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ウイスキーの賞味期限はあるの?劣化しない保存方法含めてご紹介!

一度開封したウイスキー。少しづつ楽しみたいから保存しておきたいけど、どうやって保存しておけばいいの?賞味期限の表示もないけどウイスキーに賞味期限ってあるの?ウイスキーの賞味期限と、出来るだけ長い間美味しく飲める保存方法をご紹介します。
2020年8月27日
pippi
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ウイスキーが未開封の場合の賞味期限

基本的にはウイスキーに賞味期限はない。

未開封のウイスキーは、保存方法を守れば基本的に腐る事がないため賞味期限がありません。そのため、ウイスキーのボトルには賞味期限の表示を省略することが許可されています。
 

なぜウイスキーには賞味期限がないの?

ウイスキーは蒸留酒という種類のお酒です。ビールやワインなどの発酵したお酒、醸造酒を加熱することによって出た蒸気を冷やし、液体に変化したものを加水して作ったものを蒸留酒といいます。一般的に販売されているウイスキーはアルコール度数が40度前後の物が多く、雑菌が繁殖する原因のたんぱく質や糖質が含まれておらず、雑菌が繁殖することがないため、賞味期限の表示の省略が許可されています。

賞味期限はなくても、コルク栓のウイスキーの場合は注意

コルク栓のウイスキーの場合、未開封の場合でも年月が経ってくると、コルクの劣化が進んでいきます。ウイスキーを空気に触れた状態で保管しておくと、アルコールが蒸発してしまい、香りや味が劣化してしまいますし、液体が減ることもあります。長い間置いてしまうとコルクの匂いがウイスキーに移ってしまうこともあるため、コルク栓のウイスキーの場合は未開封にかかわらず早めに飲むことをおすすめします。

賞味期限がないため非常に長持ちするが、瓶の中では熟成されない

高級なワインなどは、未開封の状態で寝かせれば寝かせる程深みの出るものもあります。ウイスキーは、樽の中で熟成するものなので、瓶の中で熟成することはありません。ウイスキーには賞味期限がないため、未開封の状態でしっかり保存方法を守れば長い年月寝かせることもできます。長い間寝かせることはできますが、瓶の中で熟成することはなく、香りと味が一番良い状態で瓶に詰められているので、早めに開封して飲むにこしたことはありません。

ウイスキーの開封後の賞味期限

賞味期限はないけど、美味しく飲めるのは約半年まで

ワインなどに比べてウイスキーは、開封後すぐに味の劣化が起きる訳ではありませんが、一度空気に触れるとやはり香りや味が少しづつ劣化が進んでいきますし、香味が減るためウイスキーの香りを楽しみつつ美味しくいただくには、保存方法を守り開封後は、なるべく半年までには飲み切ってしまうことをおすすめします。

ウイスキーが劣化しない保存方法その1

ウイスキーの保管場所に気を付ける

直射日光の当たらない場所に置く

ウイスキーは他の食品と同様に、未開封の場合も開封後も、直射日光の当たる場所に置くのはNGです。直射日光を当ててしまうと、中身が変質して味が落ちてしまうためです。昼間、日光が入って明るい場所に置くのは避け、日の当たらないなるべく暗めの場所に保管しましょう。

涼しくて湿度の低い場所に置く

真夏になるとどうしても室内の気温や湿度が上がってしまいますが、あまりにも気温が高く湿度が高い場所へ長時間置いてしまうと、香りや味が劣化してしまいます。コルク栓のウイスキーの場合はコルクの劣化にも繋がります。なるべく涼しくて、湿度の低い場所に保管しましょう。

匂いの移らない場所に置く

ウイスキーの楽しみ方の1番は香りを楽しむ事。ほかの物の匂いが移ってしまったら非常に残念ですよね。香辛料などの匂いが強い食品の近くや、線香や芳香剤などの近くに保管するのはやめましょう。

ウイスキーが劣化しない保存方法その2

縦に置いて保管する


ウイスキーは縦に置いて保管しましょう。横に寝かせた場合、コルク栓の隙間から液漏れする場合があります。ウイスキーを購入した際や、プレゼントとして頂いた際に、ウイスキーが箱に入っているものであれば、箱に保管しておくことをおすすめします。箱に入れておけば、直射日光にも当たらないし、他の物の匂いも移りにくいですよね。

ウイスキーが劣化しない保存方法その3

常温で保存する

開封後のウイスキーの劣化を防ぐために、冷蔵庫へ…と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ウイスキーは基本的に常温で保存します。

なぜウイスキーは常温保存なの?

冷蔵庫の中にウイスキーを入れてしまうと、温度が低すぎるため飲む際に香りが感じづらくなりますし、冷蔵庫の中は密閉された空間のため非常に匂いが移りやすい状態となっているので常温保存をおすすめします。
ウイスキーは常温のストレートで飲む方法が一番香りを楽しめます。

冷えたウイスキーが飲みたい場合は?

夏の暑い時期は、常温のストレートが余計生ぬるく感じたりすると思います。その場合は氷を入れてロックで飲んだり、氷を入れてハイボールにして飲んだりしても美味しいです。どうしても冷えたウイスキーのストレートが飲みたい場合は、香味が減る可能性もありますが、お酒専用の小さい冷蔵庫で保管して冷えたウイスキーを楽しみましょう。基本的にはウイスキーは香りを楽しむため常温保存が推奨されますが、冷たいウイスキーを楽しんだりと自分の好みの飲み方を探してみるのもいいかもしれません。

ウイスキーの保管庫として使える場所その1

台所の床下収納

昔の家によくある台所の床下収納。築年数が新しい家も、収納が重視されていることが多いため、床下収納がついていたりします。光や外気が遮断されるため、ウイスキーの保管庫として活用することができます。

床下収納での保存のデメリット

真夏になると、温度や湿度が上がってしまう場合があります。定期的に、温度や湿度が高くなっていないか確認しましょう。あと、床下収納は開けるのが億劫になってしまう所もデメリットの一つといえます。

ウイスキーの保管庫として使える場所その2

廊下や階段下のスペース

家の作りや方角にもよりますが、室内は暑くても廊下が涼しい場合は、廊下での保存もおすすめします。階段下に物置スペースがある場合は、ちょうど陰になっていることも多いため、ウイスキーの保管庫として使用できる場合もあります。

廊下や階段下のスペースでの保存のデメリット

廊下にキッチンがある場合は、熱がこもる可能性があるのでおすすめできません。廊下とベランダや縁側が繋がっていて、廊下に日差しが入ってしまう場合も保管に適さないので注意です。床下収納と同様、真夏の時期の湿気と暑さにも気を付けなければいけません。

ウイスキーの保管庫として使える場所その3

キッチンの食器棚


食器棚にボトルを並べておくと見た目もおしゃれですし、いつも手が届く場所にあるので、保管庫としては家の中で手軽に一番使いやすい場所です。

キッチンの食器棚での保存のデメリット

食器棚が上の方の位置にある場合は、地震などの際の転倒に気を付けなければいけません。コンロの周りは大変温度が上がるため、コンロの近くに置かないように注意が必要です。

ウイスキーの劣化を防ぐアイテムその1

プライベートプリザーブ

プライベートプリザーブとは?

プライベートプリザーブは、開封後、酸化の早いワインで使用することが多いですが、ウイスキーでも使用できます。コルクやキャップでふたを閉めても、開封後はボトル内に空気が入ってしまいます。しかし、プライベートプリザーブで、無味無臭のガスをボトル内に吹き込むことで、空気に触れていた部分のウイスキーに、ガスで蓋をすることができます。

プライベートプリザーブでの開封済みのボトルの保存方法

付属のノズルを装着し、ボトル内に差し込み、シュッシュッシュッと吹き込むだけです。開封済みのウイスキーを、1週間後など近いうちに飲みたい場合は、上記で紹介した方法と併せてプライベートプリザーブを使用すると、更にウイスキーの香りを保った状態でいただくことができます。こちらの動画では、プライベートプリザーブを使用した、開封済みのボトルの保存方法を紹介してくれています。

ウイスキーの劣化を防ぐアイテムその2

パラフィルム

パラフィルムとは?

伸縮自在で、気密性の高い強力なプラスチックのフィルムとなっています。気密性が高いため、科学の実験等で利用されることが多いですが、お酒愛好家の間では、コレクションしている開封済みのボトルの保存の際に使用されることも多いです。

パラフィルムでの開封済みのボトルの保存方法

パラフィルムを適量切って、開封済みのボトルのキャップやコルクを覆うように巻き付けていきます。しばらく飲む予定のない開封済みのウイスキーは、パラフィルムで巻き付けておくと気密性が保たれ、香りや味も長持ちしてくれます。こちらの動画では、パラフィルムを使用した開封済みのウイスキーの保管方法を紹介してくれています。

ウイスキーの劣化を防ぐアイテムその3

ミニ樽

ミニ樽とは?

先ほど、ウイスキーは瓶の中では熟成することはなく、樽の中で熟成するとお話しましたが、購入したウイスキーを自宅で、なんと樽の中で熟成させる方法もあるんです。その方法とは、家庭用の「ミニ樽」を使用する方法。ミニ樽は、通販で簡単に購入することができます。内容量は1リットルから5リットルの物が販売されています。1リットルのミニ樽であれば、一万円以下で購入することもできますし、スペースもさほど取らないため、気軽に始めることができます。

ミニ樽の使用方法

ミニ樽を使用する前に、一緒に届いた説明書に目を通し、水漏れがないかの確認と、数回樽内部に水を入れゆすいだ後、75度以上のお湯で1分以上殺菌し、樽を逆さにして自然乾燥させます。乾燥が終わったら、後はウイスキーを入れるだけです。樽の大きさにもよりますが、数週間後から熟成によって味や香りの変化が出てくるので、自分の好きな熟成のタイミングで瓶に移すだけです。


ミニ樽を使用する際の注意点

届いたミニ樽はそのまま放置しない

ミニ樽が届いて、また今度使おう!と箱に入ったままにしておくと、木が乾燥して樽が割れてしまい、水漏れの原因になります。届いたミニ樽は説明書の通りに、すぐに水を入れ水漏れがないかの確認をしましょう。ミニ樽の乾燥を防ぐために、常にお酒が入っている状態にしておきましょう。

定期的に味をチェック

あまり飲み過ぎない程度に、定期的に味をチェックしましょう。1週間や2週間ごとに香りや味の変化の違いを確認するのも楽しいと思います。テイスティングで減った分や自然に蒸発した分のウイスキーは、補充するようにしましょう。

内容量が少ない樽になるほど、熟成が早い

ミニ樽は1リットルから販売していますが、内容量が小さければ小さい程熟成される期間が早くなるので、内容量が少ないミニ樽は長期の保存には向いていません。ミニ樽での保管期間の目安は数カ月程度です。年月をかけて熟成させ、保管庫として利用したい場合は、5リットル以上の大きい樽を使用することをおすすめします。

樽で保存するとウイスキーが減る?

樽でウイスキーの保存をすると、熟成が進むに従って蒸発し、ウイスキーの量が減る現象が起きます。この現象のことを「エンジェルズシェア」と呼びます。樽を保管する場所の気温や室温が高い程、ウイスキーが減る割合が大きくなります。樽で長期間ウイスキーを熟成すると内容量が減るため、テイスティングで飲んでいない場合も定期的に量をチェックしておきましょう。

インテリアとしても楽しめる

自分の好みのウイスキーを作れるだけではなく、インテリアとして置いてあってもとてもおしゃれです。ホームパーティーの際に、ミニ樽でウイスキーを楽しむのも良いですね。インスタ映えもバッチリです。

ウイスキーの賞味期限と保存方法まとめ

ウイスキーはアルコール度数が高いため、減るペースが遅くついつい長年置きっぱなしにしてしまいがちなお酒です。ウイスキーは賞味期限がなく、長い間安定した品質で飲めるお酒ですが、安定した品質で飲むためには、未開封の場合も開封後も、常温での保存が基本のため、直射日光を避け湿度の低い冷暗所の保管庫に置きましょう。劣化を防いでくれるアイテムを使用して開封後のウイスキーも更に美味しくいただきましょう。

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