サブウェイタイルについて
サブウェイタイルの歴史
サブウェイタイルはアメリカ発祥のタイルです。おおよそ100年前に作られ始めました。地下鉄の駅の内壁などで使われているためにサブウェイの名が付いていると思いきや、製造会社の名称からきているものです。でも実際にアメリカの地下鉄の駅で使用されています。日本ではサブウェイタイルという呼び名が、タイルデザインにおけるひとつのジャンルとなり、近い見た目であれば製造会社を問いません。
シンプルなサブウェイタイル
サブウェイタイルは細長い四角形のタイルです。これを並べるだけのシンプルなデザインになります。そしてタイルとタイルの間に発生する目地がポイントです。タイルを横向きに並べた場合、縦ラインの目地があみだ状になるか直線状になるかで印象が大きく変わります。タイルを縦向きにした場合に該当するのは横ラインです。横向きに並べて目地はあみだ状にするのが、サブウェイタイルの基本的な貼り方となります。
サブウェイタイルはおしゃれ
サブウェイタイルはシンプルだからこそ、すっきりとしたおしゃれさを演出できます。ただ簡素なだけでなく、目地が濃い色なら力強さも感じさせてくれるタイルです。アメリカ発祥と説明しましたが、こまかくいうとニューヨークになります。おしゃれ意識の高い街で昔から採用されているだけあって、サブウェイタイルを貼るだけでかっこいい空間になったと感じられることでしょう。
人気の高いサブウェイタイル
流行りのインテリアテイストはいくつもありますが、中でもかっこいいものはインダストリアル系やブルックリンスタイルが挙げられます。ニューヨークで日常的に見られるサブウェイタイルは、まさにこれらのテイストを作り出す要素のひとつです。おしゃれなカフェでもこういったテイストが取り入れられており、サブウェイタイルがよく使われています。そのため人気の高いタイルです。
サブウェイタイルでおしゃれキッチン
おしゃれにリノベーションしたいキッチン
できることならキッチンをおしゃれにリノベーションしたいはずです。とはいってもキッチンコーディネートの方法はさまざまで、それらを勉強してから実践するのは大変なことでしょう。簡単なコーディネートで大きく印象を変えられる方法が、壁面のリノベーションです。壁面だけであれば、複雑な組み合わせなどのコーディネートを考える必要はありません。リノベーション作業自体も難しくないので、誰でもおこなえます。
キッチンコーディネートにタイルが最適
キッチンはほかのお部屋と違い、水や火に油などを扱う特殊な場所です。そのため水分や熱、油汚れへの対策が必要になります。これらは特に壁面へ被害をもたらしますが、タイルなら防ぐことが可能です。タイルの性質によるもので、水や油の汚れは簡単に拭き取れますし、高温になる状況下でも問題ありません。タイルは多くの種類があるため、迷ったらサブウェイタイルがおすすめです。
サブウェイタイルがキッチンにマッチする
シンプルなサブウェイタイルはコーディネートしやすく、いろいろな場所にあわせられます。特にキッチンが最適と説明した通りです。ニューヨークのかっこいい雰囲気にリノベーションしたい、おしゃれカフェのようなコーディネートに憧れているなど、キッチンのリノベーションやコーディネートに関する要望は、サブウェイタイルが実現してくれることでしょう。
色で雰囲気が変わるサブウェイタイル
よく使われているサブウェイタイルは白色ですが、色の種類はさまざまあります。壁面の色しだいで、その空間の雰囲気を変えることが可能です。サブウェイタイルを貼ったおしゃれな姿はそのままに、イメージしているキッチンとあわせた色の種類を選べます。また、タイル自体の色の種類だけでなく、目地の色によっても違う表現が可能です。明るい色や濃い色の目地と、タイルの色の種類、ベストな組み合わせを見つけてください。
サブウェイタイルの貼り方は簡単
誰でもサブウェイタイルを貼れる
サブウェイタイルを貼るリノベーションは難しくありません。タイルの貼り方が分からなければ業者に頼むしかないと思われがちですが、誰でもおこなえます。本物のタイルを貼る場合はそれなりに手間はかかるものの作業自体は単純です。タイルがシール状になっているタイプを使えば、もっと簡単に施工できます。サブウェイタイル柄の壁紙を使う方法もあり、これなら時間も費用も最小限におさえて気軽にリノベーションできるはずです。
サブウェイタイル柄の壁紙が簡単
壁紙にはいろいろな種類の柄があります。サブウェイタイル柄は人気が高いため、多くの販売店で見つけられることでしょう。貼ってはがせるタイプの壁紙なら簡単に張り替えできます。斜めに貼ってしまった場合はやり直せますし、違う柄にしたくなったらすぐに変えることが可能です。もとの壁面との相性にもよりますが、跡が付かない壁紙であれば、賃貸でも壁面をサブウェイタイルにするリノベーションがおこなえます。
タイルシールも簡単な貼り方ですむ
遠目で見るだけならサブウェイタイル柄の壁紙でも問題ありません。でも近づいて見た場合、本物と比べると劣ってしまいます。本物のようなサブウェイタイルを使いつつ、簡単にリノベーションをおこなう方法は、タイルシールを利用することです。タイルの裏面がシールになっており、それを壁面へ貼っていきます。
本物のサブウェイタイルに挑戦する
サブウェイタイルシールは簡単に貼れますが、サブウェイタイル単体よりも高価です。広い面積にサブウェイタイルを貼る場合は、タイル単体を用意した方が安上がりになります。ただし壁面とタイルを固定するための接着剤を付ける、自分の手でひとつひとつタイルを並べる、目地を入れるといった作業が必要です。タイルの並べ方や目地の間隔など、自由に調節できて応用も利くため、この方法で挑戦する意味は大いにあります。
サブウェイタイルの貼り方①本物のタイル
仕上がりをイメージする
本物のタイルを貼る場合、簡単にはやり直しができないため、しっかりと仕上がりをイメージしてからおこないましょう。タイルや目地の色の種類は、キッチンのコーディネートを先に考えておくと決めやすいです。そして貼る場所の面積から、必要な数のサブウェイタイルを割り出します。実際には目地の分が広くなるので、タイルだけを敷き詰めた計算だとタイルがあまることに注意してください。
サブウェイタイルを貼る準備
サブウェイタイルや必要な材料をそろえたら、まずは貼る場所をきれいにします。汚れたままだとうまく接着させられなかったり、汚れが腐食して内部から痛んだりする原因になるためです。それとタイルの貼り方で重要なのはスピード感になります。接着させる材料や目地材はすぐに固まってくるので、手際よく進めないといけません。そのために使う材料を並べておき、作業内容をイメージしておきましょう。
接着させる処置をおこなう
壁面にタイルを接着させる材料は、いくつかの種類があります。どれを使うべきかは状況によって変わってくるものです。タイルを本格的に接着させる場合はモルタルが使われます。初心者でもモルタルを扱うことは難しくありません。手間を省きたいならタイルを接着させられるボンドもよいでしょう。もっと簡単にすませる場合は、強力な両面テープがおすすめです。これもタイルを接着させる用途にあったものを選んでください。
サブウェイタイルを貼る
モルタルやボンドを使う場合は、塗る場所をいくつかに区切り、その区画ごとに貼っていきます。狭い範囲であれば区切らなくても大丈夫ですが、ある程度の広さになるとタイルを貼る前にモルタルやボンドが固まってしまうからです。両面テープで接着させる場合は、壁面へ先にテープを貼ってしまいます。タイルを貼る際には、タイル同士の間に目地となるすき間を均等に空けてください。
目地材を詰めて完成
サブウェイタイルが壁面へしっかりと接着されてから目地材を詰めます。タイル同士の間に空けたすき間へ、目地材を入れていってください。余分な目地材はあとからきれいにできるため、とにかくすき間に詰めていきます。ひと通り終えたら目地部分以外に付着した、目立つ目地材だけ簡単に取り除いておきましょう。そして目地材が固まったのちに、余分な目地材を落とします。さらに固まるのを待ってDIY終了です。
サブウェイタイルの貼り方②タイルシール
貼る計画を立てる
タイルシールを貼るDIYをおこなう前に、仕上がりをイメージしながら計画を立てましょう。タイルシールも色の種類があります。キッチンコーディネートにマッチする色の種類を選んでください。すでに目地材が詰まっているタイプなら、必要枚数を簡単に計算できるはずです。
タイルシールを貼る用意をする
タイルシールを貼る場所は、十分に掃除しておいてください。モルタルやボンドに比べて、汚れによる粘着力の低下が大きくなります。タイルにシールが付いているため、ほかに用意しておく材料は特に必要ありません。気軽におこなえるDIYです。
シールのようにタイルを貼っていく
準備ができたらタイルシールを貼っていくだけです。斜めになったり、タイルシール同士のすき間が空いたりしないよう気を付ければ、簡単にDIYできます。モルタルやボンドを使っていないため、貼り終えたらできあがりです。
サブウェイタイルの貼り方③壁紙
必要な壁紙を用意する
サブウェイタイルを貼ったキッチンコーディネートを楽しめる、もっとも簡単な方法が壁紙を貼るDIYです。必要な分量も簡単に分かります。壁紙をカットするためには、ハサミだと斜めになりがちなので、カッターがおすすめです。
壁紙を貼る準備をおこなう
壁紙を貼る際も、壁面をきれいにしておきます。貼る場所にジャストフィットするよう、先にカットしておいてください。広い範囲に貼る場合、複数枚を使うことになります。違和感のないつなぎ目とするため、上手に調節しましょう。
壁紙を貼っていく
壁紙は薄い紙状なので貼り方は簡単です。気をつける点は気泡を含んだり、よれてシワができたりしないようにすることです。1枚を貼り始めたら、慎重さを保ちつつ一気に終わらせる勢いで貼るのがコツになります。
サブウェイタイルを使った実例①コンロまわり
油汚れも気にならないコンロまわりのタイル
コンロまわりは調理時に油が飛び跳ねて汚れてしまいます。タイルなら簡単に拭き取ってきれいにすることが可能です。白いサブウェイタイルであれば、汚れをすぐに発見できます。
サブウェイタイルの大きさで印象が変わる
上記の実例と同じく、白色のサブウェイタイルに黒い目地ですが、タイルの大きさが違うことで印象が異なっています。キッチンコーディネートにあわせてサイズも考慮してください。
サブウェイタイルを使った実例②シンクまわり
清潔感を保てるサブウェイタイル
シンクまわりは水や洗剤が付着しやすいです。ここでもタイルが最適になります。カビや水垢の発生しやすい場所なので不衛生なイメージを抱きがちですが、サブウェイタイルのすっきりとした見た目によって清潔感を保てます。
サブウェイタイルを使った実例③調理器具の収納
調理器具に負けないサブウェイタイル
調理器具を壁に収納する場合、洗いたてだと水分が壁に付きます。フライパンなどは油が壁に付着してしまうことでしょう。それに硬いものなので、壁へぶつかった際に傷が付きかねません。サブウェイタイルならこういった問題の対策になりますし、調理器具との見た目の相性も最適です。
サブウェイタイルを使った実例④壁面収納
壁面収納棚にマッチするサブウェイタイル
キッチンではスペースが足りなくなりがちなので、壁面収納を活用したいところです。サブウェイタイルを貼った壁面に収納棚をDIYで取り付ければ、おしゃれなカフェの厨房のようなコーディネートになります。木製の棚板にアイアン製の棚受けといった組み合わせにすると間違いありません。また、棚受けはサブウェイタイルの目地の色とあわせることで馴染みやすくなります。
サブウェイタイルを使った実例⑤キッチン全体
サブウェイタイルでキッチンを広く見せる
白い色は空間を広く見せてくれます。白色のサブウェイタイルなら、キッチンの壁全面に貼っても狭くなる印象を与えません。加えて目地を目立たなくすれば、さらに圧迫感がなくなります。
サブウェイタイルを使った実例⑥窓辺
出窓にはサブウェイタイルの壁紙を使う
キッチンに出窓に本物のタイルを貼るのが難しければ、サブウェイタイル柄の壁紙を使いましょう。
サブウェイタイルを使った実例⑦カウンター
ダイニングから見てもおしゃれなキッチンにする
キッチンカウンターにサブウェイタイルを貼ることで、ダイニングから見てもおしゃれなキッチンへと仕上がります。
サブウェイタイルを使った実例⑧ワンポイント
サブウェイタイルを部分的に使う
広い範囲にサブウェイタイルを貼るのが大変なら、部分的にワンポイントの飾りとして貼る方法もおすすめです。
サブウェイタイルを使った実例⑨ランダムカラー
複数色の種類を組み合わせて使う
サブウェイタイル1色だけでなく、複数色を組み合わせて使う方法もあります。貼る前にデザインをしっかりと決めておきましょう。
まとめ
サブウェイタイルを使った、キッチンのリノベーションとコーディネートDIYについて解説してきました。本物のサブウェイタイルを貼るほかに、タイルシールや壁紙を活用する方法もあります。目標とする仕上がりのイメージやDIY作業についやせる時間などから、自分にあったやり方でサブウェイタイルを取り入れてみてください。選ぶ色の種類も重要になります。サブウェイタイルによって清潔感のあるおしゃれなキッチンになるはずです。
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今回はサブウェイタイルについて解説しましたが、タイルDIYやキッチンのコーディネートとリノベーションDIYについて、もっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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