ファットイカ
ファットイカとは?
ファットイカとは、ゲーリーヤマモトから発売されているバスフィッシング専用のソフトルアーです。大きさの種類、カラーバリエーションも豊富でなんと言ってもワーム単体の重さが魅力です。オフセットフックと組み合わせての逆刺しノーシンカーが定番のセッティングです。
また、フォール中に後ろに下がるバックスライドアクションが売りの商品でもあります。
ファットイカの種類
3種類のファットイカ
ファットイカ
最初の一つにおすすめのノーマルタイプです。大きさが100mm(10cm)、重さ12gで、カラーは全34色です。ノーシンカーでも十分な飛距離を出すことが出来ます。おすすめのフックサイズは#4/0から#5/0です。
ベビーファットイカ
ノーマルタイプよりも少し小さめのファットイカです。バスの反応が悪かったり、カバーの奥までしっかりと送りたいときにおすすめです。大きさ80mm(8cm)、重さ約6gで、カラーは全34色です。おすすめのフックサイズは#2/0です。ノーマルに比べて軽いため、水深のあるところや深場をテンポ良く攻めたいときは他の二つを使いましょう。反対にフォールをゆっくりとさせて誘いたいときにはこのワームを使いましょう。
ヘビーカバーファットイカ
大きさと重さはノーマルタイプのファットイカと変わりませんが、使っている素材がより耐久性にすぐれているためフックのずれも少なく、すこしラフな使い方をしてもちぎれることがありません。そのため、リグに負荷がかかりやすいロングキャストをする場面でもおすすめです。ノーマルタイプやベビーに比べて内容量も少なく、少し割高になっていますが耐久力は群を抜いています。大きさ100mm(10cm)、重さ役11gで、カラーは全19色です。おすすめのフックサイズは#4/0から#5/0です。
ファットイカのカラー
カラーバリエーションは非常に豊富。
ノーマルタイプとベビータイプのカラーは全部で34種類。レッド系、グリーン系、白など幅広くそろっています。
ヘビーカバータイプのカラーは全部で19種類。他の二つに比べると色の種類は少ないですがグリーン系に加え、ボディがオレンジ、テールが黄色など奇抜なカラーが多く、クリアウォーターでは抜群のアピール力を発揮します。
ファットイカの特徴
特徴① 重さ
ファットイカの特徴はなんと言ってもその重さにあります。バスフィッシングでは通常、ベイトタックルを使用する事が多いため、バックラッシュ防止のためにタックルバランスに合った重さのルアーを選ばないといけません。
しかし、ファットイカはノーシンカー(おもりをつけていない状態)でも12gの比重を持っているため、ベイトタックルでも非常に扱いやすくおすすめです。また、バックスライドアクションを利用したリフトアンドフォールの使い方が効果的です。
特徴② バックスライドアクション
ファットイカと言えばバックスライドがアクションが特徴です。通常のリグではリフトアンドフォールを行うと水底から持ち上げたルアーが底に向かって真っ直ぐに沈みます。しかし、ファットイカは持ち上げた後エビやザリガニのように後ろに下がります。そのためカバーなど茂みの中にいるバスにまでしっかりとアピールすることが可能です。
フォール中のバイトにも注意してしっかりフッキングしましょう。
ファットイカのおすすめセッティング
定番の逆刺しノーシンカー
定番のオフセットフックを使った逆刺しノーシンカーやシンカーを使ったテキサス、キャロライナリグのような使い方まで様々な使い方が出来ます。もちろん逆刺しせず頭の方からフックを差し込む使い方もあります。非常に汎用性の高いソフトルアーです。ダウンショットリグにも使えないことはないですが、ファットイカの特徴であるバックスライドを生かすには着底させる使い方が適しています。
ファットイカでのアクション
リフトアンドフォール
ファットイカと言えばバックスライドアクションですからリフトアンドフォールは最も基本的なアクションとなります。注意したいことはバックスライドをさせる場合はラインを絶対に張らないことです。ラインを張ってしまうとワームボディにバックスライドするための水流抵抗がかからなくなってしまいます。そのため綺麗にアクションがでません。必ずフォールさせるときはラインを張らずに送り込んでやりましょう。
バンピング
リフトアンドフォールと何が違うのかと言われるかもしれませんが、二つのアクションにははっきりとした違いがあります。リフトアンドフォールはただ上げ下げを繰りかえすの対し、バンピング(ボトムバンピング)は2回上げたら②秒ほどステイさせる、などの緩急をつけます。そのためファットイカを使うときもリフトアンドフォールとバンピングをうまく使い分ける事が大切です。
ズル引き
ズル引きとはその名の通りルアーを着底させ、そこからズルズルと引っ張るアクションです。このアクションで釣りをする場合は必ずオフセットフックを使いましょう。クリアウォーターで底が浅いフィールドならよいですが、底が見えないフィールドでは非常に根掛かりしやすいです。また、着底させ引っ張るときはリールを巻くのではなく、ロッドの先をゆっくり持ち上げるように引っ張りましょう。そうすればファットイカのテールが独特の生命感を出します。
ファットイカを生かすスキッピング
スキッピングは水切りのようにルアーを水面で走らせるテクニックです。ただ使うルアーが何でもいいわけではありません。特にスキッピングさせやすいルアーはファットイカのような高比重であまり凹凸がないソフトルアーです。そしてフックはオフセットフックを使います。リールはメカニカルブレーキをきっちりしめて、サミングを常に軽くかけておくといいです。ルアーが水面に当たるのは川幅のちょうど真ん中くらい。マグネットブレーキや遠心ブレーキなどそのリールのよって違いますがメカニカルブレーキは大体どのベイトリールにも付いているのでセッティングは忘れないようにしましょう。
上の動画ではスキッピングのやり方をわかりやすく説明しています。
スピニングリールでスキッピングは出来ない?
そんなことはありません。スピニングリールの方がバックラッシュを気にする必要がありませんし、のびのび練習できるので、習得まで早いかもしれません。ただ、ベイトリールとは少し感覚が違うので多少の慣れは必要です。上の動画ではスピニングリールでのスキッピングについて解説しています。
ファットイカが有効なフィールド
カバーやウィード
ファットイカはどこでも使える万能ワームですが、やはりカバーやウィード周りで活躍します。アシなどの茂みの奥に入れたいときはフォール中にバックスライドアクションをするファットイカがおすすめです。ノーシンカーのオフセットフックで底をズル引きするのもファットイカ独特のテールがアクションがバイトを誘います。またロングキャストで離れたカバーを狙うときは耐久性の高いヘビーカバーファットイカがおすすめです。そのほかにも、使い方次第ではソルトウォーターでのロックフィッシュにも有効です。
水路周り
水路周りには桟橋や土管があることが多いです。そしてその中には思わぬビッグバスが潜んでいることもあります。ノーシンカーのファットイカであればスキッピングを使ってそういったオーバーハングの奥まで送り込むことが出来ます。スキッピングは難しいテクニックではありますが、リールのセッティングと使うワームを選ぶことであっさり出来てしまうことも多いのでファットイカはスキッピングの練習に最適です。
ファットイカをソルトウォーターで使う
ソルトウォーターでソイやアイナメも
ファットイカはブラックバスだけでなくロックフィッシュにも有効です。特にクロソイは夜間に岸寄りするイカ類を好む傾向があり、胃袋からイカの墨袋が出てくることも少なくありません。
防波堤内での釣行ではノーシンカーでもストレスを感じることはあまりありませんが、外海で使う場合はワームだけの重さだと沈むまでに時間がかかったり、波に流されたりしやすいのでテキサスリグやキャロライナリグなど、シンカーで重さを補うと手返し良くストラクチャーを攻めることが出来ます。
ロックフィッシュゲームでの使い方
海でファットイカを使う場合は定番の逆刺しノーシンカーがおすすめです。なぜならコストパフォーマンスがいいからです。ロックフィッシュゲームではルアーが引っかかること前提で考えます。そのためノーシンカーで飛ばせるファットイカとオフセットフックさえあれば根掛かりを防ぎコスパも良く釣行が出来るため、効率がいいです。
水深がある磯場では、前項で出てきたテキサスリグ、キャロライナリグ。防波堤や港では直リグやダウンショットリグがオススメです。ですが、ファットイカ自体のポテンシャルが高いためどのリグでも良い釣果が出ることは間違いありません。
価格と内容量
価格と内容量を表にまとめてみました。ファットイカ並びにベビーファットイカの単価は約180円。ヘビーカバーファットイカの単価は約211円と少し割高にはなっていますが、それを補って余りある耐久力を備えています。
商品名 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|
ファットイカ | 10本入り | 1700円+税 |
ベビーファットイカ | 10本入り | 1700円+税 |
ヘビーカバーファットイカ | 5本入り | 980円+税 |
ファットイカ
ファットイカのインプレを動画で確認!
youtubeで釣りの動画と言えば釣りよかさんですよね。この動画ではファットイカを実際に使って40アップを釣っています。カラーはレッド系、オフセットフックのノーシンカーですね。よーらいさんもリフトアンドフォールのフォール中にバイトがあったようです。
この動画でよーらいさんが言っているようにカバー(ハスの葉など)の上を引っ張り、葉の上から外れたところでバックスライドさせるという使い方も出来ます。動画でもわかるようにバスがいるところにさえ投げれれば、かなりの釣果が期待できる事間違いなしです。
この動画ではファットイカを着底させているときにバイトが入っています。ファットイカと言えばバックスライドアクションに頭が行ってしまいがちですが、もともとのテールアクションもアピール力抜群なのでステイさせるだけでバスが食い込む事もあります。
こちらの動画はファットイカが水中でどう動いているのか確認するのに最適です。動画ではグリーン、ブラックのファットイカを使っています。フォール中にバックスライドするのが見れます。動画を見てわかるように、ワーム自体にラインの負荷がかからないように多めに出すことが綺麗なアクションをさせる要因になりそうです。
まとめ
ファットイカの汎用性
上記のようにファットイカは非常に汎用性が高く、様々な場面で活躍します。ロングキャストが必要な場面や根が荒いカバーから引き抜く場面、またブラックバスだけでなくソルトウォーターでもその効力を発揮します。さらにノーマルタイプ、ベビータイプ、ヘビーカバータイプの三種類を使い分ける事によって釣果UPやストレスフリーな釣りをすることが出来ます。短い時間での釣行や初めてのフィールドに行くときには必ずファットイカを持って行くことをおすすめします!
自分だけのカスタマイズ
ファットイカのカラーは非常に豊富です。三種類のタイプに加え、グリーン系、レッド系、奇抜なオレンジカラーなど自分好みにカラーアレンジができ、カスタマイズ性が高いです。
キャロライナリグやテキサスリグで使う場合はシンカーの間のビーズの色などにもこだわってみてはいかがでしょうか?自分だけのセットを見つけて、それを釣り仲間に自慢するのもいいかもしれませんね!
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