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ガウラの育て方は?種まきから増やし方まで時期に合わせたコツを解説!

ガウラはガーデナーから人気のある植物です。人気の秘密は多年草であること、強くて育てやすいこと、花色が豊富なこと、春から秋まで長期間花を楽しめること。蝶々のようなキュートな花姿から白蝶草との別名も。ガウラの育て方や種まきなどの増やし方についてご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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ガウラってどんな植物?

ガウラは、北アメリカを原産とする多年草です。強い植物で育てやすく寄せ植えの材料などに重宝されています。しかも花の咲く時期が長いのでガーデンに一株あるととても頼もしい存在です。別名は「白蝶草」。これはガウラの花が飛んでいる白い蝶々に見えることから名付けられました。では、ガウラの育て方や増やし方について詳しく見ていきたいと思います
 

ガウラの花の特徴

花の開花時期は、5~11月ごろです。ただし真夏のあまりに暑い時期は少し花付きが悪くなります。花の色は白のほか、ピンクや赤色の種類もあります。花びらは4枚あり中央から長いおしべが出ています。花が咲いてからしおれるまでは3日と短いですが、花付きのよい植物で次々と花を咲かせるため、ガーデンが華やかになります。

ガウラの葉の特徴

葉っぱの色は美しいグリーン色、種類によっては少し紫がかった色味になります。葉っぱの形はやや長細く先端が少しとがっています。

ガウラの基本データ

科名属名

アカバナ科ヤマモモソウ属(ガウラ属)

学名

Gaura lindheimeri 

和名

ガウラ

別名

白蝶草(はくちょうそう)、山桃草(やまももそう)

英名

 White gaura

原産国

北アメリカ

ガウラの種類

春から秋まで長期間花を楽しめること、多年草であること、強い性質を持つこと、ほかの植物と合わせやすいこと、などからガーデナーに大人気のガウラ。たくさんの品種が生み出されていて花色がさまざまあります。ガーデンや寄せ植えのイメージに合わせて選ぶとよいでしょう。


種類1・ベインズフェアリー(バーシフルフェアリー)

「フェアリー」とは「妖精」の意味。まさしく妖精が微笑みながらたわむれているかのような可愛らしい花色の品種です。白にややピンクがかかり、なんとも言えないニュアンスを醸し出しています。

種類2・ソーホワイト

「ソーホワイト」は真っ白なガウラです。ガウラの別名「白蝶草」のとおり、白い蝶々が群れながら飛んでいるかのような可愛らしさです。白色はほかのどんな植物との相性もバッチリで、寄せ植えやバラの足元によく植えられます。

種類3・パピヨンローズ

まさしくローズ色の鮮やかな花色が素敵な「パピヨンローズ」。ガーデンのわき役ではなく主役にもなりえるビビットカラーがいいですね。

種類4・あけぼの

白い花びらのふちに優しいピンク色が映える「あけぼの」。2つのカラーが織りなす独特の雰囲気がとても魅力的です。

種類5・シスキューピンク

「シスキューピンク」は、ビビットなピンク色が美しい品種です。鮮やかな色味でありながら、花姿がキュートなので暑苦しくなりません。春から秋のガーデンを美しく彩ってくれることでしょう。

ガウラの育て方1・土作り

ガウラは、地植えのほか、寄せ植えなどの鉢植えでも容易に育てられます。強くて育てやすい植物ですが、一点、水はけのよさだけは忘れてはいけません。地植えの場合は、植え付けたい土を少し掘り起こして腐葉土や小粒の赤玉土、川砂などを少し混ぜ込んでおくと水はけがよくなります。寄せ植えなどの鉢植えで育てる場合は、小粒の赤玉土に腐葉土を混ぜ込んだものや市販の草花用培養土を準備するとよいでしょう。

ガウラの育て方2・肥料

地植えにする場合はそれほど肥料を必要としません。育ち具合を見ながら、元気がないな、と感じたら株元に穏効性の固形肥料を少しほどこす程度でよいでしょう。寄せ植えなど鉢植えの場合は、地植えと比べてやや多めに肥料をほどこします。ガウラの成長時期である春から秋のあいだ、一カ月に一度の割合で穏効性の固形肥料、もしくは2週間に一度の割合で液体肥料を施すとよいでしょう。

ガウラの育て方3・水やり

地植えの場合は、植え付けて根付いたあとはほとんど水やりの必要はなく自然の雨に任せておくとよいでしょう。寄せ植えなど鉢植えにして育てているときは、植えている土の表面が乾いたのを確認するたびに水やりをしましょう。とくに真夏はすぐに乾燥しますので、こまめに水やりをおこないます。

夏と冬の水やり

真夏に水やりをおこなうときは、昼間の気温の高くなる時間はさけて、朝夕の涼しいあいだに水やりをおこないます。昼間の気温の高い時期に水やりをすると、あげた水が鉢のなかで温まり、根っこを傷めてしまうことがあります。なお、冬の休眠時期は水やりの頻度を下げます。植えている土の表面が乾いて数日たってから水やりを少しする程度にするとよいでしょう。


ガウラの育て方4・場所

耐寒性、耐暑性があり強い植物ですが、日当たりのよさは重要です。強い植物なので少々日当たりが悪いからといってたちまち枯れてしまうようなことはないのですが、日当たりが悪いと花付きが悪くなってしまいます。ただ、外の直接の光でなくても、たとえばお部屋の窓際など軽く日の当たるようなところでも大丈夫です。

ガウラの育て方5・植え付け

植え付けに適した時期は、4~6月ごろです。庭や寄せ植えの鉢などに苗を植え付けます。植え付けた苗がしっかり根付くまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら水やりを続けましょう。

ガウラの育て方6・植え替え

植え替えに適した時期は、4~6月ごろです。地植えの場合は植え替えをする必要はありませんが、寄せ植えなどの鉢植えで育てている場合は、定期的に植え替えをおこなう必要があります。ガウラは強くて成長スピードが早い植物なので、同じ鉢に植えていると根づまりを起こして弱ってしまいます。だいたい1年に一度の割合で植え替えをおこないましょう。植え替えたい株を土から抜き出したら、これまでより一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えた株が根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら水やりを続けましょう。なお、植え替えの際に一緒に株分けをしても便利です。

ガウラの育て方7・剪定

ガウラは蒸れてじめじめとする環境が苦手です。こまめに切り戻しによる剪定をおこなってできるだけ風通しよく育ててあげましょう。

剪定1・春と秋の切り戻し

次々と花を咲かせますので、しおれた花や枯れた花はこまめに切り戻して取り除きます。花茎の2分の1くらいの高さに切り戻すとよいでしょう。咲き終わった花をそのままにしておくと、種をつけようとしてパワーをそちらに回してしまい、株の成長が妨げられます。また、枯れた花を放置していると蒸れてそこから病害虫が発生しやすくなります。なお、種を採取したい場合は、少しだけおいておくようにしましょう。

剪定2・夏の切り戻し

ガウラは、春から秋まで長いあいだ花を咲かせ続けます。ただし真夏の一番暑い時期は少し苦手で花付きが悪くなります。初夏にかけて切り戻してあげると、パワーを減らさず秋に元気よく花を咲かせます。

剪定3・冬にかけての切り戻し

初冬に差し掛かり、花が咲かなくなってきたら、全体を短めに切り戻しましょう。だいたい地面から10センチくらいの高さでスッパリ切り戻すとよいでしょう。寒い冬を耐えた株からは春になると新しい新芽が出てきます。

ガウラの育て方8・病気

灰色かび病

 

灰色カビ病は、とくにじめじめとした多湿の環境で発生しやすい病気です。葉っぱや茎、花びらに白のような灰色のような病斑部があらわれ、どんどん広がっていきます。残念ですが一度発症してしまうと、その部分を治療することはできず、ほかに広がらないようにすみやかに駆除せねばなりません。早期発見が大切なので、季節ごとの切り戻しや水やりなどお手入れの際に、こまめにチェックしましょう。もし病気を見つけたら、剪定ばさみなどでスッパリと切り落としてください。

ガウラの育て方9・害虫


アブラムシ

アブラムシは春から秋にかけての気候のよい時期に発生しやすい害虫で、畑の野菜や果物、お花などあらゆる植物に寄生します。とくに寄せ植えなどにしている場合、ほかの植物に発生したアブラムシがガウラに移ってくることも。アブラムシは葉っぱや茎に群生して、栄養成分をチューチューと吸い取ります。アブラムシに吸われたところは白っぽく変色し見た目が悪くなりますし、とくに成長点やつぼみを吸われると致命傷にもなりかねません。アブラムシを見つけたら即刻駆除してください。

ガウラの増やし方1・種まき

ひとつめの増やし方は種まきです。種まきによる増やし方に適した時期は4月ごろです。ガウラはこぼれ種から発芽するくらい発芽率の高い植物なので、種まきによる増やし方は比較的簡単です。種は市販であまり出回っていないので、育てている株から採取するとよいでしょう。

種の採取

花が咲いたあとそのままにしておくとやがて鞘ができ、なかに種が入っています。鞘が乾燥してきたら花茎ごと採取しましょう。とり遅れると、鞘がパンとはじけてなかの種が地面に落ちてしまうので気を付けましょう。採取した種は、ビニール袋などに入れて、冷蔵庫などの冷暗所で春の種まきまで保管しておきましょう。

種まき

種まき用の土を入れた育苗ポットや鉢に種をばらまきし、土を軽くかぶせます。日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら水やりを続けていると、2~3週間くらいで発芽します。本葉が4~5枚になれば種まき苗の完成。好きなところに植え替えましょう。

ガウラの増やし方2・挿し木

ふたつめの増やし方は挿し木です。挿し木による増やし方も比較的簡単です。挿し木に適した時期は4~6月ごろです。育てている株から、程度のよい茎を10センチくらい、剪定ばさみで切り取り挿し木用とします。発根剤を入れた水に数時間挿し木用の茎を挿しておき、そのあと土に挿し木します。挿し木した茎から発根して安定するまで、日当たりと風通しのよいところで管理しながら乾燥に気を付けて水やりを続けましょう。

ガウラの増やし方3・株分け

3つめの増やし方は株分けです。株分けに適した時期は3~4月ごろです。育てているガウラの株が充実してきたら株分けにチャレンジしましょう。株を土から掘り起こし、根っこを手や剪定ばさみで2つに分けます。それぞれの株を新しい場所に植え替えましょう。株分けした株が根付いて安定するまで、日当たりと風通しのよいところで管理しながら水やりを続けましょう。

蝶のようなキュートなガウラをガーデンに

蝶が舞っているような花姿から「白蝶草」との別名を持つガウラ。やわらかではかなげな花姿とは裏腹に、強くて育てやすい植物です。多年草なので一度植えたら毎年花を咲かせてくれるというのも嬉しいポイント。また、こぼれ種からも増えるくらいで増やしやすい植物でもあります。寄せ植えにしても素敵ですし、バラなど主役級の植物の足元にそっと植えるのも素敵。ぜひガウラをガーデンに取り入れてみませんか。

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