白馬三山とは
白馬三山は、地図で見ると、長野県の北部、富山県と新潟県の県境近くに位置します。北アルプスの中の後立山連峰の中心となる白馬岳を中心として、杓子岳と白馬鑓ヶ岳で白馬三山と呼ばれます。八方池に映る白馬三山の姿は、ガイドブックなどの写真として取り上げらることも多く有名です。
それぞれの山の標高次のとおりです。
・白馬岳:2,932m
・杓子岳:2,812m
・白馬鑓ヶ岳2,903m
白馬三山の魅力

最盛期には、白馬三山の至るところできれいなお花畑が見れます。
白馬三山の魅力は、白馬岳にある大雪渓、山頂や稜線からの雄大な風景、一面に咲きほこる花、標高2,100mの地点で温泉にも浸かれるというように、身近に挑める難易度でありながら、一度の白馬三山の縦走で一度にいろんな体験ができるところにあります。また、麓の登山口へのアクセスも便利なところも魅力の一つです。
白馬三山縦走基本ルート
白馬三山を縦走する基本のルートです。山の上の温泉でゆっくりとするために3日間で白馬三山を縦走するルートを計画してみました。1日目に大雪渓を登りきり頂上直下まで行きます。2日目に白馬岳に登頂して三山を巡ります。2日目に登山口である猿倉まで下りてしまうことも可能です。地図で見ると、猿倉を拠点に三角形描くように一周する感じです。
白馬三山縦走 1日目のコース

雪渓を抜ける風は夏でもひんやりとしています。
白馬三山縦走1日目は、早朝に登山口の猿倉を出発し、大雪渓を登り、白馬岳の山頂直下まで足を進めます。1日目が難易度が一番高いかもしれません。まだ身体が高所に慣れていないため疲れが出る可能性があります。大雪渓では足を取られてしまい四苦八苦してバテてしまわないように頑張って登ってください。
猿倉 | (所要時間) |
↓ | 約1時間 |
白馬尻 | |
↓ | 約2時間30分 |
葱平 | |
↓ | 約2時間 |
村営頂上宿舎 |
白馬三山縦走 2日目のコース
白馬三山縦走2日目は、白馬岳の山頂でご来光を眺めたあとに、白馬三山を縦走し、白馬鑓温泉を目指すコースです。白馬鑓温泉への分岐までは白馬三山の稜線上を歩行します。右手に剱岳や立山連峰の山々を見ながら縦走を進めます。今日のご褒美は温泉とビールです。頑張りましょう!
村営頂上宿舎 | (所要時間) |
↓ | 約20分 |
白馬山荘 | |
↓ | 約15分 |
白馬岳 | |
↓ | 約10分 |
白馬山荘 | |
↓ | 約1時間 |
杓子岳 | |
↓ | 約1時間 |
白馬鑓ヶ岳 | |
↓ | 約3時間 |
白馬鑓温泉小屋 |
白馬三山縦走 3日目のコース
白馬三山縦走3日目の行程は登山口の猿倉までの下りです。せっかく白馬鑓温泉で1泊しているので、朝焼けの妙高連山を見ながら温泉に浸ってください。温泉に浸りながらのモルゲンロートは最高です。
白馬鑓温泉小屋 | (所要時間) |
↓ | 約2時間 |
小日向山 | |
↓ | 約2時間 |
猿倉 |
白馬三山縦走の装備
地図やヘッドライトやレインウェアといった標準的な持ち物は白馬三山でも他の山の場合と全く同じです。白馬三山縦走では、3,000m近い山を縦走します。夏でも朝晩は山小屋でストーブを焚くような気温になることもありますので防寒具は必須です。
白馬三山縦走のために揃えたい装備は、大雪渓を登るための対策としてアイゼンとヘルメットです。アイゼンは夏のシーズンなら6本爪のもので大丈夫です。大雪渓は雪の上を歩きますので滑ります。転倒防止のためアイゼンが必要です。雪の上を音もなく落石が落ちてきたりしますので、ヘルメットをかぶることをおすすめします。
白馬三山縦走ルート上のポイント

白馬三山縦走のメイン、白馬大雪渓です。晴れていてもすぐにガスがかかることがあります。
コース上、特に難しい難易度の場所はありませんが、2つのポイントに注意して縦走してください。
大雪渓 | 転倒防止のため、アイゼンを着用してください。 大雪渓は下からガスが吹き上げてきて、視界不要になることがよくあります。ルートを外れないようにしてください。 落石も多発しています。視界の悪い中、雪の上を転がる落石は音もなくやってきますので、注意したください。 |
白馬鑓温泉上部 | 鎖場があります。転倒事故も起こってます。注意して歩行してください。雨の日は特に滑りやすくなっていますので特に注意してください。 |
白馬三山縦走ルート上のテントサイト
白馬三山縦走1日目は、村営頂上宿舎のすぐそばにテントサイトがあります。約100張テントが張れる大きなテントサイトです。白馬三山縦走2日目は、白馬鑓温泉小屋のすぐそばにテントサイトがあります。こちらは約15張のテントが張れます。白馬三山縦走で前泊をするなら、猿倉から約1時間の白馬尻まで入ってください。白馬尻小屋のすぐそばにテントサイトがあります。こちらは約15張のテントが張れます。利用料金等については、各山小屋の公式ホームページで確認してください。
小屋に泊まるなら
白馬三山縦走の1日目の宿泊地である白馬岳の頂上直下には、村営頂上宿舎のほかに、日本最大級の山小屋の白馬山荘があります。こちらのほうが白馬岳の山頂に近いです。白馬鑓温泉小屋は、雪崩で壊されないように毎年立てては、秋には壊すという山小屋です。
営業期間や利用料金については、それぞれの山小屋の公式ホームページを確認してください。
白馬三山縦走ルートの登山口へのアクセス
白馬三山への起点となる猿倉へのアクセスとしては、JR白馬駅や八方バスターミナルからバスが出ています。猿倉荘の前が猿倉バス停になっています。アクセス時間はJR白馬駅からは約27分、八方バスターミナルからは約22分です。季節運行です。運行期間や料金はアルピコ交通の公式ホームページで確認してください。
マイカーの場合は、猿倉に無料の駐車場があります。約70台駐車できます。シーズン中は駐車できない場合もあります。猿倉へ通じる道は狭いですので、路肩を駐車場代わりにはできません。混雑期には、八方バスターミナル付近にも無料の駐車場があります。そちらの駐車場に車を置いて、バスで猿倉へ行く手段もあります。
まとめ
今回取り上げた白馬三山の縦走コースは、2日あれば回れるコースですが、せっかくなので秘湯といわれる白馬鑓温泉でゆっくりとしてください。歩いてたどり着いた人のみが入れる温泉です。夕陽に赤く染まる妙高連山や、朝日が昇る妙高連山を見ながらの温泉は最高です。下山後も、八方バスターミナルの周辺には温泉があります。帰る前に、疲れた身体を癒しに行きましょう。
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八方池からの白馬三山です。池に映る逆さ白馬三山が素敵です。