ガーデニング初心者にも◎なベビーサンローズ
ベビーサンローズは南アフリカ原産の、ハマミズナ科アプテニア属に分類される植物です。とても育てやすく、ガーデニング初心者でも育てられる植物として知られていますね。常緑の多年草ですので、いつもイキイキとした姿を見せてくれるのも嬉しいポイント。今回はそんなベビーサンローズの鉢植え・庭植えでの育て方や、花を咲かせるコツ、挿し木での増やし方などを解説していきます!
ベビーサンローズの特徴
高さ5㎝程度で、地面を這うようにして広がっていく植物です。しっかり育てればよく広がり、グランドカバーにもなってくれる植物ですね。葉は肉厚の葉となっており、多肉植物が好きな方におすすめ。
また、とても育てやすい丈夫な植物ですので、はじめて多肉植物にチャレンジする方にも良いですね。暑さ、寒さにも強いので、夏冬の心配が少ないのも嬉しいポイント。和名はハナツルクサとなっており、ハナツルソウと呼ばれることもあります。
ベビーサンローズの花と開花時期
花はマツバギクに似ていると言われることが多く、画像のような濃い目のピンク色の花を咲かせます。品種によってはピンクではなく、白色や黄色の花を咲かせるものもあります。開花時期は4月~9月頃の、比較的暖かい季節です。
育てる地域によって開花時期にはズレがあり、とても暖かい地域であれば、もっと遅い時期に開花することもあります。花は小さいのですが、色鮮やかでインパクトがありますよね。
ベビーサンローズの花言葉は?
気になる花言葉ですが、「愛」と「淡い恋心」の二つが主な花言葉となっています。色がピンク色ですので、恋と愛の言葉が付いたようですね。ベビーサンローズの花はとても小さく、ひっそりとした雰囲気があるため「淡い恋心」とついたようです。
どなたかに贈られる際は、そういった花言葉も添えて贈ると喜ばれるかもしれません。
ベビーサンローズの花は幸運の花?
花言葉と合わせて知っておきたいのが、「幸運の花」とされていることです。実は花が中々咲かない植物で、長く育てているのに一度も花を見たことがないという方も珍しくありません。
実は花を咲かせるにはコツがあるのですが、中々花を見れないことから、見れたらラッキーということで「幸運の花」と呼ばれているのです。また、夜や天気が悪い日は閉じていますので、明るい時間帯しか見れない花でもあります。
ベビーサンローズの栽培・育て方を解説
①環境
ベビーサンローズの生育環境
育てる上で一番大切なのが「環境」です。とても丈夫な植物ではありますが、環境が合わないと枯れる可能性もありますので、なるべく整えてあげましょう。ベビーサンローズは日当たりを好む植物で、日陰だと花付きが悪くなってしまいます。
直射日光があたっても問題ありませんので、明るい場所で育てましょう。また、風通しが大切で、じめっとした場所では枯れるかもしれません。鉢植えであれば、移動して調節してあげましょう。
夏冬の管理のコツ
気になる夏冬の管理ですが、暑さに強く、寒さもある程度耐えられます。夏時期は風通しを重視し、水やりは涼しい時間帯(朝・夕方)に行いましょう。温度が高い状態で蒸れると危ないので、密集しているようであれば後述する切り戻しを行います。
冬は暖地であれば屋外で冬越しも可能。霜に当たってしまうと枯れる可能性がありますので、霜を避けられる場所、もしくは室内に取り込んであげると良いですね。
②用土・植え付け
ベビーサンローズの用土
ジメジメとした環境を好みませんので、水はけのよい土を使用しましょう。鉢植えの場合は、赤玉土を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜるのがおすすめです。ご自分で作るのが不安な方は、ホームセンターなどに販売されている観葉植物の土を使っても構いません。
庭植えの場合は植え付け2週間前に腐葉土を混ぜておき、環境を整えておきましょう。腐葉土を混ぜても水はけが悪そうであれば、少しパーライトを混ぜると改善出来ます。
ベビーサンローズの植え付け
植え付け時に特に気をつけることはありませんが、根が傷むと体力が落ちてしまいますので、なるべく根を傷めないように配慮して植え付けしましょう。また、植え付ける株はなるべく元気そうなもので、かつ株元までしっかり葉がついているものを選んで下さい。
基本的には丈夫な性質ですが、100円均一で販売されているものは上手く管理をされていないかもしれませんので、よく見て購入して下さいね。
ベビーサンローズはどこで買える?
園芸店やホームセンターなどで販売されていますが、最近では100円均一のお店で見かけることもあります。増やしやすい植物ですので、価格は安価なのが嬉しいですね。
もしご近所のお店で見当たらなければ、育てているご友人に分けてもらうか、ネットショップをチェックしてみましょう。ネットショップでは数百円程度+送料となっていることが多いので、気軽に購入出来ます。
③水やり・肥料
ベビーサンローズへの水やり
観葉植物を育てる上でよく勘違いされがちなのが水やりの具合です。植物には水が必要ですが、水を与えすぎると枯れる原因となります。特にベビーサンローズはジメジメとした環境を嫌う植物ですので、用土の表面がちゃんと乾いてから水やりをしましょう。
表面に湿り気がある間は、まだ水やりのタイミングではありません。庭植えの場合は雨により水が与えられますので、ほぼ水やりの必要はありません。よほど乾いている場合のみ水やりをしましょう。
ベビーサンローズへの肥料
多少、粗悪な環境でも成長していける植物ですので、あまり肥料は必要ありません。手間をかけたくない方は、肥料を与えずに育てましょう。手間を少しかけてもいい、早く育てたい場合は、少しだけ肥料を与えます。
液体肥料を1ヵ月に一度程度与えるか、春と秋に置き肥をしましょう。庭植えでは、僅かですが自然と肥料分が補給されますので、与えなくても良いでしょう。
④植え替え
成長の早い植物ですので、鉢植えで育てている場合は植え替えをしましょう。植え替えをしないでいると根詰まりになってしまい、状態が悪くなってしまいます。植え替えの際に気をつけることはあまりありませんので、根を傷めないようにだけ注意して、一回り大きな鉢と新しい用土に植え替えます。
庭植えであれば植え替えの必要はありません。植え替えせずに育てていき、成長しすぎた場合は後述する切り戻しで調整します。
⑤増やし方
ベビーサンローズの増やし方は挿し木か株分けで行います。挿し木の増やし方が簡単ですのでおすすめですね。挿し木は、先端から3節で切り、下葉を取ってから新しい用土に挿しましょう。
挿し木しても上手く発根しない場合は、切った茎を3日ほど放置して乾燥させてから挿してみましょう。切り口を乾かした方が多肉植物は発根しやすいのでおすすめです。基本的には挿し木するだけで発根しますので、まずはそのまま挿し木してみて下さい。
⑥お手入れ
放っておくとどんどん成長していきますので、定期的に切り戻しを行い、見た目を調整してあげましょう。株元10~15㎝程の場所まで切ってしまって構いません。花は茎の先端部分に付きますので、花が咲く場所をイメージしながら切り戻しをすると良いですね。
切り戻しは必ず行わなければならない訳ではありませんので、庭植えで、グランドカバーにして植え替えせず育てていく場合はそのままにしておきましょう。
⑦病害虫
特にかかりやすい病気はありませんが、水やりをしすぎると菌が繫殖して根腐れを起こす可能性がありますのでご注意下さい。
ベビーサンローズにつく害虫と対策
ベビーサンローズの栽培で嬉しいのが、ほぼ害虫被害が無いことです。よく付いてしまうハダニやアブラムシの心配も少なく、安心して育てられます。虫嫌いの方におすすめですね。もし心配であれば、予防出来る薬剤を使用しておきましょう。
ベビーサンローズが枯れる原因は?
ここまで育て方を解説させて頂きましたが、それでも枯れる場合は、水やりの具合をもう一度確認しましょう。多肉植物は葉に水分を持っているので、ある程度乾燥させても耐えられます。
ガーデニングをはじめたばかりの方はついつい水を与えてしまうのですが、水を与えすぎても吸水出来ないと意味がありません。枯れることのないよう、乾燥気味に育てましょう。
⑧寄せ植え
よく寄せ植えで使われている植物でもあります。多肉植物の寄せ植えはとても可愛らしく、人気がありますよね。背丈がありませんので、他の寄せ植え植物を引き立たせる役割がおすすめです。
寄せ植えはボリュームが大切
多肉植物の寄せ植えのコツは、ボリューム感です。寄せ植えはボリューム感が無いと、中々映える見た目になりません。育った後をイメージしながら植え付ける必要がありますが、ボリュームが無さすぎるとスカスカの見た目となってしまいます。
ある程度ボリュームを出して寄せ植えし、後で調整するのがおすすめです。逆に、植えすぎても蒸れてしまいますので、上記画像よりももう少し植え付けする程度が良いですね。
花を咲かせるコツは?
一番気になるのが、花を咲かせるコツですよね。中々花が咲かなくて困っている方も多いのですが、実はこれは日当たりが原因である場合が多いのです。日をたっぷり当てると咲いてくれるのですが、鉢植えで室内で育てていると咲かないことがよくあります。
鉢植えで室内で育てている場合は、窓から直射日光をあてるようにしましょう。出来れば屋外に置いて、沢山の日差しをあててあげたいですね。
まとめ
概要や育て方、挿し木での増やし方、枯れる原因や、鉢植えでも花を咲かせるコツなどを解説させて頂きましたが、ベビーサンローズは非常に育てやすく、挑戦しやすい植物です。
育てる上での注意点はありますが、基本的には丈夫で育てやすい植物です。水やりの頻度も少なく、管理が簡単ですので、初心者の方もぜひ育ててみましょう!
ベビーサンローズが気になる方はこちらもチェック!
今回はベビーサンローズの育て方について解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。
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