塩化ビニールシート 黒
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防水シートの使い方・選び方が知りたい!
屋外や屋内で大活躍の素材・防水シート
日本は、湿気の多い国としても有名です。初夏の梅雨どきや、秋の台風シーズンなど、長雨、強い風を伴う大雨などが年に数度必ず訪れます。日本の建物の、主な素材は木材。木は湿度に弱く、雨水が建物に侵入すると、たちまちにその湿気から腐ってきます。それを防ぐために、使われているのが建築用防水シート。今日は、この日本の家屋には、非常に大切な防水シートの使い方や選び方、特徴をご紹介していきます。
防水シート・透湿防水シートとは
建築用の素材
防水シートとひとくちにいっても、ブルーシートのようなものを想像する人や、赤ちゃんの紙おむつなどを想像する人もいるでしょう。今回取り上げるのは、建築用素材としての防水シートです。「透湿防水シート」などとも呼ばれる建築用素材です。
屋根や外壁の防水に
透湿防水シートの主な用途は、屋根や外壁への外からの防水。このため、屋外用の防水シートは内側からではなく、外側へ貼り付ける建築素材として使われています。
防水シートの特徴
防水
「防水シート」というくらいですので、水を防いでくれないと困りますね。防水シートの特徴として、"JIS規格"でしっかりと定められた基準を、満たしていることが必要となってきます。建築用防水シートと謳われて、ホームセンターなどで販売されているものは、このJIS規格を満たしている、しっかりと防水できるシートと思ってよいでしょう。
軽量
防水シートの特徴として、とても軽量で施工しやすいということがあります。特に屋根に使用する場合は、防水シートが重いと、屋根そのものに通常の状態で負担がかかることになってしまいます。そこに大量の雨の重量がかかったら、最悪屋根が落ちてくるなんて怖いこともおこる可能性もあります。そのためにも、防水シートは、屋根や床が抜けないよう、一般的に非常に軽量に作られているものが多いです。
通気性
建築用防水シートは、別名「透湿防水シート」といいます。これは、通気性があり、防水もしっかりしてくれるというシートという意味となります。考えてみてください。通気性のないビニールに囲まれた家に住んでいたら、非常に息苦しく、常時エアコンを可動させなければ室内の湿気で逆に建物を腐食させてしまいかねませんよね。そのために、建築用素材である防水シートには、優れた通気性が備わっているのです。
防水シートの利点
価格が安い
実は建築用の防水方法には、防水シート以外の方法も存在します。しかし、それらは施工するのに、防水シートと比べて、かなり高額になってしまいます。防水シートを使った、建築物の防水加工は、非常に安価におこなえるというメリットがあります。このあたりが防水シートの人気の理由となっているでしょう。
嫌な結露も防止
防水シートの特徴のひとつでもあった「通気性」。これにより、いやーな冬の朝のじめじめ、結露をある程度防いでくれるという利点もあります。
風も防ぐ
これは、防水シートのメインの役割ではありませんが、防水シートにはある程度の防風性もあります。ただし、これは建築物の防風耐性を高めるものではなくて、屋内に風が吹き込むのを防ぐというもの。防水シートを外壁に貼ったからといって、建物が風から守られるというわけではありませんのでご注意を。
防水シートの建築での使い方:屋外
屋根
それでは、具体的な防水シートの使い方を見ていきましょう。まずは屋外での使用方法から。これは防水シートの代表的な使い方でもあります。家を新築するときや、屋根の葺き替えをするときに、瓦などの下に貼ることにより、屋根からの雨漏りを防いでくれます。屋根の雨漏りについては、防水シートを自分で張り替えるdiyも比較的やりやすくなっています。
外壁
雨漏りは、屋根からだけとは限りません。風により煽られて横殴りの雨は外壁に強くあたります。防水シートを外壁の外側に施工することによって、そんな雨水が建物の中に染み込んでくるのを防ぐという使い方をします。こちらは、なかなか個人のdiyで施工するのは難しいので、外壁からの雨漏りについては、防水シートの張り替え工事は業者に依頼するほうがよいでしょう。
ベランダ
建物の外側にあって常に雨風にさらされる状態のベランダ。このベランダの外壁や床にも防水シートが使われています。ベランダも、自分でdiyしたいという人が多い、雨漏りによる問題がおこりやすい場所です。屋根と違い、フラットな床となっているので、防水シートを追加で貼る場合も、雨水の流れを阻害しないよう、防水シートの厚みも考えながら施工してやることになります。
防水シートの建築での使い方:屋内
トイレ
防水シートは、主に屋外からの雨漏りを防ぐために施工されますが、屋内でも水回りには別の防水シートの使い方があります。それは、雨ではなく水道管からの水漏れなどから建物の床を守るための防水シートです。水洗式トイレのパイプからの水漏れを防ぐとともに、水拭き掃除などによる生活の防水効果も期待できます。
浴室
浴室は屋内で最も湿気の多い部屋ですね。ここはしっかり防水しておかないと、たちまち腐食していってしまうでしょう。屋内の防水シートの使う場所として、重要な場所です。こちらも、新築やリフォーム時に、業者さんにしっかりと防水シートを貼ってもらいましょう。
キッチン
朝、昼、夜と何度となく水を使用するキッチン。外壁のようなしっかりとした防水シートでの防水は、一般家庭では行われません。しかし、逆に水の飛び散りなどによって床だけでなく壁などにも防水シートの必要がある場所です。キッチンには、防水のカッティングシートなどを貼ることによりdiyされる方が増えてきています。
自分でできる防水シートの使い方
屋根補修
ここまでで、だいたい自分でdiyできるところと業者に頼むところがわかってきた方も多いでしょう。主に自分で施工できる防水シートによるリフォームのメインとなるのは、屋根の補修です。天井に染みができてきて、それが雨漏りによるものだとわかったら、屋根の防水シートを貼ることで自分でも補修が可能です。
やり方と注意点
やり方は屋根の瓦や垂木を剥がし、その下の防水シートが裂けた部分に新しい防水シートを貼り直し、元の通りまた屋根を戻すという行程になります。高所作業になりますので、転落注意。また、防水シートだけでなく屋根の瓦などそのものに亀裂が入っていたり破損している場合もあるので、それで怪我をしないよう注意が必要です。もちろん、屋根補修には壊れた瓦などの交換作業が必要です。
防水シートの使い方コツ
貼る順番
屋根は上から下へと水が流れて落ちます。防水シートの貼り方ひとつで、雨漏りがなおるどころか、逆に雨漏りを引き起こしてしまいかねません。防水シートの貼り方の順番は、水が流れる様子を考えながら、下から上へという順番で防水シートを貼り付けていきます。
隙間なく
いくら順番を考えながら防水シートを貼ったとしても、隙間がってはせっかくの防水シートも効果がありません。そこから雨水が入って雨漏りしてしまうことに。防水シートを貼る時は、隙間なく貼るようにしましょう。
貼れる素材に注意
屋根に貼る防水シートは何でも良いというわけではありません。しっかり屋根用に使えるものを選ぶ必要があります。また、しっかり貼るために防水シートの貼り付けられる素材にも注目して、ちゃんと屋根の下の素材に張り付く防水シートを選びましょう。
防水シートの選び方
防水シートの素材
塩化ビニールシート 黒
屋根補修用の防水シートには大きく分けて「塩化ビニール製」と「ゴム製」の2種類があります。それぞれ、丈夫で破れにくいのが塩化ビニール製、貼りやすくアマチュアでも施工しやすいのがゴム製シートとおぼえておくと良いでしょう。
耐久度
丈夫さでいえば、塩化ビニール製が圧倒的に有利です。だいたい塩化ビニール製の防水シートの耐久は10年から15年程度といわれています。特に、炎天下の太陽の光や熱による劣化がおこりにくいのが特徴です。
施工のしやすさ
タイセイ 超万能防水シート ファストフラッシュ
一方、塩化ビニールの防水シートは施工が難しいという難点があります。その点ゴム製の防水シートはアマチュアでも比較的施工しやすい、扱いやすい素材です。ただし、直射日光による劣化が激しいのが難点です。屋根でも、日陰になるような場所であれば、ゴム製防水シートがおすすめです。また、後から行う屋根の雨漏り補修の場合もゴム製シートの方がよいでしょう。
厚み
防水シートでしっかり防水するためには、厚みは大事な要素です。この厚みによっても耐久度が変わってくることもあります。屋根の補修用の防水シートの厚みは1.5mm以上が必要といわれています。これ以下の厚みがない防水シートだと、せっかく補修作業をしても防水効果があがらずもう一度やり直しということも。防水シートを選ぶときは、その厚みも考慮してしっかりと選ぶようにしましょう。
軽量
防水シート自体が、他の防水素材と比べて軽量にできていますが、さらに施工のしやすさを考えると軽量なものの方がはじめての方でも扱いやすいでしょう。ある程度の厚みは必要ですが、それにプラスして軽量であるということにも注意をして防水シートを選ぶようにしましょう。
まとめ
新築や補修に大切な防水シートを知ろう
雨漏りを防ぐ防水シートについて、その特徴や選び方、屋内や屋外での防水シートの使われ方についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。屋根の雨漏りなら、防水シートを自分で貼ることによって補修作業をおこなうことも可能でした。軽量で安価。アマチュアでも扱いやすい防水シートでの屋根などの外壁補修。防水シートの選び方も参考に、屋根やベランダの床などの補修作業をご自分でされてみてはいかがでしょうか。
防水が気になる人はこちらをチェック
防水は防水シートだけでなく、塗料などでおこなうことも可能です。ベランダの床などの場合は、防水シートよりも防水塗料による補修の方が、初心者にはやりやすい場合も多々あります。自分でおこなう防水のdiyが気になる人は、こちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね。
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