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新宿御苑の紅葉が凄い!見頃の時期やライトアップなどの見どころをご紹介!

まとまった規模の感動の紅葉を都心の真ん中で目撃したいならば、植物の宝庫・新宿御苑です。日本庭園・欧州庭園の見どころも備えたこの公苑、秋になれば800本のモミジ等、人々を誘惑する紅葉色でいっぱいです。新宿御苑の紅葉もグルメもひっくるめてご紹介します。
2020年8月27日
はぐれ猫
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新宿御苑と紅葉の概要

都民や関東民の誰も彼もが引き寄せられて止まらぬ様子の新宿御苑は、一体どんな見どころが魅力的だから、無視できない名所なのでしょうか。

東京都心のオアシス

58.3ヘクタールという、都心部の公園で最大の面積を有し、1906年(明治39年)に開演した東京のオアシスです。新宿御苑の樹木のうち1,300本がサクラの木で、都心有数のお花見スポットでも有名です。日本庭園のほか、イギリス、フランスなどの庭園も作られて変化に富んだ景色が見られます。

歴史を感じる見どころ

江戸時代まで信濃国は高遠藩の内藤家下屋敷が置かれていたのが、広大な敷地の理由です。明治維新後から新宿植物御苑となり、戦後からは一般公開される公苑に変わりました。園内には明治の旧洋館御休所など、ノスタルジックな建物の風景も、心に訴えかけるものがあります。

新宿御苑の紅葉の見頃は

都合1万本もの樹木がひしめいて野鳥集う神聖な森となっているだけに、秋の見頃まで熟成した紅葉も大規模です。モミジ、カエデ、ユリノキ、イチョウといった樹木が、全域で紅葉を見せはじめるのは10月の頃から。ちょうど見頃を迎えるのは、11月上旬から12月の中頃までの間です。

新宿御苑の紅葉スポット①

旧御涼亭

池が並ぶエリアの小規模な池のほとりで、国内では珍しい中国南方様式100%で建築されたのが御涼亭です。ときは昭和2年、昭和天皇ご成婚記念として建築されました。御涼亭は新宿御苑の紅葉を際立たせてくれる見どころで、見頃の時期ともなれば、我も我もと入り込む行楽客で混雑しています。

旧御涼亭と紅葉

御涼亭の内部からの紅葉は、建物の影と色とりどりの紅葉が組み合わさった様子があり、新宿御苑内でも指折りの景観が待ち構えています。まるで京都の有名な紅葉スポット、瑠璃光院や圓光寺の景色を思わせる見どころです。も紅葉の見頃にライトアップされた様子も、見てみたくなります。

新宿御苑の紅葉スポット②

上の池と日本庭園

上の池は新宿御苑の西方で水を湛えている、幾つかある池のひとつです。上の池周囲には、昭和になって整備された、都内最大級となる池泉回遊式日本庭園もあり、紅葉を求める人で混雑する見どころのひとつです。

上の池と日本庭園の紅葉

優美な上の池の紅葉が見頃ともなれば、カエデの紅葉は特に多く目に付き、ウメ、サクラといった落葉樹もきれいに色づいています。風が無い日は、鏡と化した上の池の水面に、はっきりとシンメトリーな紅葉が映し出されています。

新宿御苑の紅葉スポット③

中の池・下の池

新宿・代々木の超高層ビルが水面に映し出される、景色のよいイチオシスポットがあります。新宿御苑の中の池・下の池の中間に通る小道がそれで、紅葉で訪れる人々が思わず立ち止まって見たくなる風景です。

中の池・下の池と紅葉

池の周囲にはぐるりと紅葉いっぱいの遊歩道が巡り、水辺の景色や野鳥の姿や高層ビルも眺められます。木陰には休憩できる東屋があるので座りながらの鑑賞もでき、すぐ横の旧御涼亭も訪れやすい位置です。

新宿御苑の紅葉スポット④

玉藻池の日本庭園

大木戸門から南へ歩いてすぐ、新宿御苑の名所のひとつ、玉藻池と呼ばれる日本庭園の見どころがあります。玉藻池のほとりは、江戸時代に高遠藩内藤家の屋敷があった場所です。かつて玉川園と呼ばれる景勝地が作られたこともあり、それらの面影を残す紅葉と出会えます。


玉藻池の日本庭園の紅葉

玉藻池のあたり一面、紅葉の枝葉が取り巻いています。池の岬の突端には大人の男性の背丈を超える、立派な石燈籠が置かれているのも見どころ。カエデなどの紅葉が深まる中で、水面を東京生まれのカモが、時期に関係なく優雅に泳ぎ回っています。

新宿御苑の紅葉スポット⑤

イギリス風景式庭園

ビスタラインと呼ばれる中央の遊歩道を、新宿門からフランス式庭園方面に向かうと、新宿御苑の真ん中付近は樹木が排除され、都心部最大級の芝生広場とご対面です。この場所の本来の名称はイギリス式風景庭園であり、イギリスで好まれてきた、見通しの良い芝と樹木が織りなす紅葉が見られる場所です。

イギリス風景式庭園の紅葉の特徴

見通しのよい芝生の広場の周囲では、ユリノキやサクラの樹々が、新宿の高層ビルを背景として色づいています。休日は芝生の上に座ってピクニックする人々で混雑する様子もあります。空が広いので気持ちに安らぎを与えてくれそうです。

新宿御苑の紅葉スポット⑥

ユリノキの巨樹

イギリス式庭園のなかで、幹の太さや高さや樹高や立地も含め、周囲を圧倒する存在感を出しているのがユリノキの巨樹。この木の高さは30メートルを超えるので、ライトアップせずとも存在感は大アリです。同苑の公式サイトでも1番手に取り上げている大きさなので、名実ともにシンボルツリーです。

ユリノキの巨樹の紅葉

ユリノキの巨樹の紅葉が見頃となれば、樹木のてっぺんまで迫力の紅葉が見られます。遠目に見たり近寄ってみたりと、立ち位置を変えて眺めたくなります。イギリス風景式庭園の秋の開放的な雰囲気を感じ取れる場所です。

新宿御苑の紅葉スポット⑦

フランス式整形庭園

人工の幾何学模様で区画されたフランス式整形庭園は、新宿御苑で足を運びたい紅葉の見どころです。シンメトリーを意図する設計で、バラ花壇では110種類・五百本の花が咲き、156本のプラタナスが4列の並木を作ります。紅葉が圧巻な秋は混雑するスポットの代表格です。

フランス式庭園・プラタナス並木の紅葉

プラタナス並木はそれぞれ160メートルの長さがあり、新宿から六本木方面に伸びていて、さながらヨーロッパ探訪の気分です。秋の時期はプラタナス並木が黄色い紅葉を見せ、カップルや行楽客をひっきりなしに惹き付けています。

幅の狭い並木の道を歩けば、両側のプラタナスの樹々の紅葉は、まるで黄色い葉っぱでできたトンネルかのようです。ライトアップしたらどんなにきれいだろうと、想像を膨らませてしまいます。ベンチに座って並木の紅葉を眺めたり、仕事をサボったりお弁当タイムもおすすめします。

新宿御苑の紅葉スポット⑧

千駄ヶ谷門前

千駄ヶ谷門は三角屋根に時計が取り付けられた特徴で、地元に溶け込んでいる門で、JR中央本線の千駄ヶ谷駅前という駅チカ立地です。ここは日本庭園や旧御涼亭までも数分の距離ですが、千駄ヶ谷門をくぐる前から樹木の紅葉が目立っています。

千駄ヶ谷門前の紅葉

千駄ヶ谷門を抜けてすぐ、紅葉真っ盛りな時期ならば赤や黄色の紅葉が出迎えてくれます。その樹木はユリノキやカエデ、モミジなどの落葉樹です。特に背の高い、年輪の数が多そうな樹木が目に付く場所です。

千駄ヶ谷門の大イチョウ

特に背の高く、枝葉を両側に大きく広げた大イチョウは、千駄ヶ谷門がわでの紅葉の見どころです。鮮やかな黄色に色づいて見頃になった山のようなイチョウは見事で、それに地面を歩くときのさっくりとした落ち葉の感触も楽しんでみてください。

新宿御苑の紅葉スポット⑨

新宿門前

現在の新宿門よりやや東方で、いかにも古びて趣ある印象の旧新宿門衛所は、昭和2年に完成したかつての門衛所跡です。東ヨーロッパ建築にもみえる独特な洋風建築で、背後の紅葉と完全に溶け込んでいる風景が人気です。


新宿門前の紅葉

新宿駅方面から御苑へと歩みを進め、最初に目につく紅葉が、現在の新宿門前です。ユリノキやモミジなどが、新宿門の屋根の上まで覆っている姿を確認して、幸先の良い紅葉狩りを始められます。

紅葉のライトアップはあるの?

太陽光で赤や黄色が映えわたる普通な紅葉とは違い、特別な美しさを見せる夜間ライトアップの紅葉も、見どころとして期待したくなります。しかし新宿御苑では、期待通りのライトアップとは行かないようです。

紅葉ライトアップはされない

環境省と一般財団法人国民公園協会が管理運営している新宿御苑は、幾つかの理由によって夜間ライトアップは避けているので、夜の樹林は真っ暗闇です。主な要因としては、広大な領域のライトアップの費用、環境に対する配慮、周辺地域に対する配慮などがあります。

ライトアップはないけれど

残念ながらライトアップを望めないわけですが、朝日を浴びる紅葉、夕日に照らされる紅葉と、新宿御苑は時間帯により異なる表情を見せます。夕刻以降には街の灯りによって新宿御苑外側の紅葉も照らされていますので、時間を変えて紅葉を楽しみに行くのも良いかも知れません。

新宿御苑の休憩所

縦横無尽と歩みを進めれば足腰の疲労が溜まって来がちなのは、紅葉鑑賞の定めです。しかし新宿御苑の各地では美味しさを備えた休憩スポットもあります。グルメにより疲れを吹き飛ばしながらの散策がおすすめです。

翔天亭

新宿門より南へ向った先の、日本庭園近くの喫茶店および売店が翔天亭です。純和風なたたずまいで、店内の椅子で休憩をすることもできます。季節ごとにお弁当・甘味など、異なる食べ物を販売しています。

茶室・楽羽亭

出典: http://fng.or.jp/shinjuku/service/rakuutei.html

上の池北側の森の中に、歴史ある茶室の楽羽亭(らくうてい)がひっそりと店舗を構えています。楽羽亭では呈茶と呼ばれる、抹茶と和菓子のセットを味わうことができます。紅葉で満たされた風景のなかでいただく抹茶も、また格別に違いありません。

カフェはなのき

出典: http://fng.or.jp/shinjuku/service/hananoki.html

御苑の新宿門で営業中のカフェテリアはなのきは、2018年8月にインフォメーションセンター内でリニューアルしたばかり。天然木を全体に使用した客席では、エゾシカ肉のカレー、内藤ドッグなどのオリジナルグルメが楽しめますが、営業中はいつも混雑を見せます。

カフェはなのき(新宿門インフォメーションセンター)

レストランゆりのき

出典: http://fng.or.jp/shinjuku/service/yurinoki.html

芝生いっぱいなイギリス風景式庭園のサクラの巨樹の向かいに建つ、計120席が用意された新宿御苑内のレストランです。紅葉がピークのころは混雑率が高めとなります。日本で最初に西洋野菜を栽培した歴史にちなんだメニューが登場し、里帰りシカ肉カレーやスイーツセットが人気です。

レストランゆりのき

中央レストハウス

ほぼ御苑の中央部に位置し、イギリス風景式庭園に接しているレストハウスです。ここでは江戸東京野菜を使用した野菜ケーキ、アイスキャンディーなどのスイーツ、お弁当なども販売していて、休日には長い行列を作るほど混雑しています。

新宿御苑の営業時間と料金

見頃な時期の開園時間

紅葉の時期に入園可能な時間帯は、朝の9時から夕方16時までの間です。毎週月曜日が定休となっているので、月曜日に新宿御苑を訪れることがないよう気をつけてください。秋の11月1日から15日にかけ、紅葉鑑賞客で混雑する時期は、特別開園期間として閉園なしで営業しています。

見頃な時期の入園料金

一般は200円、子供はわずか50円と、新宿御苑では格安な料金で紅葉が楽しめます。また、30人以上の場合は団体割引が適用されています。年間パスポートを購入すると、お花見や新緑の時期など、1年中何度訪れてもお金をかけずにお得です。

ご利用案内

新宿御苑のアクセス

都合3か所に正門を備えているのが新宿御苑です。各鉄道路線、または自家用車で紅葉を見に行くなら、新宿御苑の入りやすそうな門、または入ってみたい門へアクセスしてください。


新宿門にアクセス(徒歩)

インフォメーションセンターが新宿門に隣り合うため、入場者の多数が新宿門にアクセスします。JR新宿駅の東南口、南口からも、新宿通りを歩いて8分ほどで訪れやすい正門です。都営新宿線の新宿三丁目駅や、丸ノ内線の新宿御苑前駅からも歩いて3分程度です。

大木戸門にアクセス(徒歩)

ガラスの方舟のような大温室のそばにある、新宿御苑の主要な門です。大木戸門は同苑で唯一の駐車場の出入口にもなっているので、混雑しがちなゲートです。新宿御苑駅からは4分ほど、東の四谷三丁目駅からも7分ほどでアクセスできます。

千駄ヶ谷門にアクセス(徒歩)

園内では3番手の門として位置づけられる、新宿御苑南側の正門です。他の2つの門と比較して、見頃な時期でも混雑率はそれほど高くはありません。JR中央本線の千駄ヶ谷駅から3分、山手線の代々木駅からアクセスを考えても6分ほどで到着できます。

車でアクセス(四谷4丁目交差点から)

最寄り大通りの外苑西通りを経てより、大木戸駐車場内へとアクセスを検討する場合のコースです。外苑西通りの四谷四丁目交差点から丸ノ内線・新宿御苑前駅方面に入り、新宿一丁目交差点を左折、大木戸門奥の駐車場へ向かいます。

車でアクセス(新宿2丁目交差点から)

新宿マルイアネックスに隣り合う新宿2丁目交差点より、都道430号線を東の新宿御苑前駅方面にむかって走ります。新宿1丁目交差点を右に折れたら、大木戸門前までアクセスできます。大木戸門の先へ進むとすぐに新宿御苑の駐車場です。

新宿御苑の駐車場

大木戸駐車場

車を乗り付けることのできる専用駐車場は、新宿御苑では北東側の、大木戸駐車場が唯一となります。ここは大木戸門の隣接地ということで、場所的に分かりやすく、200台の収容台数があります。紅葉の散策をするため入場すれば、駐車場の料金も割引されます。

大木戸駐車場の営業時間と料金

大木戸駐車場については通年の時期、新宿御苑の散策を目的として利用するも、それ以外の目的で利用するも自由です。苑内に入場する場合は、2時間までの駐車は600円、30分経過ごとに+200円が発生しますが、短時間の紅葉鑑賞には断然向いています。

大木戸駐車場の基本情報

所在地 大木戸門隣接(新宿御苑北東側)
営業日 年中無休
利用時間 6:30~21:00(24時間出庫可能)
普通車 2時間600円(以降30分ごとに入園者は200円、非入園者+300円)
大型車 1時間まで2,000円、30分ごと+500円

近隣のコインパーキングも

大木戸門に隣接の大木戸駐車場では、時期が紅葉シーズンともなれば、混雑率が極めて上昇しています。新宿門、大木戸門、千駄ヶ谷門それぞれの近隣のコインパーキングを使うことも、事前に検討して良さそうです。

新宿御苑の紅葉を見に行こう

ウォーキングしやすい格好で

明治の建築物や池や庭園など、場所によって趣向の異なる紅葉を鑑賞できるのが、新宿御苑の良さです。現地ではウォーキングしやすい格好がベストです。東京都心なだけに、時期になれば混雑必至なスポットですが、秋の風物詩として樹木の色づきを見逃すわけには行きません。

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