいでしょう。このときポジションも同時に意識しないと板の中央から位置がずれてしまうので注意。

カービングターンの練習方法

雪面状況の良い場所で重心移動だけでターンする

カービングターンを効率よく上達するために雪面状況の良い場所で重心移動だけでターンができるように練習しましょう。雪面状況の良い所だと下手にスノーボードの逆エッジなどにもならず、エッジの基点から雪面に食い込みやすいので重心移動の練習にはもってこいです。特に朝一のコースなどはおすすめで、初心者のみならず中級者や上級者もコース幅が広い中級コースで急速な上達が見込めます。カービングターンは正しいエッジの使い方や板のポジション、姿勢が上達に必須なので滑り方を考えながらゆっくり丁寧に行いましょう。


朝一のコースで1ターン毎にエッジングの跡を確認する

朝一のコースは人がそこまで滑っていないのでエッジの跡がくっきり残ります。自分の今現在のカービングターンの状況が分かりやすいので確認するためにも、練習のためにもおすすめです。特に初心者は自分の姿を動画で見ることができても、滑った跡を見ることは朝一のコースじゃないとできないので是非やってみましょう。

自分のターンを撮影してもらいおかしい点を修正していく

自分が滑っている姿を仲間に撮影してもらい、姿勢やポジション、ターンのやり方やスノーボードの滑り方を確認しながらおかしい点を修正する方法もかなり有効です。特に滑り方はその日の状況やコースの斜度、雪面などによりかなり変わりますので、自分がどのような滑り方をしているのか気になる方にとてもおすすめできる方法です。

カービングターンのエッジの使い方

エッジをノーズから順に食い込ませる

上でも書きましたがスノーボードのエッジはノーズ側からテールへ流れるように食い込ませるようにします。やり方は意識をノーズ側のエッジに向けるだけですがテールへ流れるように順に食い込ませるにはかなりの経験を積まなくてはなりません。これはコツなどはないので動画を撮影するやり方で少しずつおかしい点を修正し、理想のエッジングへ変えていきましょう。

無理やりエッジを使うのではなく重心移動だけで使えるようにする

スノーボードのエッジを意識するあまり押し込むようにエッジングするやり方の人もいますが、出来る限り重心移動を意識してナチュラルにターンできるようなやり方に変えていきましょう。無理やりのエッジングは見てくれもあまり良くなく、バッヂテストなどでも減点されますので自然にターンできるように練習を重ねるようにします。

カービングターンの効率的な上達方法とは

常に姿勢を意識しながら滑る

姿勢を意識しながら滑るのはとても疲れますが、効率的に上達するためにも必須のやり方です。コツは常に撮影されているときを思い浮かべながら滑ります。撮影されているときは特に姿勢に意識を向けられているので、心の中で「今撮影中だ」と考えて滑るだけでもかなり姿勢を意識して滑っています。

1回1回ターンを確認しながら滑る

スノーボードでカービングターンを行う際、1回1回ターンを確認しながら滑るとかなり上達が早くなります。確認方法は意識して滑る方法や動画撮影などがありますがどれでも構いません。要は「自分がどのように、どういうふうに滑っているかの意識」の確認ということです。カービングターンは特に自分との戦いという部分が強い技術なのでこの方法はかなり上達を促します。

インストラクターに教わる

インストラクターに教わる方法はスノーボードを上達する方法で一番確実と言われていますが実際はインストラクターでも相性というものがあり、非常にわかりやすく感じる人とわかりづらい人が居ます。とはいえよほどのことがない限り教えてもらってマイナスになることはないので時間と余裕がある人はお願いすることをおすすめします。また相性の良いインストラクターに当たったらそこで何度も教えてもらえば上達も早くなります。

カービングターンの向けの板

ディレクショナルボード

ディレクショナルボードはスノーボードの中でもメジャーな板で、ノーズとテールの形が違うスノーボードのことを指します。おもにフリーライディングを楽しむ人向けに作られたスノーボードですが、カービングターンでもその能力は十分に発揮でき、インストラクターによっては後述するアルペンボードやハンマーヘッドなどよりもおすすめする人もいます。まだ始めたばかりの初心者でしたらこちらのディレクショナルボードを最初に購入することを強くおすすめします。

アルペンボード

アルペンボードはスキーと同じハードブーツを使用するスノーボードです。もともとカービングや大回転などの競技で使用することを目的として作られており、カービングターンが出来るようになってきた人は非常に使いやすいと感じるスノーボードです。ですがかなり硬いスノーボードなので初心者にはおすすめできません。

ハンマーヘッド

ハンマーヘッドはアルペンボードとディレクショナルボードの利点を合わせ持った最近流行のスノーボードです。有効エッジというターンのために使用するエッジが非常に長く、安定するのでカービングターン向けにできています。ただし雪面状況が悪いところだとその有効エッジの長さが逆影響を及ぼし、転倒する可能性が高くなりますのでメリットデメリットを理解したうえで購入することをおすすめします。


カービングターンのテクニック

カービングターンの滑り方にはいろいろなテクニックがある

一言で《カービングターン》と言っても様々なテクニックがあります。ただのカービングターンでもかなり難易度は高いですが、これから紹介するテクニックはさらに高等技術です。「カービングターンが出来るようになる!」という目標より、これらの上級テクニックを目標にしたほうがモチベーションを維持しやすいです。是非出来るようになり、スキー場のその日のヒーローになりましょう。

カービングターンのテクニック①ショートターン

スノーボードのバッジテストにも使われるテクニック

ショートターンは細かくカービングターンを繰り返すテクニックで、ロングターンに比べ忙しく姿勢や重心を変えながら滑るしかないので難易度はかなり高いです。ですがバッヂテストやインストラクターを目指す人はおのずと必要になるテクニックなので是非覚えておきたい技術です。

カービングターンのテクニック②ビッテリーターン

スキー場でひときわ目立つカービングテクニック

ビッテリーターンとは雪面と水平になるまで体を倒しながら滑るカービングターンテクニックです。そこまで体を倒すにはそれ相応のスピードが必要であり、なおかつスノーボードと姿勢をキープし続けねばならないのでかなりの高等技術です。その体勢といいスピードといい、周りから見ているとかなり格好良く、目立つスノーボードスタイルなのでカービングターンが出来るようになってきたら是非チャレンジしてみましょう。

カービングターンのテクニック③リバースターン

今最もかっこいいカービングテクニック

リバースターンはカービングターンの勢いを殺さずに使用エッジを変えてターンを続けるカービングテクニックです。ここ最近はかなり格好のいいスタイルとして人気で、スキー場でかならず一人はやっている人を見かけます。エッジを変えてターンを続けるというのはスピードを殺さずに行うしかなく、さらにフェイキーも覚えておくしかないのでカービングターンのテクニックとしては最上級テクニックと言っても過言ではありません。かなりの経験を積むしかないので出来るようになるまで時間がかかりますが、カービングターンにハマったなら是非目指したい技術の一つです。

スノーボードのカービングターンまとめ

カービングターンはスノーボードのテクニックの中で一番美しい技術である

カービングターンを極め続けている人の滑りは非常に美しく、まるで雪面と一体になったかのようなナチュラルで、それでいて激しいライディングスタイルを魅せてくれます。もちろんその姿は総じて格好良く、リフトに乗っている最中に見てもその人は別世界の住人に感じることすらあります。ここまでなるにはかなりの年月と経験が必要になりますが、カービングターンを始めたのならば是非ここまで極めてください。スキー場のヒーローになることは間違いありません。

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