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ガイラルディアとは?その種類と育て方を解説!どうやって増やすの?

ガイラルディアはアメリカを原産とし、春から秋までの長いあいだ明るくポップなお花を楽しませてくれる植物です。多年草タイプ、一年草タイプに分かれタイプに応じた増やし方があります。ガイラルディアの育て方や増やし方のコツをご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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ガイラルディアってどんな植物?

ガイラルディアは、アメリカを原産とするキク科の植物で、草丈が30~80センチくらいになります。いくつかの種類があり、多年草タイプと一年草タイプがあります。鮮やかな花色で、育てやすいためガーデニング初心者さんにもおすすめです。

ガイラルディアの花の特徴

ガイラルディアの花の咲く時期は6~10月ごろと、長期間お花を楽しめます。花の色は黄色のほか、オレンジや茶色、それらがミックスされたものです。花の大きさは直径5~10センチくらいです。種類によって一重咲きの品種と八重咲きの品種があります。

ガイラルディアの葉の特徴

葉色はきれいな緑色で、葉茎に対して互い違いに生える互生です。葉の形は楕円形もしくは卵型で、表面には無数の毛が生えています。つやのないマットな雰囲気の葉っぱです。

ガイラルディアの基本データ

科名属名

キク科テンニンギク属

学名

Gaillardia

和名

ガイラルディア

別名

天人菊

英名

Gaillardia

原産国

アメリカ

ガイラルディアの花言葉

ガイラルディアには、全部で4つの花言葉があります。どの花言葉もガイラルディアの花姿からイメージされたものになっています。では花言葉をひとつずつ見ていきましょう。

花言葉1・きらびやか

ガウラルディアは、黄色やオレンジ色の華やかなお花を咲かせる植物です。太陽の光を浴びて咲くさまは、キラキラと輝いているよう。そんな花姿の特徴から、「きらびやか」という花言葉がつけられました。素敵な花言葉ですので、花言葉を添えてプレゼントにしてもいいですね。


花言葉2・協力

ガウラルディアの花は、たくさんの花びらが集まってひとつのお花を形作っています。一枚一枚の花びらがまさに「協力」しあって、美しさを醸し出しているといえるでしょう。

花言葉3・団結

「団結」もまた、ガウラルディアのお花がたくさんの花びらの集合体であるところからつけられた花言葉です。

花言葉4・明るい人柄

黄色やオレンジ色のお花が次々と長いあいだ咲くため、一株植えておくと場がぱっと明るくなります。ガウラルディアのお花が咲く様子は、まるで笑っているようでもあり、「明るい人柄」というポジティブな花言葉がつけられました。

ガイラルディアの種類

ガウラルディアのは多年草のオオテンニンギク、一年草のテンニンギクに分かれます。オオテンニンギクは、大きく成長する種類で、花の直径は10センチ前後、草丈は70センチくらいになります。テンニンギクも花の様子は前述のオオテンニンギクに類似していますが、花の直径や草丈はやや小さめです。

品種1・グレープセンセーション

一般的にガイラルディアと言うと、黄色やオレンジの花色のものが多いのですが、「グレープセンセーション」は名前のとおり、グレープ色。珍しい花色で、一見ガイラルディアと気づかないほどです。ホソバテンニンギクという種類に分類され、葉っぱや花茎が通常のものより細いのが特徴です。

品種2・ピナティフィダ

春から秋にかけて、次々と花を咲かせます。花びらの雰囲気が独特で、黄色なのに涼やかな印象です。株は低めに広がる性質を持っていて、そこから多数の花茎をのばし花を咲かせます。

品種3・アリゾナレッドシェード

「アリゾナレッドシェード」はなんとも可愛らしいアプリコット色が魅力的な種類です。花が大きめで、かつ花付きがよいので、一株あるとその場がぱっと華やかになります。

品種4・アリゾナサン

これぞガイラルディア、といわんばかりの黄色・オレンジ・褐色が配された種類です。ポップで明るい雰囲気なので、お庭の主役にもなり得ます。花はやや大きめで、また花付きがよいのも嬉しいポイントです。

品種5・ダズラー

「ダスラー」は、大変個性的な花姿のガイラルディアです。お花に隙間があいているので、寄せ植えやガーデンで面白い雰囲気を作りあげることができます。

品種6・アリゾナサンアプリコット


鮮やかなイエローカラーが素敵な「アリゾナサンアプリコット」。見ているだけで元気を分けてもらえそうな、明るくポップな印象です。次々と黄色いお花が咲くので、ガーデンに彩りを与えてくれます。

ガイラルディアの育て方1・土作り

ガイラルディアは比較的強い植物で、それほど土質を選びません。市販の草花用培養土や小粒の赤玉土を準備すれば問題ないでしょう。

ガイラルディアの育て方2・肥料

それほど肥料を必要としない植物で、元肥はとくに必要ありません。とくに市販の草花用培養土にはあらかじめ肥料が混ぜられているものも多く、その場合は追肥も様子を見ながらでよいでしょう。追肥をおこなう場合は、春と秋の年に2回くらい、穏効性の固形肥料や液体肥料をほどこします。

ガイラルディアの育て方3・水やり

やや乾燥した環境を好みますので、水の与えすぎは禁物です。過度に水やりしすぎると根腐れを起こして枯れることがあります。とくに地植えにして育てるときは、自然の雨だけで十分で水やりの必要はありません。

ガイラルディアの育て方4・場所

ガイラルディアは、お日様の光がサンサンと届くところが大好きです。またじめじめとした多湿の環境が苦手で、そよそよと心地よい風の通るところが好きです。

ガイラルディアの育て方5・植え付け

ガイラルディアは、地植え、鉢植えどちらでも育てることができます。ただし多年草タイプは大きくなる傾向にあるので地植えにしておくほうがベターでしょう。ガイラルディアの植え付けに適した時期は、春です。季節になるとホームセンターやフラワーショップに苗が出回りますので、庭や鉢など好きなところに植え付けましょう。植え付けた苗が根付くまではしっかり水やりをして、根付いたら乾燥気味に育てます。

ガイラルディアの育て方6・植え替え

ガイラルディアには一年草タイプと多年草タイプがあります。多年草タイプを鉢植えにする場合は、定期的な植え替えが必要。鉢のなかで根づまりを起こして株に元気がなくなってしまうからです。だいたい1~2年に一度、春の気候のよい時期に植え替えをしましょう。まず、これまでより大きな鉢を準備して土を入れておきます。植え替えたい株を土からぽこんと取り出して、すみやかに植え替えましょう。植え替えてから根付くまでは、かかさずに水やりをおこない乾燥しないように気を付けましょう。

ガイラルディアの育て方7・剪定

ガイラルディアの花の開花時期は春から秋。そのあいだ次々と花を咲かせるので、枯れた花やしおれた花はこまめに花がら摘みをおこなって剪定するようにしましょう。枯れた花をそのままにしておくと、まず蒸れて病気や害虫の発生ポイントになりやすいです。また、花のあとに種をつけようと、パワーを枯れた花にまわしてしまうため、株が弱くなりがちです。

夏前に剪定すると秋の花付きがよくなる

春から秋にかけて花の咲くガイラルディアですが、真夏の暑い時期はどうしても花付きが悪くなります。真夏に花を楽しむのはあきらめて、夏に差し掛かるころにすっきりと剪定するというのもひとつのやり方。この場合、地面から15センチくらいのところで剪定します。暑いなか余計なパワーを使わずに済みますので、秋により充実した花付きとなります。とくに、秋の澄んだ空気のなかで咲くお花は、春のものより美しいといわれていますので、秋に照準を当てるために剪定するというのもおすすめです。

ガイラルディアの育て方8・病気

灰色かび病


灰色かび病は、名前の通り、かびを要因とする病気で、灰色の病斑部が葉っぱや茎にあらわれます。はじめは小さな点のような病斑部ですが、次第に大きくなっていき株全体に広がってしまいます。残念ながら根治させるのは難しく、病気を見つけたらすぐに病斑部を切り取るのが有効な対策です。大きく広がる前にできるだけ早期発見することが大切です。かびを要因とするだけあって、じめじめとした風通しの悪い環境に発生しやすいです。こまめな剪定をおこなって、ガイラルディアをできるだけ風のとおりのよい環境で育てましょう。

ガイラルディアの育て方9・害虫

アブラムシ

アブラムシは、黄緑色をした小さな害虫です。一匹のサイズは小さいですが群生して発生するため用心する必要があります。畑の野菜やお庭のお花などさまざまな植物に発生しやすく、ほかから移ってくることも多いです。気づいたときには、茎などにびっしりアブラムシがついているということも。アブラムシは植物に寄生して、栄養成分を吸い取ってしまいますので、植物がどんどん弱ってきます。アブラムシを見つけたらすみやかに駆除しましょう。

ガイラルディアの増やし方1・種まき

一年草タイプのガイラルディアの増やし方としては、種まきがあげられます。種まきによる増やし方の適期は、4月もしくは9月です。暖かい地域では秋に種まきして冬越しさせますが、寒い地域では春に種まきしてある程度大きく育ててから冬越しさせる方が安心です。

 

種の採取

ガイラルディアの種は育てている株から採取することができます。種を採取したい場合は、美しく咲いた花をいくつか花がら摘みせずに残しておきます。そのまま置いておくとやがて綿毛のついた種ができてきますので、採取しましょう。

種まき

種まきは、一度育苗ポットで苗を仕立てたあと別の場所に植え替える方法と、これから育てていきたい場所に直接まく方法があります。育苗ポットで育てると苗がそろい管理しやすいですが、もう一度植え替える手間がひとつ増えます。直まきすると、手間が少なくて済みますが、発芽や発育がそろわないことがあります。どちらの方法も一長一短。自分の好みの方法で種まきしましょう。種をまいたら発芽して本葉が2~3枚に成長するまで、日当たりと風通しのよい場所で管理しながら、水やりを続けましょう。

ガイラルディアの増やし方2・挿し木

多年草タイプのガイラルディアの増やし方としては、挿し木という方法も便利です。挿し木による増やし方に適した時期は春もしくは秋です。栽培しているガイラルディアから10センチくらいよい茎を切り取ります。手でちぎり取るのではなく、剪定ばさみなどでスパンと切り取るのが挿し木による増やし方を成功させるコツです。挿し木用の茎を、発根剤を入れた水に半日くらいつけておきしっかり水あげさせます。挿し木用の土を育苗ポットや鉢に準備したら、挿し木しましょう。挿し木したものから発根してしっかりしてくるまで、日当たりと風通しのよい場所で育てつつ、こまめに水やりをおこないます。

ガイラルディアをガーデンのポイントにしよう

ガイラルディアの魅力はなんといっても、春から秋までの長期間花を楽しめることではないでしょうか。明るく元気な印象のお花が次々と咲くので、ガーデンが華やかになりいつもにぎやかです。黄色やオレンジ色のものが主流ですが、なかには紫色やアプリコット色など珍しいものも。季節になると街のホームセンターやインターネットで苗が出回りますので、その年のガーデンのイメージに合わせてチョイスするといいですね。

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