旅行前に確認。中国のコンセント事情について
中国大陸に旅行が決まっている方、充電に関する情報やものの準備は万全でしょうか?ネット社会の現在、iPhoneなしでは旅行もできないですよね。その大事なiPhoneや現地で使いたい電化製品が充電できずに使えない・・・!なんてならないように、予習を一緒にしていきましょう。
海外旅行で見落としがち?電圧について
日本の電化製品を海外に持って行く際に気をつけたいのが、電圧です。電力容量をオーバーしてしまう電化製品を海外に持っていって、実際に使おうとすると火花が散ったり故障してしまうこともたまに起こります。日本から持って行く際、電圧も念のためチェックしたほうが確実です。チェック項目はこの次に記載します。
中国の電圧について
そもそも電圧についてですが、日本の電圧と中国の電圧は異なっています。中国の電圧は日本より高く220V(ボルト)です。日本国内はほとんど100V(ボルト)という電圧で通っているため中国の方がより高い電圧となっています。そのため、ホテルなどで充電をする前に、普段使っている、あるいは使い慣れた日本の電化製品を持っていくべきかどうか再度検討してもよいかもしれません。
中国に変圧器が必要か
変圧器とは、電圧を変換する機械です。もしどうしても、普段使っているドライヤーなど電圧が異なるものを持っていきたいということでしたら、商品によっては変圧器を購入し使用した方が良いです。ただ、iPhoneの充電だったりデジタルカメラ、電気シェーバーやノートパソコンといった製品であれば特に心配しなくても大丈夫です。旅行程度であれば基本は変圧器は必要ないと思われますが、何か気になるものがあれば、事前に200V対応かどうか、確認しましょう。
変圧器が必要かもしれない?電化製品とは
一概にはいえませんが、故障してしまったなどのトラブルとして聞くのが、日本製のドライヤー、ヘアアイロン、昔のタイプの電気シェーバーです。古くから使っている馴染みのものなど、旅行に持っていきたい気持ちも分かりますので、必ず電圧を確認しましょう。ちなみに変圧器の使い方ですが、日本から持っていった電化製品のプラグを変圧器に接続し、変圧器をコンセントに差し込むことで使用することができます。
電圧が気になる際、見るべきポイントについて
使用したい電化製品のACアダプターというところをチェックしましょう。よく商品の裏などに書かれています。ここに、入力、もしくはINPUTと掲示されている箇所があります。入力(INPUT)100-240Vといった掲示であれば、中国で問題なく使用できます。
海外のコンセントの形状について
コンセントの形状は海外によってまちまちです。コンセントの形状としては全部で7タイプの形があります。それに合わせてプラグの形状も7タイプあり、それぞれCタイプ、Bタイプ、B3タイプ、SEタイプ、BFタイプ、Aタイプ、そしてOタイプと名付けられています。
中国で使用されているコンセントの種類について
中国では主にBタイプ、Cタイプ、Oタイプのプラグの形状が採用されています。このうち、BタイプとCタイプは二又の形状で、Oタイプは三又の挿入口をかたどっています。なお、中国ではこの二又と三又が合わさった、2パターンのプラグをさせるようになっている電源が多いです。
実は中国だけ?コンセントに複数の差し込み口があります
コンセントや電源といえば、どこの国も充電する電化製品に対し、それ専用の差し込み口があるものだと思います。中国では欧米の中国進出という事情により、統治時代の名残で電源やコンセント口が異なっていた歴史がありました。これを解消するために5つ口(二又と三又が混在している)という形状を中国は採用したのです。
中国で使用されているメインのコンセント形状①
二又のBタイプは似ていますが少し日本の電源と異なり、差し込む部分が太めで短めという形状の特徴があります。形状が日本と同じく二又のため、5箇所の穴、差し込む口がある電源に対し、二又部分にそのまま日本から持ってきた電化製品を差し込み充電することができます。ただし全く同じ形状の差し込み口ではないため、ゆるゆるして外れやすいというリスクもあります。
中国で使用されているメインのコンセント形状②
もう一つ同じ二又の差し込み口となっているのがCタイプの電源です。5つ挿すことができる差し込み口のうちの二又部分です。このCタイプは日本と同じ形状のコンセントなので、日本から持ってきた製品をそのまま差し込み充電することができます。
中国で使用されているメインのコンセント形状③
5つある差し込み口のうち、縦線と斜め線という形(多くはこのような形状になっています)で充電できる差し込み口があるのが三又のOタイプの電源です。ここから充電をする場合は、プラグを使って充電するようにしましょう。
延長コードのコンセント口にも要注意
ホテルに泊まる際、もしかしたら電源が足りずに延長コードを頼むことがあるかもしれません。その際のコンセント口に注意してください。三又のOタイプで、細い差し込み形状だけでなく丸みを帯びているような形状のコンセントは発火の問題が何件か発生したそうです。(通称、"万能コンセント"といわれる、二又と三又の両方に対応できると謳われているものです)。ホテルに滞在する際、借りた延長コードが万能コンセントなのかどうか、確認するようにしましょう。
香港・マカオのコンセントは別の形状です
ここで注意したいのが、香港やマカオではまた異なるタイプの電源、コンセントの形状であり、プラグなどの用意が必要ということです。同じく三又ではありますが、BFタイプという形状のコンセントとなっているので、香港やマカオに旅行に行く際にはBFタイプに対応するプラグを持っていき充電するように気をつけましょう。
台湾のコンセントについて
台湾は日本と同じ二又コンセントを採用していますので、基本的にプラグは持っていかなくても大丈夫です。ただし、Aタイプ、Cタイプと混在していることも多いため、念のためプラグを持っていったほうが安心かもしれません。ちなみに電圧に関しては日本に近い110V(ボルト)です。
上海に行く際、充電に気をつけることとは
豫園商城、フランス租界エリア、外灘など。異国情緒や中国の歴史を感じたり、大都市として発展している見どころたくさんの上海に旅行に行く際、いろいろな電化製品は充電をフルにして行きたいものですよね。上海ではコンセントの形状が異なるのか、確認しましょう。
上海でメインに使用されているコンセントとは
結論からいうと、上海も同じコンセントの形を採用していますので、今まで述べてきた2又と3又が並んでいるコンセントです。二又部分はプラグを使わなくてもそのまま日本製品のものを差し込めますので、そのまま使用してください。
北京に行く際、充電に気をつけることとは
天安門広場、万里の長城、紫禁城ととにかく中国の歴史を肌で感じれる北京。歴史の街北京で充電などを気にせず思いっきり楽しみたいですよね。北京旅行に行く前に、北京のコンセントの形や、プラグを持参すべきかどうかもチェックしていきましょう。
北京でメインに使用されているコンセントとは
北京も同じく、二又と三又コンセントが混合になっているコンセントです。北京でも問題なく、二又コンセントの方でしたらプラグなしで充電できます。コンセントに関して問題ありませんが、上海でも北京でも、電圧が適したものを持っていかなければショートしたり火花が散ったり、最悪故障することもありますので、いずれにしても電圧は確認するようにしましょう。もちろんiPhone程度は問題なく充電できます。
iPhoneがピンチ!充電したい時に使えそうな場所
旅行に行くと、その便利さからiPhoneをたくさん使用し、充電しないといけないというシチュエーションが増えると思います。カメラ機能で撮影、google mapで地図の確認、飛行機やホテルの予約や確認、翻訳などなど。そんなiPhoneが充電できていなかったら心許ないですよね。もし中国でiPhoneやデジタルカメラなどを充電したくなったらどこに行くべきか、まとめてみました。
カフェで充電
どこの国でもホテル以外で真っ先に充電できる場所として思いつくのがカフェだと思います。特にチェーン店だと、Starbucks coffee、COSTA(コーヒーショップ)、マクドナルド、PRONTOなどが充電できるコンセントを用意している場合が多いですので、困ったときに利用してみましょう。
タクシーで充電
上海ではタクシーでも充電できるようなサービスが増えつつあります。コンセントではなく、タクシー車内にあるUSB口に差し込んで充電します。タクシーを頻繁に使う方は、USB線も持っていって、充電させてもらうのも手かもしれません。
新幹線で充電
もし中国大陸を横断、縦断する旅行を計画されているなら、中国高速鉄道での充電も考えてみてはいかがでしょうか。車内はWifiも完備されているので、景色を楽しみながらしっかりiPhoneなどを充電しましょう。
中国で充電を購入する
クレジットカード支払いやスマートフォンでの支払いがとても進んでいる中国ですが、最近では充電も購入できるサービスが出来つつあるようです。
充電を購入する方法
中国ではスマートフォンでの支払いはWeChatとAlipayなどがあり、この2社が提供している充電サービスをご紹介いたします。どちらかの業者の端末を選びアプリを起動します。支払いを済ませた後USBケーブルをiPhoneとつなぎましょう
充電を購入する際の注意点
充電をシェアするという方法ですので、前に使っていた方のバッテリーに左右されることもあります。バッテリー残量を確認するようにしましょう。また、充電に60分など多くの時間を要するため、時間に余裕があるときに利用するようにしましょう。
中国で延長コードを購入する際の注意
コンセントや電源が少なく、旅行友達と一緒に充電できない、ホテル側も延長コードを持っていなくて一気に充電することができない、という際、もしかしたら中国で延長コードを買うという選択をすることもあるかもしれません。変圧器も延長コードも、中国で購入したほうが安いのでおすすめします。ただ、延長コードに関しては、中国ではCタイプやBタイプ、Oタイプだけでなく、そのほかの種類のコンセント口の延長コードも売っていることが多々あります。実際にコンセントの差し込み口をよくみて購入するように注意しましょう。
中国で充電する際のまとめ
いかがでしたでしょうか。中国ではほとんど2又3又の挿し口があるコンセントが採用されていますので、日本から持ってきたものを充電する際は2又の方からプラグなしで充電することができます。香港マカオはコンセントが異なっていますのでプラグが必要ですが、上海や北京などはそのままでも問題ありません。気になる場合は念のため3又のOタイプのプラグを持参するようにしましょう。充電の際、パソコン、iPhoneレベルであれば問題ありませんが、そのほかのものは必ずACアダプターの電圧を確認するようにしましょう。