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焼石岳の登山コース情報!初心者も楽しめるコースやアクセスをご紹介!

焼石岳は岩手県南西部に位置する山です。複数の登山コースがあり、経験者だけでなく初心者も楽しめる山です。登山中にきれいな景色や花を眺めたり、写真を撮ったりすることを考えるとわくわくしませんか。そんな登山初心者も充分に焼石岳を楽しめるルートをご紹介します。
2020年8月27日
Fujiko
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焼石岳とはどんな山?

焼石岳は岩手県の南西部にある標高1,548メートルの山で、現在は死火山です。岩手県と秋田県の境目にあり、太平洋と日本海の中央に位置しています。焼石岳・牛形山・駒ヶ岳と合わせて焼石連峰とも呼ばれます。日本の二百名山の一つに数えられており、標高に比較して豊かな高山植物、山開き後に咲く多数の美しい花や花畑から、日本の花の百名山としても有名です。

6月の第一日曜日に山開きが行われたあとは、焼石岳の山小屋やその他の施設が使用可能になります。焼石岳へ行くには車やバイクなどの自家用車、電車やバスの公共交通機関、そしてタクシーでのアクセスも可能です。

複数の登山ルートがあるので、初心者から経験者まで好きなコースを選べます。日帰りも宿泊もできます。

焼石岳への登山の準備

焼石岳では、毎年6月の第一日曜日につぶ沼園地で山開きが行われます。特別なイベントはありませんが、山の安全を願ったあと、テープカットを行い、その後自由に登山ができます。

山の天気は変わりやすく、特に山開き直後から7月中旬にかけてはまだ残雪も多いです。登山中に景色や写真が楽しめるように事前準備はしっかりしてください。歩きやすい靴、暖かい服装、充分な水分、雨具、非常食は必ず持ちましょう。
 

焼石岳への登山前・登山中の注意事項

焼石岳の自然や周辺に生息している高山植物はとても貴重なもので石一つでも持ち帰り禁止です。自然環境を保つためにも山道以外を歩いたりするのは避け、ごみは全て持ち帰りましょう。

初心者はケガをしないように気を付けてください。特に山開き直後は残雪も多いので、滑らないように足の裏全体を地面につけてゆっくり歩きましょう。

焼石岳にはどんな登山ルートがあるの?

焼石岳山頂までは、何通りかの行き方があります。主なルートとして、「東成瀬ルート」「つぶ沼ルート」「中沼ルート」「夏油ルート」があります。沢や岩場などの難所があるコースから、沼や湿原、花畑などが楽しめるコース、日帰り、宿泊どちらも可能です。

これから焼石岳の各ルートの説明、アクセス、見どころについてご説明します。
 

焼石岳・東成瀬三合目ルート

出典: http://www2.pref.iwate.jp/~hp0316/mt_of_iwate/yakeisi/20180617suzuki/20180617suzuki.html

ミズバショウと焼石沼

東成瀬三合目ルートは、秋田県の東成瀬村に位置している「三合目登山口」から出発します。焼石岳の登山ルートの中では距離が一番短く約6.5kmです。頂上までの登山時間は3時間~4時間になります。

歩くコースは全体的には傾斜が緩やかで歩きやすいものの、沢を渡る際に3ケ所ほど水の中の飛び石を渡る難所があります。特に山開き後の雪解けの季節や夕立や大雨のあとは水かさが増すので注意が必要です。

東成瀬三合目登山口までのアクセス

東成瀬三合目登山口へのアクセスは、電車の場合、JR奥羽本線の十文字駅で降り、そこから登山口までタクシーで行きます。バスはありません。時間は30分~40分で料金は約1万円です。

車で行く場合、東北自動車道で397号線を通るか、秋田自動車道の横手湯沢道の十文字インターチェンジから西に向かって約40分です。登山口の駐車場には30~40台の車が無料で駐車できますが、大型車の通行は制限されています。駐車場にはトイレはありません。

東成瀬三合目ルートの見どころ

焼石岳の3合目からスタートして、40分ほどで5合目の釈迦ざんげに出ます。そこから景色が広がります。その先には沢があり、8合目付近には、長命水というおいしい湧水があります。そこから少しすると焼石沼、その先に焼石神社があります。焼石神社からは岩山が続きます。


焼石沼から山頂にかけてたくさんの貴重な高山植物が見られます。焼石沼付近のミヤマキンポウゲの花畑や、春先に姥石平付近に広がるハクサンイチゲの大群落も見逃せません。東焼石岳を中心に広がっている花畑も、花の百名山と言われるのも納得の美しさです。

焼石岳・つぶ沼ルート

出典: http://www2.pref.iwate.jp/~hp0316/mt_of_iwate/yakeisi/20180502sugawara/20180502sugawara.html

フイリミヤマスミレ

つぶ沼ルートは登山口から石沼・銀名水を経由して頂上まで続くコースで全長約8.5km、登りの所用時間は約4時間40分です。銀名水からは中沼ルートと頂上まで同じコースです。距離があるので、登頂時間も秋田県側からの東成瀬コースや長沼コースに比べて長いです。

距離が長い分、歩く道は比較的緩やかで登りやすく中級者に向いています。つぶ沼ルートは約7~8時間で往復でき、一番人気があるルートです。

つぶ沼ルートまでのアクセス

つぶ沼ルートへは、電車を利用するとJR水沢駅で下車して、そこからバスかタクシーを使います。バスの場合は「ひめかゆスキー場行き」で終点まで行きます。バスの料金は約800円で、そこからタクシーを利用すると合わせて約4,000円で登山口に到着します。JR水沢駅から直接タクシーに乗ると50分ほどかかり、料金は13,000円程度です。


車で行く場合は、東北自動車道の水沢インターチェンジから国道4号線を胆沢方面に向かって南下、その後国道397号線に乗って西方面へ向かいます。少しすると胆沢ダムの先に「登山口」の看板が見えてきます。

つぶ沼登山口には約100台分の無料駐車場があります。入山届ポストとトイレも設置されています。

つぶ沼ルートの見どころ

つぶ沼ルートは、登山の初めから、ブナの原生林・金石沢・石沼と続き、景色の変化が楽しめるコースです。

中沼ルートとの合流点である銀明水には、冷たくて美味しい飲用水場があります。この付近と先にある泉水沼の周辺は山開きをした後も、7月いっぱいまで雪が残っています。泉水沼を抜けると約20分で頂上です。

焼石岳・中沼ルート

出典: http://www2.pref.iwate.jp/~hp0316/mt_of_iwate/yakeisi/20180513sugawara/20180513sugawara.html

焼石岳中沼ルートは全長約6.8kmで「中沼登山口」から、中沼~銀名水を通って焼石岳の頂上まで行くコースです。

登山開始から約40分で中沼に到着します。そこからさらに1時間くらい歩くと、銀名水に到着します。そこからはつぶ沼コースと重なります。

登山口から山頂に着くまで3時間40分ほどで比較的短く、コースも整備されて歩きやすい道が多いので、初心者にお勧めのコースです。特に中沼は紅葉の名所として有名です。

中沼ルートへのアクセス

中沼ルートへ電車で行く場合、最寄り駅はつぶ沼ルートと同じJR水沢駅です。駅から「ひめゆかスキー場行き」のバスに乗って終点で下車して、そこからタクシーに乗ります。バスとタクシーで約5,000円かかります。JR水沢駅からバスに乗らずに直接タクシーに乗ると、約1時間で料金は約15,000円です。


中沼ルートに車で行く場合は、東北自動車道の水沢インターチェンジから国道4号線を胆沢方面に南下します。案内看板に従い「尿前林道」に入ります。この林道は約8km続き、未舗装の悪路で、道幅も狭くすれ違いもできません。乗用車以外の大型車両は通行禁止です。

登山口には約30~40台分で24時間出入り自由の無料駐車場があります。入山届けポストと小屋型の非水洗トイレがついています。

中沼ルートの見どころ

中沼ルートは距離もそれほど長くなく、コースも歩きやすいので初心者が楽しめるコースです。

登山口から40分くらい歩くと中沼に到着します。そこから少し進むと上沼です。この間の山道ではたくさんの珍しい高山植物が観察できますのでゆっくりと鑑賞を楽しんでください。

そこから緩やかな道を登っていくと銀名水にたどり着きます。ここでつぶ沼コースと合流し、頂上まで共通ルートをたどります。
 

出典: http://www2.pref.iwate.jp/~hp0316/mt_of_iwate/yakeisi/20180927sugawara/20180927sugawara.html

銀名水からは、だんだんと視界が広がってきます。細い山道や斜面を進んでいくと正面に焼石岳の頂上が見えてきます。姥石平分岐を左に進み、途中の湿原地帯の「姥石平」では数多くの貴重な高山植物を観察できます。そして、夏になるとここでは満開の花が咲き誇ります。

頂上からは湿原や湖、天気のよい時には、遠くに鳥海山などの東北地方の有名な山を眺めることもできます。
 

下りは、行きとは少し違う、頂上から稜線に沿って東焼石岳へ向かうコースがお勧めです。山道から見える湿原やハクサンイチゲなどの花畑がとてもきれいに見えます。

焼石岳の頂上から、東焼石岳までは40分ほどかかります。そこから先ほど上った焼石岳の山頂を眺めることもできます。そこから更に10分ほど歩くと花畑が広がる姥石平に到着です。そこからは行きと同じルートで下山します。

焼石岳・夏油ルート

夏油ルートとは、夏油温泉から経塚山、金明水避難小屋を通って焼石岳山頂に登るルートです。焼石岳ルートの中で一番長く、登頂まで約8時間かかります。下りのことを考えると宿泊コースになります。宿泊場所には途中にある金明水避難小屋で一泊するのが一番です。

夏油ルートへのアクセス

夏油ルートへ電車で行く場合は、東北本線のJR北上駅が最寄り駅です。土日・休日やスキーシーズンには、北上駅から登山口の夏油温泉まで無料シャトルバルがあります。しかしそれ以外のシーズンはバスはないので、タクシーを使います。駅から登山口まで約65分で、料金は約15,000円です。

車で行く場合は、秋田自動車道の北上西インターチェンジから南西方面、夏油温泉まで約40分です。約30台分の無料駐車場があります。近くに夏油高原スキー場があるので、シーズン中は混雑が予想されます。

夏油ルートの見どころ

夏油温泉から焼石岳に向かう夏油コースは登頂まで平均8時間かかる最も長いコースです。ルートの距離も片道約16キロはあり、気象条件や季節によって予定より遅れることも考えられるので一泊するのが安全です。

そのためかこのルートを登る人は少ないです。前半の夏油温泉から経塚山までは約7kmで、林道から川を渡った後は経塚の頂上まで急な岩場や坂道が続きます。
 

焼石岳の周辺にある温泉

登山のあとは温泉でゆっくり疲れた体を休めるのもいいですね。焼石岳周辺には日帰りで入れる温泉や、宿泊施設についている温泉がいくつもあります。

 


焼石岳周辺の宿泊施設のご紹介

JRの東北本線水沢駅から東に車で30分の距離にある岩手県の焼石岳温泉「ひめかゆ」。東北本線の水沢駅や東北新幹線の水沢江刺駅などからの送迎サービスもあります。

車の場合は、200台分の駐車場もあります。宿泊客はもちろん、日帰り客用にも朝9時半~午後9時まで営業しています。
 

【公式】焼石岳温泉 焼石クアパーク ひめかゆ
【公式】焼石岳温泉 焼石クアパーク ひめかゆ

JR奥羽本線の十文字駅からバスで30分弱の距離にある秋田県の「やまゆり温泉 HOTEL BLANC」。こちらも焼石岳登山の後くつろげる場所です。宿泊客だけでなく日帰り客もアルカリ性単純硫黄温泉の源泉かけ長しの温泉が楽しめます。

やまゆり温泉 HOTEL BLANC
大自然が織りなす豊かな四季。小さな雪の結晶がいくつにも重なり雪の高原に最高の舞台ができました。ブランにご宿泊して、いざ最高の舞台へ。

湯沢横手道路の十文字インターチェンジより車で約30分の「秘境の宿 さわらび」も焼石岳登山の日帰り温泉が可能です。JRで来る場合は奥羽本線の十文字駅より、送迎サービスもあります。宿泊客だけでなく日帰り入浴も楽しめます。

http://sawarabinoyu.com/
純和風の佇まいは、周囲の山々の景観と見事に解け合い、春から夏へ、また秋から冬へと四季を通じて周囲の景観が変化していく様が手にとれます。 露天風呂から「高根山」を眺望する景観は、人の心を魅了しいつまでも思い出に残る旅を演出してくれます。

焼石岳の夏油コースのスタート地点にある「夏油温泉」。秋田自動車道の北上西インターチェンジから車で約35分。JRの東北本線/東北新幹線のJR北上駅からタクシー、または送迎車で約50分の距離にあります。7つの温泉施設のうち、外にある5か所の露天風呂は宿泊客だけではなく日帰り入浴も歓迎です。

夏油温泉
自然と新鮮な空気、そして温泉だけ

焼石岳登山のまとめ

焼石岳はベテランはもちろん、山登り初心者でも日帰りで大自然を楽しむめる山です。山開き直後の新緑、普段は見られない高山植物やきれいな花畑や紅葉など、まるで別の世界に来たようです。

登山の後は暖かい温泉につかってゆっくりするのも楽しみの一つです。毎回違う顔を見せてくれる山にあなたもトライしてみませんか。

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