ガイラルディアとは
科名
ガイラルディアの科名はキク科です。
学名
ガイラルディアの学名はGaillardia
花名由来
ガイラルディアはフランスの生物学者であるガイヤール・シャラントノートからちなんでいます。 またこのガイラルディアは個々の生物に付けられた世界共通の名前として生物学者のリンネが意味を込めています。 また日本ではガイラルディアの美しい花姿から天人を見立ててテンニンギクとも言われています。
ガイラルディア/品種・原種
原産地
ガイラルディアの原産地は北アメリカ~メキシコ北部とモンタナです。
分布域
ガイラルディアの原産地はもちろん、現在では日本や中国、台湾にきています。 日本には明治中期にアメリカから渡ってきました。
ガイラルディア/花言葉・開花時期
花言葉
ガイラルディアの花言葉は団結、明るい人柄、協力、きらびやかです。
由来
赤と黄の二枚の花びらの鮮やかさから人目を引きつける美しさからきらびやか、明るい人柄という事がちなまれています。 またよく群生することから協力、団結がちなまれています。
開花時期
ガイラルディアの開花時期は6月~9月と夏場に花を咲かせます。 ガイラルディアの花が枯れてきたら花殻を摘んでください。そのままにしておくと背丈が高い分見栄えが悪くなります。
ガイラルディア/特徴
元は交雑種のこと
多年草のオオテンニンギクと一年草のテンニンギクを交配させたものをガイラルディアと呼んでいました。 一年草と多年草が交わることで各性質を持ったガイラルディアがたくさん生まれてきたため今では全てをガイラルディアと呼んでいます。
品種が多い
性質の違う者同士から生まれたため、一年草種は花色が豊富な傾向に多年草種は株が多きい物が多い傾向にあります。 最近では多年草種でも矮性のものが生まれてきて家庭でも扱いやすくなりました。 また花も八重咲きのもの、変わり咲きのものと花の形まで違いが有ります。
ガイラルディア/育て方・栽培方法
難易度
ガイラルディアの栽培難易度は優しく初心者の方でも簡単に育てられます。手入れも比較的簡単です。
時期
ガイラルディアは夏の花です。 種まきや植え替え等の用意は開花初期の4~5月と開花終期の9月~10月頃に行います。 耐寒性はあるので多年草種は捨てないようにしましょう。
植え付け
市販の培養土で植え付けて大丈夫です。植え付けは4~5月が適期です。 根がしっかり広がるまで水を切らさないようにしましょう。 約2週間程が目安です。 茂ることが多いので株間を狭く植えてしまうと、梅雨の時期に蒸れて枯れることが有ります。少し余裕を持って植えるのをおすすめします。 1株はの大きさがだいたい20cm程なので、60cmのプランターでは2~3株植えましょう。
種まき
種をまく時期は4~5月、9~10月の人が過ごすのに快適な時期を目安に行います。 発芽適温は20℃程です。 土を育苗ポットにいれ指で1cm程穴を開け2~3粒ほど種をまきます。発芽するまで土は湿らせた状態を保つと良いです。 本場が出てきたら鉢に入れるサインです。
水やり
植え付けたら根がしっかりはるまでに約2週間かかるので、その間は水が切れないように毎日水やりをしましょう。 それ以降は土が乾いてから水をしっかり与えることがポイント。 地植えの場合は日がカンカン照りで水が全く無い場合以外は与えなくても降雨のみで大丈夫です。
肥料
市販の培養土を使った場合は元肥がはいっているので春先と最初の開花まではあまり気にしなくても良いです。用土を自分で混ぜた場合は植え付け時に緩効性肥料を与えておきます。 肥料を与えるタイミングは、春先か秋頃に1回ずつ緩効性肥料を与えましょう。 植えている期間が長い場合は開花時期が近くなってきたら2週間に1回液体肥料を与えるとよいです。開花中はあげないように。
剪定
ガイラルディアの花が咲いた後は種をたくさん作るために株の栄養が種作りに回ります。そうすると生育が悪くなるので開花時期の終わり頃までは花殻を摘み取りましょう。 開花後期に花を残して種を収穫するほうが良いです。 株自体は梅雨に入る前に一度込み入って風通しが悪そうな所があれば選定します。暑さには強いですが過湿による蒸れには苦手で枯れてしまいます。 また開花後には休眠期に入るのでばっさりと切ってあげましょう。
増やし方
ガイラルディアはどの方法でも増やせます。 種まきはこぼれ種か、開花終期に花をそのまま残して種を一部残すと収穫できます。 株分けは3~4、9~10月が適期で1株に2~3個の芽がつくように分け鉢や地面に植えてましょう。
場所
風通しがよく日当たりのいい場所で管理してください。夏に咲く花だけあって日当たりが悪いと株が弱ります。 自然な雰囲気の庭に植えると良く映えます。 花色も多く色が明るいので落ち着いた景色には似合わない時があります。
挿し木
ガイラルディアの挿し木は4~5月が適期ですが時期を選ばずとも行うことができます。 若い芽がついている茎を選び10cm程で切り取ります。 そして赤玉土に挿して土が乾かないように管理します。根がしっかりはったら植え替えを行います。
寄せ植え
寄せ植えできますがガイラルディアは群生しやすいので地植えが向いています。 夏の暑い時期でも開花するのでしっかり彩りを作ってくれます。 育てている品種を見て背丈を確認してから配置を決めるといいです。 地植えの場合は複数種のガイラルディアをまとめて植えることで一層華やかさが増します。
植え替え
多年草種のガイラルディアは株が大きくなりすぎたり根詰まりを起こしそうな時に株分けを兼ねて植え替えを行います。目安は2~3年単位で行います。時期や方法は植え付けと同様です。
ガイラルディア/その他おすすめ情報
冬越しが簡単
多年草種は越冬をすることになるのですが、これが大変簡単です。 ガイラルディアの地上部が寒くなると枯れてくるので、根本でバッサリと刈り込んであげればいいです。 場所も選ばず戸外での越冬が可能です。耐性温度は品種によって異なりますが雪に埋もれても翌年芽吹く品種が多いほど強いです。 冬は乾燥気味に管理します。 関東以北は霜対策として軒下に移動させると良いです。
放っておく方がよく育つ
ガイラルディアは多肥を嫌うので必要な水量を与えていればあまり気にかけなくても育っていきます。 肥料をあげすぎると葉だけが茂り弱い株になります。 株が弱い場合は先に剪定が上手くできているか、病害虫が付いていないかまたは日当たりはどうかを先に考えると良いです。
病害虫が付いてしまったら(種類)
剪定が上手く行かず、病害虫がついてしまうことがあります。 虫の種類はアブラムシ、エカキムシ、コナジラミ、ハダニ、ヨトウムシ、ハマキムシ、ネキリムシです。 ほぼ付くことはないですが、もし付いてしまったら見つけ次第捕殺してください。 虫以外にもカタツムリやナメクジなど場所によっては付くものもあります。
病害虫対策
まずは剪定を行い、風通しが良いこと日当たりが良いことを確認してください。 それでも付いてしまった場合はまずは捕殺してください。 そして、周りに口に入れる植物を育てていない等薬剤を使用しても良いなら殺虫剤で対策を行ってください。 自然で対策を行いたい場合はナメクジやカタツムリにはコーヒーの出涸らしを撒いておくと良いです。 またビールを貯めた容器を置いておくとナメクジが容器に自ら入っていくのでトラップとしてお使いください。 昆虫はハーブと寄せ植えで対策をするか木酢液が良く効きます。
まとめ
ガイラルディアは品種が多く用途別に扱うことができる夏の花です。また夏でも庭を元気に彩ってくれます。 是非自分のお庭にあったガイラルディアを探して育ててみませんか。