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岐阜「モネの池」を観に行こう!見頃の時期や周辺観光情報をご紹介!

誰もが無頓着な池だったのに偶然が重なり比類なき名所となった、岐阜のモネの池を知ってますか?見れば確かに著名なモネの作品に似ているとして、観光客が意外と押し寄せる場所です。一体どのへんに魅力があるのか見頃はいつか、周辺の名所と共に岐阜のモネの池を知り尽くします。
更新: 2021年4月23日
はぐれ猫
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ところでモネって誰?

突如としてモネの名を連呼されても、モネって誰?と首をかしげる人も続出かもしれません。そこでモネとは何処のどなたか、岐阜になんの因縁があるのかないのか、そのへんからモネの人物像に迫ってみます。

19世紀のフランスの画家クロード・モネ

繊細な油彩画でも、印象派と呼ばれる表現を得意としたフランスの画家に、クロード・モネがいました。モネは19世紀後半にフランスで巻き起こったジャポニスムの影響を受けた結果、しばしば作中で日本との関連も指摘されます。岐阜にモネの池が誕生したのは、もしや運命的なのかもしれません。

睡蓮シリーズが世界的に有名

まるで睡蓮も宝石のような趣を見せる、モネの「睡蓮」シリーズ。これはクロード・モネの作品の中でも傑出した代表作と評価の高いものです。有名な睡蓮画では、背後の緑地と日本の太鼓橋をイメージして池の構図が描かれています。岐阜に登場したモネの池も、彼の絵画の特徴を備えていると話題です。

生まれてこの方、実に睡蓮の風景を描き出し続け、めでたく200作品を突破したのがモネさんでした。彼はただ単純に池の睡蓮の様子だけを、つぶさに描いた作品も多々あります。岐阜で人々が注目するモネの池からは、確かにクロード・モネの筆使いが見えてくるようです。

岐阜のモネの池とは

偶然にモネの池に似てしまった池

当初まだモネの池物語が始まる前は、周辺では地元の農民か渡り鳥くらいしか注目する者のいない、岐阜の田舎のさびれた池でした。ところがいつしか人の手がちょいちょい加えられ、ほかに比較できない名所に変化を遂げていましたが、この経緯や特徴はこれから徐々に明らかになります。

スイレンとコイのいる風景の名所

悠々自適とコイも泳ぎまわるモネの池では、睡蓮の見頃を迎えれば多種多様な鮮やかな色彩で満ちています。そんな得も言われぬ場所であると高評価を得た岐阜のモネの池、行ってみれば確かにモネの絵画を切り取って持ってきたようだとの表現も的確なようです。

岐阜のモネの池の場所とアクセス

岐阜県関市高賀山の麓

まるで翼を広げた鳥のような形状をした関市は、岐阜県南部の濃尾平野と飛騨高地の境界付近に位置しています。北から山々の谷あいを流れる板取川は、高賀山のふもとの板取地区を流れますが、この板取の根道神社境内に、モネの池が水をたたえています。

車でのアクセス

岐阜に通っている東海環状自動車道の関広見インターが、周辺高速道路では近場な出口です。国道418と256を北上し、飛騨高地の高賀山のふもとの根道(ねみち)神社前まで向かいます。モネの池までの所要時間はインターから40分程度です。

公共交通機関でのアクセス

関シティバス板取線か岐阜バス岐阜板取線に乗車→ほらどキウイプラザバス停→乗り換え→板取地域バス(ふれあいバス)→あじさい園前バス停

岐阜でモネの池が誕生した奇妙な経緯

単なる灌漑池だった1980年代

近隣農家の御用達となるべく、関市に名もなき灌漑池として掘られたのは1980年の頃だったといいます。当時はこれといった特徴もなく、人々は岐阜の片田舎の無名の池の前を速やかに通り過ぎるばかり。ここが後にモネの池になるだなんて、学者さんでも思いつかないことでした。

モネの池に似てきた1990年台

荒れ放題に草茫々だった1999年、岐阜の地元で花の苗を取り扱うフラワーパーク板取の経営者が池を除草し、ついでにスイレンやコウホネを植え始めました。さらに地元の人々が好き勝手にコイを放流したりしました。するとあっという間にモネの「睡蓮」の作品を思わせる池へと変貌していました。

話題になりはじめた2010年台

暫くの間、岐阜の無名の池は無名のまま数年が経過していました。しかしその際立った風景の見事さは、次第と地元民の関心を集める所となります。2012年にアマチュアカメラマンが池を撮影、それが風景写真コンテストでグランプリを受賞すると、SNSを通じて知名度が一気に高まり出したのです。


岐阜のモネの池の名前

実際の名前は

もう明らかに岐阜で1番有名な池なわけですが、有名化する以前、本来なんと呼ばれていたのか気になります。地元関市役所では、モネの池を差し置いて「名もなき池」と紹介していました。名前がなければ当初は単純に、この池とかあの池とか、根道神社の池なんて呼ばれたのかもしれません。

モネの池の名前

この世で池を目撃した人々は数知れませんが、誰が最初に「モネの池」のようだと命名したのか、岐阜人なのか他県人なのかはハッキリしません。SNSで大量の投稿が繰り返されるうち、いつしかモネの池で定着した様子を見せたのは、2015年の頃でした。

岐阜のモネの池が見せる特徴

湧水があり水質がきれい

鮮烈に透き通った水質で知られるモネの池ですが、その理由は岐阜を流れる板取川に注ぐ、高賀山からの地下水が流れ込んでくるためです。高賀山は流紋岩により構成された山で、地下水に雑菌の類を含まないといいます。そのため池では濁りにくい水質を維持しています。

凍結しない一定な水温

東にそびえる高賀山より流れる地下伏流水の湧き水は地底で暖められているらしく、春から冬まで年間を通して10~14度の水温を堅持しています。だからモネの池は気温が氷点下となる真冬にも決して凍結することがなく、岐阜の池のコイたちにとっては安住の場所です。

水の色が変化する

見る時間帯や光の加減によって、モネの池の色は変化を見せます。青みや緑がかったり、全体が白や灰色のように見えることも。水の変化も、岐阜の現地で池を楽しむ時のポイントです。

モネの池で見られる植物と魚

・スイレン スイレン科の一種
・コウホネ スイレン科の一種
・ニシキゴイ 坂取錦鯉振興会提供
など

岐阜でモネの池が見頃な時期

睡蓮の開花時期は4~10月

ぽかぽかと春めいた暖かさを実感する頃になれば、モネの池では数多くの睡蓮が開花しています。最大の見頃となくゴールデンウィークや夏休みの時期を過ぎて、10月の時期になってもスイレンやコウホネの花は見られます。

モネの池の睡蓮は冬も咲く

湧水のない池の睡蓮とは、様子がちょっと違っています。それは岐阜のモネの池では、地下からの一定な水温が影響して、冬の時期にもスイレンやコウホネの花が見られる場合もあるからです。冬の時期に咲く花は枯れにくく、コウホネは黄色から赤へと色合いを変貌させます。

見頃な時間帯は11~15時

夜な夜な人が眠る如く、日々花を開いては閉じるのが、睡る蓮と表現される睡蓮です。岐阜のモネの池でも睡蓮は正午前から開花を見せ、お昼には一斉に咲き誇って見頃となり、3時以降の夕方に達すれば見頃は終わり始めています。日の短い冬季や春には、開花している見頃も短めです。

岐阜のモネの池の不思議なコイとご利益

ハートの模様があるコイ

底を眺めるほど澄み切った池を泳ぎ回るコイの多くは、岐阜の関市の板取錦鯉振興会が提供したニシキゴイです。モネの池で色とりどりなコイの様子を眺めるのも風流な出来事ですが、その中には頭にハートの模様が入ったコイも含まれているのが気になります。

恋愛成就というご利益の誕生

縁結びに目がない人が言い出したのか真相がはっきりしませんが、モネの池でおでこにハート付きのコイを発見すれば、恋愛成就のご利益アリとの噂があります。2016年頃から広まったといいます。岐阜で実際にハートのコイを見て、成就したカップルがモデルなのかもしれません。

岐阜のモネの池観光ツアー

全国からバスツアーが登場


知らぬ人は皆無なほど、いまや岐阜で飛躍的に存在を大きくしたモネの池。だから津々浦々の旅行会社がギラリと目を付けてしまって当然でした。見頃を向かえる春~夏の時期は当然、秋~冬の時期でもまるで関係ありません。いつの時期も日帰りや泊りがけのバスツアーが各地から出発しています。

バスツアーのメリット

ひょっとすると個人で行動より、バスツアー参加でモネの池を訪れるほうがメリットは多々感じる可能性が大です。岐阜の移動で池の場所に迷う心配が無用だし、ツアーなのでモネの池について詳細な話をガイドから入手できるのもプラス。他の厳選された観光名所を幾つも廻れるなど、メリット色々です。

バスツアーのデメリット

自分ペースで心置きなく、長時間モネの池をじっくり眺めていたい人には、バスツアーは向いていないかもしれません。ツアーは時間厳守で短時間で、一定の場所に留まっていられる時間が限られているためです。周辺の観光も兼ね、モネの池で自由な行動を優先したいなら個人で訪れることです。

岐阜のモネの池による観光活性化

モネの池を訪れる観光客数

あまりに急カーブを見せるここ数年観光客の顕著な増加は、関市のどこでも話題です。モネの池は都会から離れた僻地なのに、連日のように人が押し寄せているからです。休日には特に人出がスゴイですが、春から夏の睡蓮の見頃を迎える連休中には、1日あたり3,000人もの観光客でごった返し状態です。

関市の観光客数70万人増加に貢献

ものの見事に集客能力が高す過ぎるのが、言わずとしれたモネの池です。登場する前の2014年の頃は266万人に留まった関市の観光客の数も、2016年にはそれより70万人以上も増加しています。実はこれ、モネの池が有名になったことによる効果とされ、それは市の議会で取り上げられた話でもあります。

岐阜のモネの池鑑賞時の注意点

コイにエサをあげてはいけない

目立って池のほとりに看板も出ていますが、岐阜のモネの池では、コイにエサを与えることは原則禁止にしています。看板の注意書きによれば、エサの油が浮いたり水質悪化するためだとのこと。ちなみにコイのエサやりは、地元の自治会が1日3回ちゃんとあげているから心配ないとのことです。

駐車場が一杯になる時も

急激に数年のうちに観光地と化してしまった場所なので、駐車場の収容台数も限定的です。そのため特に春・夏の連休中は岐阜どころか各地から来た車で溢れ、路駐も珍しくありません。モネの池に行く時は、春や夏の見頃な時期をはずしたり、できるだけ平日を選ぶなども良さそうです。

岐阜のモネの池と根道神社

池のほとりの根道神社

威厳ありげな石鳥居がモネの池の北側に立ち、その背後に石階段が斜面をのぼっていると気が付きます。この池自体が、岐阜の高賀山の山林の中に鎮座している、根道神社の境内にあるのです。モネの池を見に来たら、根道神社にも参拝することをセットで考えてみることもおすすめです。

根道神社の由来

詳しい創建の年代はわかりませんが、根道神社は江戸時代初期の元禄年間にはすでにこの場所に鎮座していました。根道大神という謎のローカル神を主祭神とし、創造神であるイザナギとイザナミ、それに金属の神である金山比古神などを祀っています。

根道神社の見どころ

苔むし古びた狛犬や石燈籠が根道神社では目に付き、木造の本殿なども含め江戸時代の作品の幾つかを境内に見られます。岐阜にモネの池を見に行った時期が春の4月5日ならば春祭り、初夏にあたる6月30日なら夏越の祓です。秋の10月の最初の日曜日なら、秋祭りの様子も拝見できます。

フラワーパーク板取・板取観光案内所

モネの池を生み出した花屋

出典: http://www.itadori-flower.com/

まさに魅惑の池を生み出した根本といえる存在は、岐阜のフラワーパーク板取です。元々花屋さんで、モネの池の管理をしているだけでした。しかし近年に観光客がどっと激増してきたのを踏まえ、多目的に利用できるモネの池の観光案内所をオープンさせています。

モネの池のお土産はここだけ

出典: http://www.itadori-flower.com/Souvenir

個性的なお土産が、年々と増えてきているのがフラワーパーク板取です。岐阜ではここだけという、画家モネと池にまつわるお菓子系が人気を集めています。クッキーの「名もなき池の美術館」や、水まんじゅう「モネの恋」、それに絵葉書入りのチョコ「モネからの絵はがき」が観光客に人気です。

季節ごとの花を販売

勿論フラワーパーク板取は岐阜のモネの池周辺でちょっと知られた花屋さんなので、巨大なビニールハウス内で多様な花を販売しています。春ならアジサイ、夏ならベゴニアにシクラメン、秋はキクなど、鉢植えされた花が勢揃いしています。


モネエードや甘味も販売

フラワーパーク板取の敷地内では、軽食を入手できることも観光する時の楽しみです。特に暑さを感じ始める春から夏場にかけてはアイスクリーム、かき氷などの甘味が登場しています。夏以外の季節でも、地元のわらび餅や甘露煮、そして新名物のモネエードも注目です。

フラワーパーク板取・板取観光案内所

岐阜のモネの池周辺のお食事処

風土や

朝からモーネングを味わえるのは、岐阜周辺に限らず全国でもここだけ。朝はモネの池にちなんだメニューで美味しく、名物のじゃがいもドーナツや日替わりランチを目的としても訪れたい場所です。池から100メートルも離れていない国道沿いのお店なので、観光客がひっきりなしです。

風土や。

BON DA BON

パルマの本場で修行をしたという、日本唯一のパルマハム職人が経営するハムの店です。岐阜でもめずらしい本物嗜好なハムの作りたてを購入できますが、ワインと一緒に店内でいただくこともできます。ボンダボンの場所は、関市のモネの池から700mしか離れていない国道256号沿いです。

BON DA BON

岐阜のモネの池周辺で注目の観光地

白谷あじさい園

以前より高賀山のふもとでは、白谷のあじさい園が関市の観光名所として知られる場所でした。岐阜でも有数のあじさい園で、毎年6月下旬~7月の夏の頃まで、敷地の森林の中までいっぱいアジサイを観賞できます。モネの池に晩春から初夏にかけて訪れるなら、一緒に立ち寄りたい場所です。

高賀神水庵

蛇行する板取川沿いの国道でモネの池へと向かう途中、高賀神水庵と呼ばれる高賀神社の水汲み名所があります。岐阜の周辺でも高名な湧き水で、休日ともなれば駐車場は満杯です。モネの池の水は持って帰れないけれど、代わりに神水庵の水を頂いて味わいたいですね。

岐阜のモネの池見に行こう

周辺観光と一緒に

とうに関市の領域を超えて全国区となっているモネの池。実際に岐阜に見られるモネの「睡蓮」みたいな情景は、写真を観賞しただけでもうっとり揺り動かされてしまいます。見頃といわず時期を問わず、周辺の関観光も合わせてモネの池を満喫しに行ってみませんか。

モネの池の観光情報

所在地  岐阜県関市板取441
電話 0581-57-2111(フラワーパーク板取・板取観光案内所)

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