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3ナンバーと5ナンバーの違いとは?車幅や排気量などの基準や税金まで解説!

3ナンバーと5ナンバーの違いをご存知でしょうか?3ナンバーは大きくて税金が高い自動車、5ナンバーは小さくて税金が安い自動車というイメージがある方が多いのですが、実は必ずしもそういう訳ではありません。今回はそんな3ナンバーと5ナンバーの違いについて解説します!
2020年8月27日
T・S
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3ナンバーと5ナンバーの違いとは?

公道を走っていると、色々なナンバーの車を見かけますよね。中でも多いのが3ナンバーと5ナンバーなのですが、この厳密な違いを知っている方はあまり多くありません。なんとなく、大きさの違いと考えている方が多いのですが、色々な車を見てみると小さな車なのに3ナンバーの車種もあるのです。今回はそんな3ナンバーと5ナンバーの違いや定義、税金・維持費の違いなどを解説していきます!

ナンバープレートの意味

ナンバープレートとは?

当たり前のように存在しているナンバープレートですが、書いてある表記の意味を詳しく知っている方は少ないですよね。当たり前のように見ているものですが、実は色々な意味が含まれているのです。この表示はとても大切なもので、知識がある方であれば、見るだけでどういった車なのかが分かったりもします。まずはそんなプレートの表示の意味から知っていきましょう!

ナンバープレートの表示の意味①

まず、上記画像の左上に書かれているのが「使用の本拠の位置」です。この画像のものは「名古屋」になっていますよね。これは、この自動車がどこの使用地で登録されているかを表したもので、全国には約120種類ほどがあります。県の名前を書いてあるものや、ご当地ナンバーなどもありますよね。たまに他県に住んでいるのに元々の県の表示のままの方もいます。それは、まだ移られた県で登録を済ませていないからなのです。

ナンバープレートの表示の意味②

次に、右上にある3桁の番号です。これは「分類番号」と呼ばれるもので、ここが今回の「3と5」の話しに繋がります。現在は3桁となっていますが、昔は1桁、2桁でした。現在、3桁ある内の下2桁は使う方が指定出来るようになっており、00~29番は自動で決められてしまいますが、30~98番なら選ぶことが出来ます。3桁の頭についているのがその車を大まかに表すのですが、詳しくは後述します。

ナンバープレートの表示の意味③

一番気になるのは、左下に書いてあるひらがなですよね。どの車もバラバラなひらがなが割り振られていますが、これは「用途の表示」となっています。29種類のひらがなが使われており、「さ~そ、た~と、な~の、は~ほ、ま~も、や、ゆ、ら~ろ」があります。これに加えて「れ、わ」がありますが、この二つはレンタカーを表しています。上記画像の高級車は「わ」となっていますので、レンタカーであることが分かります。

ナンバープレートの表示の意味④

最後に、自動車をお持ちの方が一番覚えている「一連指定番号」です。主に4桁の番号が書かれていますが、「・」を用いて、3桁になっていることもありますよね。この一連指定番号や他の表示により、その車が誰のものなのかが分かるようになっています。因みに、一連指定番号も右上の数字と同じく選べるようになっており、何も指定しなければ自動で割り振られます。よくある「ゾロ目」のものは、希望者が多い場合は抽選で当たります。

5ナンバーの条件をほぼ満たしても3ナンバーに?

5ナンバーは全ての基準以下でなければいけない

5ナンバーの車は、正確には「小型乗用車」と言います。これにはいろいろな定義があり、その要素を全て満たしたものが5ナンバーとして登録されます。街中を走る、少し小さめで、かつスピードもあまり速すぎないような車は大抵が5となっていますよね。しかし、5なのに3のような車幅の車も見受けられます。このことも後述して解説していきます。


5ナンバーサイズなのに3ナンバーになった例

3ナンバーの車を「普通乗用車」と言います。3の車は基本的に5の車より速かったり、排気量が多いのが特徴なのですが、実は必ずしもそういう訳ではありません。例えば5の大きさなのに3となっているSUVが走っていたりしますよね。3代目ポルシェ911は大きな車ではありませんが、3の車種となっています。5ナンバーとして登録されるには様々な要素を全て満たさなければならないのです。

5ナンバーと7ナンバーは同じ?

豆知識として「7ナンバー」の存在も知っておきましょう。上記画像の自動車は、見た目こそ5なのに、右上の数字が7から始まっていますよね。実はこれは特殊な数字という訳ではなく、5が足りなくなったことで7も「小型乗用車の分類番号」となったのです。因みに、元々7は「三輪自動車」の分類番号だったのですが、現在は三輪自動車が無くなってしまったので、使い回されることになりました。

3ナンバーと5ナンバーの違い①排気量

3ナンバーの排気量

では、具体的に3と5の違いを知っていきましょう!3の排気量は2001cc以上の車です。小さな車なのに3となっている車は、ほぼ2001cc以上と見て間違いありません。そういった車は、見た目からしても速そうな車がほとんどですよね。因みに、これはガソリン車の話であり、ディーゼル車であれば制限はありません。3なのに小さな車があれば、排気量が多いガソリン車なのだと判断出来ます。

5ナンバーの排気量

3が2001cc以上ですので、5は2000cc以下となっています。1ccでも超えると3の規格に入ってしまいますので、5でも速い車は、規格の限界まで上げてあることが分かります。これもガソリン車の場合の話しで、ディーゼル車なら規格は当てはまりません。車体は大きく見えたとしても、5となっていれば、2000cc以下の自動車であることが分かります。

3ナンバーと5ナンバーの違い②規格サイズ

3ナンバーの規格サイズ

次に自動車のサイズによるナンバーの違いです。近年では5の車でも、一見すると3にしか見えないような車幅の車が見受けられますよね。3は長さ4701mm以上、車幅1701mm以上、高さ2001mm以上です。もし長さと高さがこれを満たしていなくても、車幅が1701㎜以上であれば3の車として登録されます。もちろん、排気量も3の定義に入りますので、このサイズ以下でも3になることがあります。

5ナンバーの規格サイズ

5の規格は長さ4700mm、車幅1700mm、高さ2000mm以下です。この大きさにしなければならない訳ではなく、全ての部位がこの大きさ以下に収まっていれば5の定義に入るということです。近年、とても大きく見える5の自動車が沢山走っていますが、ちゃんとこの定義の中に収まるサイズとなっており、自動車メーカーはギリギリまで大きく作っているのです。大きい車の方が安全性が高いと言われており、人気ですよね。

3ナンバーと5ナンバーの違い③自動車税


5ナンバーは自動車税が安い?

次に知っておきたいのが税金・維持費に関してです。3は高くて、5は安いというイメージがありますよね。確かに、3の方が維持費が高くなることが多いのですが、「3だから高くなる」訳ではありません。主な税金・維持費として「重量税・自動車税」がありますが、この二つはナンバーによって金額が変わる訳では無く、その自動車の重量などに合わせて金額が変わるのです。

自動車税が安い場合は多い

自動車税は排気量に合わせて金額が変わります。5の車は2000cc以下という定義になっていますので、必然的に自動車税は「39500円以下」となります。逆に3であれば排気量のとても高い車もありますので、自動車税が10万円以上になってしまうこともあります。しかし、3でも排気量が小さな車もありますので、もし車幅が大きいだけの3ナンバーがあれば、5ナンバーの車よりも自動車税が安くなる場合もありえるのです。

3ナンバーと5ナンバーの違い④重量税

5ナンバーは重量税が安い?

もう一つの維持費が「重量税」です。名前の通りですが、こちらは自動車税の重量で決まりますので、大きさよりも重さで金額が変わります。1トンまでの車であれば16400円、1.5トンまでであれば24600円、2トンまでであれば32800円となっています。

5ナンバーは重量税が安い場合が多い

3の方が重量税が高く、5の方が重量税が安い場合が多いのは、単純に3の方が重量税がある車が多いからです。ですが、3でも重量が軽いものもあり、5よりも重量が軽ければ、3の車の方が重量税が安くなる場合があり得ます。ただ、5ナンバーの車の方が重量が軽い場合が多いので、「5ナンバーの方が重量税が安い」と考えられているのです。

3ナンバーと5ナンバーの違い⑤保険料

保険料は3ナンバーの方が高い?

次に保険料です。保険料はその保険会社によって、様々な基準を持って定められているので、一概に3ナンバーだから高いという訳ではありません。また、同じナンバー、同じくらいのサイズの車種だったとしても、保険料には違いがあったりもします。この保険料の基準の一つとなっているのが、その車種の事故率や、保険をどれくらい使用しているかです。

保険料が高いのはどういう自動車?

例えば、保険料が高い車にスポーツカーがあります。スポーツカーに乗られる方はスピードを出したり、少し危険な運転をする方が多く、その分事故率が高いので保険料が高めに設定されており、結果的に維持費が高くなります。そして、そういった車は3の基準の車が多いので、3の方が保険料が高いというイメージになっていたりもします。また、同じ車種なのに3と5に分かれているものがありますが、5の方が保険料が高い場合もあります。


同じ車種なのに3ナンバーと5ナンバーに分かれた例

例①日産・セレナ

最後に、同じ車種なのに3と5に分かれる例を紹介します。日産のセレナは何処でもよく見かける車ですが、よく見ると3ナンバーと5ナンバーのものがありますよね。セレナは大型の車なので、5ナンバーの基準ギリギリまで大きく作られているのですが、「ハイウェイスター」というグレードのものは少しですが大きく、基準を少し超えてしまう為3となるのです。

例②トヨタ・ヴォクシー

日産セレナと同じく、街中でよくみかける3ナンバーと5ナンバーに分かれている車が「トヨタ・ヴォクシー」です。ナンバーが分かれてはいるのですが、実は積まれているエンジンはどちらも2000cc以下で、5ナンバーの定義に収まります。しかし、グレードによって微妙に大きさが異なり、ZSのものは数センチであるものの規格に収まらず、3ナンバーとなります。重量なども近く、実はかかる金額は同じなので知っておきましょう!

まとめ:3ナンバーと5ナンバーの違い

今回の「3ナンバーと5ナンバーの違いとは?車幅や排気量などの基準や税金まで解説!」はいかがでしたでしょうか?定義から税金・維持費、車種の中でも分かれる場合があることなどを詳しく解説させて頂きましたが、イメージが変わったのではないでしょうか?3ナンバーは維持費が高いから5ナンバーの車を選ぼうと考える方が多いのですが、実はあまり変わらない場合も多いので、車を選ぶ時は是非今回の内容を思い出してみて下さい!

ナンバーの違いが気になる方はこちらもチェック!

今回はナンバーの違いについて解説させて頂きましたが、他にも自動車に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。