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キンレンカの育て方!上手な増やし方や冬越し方法までご紹介!

キンレンカ(金蓮花)は、黄色やオレンジの鮮やかな丸いお花が魅力的な植物。花や葉、実は食用ともなるエディブルフラワーです。キンレンカ(金蓮花)の夏越しや冬越しの方法をチェックして長い期間楽しみましょう。キンレンカ(金蓮花)の育て方や増やし方をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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キンレンカ(金蓮花)ってどんな植物?

キンレンカ(金蓮花)は、アンデス山脈などアメリカでも高地原産の一年草です。ツル性で、草丈はおよそ3メートルくらい。這うようにして育ち、病気にも強いのでグランドカバーや寄せ植えの資材におすすめです。ただし、キンレンカ(金蓮花)は、日本の夏の暑さと冬の寒さに弱いので、上手な夏越しと冬越しが育て方のポイントです。

キンレンカ(金蓮花)の花名の由来

キンレンカ(金蓮花)という和名は、金色のような黄色やだいだいの鮮やかな花を咲かせること、葉っぱがはすの葉っぱに似ていることから名付けられました。

キンレンカ(金蓮花)はエディブルフラワー

キンレンカ(金蓮花)は、エディブルフラワーのひとつであり、おしゃれなイタリアンレストランなどではよくサラダのトッピングなどに用いられています。キンレンカ(金蓮花)の花や葉っぱにはピリッとした辛みがあり美味しく食べられます。また熟しきっていない種を塩漬けにしてもたいへん味わい深く、サンドウィッチのマヨネーズやドレッシングに加えると美味しいです。

キンレンカ(金蓮花)の花の特徴

キンレンカ(金蓮花)は、黄色やオレンジの丸みのある花を咲かせます。黄色やオレンジ色が一般的ですが、実は赤色やピンク色など珍しい品種のものもあります。よく見ると丸い花は、5枚の花びらから形作られています。キンレンカ(金蓮花)の花の時期は、春5月頃から秋11月頃までととても長く、寄せ植えなどに重宝します。ただし真夏の暑さが苦手なキンレンカ(金蓮花)。夏の花付きはよくありません。

キンレンカ(金蓮花)の葉の特徴

キンレンカ(金蓮花)の葉っぱの色は、シルバーグリーンのような少し白を加えたグリーン色です。キンレンカ(金蓮花)の葉っぱの形は丸く、葉脈が浮き出るように存在し、はすの葉っぱによく似ています。

キンレンカ(金蓮花)の基本データ

科名属名

ノウゼンハレン科ノウゼンハレン属

学名

Tropaeolum majus

和名

金蓮花(きんれんか)

別名

凌霄葉蓮(のうぜんはれん)

英名


Indian cress、Garden nasturtium

原産国

南アメリカ

キンレンカ(金蓮花)の花言葉

キンレンカ(金蓮花)の花言葉は、いずれもキンレンカ(金蓮花)の鮮やかな花模様からイメージされたものです。ではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

花言葉1・愛国心

キンレンカ(金蓮花)の葉っぱは丸く、葉脈の模様も相まってまるで盾のよう。またキンレンカ(金蓮花)の赤い花色は血の色のように鮮やかです。その花姿から、戦いのシーンで奮闘する戦士の姿をイメージし、「愛国心」という花言葉が生まれました。

花言葉2・勝利

「勝利」という花言葉もまた、前述の「愛国心」と同様のイメージから生み出されたものです。さらに、キンレンカ(金蓮花)は病気に強く、すくすくと育つ植物。その特徴も合わせて「勝利」という花言葉に繋がります。

花言葉3・恋の炎

キンレンカ(金蓮花)の鮮やかなオレンジ色や赤色の花色からイメージされ、「恋の炎」というロマンティックな花言葉もつけられています。

キンレンカ(金蓮花)の育て方1・土づくり

キンレンカ(金蓮花)の育て方のポイントは、水はけのよい土づくりです。小粒の赤玉土にバーミキュライトなど水はけのよくなる資材を少し混ぜ込むのがコツ。水はけさえクリアすれば、キンレンカ(金蓮花)は、多少酸性の土壌でも栽培可能な植物なので、ガーデンや寄せ植えなどにもってこいです。

キンレンカ(金蓮花)の育て方2・肥料

キンレンカ(金蓮花)に、多量に肥料を与えると葉っぱやツルばかりが育ち、花付きが悪くなる現象が起こります。キンレンカ(金蓮花)には、元肥としてはじめの植え付けの際に穏効生の固形肥料を少しだけ土に混ぜ込んでおきましょう。そのあとは、春と秋の花が咲く時期に合わせて、同じく穏効生の固形肥料を1カ月に1度くらい与える、もしくは液体肥料を2週間に一度くらい与えるのがベストです。

キンレンカ(金蓮花)の育て方3・水やり

キンレンカ(金蓮花)は、じめじめとした多湿の環境を好みません。水を与えすぎると逆にパワーを落としてしまいますので注意しましょう。寄せ植えなどの鉢に植えているときは、キンレンカ(金蓮花)を植えている土の表面を観察し、乾いているのを確認してから水やりをおこないましょう。地植えにしている場合は、水やりの必要はほとんどありません。よほど乾燥が気になる場合のみ少し水を与える程度でよいでしょう。

キンレンカ(金蓮花)の育て方4・場所

キンレンカ(金蓮花)は、風通しがよく日当たりのよい爽やかな環境を好みます。キンレンカ(金蓮花)の花期は通常、春から秋までと長いのですが、日当たりなどの環境により育ち方や花付きが変わってきます。状況に応じて上手に夏越し・冬越しをさせ、長い期間可愛らしいお花を楽しみましょう。


寄せ植えなど鉢植えの夏越しと冬越し

キンレンカ(金蓮花)を寄せ植えなどの鉢植えにしているときは、夏と冬には過ごしやすいところに移動させて夏越しと冬越しをさせましょう。とくに真夏はじりじりと照り付ける太陽の直射日光が届かない日陰に置くとよいでしょう。

地植えの夏越しと冬越し

キンレンカ(金蓮花)を地植えにしているときは、根元にバークチップや落ち葉を敷き詰めて、直接根っこに暑さや寒さが当たらないように工夫するとよいでしょう。また、遮光ネットや寒冷紗で、真夏の太陽の光を遮断するのもひとつです。

キンレンカ(金蓮花)の育て方5・植え付け

キンレンカ(金蓮花)の植え付けの適期は、春。ただしキンレンカ(金蓮花)は霜に当たると枯れてしまいます。遅霜の心配のない十分暖かくなったころに植え付けをおこないましょう。キンレンカ(金蓮花)は、フラワーショップなどで春から秋まで長く苗が販売されることが多いです。苗を購入して寄せ植えの鉢やお庭など、お好みの場所に植え替えましょう。苗を新しい場所に植え替えたら、根っこが根付いて安定するまで、直射日光の当たらない風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

キンレンカ(金蓮花)の育て方6・植え替え

キンレンカ(金蓮花)は一年草なので、根詰まり防止といった意味合いでの植え替えは必要ありません。今植えているところから、新しい場所や寄せ植えに植え替えたい場合のみ、植え替えをおこないましょう。キンレンカ(金蓮花)の植え替えに適した時期は、春から秋の気候のよい時期です。ただし真夏の暑い時期は避けておくのが賢明です。植え替えたいキンレンカ(金蓮花)の株を土ごとぽこんと掘り起こし、新しい場所に植え替えます。植え替えた株がしっかり根付くまで、水やりを続けましょう。

キンレンカ(金蓮花)の育て方7・剪定

キンレンカ(金蓮花)のメリットでもある花の咲く時期の長さを最大限に楽しむためには、こまめな剪定が大切です。キンレンカ(金蓮花)の剪定は、摘芯・切り戻し・花がら摘みに分けられます。難しそうに感じますが、摘芯・切り戻し・花がら摘みともにとても簡単なので、ぜひお手入れしてあげましょう。

摘芯

植え付けたキンレンカ(金蓮花)がだいたい本葉4~6枚まで成長したら、まず摘芯をおこないましょう。摘芯とは、茎の一番先にある芽を手で摘み取ることです。摘芯をおこなうことで、キンレンカ(金蓮花)はそこから左右に新しく茎を伸ばすので、こんもりとボリューミーな株になり、花も多くなります。

切り戻し

切り戻しとは、植物の茎をある程度の長さまで切り詰める剪定方法です。キンレンカ(金蓮花)の切り戻しの時期は、梅雨が明けたころの7月中旬から下旬にかけてです。だいたい半分くらいの長さまで茎を切り戻しましょう。春に花を咲かせたキンレンカ(金蓮花)。切り戻しをしっかりおこなうことで、秋にもまた可愛らしい花を咲かせてくれるでしょう。なお、切り戻した茎についている葉っぱのなかでもやわらかいものは、サラダなどで食べることができます。

花がら摘み

キンレンカ(金蓮花)は、春から秋までのあいだ次々と花を咲かせます。咲き終わった花をそのままにしておくと、見た目が悪いだけではなく蒸れの要因となり害虫を引き寄せてしまうことも。しおれた花や枯れた花は手d摘み取ってあげましょう。

キンレンカ(金蓮花)の育て方8・病気

病気に強いことから育てやすいとされるキンレンカ(金蓮花)。キンレンカ(金蓮花)には、それほど心配される病気はありません。ただし、病気ではありませんが枯れることがあります。それは根腐れによるもの。キンレンカ(金蓮花)は、多湿の環境が大の苦手なのでじめじめした場所では、まるで病気にかかったかのように枯れてしまうことがあります。


キンレンカ(金蓮花)の育て方9・害虫

食べるとピリッと辛みのあるキンレンカ(金蓮花)ですが、それでも害虫がつくことがあります。

アブラムシ

春の暖かい時期には、アブラムシの食害にあうことがあります。キンレンカ(金蓮花)の葉っぱや花、つぼみなどやわらかい部分についたアブラムシは、キンレンカ(金蓮花)のなかの栄養成分を吸い取ってしまいます。アブラムシの一匹一匹は小さいのですが、大群で発生しやすいため、あっという間にキンレンカ(金蓮花)が弱ってしまうこともあります。アブラムシを見つけたらすぐに駆除することが何より大切です。

ハダニ

ハダニは、春からの暖かい時期に主に植物の葉っぱの裏に寄生する害虫です。とても小さいうえ、葉っぱの裏に生息するやっかいな虫で、被害が出るまで見つけられないことも多いようです。ハダニもまた群生して発生し、キンレンカ(金蓮花)の栄養成分を吸い取ります。キンレンカ(金蓮花)をこまめにチェックしてハダニを見つけたらすぎに駆除しましょう。

キンレンカ(金蓮花)の増やし方1・種まき

キンレンカ(金蓮花)のひとつめの増やし方は、種まきです。キンレンカ(金蓮花)の種は比較的大きく、発芽しやすいため、種まきによる増やし方は最もぽぴゅらーです。きんれんか(金蓮花)の発芽には20度くらいの気温が必要なので、種まきによる増やし方の時期は、4月なかごろのしっかり暖かくなったころです。種まきする前に一晩種を水に浸けてやわらかくしておくと、さらに発芽率がアップします。土を準備した育苗ポットや鉢に種を一カ所に一粒ずつまきましょう。発芽するまで日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続け乾燥を防ぎます。種から発芽し本葉が2~3枚になったら種まき苗の完成です。寄せ植えなど好きなところに植え替えましょう。

キンレンカ(金蓮花)の増やし方2・挿し木

キンレンカ(金蓮花)の増やし方として、挿し木もおすすめです。キンレンカ(金蓮花)の挿し木の適期は、5月末から6月ごろ。育てているキンレンカ(金蓮花)からよく育っている茎を10センチくらいハサミで切り挿し木用にします。茎についている葉っぱは、2~3枚を残してあとは取り除きましょう。土を入れた育苗ポットや鉢に挿し木します。キンレンカ(金蓮花)は根が出やすく、だいたい10日前後で発根します。挿し木したものがしっかり安定するまで、水やりを続けて乾燥を防ぎましょう。

キンレンカ(金蓮花)の栽培ポイントは夏越しと冬越し

生育旺盛で病気に強いキンレンカ(金蓮花)。ただし夏の暑さと冬の寒さが苦手です。キンレンカ(金蓮花)は地植えもよいのですが、鉢植えにして春夏秋冬、よい環境のところに移動させるのがベスト。長い間花を楽しめるでしょう。黄色やオレンジ、赤やピンクの鮮やかな花色から、元気とパワーを分けてもらえること間違いありません。

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