GREDDY ギアオイル 1L 75W-90 GL-5
COMPETITION OIL 2189E 75W-140
モーターオイル MULTI GEAR 75W-90
エーモン(amon) オイル受皿 5L
エマーソン EM-514
エマーソン EM-104
Toolsisland カースロープ
TRUSCO(トラスコ)TOSG500
トネ(TONE)H4100MP
はじめに
デファレンシャルを搭載する車なら必ず交換しなければならないのがデフオイルです。デフオイルの交換自分でやってみたい方のためにデフオイルの効果・役割・必要性・交換時期などの基本情報、そして交換に必要な工具や交換方法を紹介します。これを覚えれば基本的なデフオイル交換方法はOKです。交換しないといけないからこれから始めてやってみる方も時期になったから復習したい方も必読です。
デフオイルとは
デファレンシャルに使用するオイル
デフオイルとは自動車に使われるデファレンシャルと呼ばれる部品に使用するオイルのことです。エンジンオイルやミッションオイルのように、該当部品をデフオイルで満たすことでその効果を発生させます。ミッションとデフが別々の位置に取り付けられている車、例えばFR車などで使用するものです。フロントエンジン・フロントドライブのFF車の場合にはデフオイルの必要性はなく、ギアオイルのみで対応できます。
デフオイルにも種類がある
デフオイルといってもその種類は様々です。デフオイルに使われている規格はSAE規格と呼ばれるものになります。種類ごとに使用用途や性能が異なるので、自分がどのように車を使っているのかによってデフオイルを選択することが大切です。車を使ってスポーツ走行やサーキット走行をしたい方なら、ある程度の水準を満たしたデフオイルを選ぶことが重要となります。その場合、劣化がより進むため交換時期も短くなるのです。
デフオイルの役割
デファレンシャルを滑らかに動かす
デフオイルの役割はデファレンシャルを滑らかに動かすことです。デファレンシャルはいくつかの歯車(ギア)で構成されていて、デフオイルを使うことでこれらがなめらかに動いてくれます。時期・距離ごとに交換しないといけないものなのです。これができればデファレンシャルは効果的に機能するのです、そのためデフオイルの必要性が高くなります。そもそも、冷静に考えて、ギアがオイル無しで他のギアとかみ合うことは非常にリスクが高いのです。破損にもつながります。
デファレンシャルの仕組み
デフオイルの恩恵を受けているデファレンシャルの仕組みを説明しておくと、デファレンシャルは自動車がコーナーリングする際に左右タイヤの回転差を調整する部品です。直線を走っているときは左右のタイヤは必ず地面に設置していますが、コーナーリングの際には自動車がロールして片方のタイヤが浮いてしまいます。デファレンシャルが無ければこの時にタイヤが空転してしまうのですが、デファレンシャルによってその空転量を多少減らすことができるのです。
デフオイルとエンジンオイルの違い
注入するところが違う
デフオイルとエンジンオイルの違いの1つはそもそも注入するところが違う点です。デフオイルはデフケース注入(FF車ならミッションオイルをミッションケースのフィラーボルトから注入する)ですが、エンジンオイルはエンジンに使用するオイルになります。名前を見れば一目瞭然ですが覚えておいて、エンジンオイルを交換しないといけない時とデフオイルを交換しないといけない時に間違えないようにしましょう。
目的が違う
エンジンオイルとミッションオイルは求められている性能・効果に違いがあります。エンジンオイルの目的はエンジン内部の金属部品を洗浄してきれいにすることや金属摩擦を減らすことです。これに対してデフオイルの役割はデファレンシャルギアができるだけなめらかにかみ合うことをサポートするが必要性となっています。同じオイルでも役割は全く違うのです。ですが、どちらも劣化を遅らせることは共通しています。
デフオイルの粘度
〇〇W-△△という形で表示される
デフオイルには粘度があり、オイルごとに粘度が違いますので確認が必要です。その確認を行うために確認するのが〇〇W-△△となります。形だけ見るとエンジンオイルのパターンと同じです。最初の○○Wが低温側の粘度指数を示し、△△は高温側の粘度指数を示しています。ハイフン前の数字が小さいとより低温でも悪い症状がでることなくデファレンシャルが機能します。ハイフン後ろの数字が大きいと逆に高温時にもを悪い症状がでることなく効果的にデフオイルが機能します。どちらがいいかは走り方で選ぶのがおすすめです。
API分類によるデフオイルの種類
さらにデフオイルにはAPI分類と呼ばれる分類方法があります。API分類はエンジンオイルでもなされているものなのですが、デフオイルも設けられているものです。デフオイルの場合、GL-1、GL-2、GL-3、GL-4、GL-5、GL-6、というように6分類に分けることができます。自動車のデフに使用できるものはこのうち、GL-3からGL-6のタイプです。購入前に一応確認しましょう。必要性のないものつまりはオーバースペックなものを購入するともったいないです。必要性を考えましょう。
デフオイルが劣化したときの症状
異音の症状が発生する
デフオイルが劣化したときの典型的な症状の1つが異音の発生です。デフオイルが劣化したことで本来の目的であるギアの滑らかなかみ合わせができなくなります。それによってギア同士が強くかみ合い削れ、異音症状発生となるのです。このような症状が出る前にデフオイルを交換すべきですが、交換しても異音症状が無くならなかったらギアそのものが傷んでいる場合もあります。症状に敏感になりましょう。
デフオイルは熱で劣化する
デフオイルは空気に触れた時点で参加して少しずつ劣化が進みますが、それに加えて熱による劣化も発生します。デフオイルを冷却する機構がデファレンシャルにもその周りにも設けられていないので、冷却することができないのです。こうしてデフオイルの劣化が進み、上述した症状が発生します。交換時期の見極めは大切です。
デフオイルの交換時期
期間なら2-3年、距離なら2-5万キロ
デフオイルの交換時期は、新しいオイルを使用して2-3年経過した後、または交換後に2-5万キロ走行したときです。一般的な街乗りをしていれば2-5万キロは問題なく走ることができるでしょう。デフオイルは空気に触れると酸化が始まり、少しずつ劣化が進みます。そのため上記の走行距離に達していなくても、2-3年経過したら交換時期ということでデフオイルを交換する必要性があるのです。
スポーツ走行をするなら交換頻度は増える
サーキット走行を代表とするスポーツ走行をする場合、エンジンをいっぱいいっぱいに回して走ることとなるのでデフオイルの劣化が通常よりもはやく劣化します。メンテナンス方法によってはあまり走っていないのにもかかわらずデファレンシャルから異音が発生する可能性もあるのです。デファレンシャルが本来の性能を発揮しないと走行性能の悪化、燃費の悪化も起こってしまいます。エンジンオイルなどと同様に使い方に合わせてデフオイルを交換し、症状が出ないようにしましょう。
デフオイルの価格・工賃
デフオイルの価格
まず、デフオイルの価格は銘柄と購入する量によって価格が決められます。1-2回の交換で終わるくらいのサイズの缶で売られているものから、自宅ガレージで使えるような20リットル缶くらいの容量のものまで、様々です。ワコーズのような大手メーカー製だと当然高いですが、20リットル缶で購入できるとお得に購入できます。交換頻度が多くて頻繁に交換しないといけない場合にも大容量缶は有効です。1リットル缶で購入すると1,200円くらいかかります。
デフオイル交換で発生する工賃
デフオイルを交換しないといけないけれど自分ではできない場合整備工場に依頼します、乗用車であればデファレンシャル1つにつきデフオイル交換にかかる工賃は2,000円くらいです。また、整備工場で交換してもらう場合にはデフオイルの価格も自分で購入するよりも気持ち高くなることがあります。1Lで1,000-2,000円くらいになると見ておくと良いでしょう。消耗したら交換しないと後々乗り心地や性能に影響してくるので必ず定期的に交換してください。
デフオイルの交換に必要な工具
ジャッキ類
ジャッキアップに関係するジャッキ類一式は必ず必要です。フロアジャッキにジャッキスタンド、車高の低い車なら低車高向けのスロープを用意しておきましょう。ジャッキアップした後には車が落ちてきても挟まれないようにする必要性からタイヤを2本用意しておくと完璧です。
フロアジャッキ
エマーソン EM-514
ジャッキスタンド
エマーソン EM-104
低車高向けのスロープ
Toolsisland カースロープ
廃オイル受け
エーモン(amon) オイル受皿 5L
劣化したオイルは交換しないといけませんが、古くなって抜き出すオイルを受けるための廃オイル受けも必要です。廃オイル受けはエンジンオイル交換やミッションオイル交換には必須のアイテムになります。新たに購入する場合、オイル交換する車のメーカー指定オイル量を確認してその量よりも大きい容量の物を購入するのがお勧めです。
サクションガン
TRUSCO(トラスコ)TOSG500
サクションガンは吸引と注入のどちらも行うことができる工具です。オイルポンプ・ハンドポンプと言い換えるとイメージしやすくなります。サクションガンの良いところは重力に逆らった方向からオイルを注入できることです。FR車のデファレンシャルにデフオイルを注入するなら必須の工具になります(実際のところは灯油ポンプでも代用できてしまいますが)。
ヘキサゴンレンチ
トネ(TONE)H4100MP
注入プラグ(上のほう)とドレンプラグ(抜けていく側のプラグ)を取り外すにはヘキサゴンレンチを使用します。ヘキサゴンレンチがあればどちらのプラグも簡単に外せるので用意しておきましょう。スピナーハンドルを使っても開けることができるので、どちらかを持っていればよいです。自分にとって効果的なほうを選びましょう。
デフオイル(ミッションオイル)の交換手順その1
ジャッキアップする
デフオイルの交換手順その1はジャッキアップさせることです。車の下にもぐって行う作業のためジャッキアップする必要があります。車を地面い平行な傾きの無い状態で作業を行いたいので、フロントとリアの両方をジャッキアップしましょう。作業性を高めるために可能な限り高いジャッキスタンドの高いところでジャッキアップポイントにかませてください。これだけで作業性に違い・効果がかなり現れます。
安全面に配慮する
ジャッキアップした後、万が一の場合に備えてスペアタイヤをフロントタイヤとリアタイヤの間に左右両方とも置くことがおすすめです。こうしておけば車がジャッキスタンドから落ちてきて、作業中に挟まれることは間違いなくありません。もしスペアタイヤを持っていないなら、ジャッキアップした車に取り付けられているタイヤを2本外して使いましょう。このようにタイヤを予備に数本持っておくことは必要性があるのです。
デフオイル(ミッションオイル)の交換手順その2
注入プラグを外す
次に行う手順は注入プラグを外すことです。注入プラグをドレンプラグよりも先に外すことに意味があります。注入プラグを外すことができなければ新しいデフオイルを入れることは不可能です。それはつまり、もし先にドレンボルトを外してデフオイルを抜いてしまい注入プラグを外すことができなかったら、デフオイルを入れることができないどころかデフオイルが無い状態で走らなければならなくなります。
ドレンプラグを外して古いデフオイルを抜く
注入プラグを外すことができたら、ドレンプラグを外しましょう。ヘキサゴンレンチを使用してドレンプラグを緩めていきます。いきなり緩めていきなり外すことはおすすめできません、オイルが急に溢れ出るからです。緩めて手で回せるようになったら少しずつ手で緩めていき、溢れ出そうだなと思ったらドレンボルトを効果的に引き抜くのがおすすめです。このように手際よく交換しないといけません。
デフオイル(ミッションオイル)の交換手順その3
新しいデフオイルを注入する
サクションガンにデフオイルを吸引させてデフオイルをデフケースに注入しましょう。注入する前にドレンボルトを締めておいてください。メーカーが定める規定量を注入していきます。しかし、注入プラグからデフオイルが溢れるくらい一杯に入れるのが実際の目安です。入れ終わったらささっと注入プラグを締めてしまいましょう。最後に各ボルト・プラグからオイル漏れがないことを確認してください。
乗ってフィーリングを確かめよう
デフオイルの交換が終わったら試乗してみましょう。交換前に異音が発生していたのであれば異音の有無を確認する、デフの効き具合を確かめるなどしてください。
デフオイルの製品紹介その1
TRUST トラスト GREDDY ギヤオイル 1L 75W-90 GL-5
GREDDY ギアオイル 1L 75W-90 GL-5
75W-90の年度にGL-5のスペックを誇るTRUST(トラスト)のGREDDY ギヤオイルです。FF・FR・4WDのどの車のトランスミッション又はLSD搭載のデファレンシャルに使用することができます。1L入っていて1,200円前後とお買い得、ストリート走行にもサーキット走行にもお勧めできるデフオイルです。短い期間で交換しないといけない、必要性のある方や、いろんなオイルを試して違いを見たい人にもおすすめできます。
デフオイルの製品紹介その2
NISMO(ニスモ)デフオイルTYPE2189E
COMPETITION OIL 2189E 75W-140
NISMO(ニスモ)デフオイルTYPE2189Eは日産のチューニングブランドであるニスモがオイルメーカーのもチュールとともに開発したデフオイルです。競技での使用つまりは高負荷がかかることを前提として製造されています。おすすめとしてはサーキット走行などです。性能的にはおすすめですが、3,000kmごとにオイル交換するようにメーカーによって指定されている点は注意です。
価格は高い
1Lタイプで7,000円近い価格となっていて非常に高価なデフオイルということがわかります。用途が定められたいるデフオイルですので、必要性がなければ購入することはないでしょう。短期間で交換しないといけない方には少しコストがかかり過ぎるのがネックです。
デフオイルの製品紹介その3
モーターオイル MULTI GEAR 75W-90
モーターオイル MULTI GEAR 75W-90
オイル類を多く製造しているTAKUMIが製造・販売するミッション・デフオイルです。粘度75W-90の定番モデルになります。容量4Lで6,400円、つまり1L1,600円くらいです。低価格・高品質を売りにしているTAKUMIのミッション・デフオイルは効果も期待できるおすすめ製品です。短い時期で交換する方にもおすすめできます。
まとめ
デフオイルにも違いがあり、違いを感じられるようになったら優秀です。デフオイルの違いを知るためには色々とデフオイルを交換しないといけませんが、時期を見計らっていろいろなデフオイルを試してみましょう。おすすめオイルを友人・知人から教えてもらったら、効果を知るために一度使ってみると良いです。おすすめといわれるものはそれなりに理由があるのです。
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