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サンドブラストとは?研磨加工機械の仕組みややり方のコツをご紹介!

サンドブラストとは、表面に砂などの研磨剤をコンプレッサーの圧縮空気に混ぜて吹き付ける加工法です。 様々な素材にイラストや模様をデザインすることができます。サンドブラストという加工法の仕組みや、種類、オリジナルのコップを作るやり方などをご紹介いたします。
更新: 2021年2月22日
sipponeco
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サンドブラスト加工とは?

サンドブラスト加工とは、研磨剤をコンプレッサーにより吹き付ける機械装置を使い素材の表面を研磨してイラストやデザインを素材に加工することです。

ガラスのコップや木材、デニム、金属、石材など様々なものに使用されています。サンドブラスト加工をすると表面が研磨されるためガラスはすりガラス状になりサンドブラスト特有の美しい模様やイラストを刻むことができます。

ブラスト機械装置と種類

装置の種類には直圧式機械装置、吸い上げ式機械装置、自然落下式機械装置と3種類あります。いずれもコンプレッサーでタンク内の研磨剤をブラスト用のガンから吹き出す仕組みですが研磨剤の供給のされかたが違います。

使用される研磨剤には様々な種類がありますがサンドブラストでは主にアルミナやガラスビーズという研磨剤が使用されています。使用目的にあわせて研磨剤の大きさや種類を選びます。

ブラスト加工を行うさいはキャビネットという飛散防止用の箱のなかで作業を行うことをおすすめします。キャビネットがない場合研磨剤が飛散するので屋外でしたほうがいいです。

直圧式機械装置

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB-WEIMALL-%E7%9B%B4%E5%9C%A7%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88-5%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%83%B3/dp/B00BERIP3W/ref=sr_1_2_sspa?ie=UTF8&qid=1534713590&sr=8-2-spons&keywords=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88&psc=1

直圧式の機械装置では、研磨剤をコンプレッサーで圧縮された空気と一緒に噴出してブラスト加工をする仕組みになっています。直圧式では一度吹き付けた研磨剤はそのまま飛散するためタンク内の研磨剤が空になると補充をしなければなりません。容量が大きいほど長時間の作業ができます。

吸い上げ式機械装置

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88%E5%B2%A9%E7%94%B0%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB-CHB-600-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC-%E5%BE%AA%E7%92%B0%E5%BC%8F/dp/B0076D07E8/ref=sr_1_7?ie=UTF8&qid=1534713590&sr=8-7&keywords=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88

研磨剤を吸い上げ空気と一緒に噴出させる仕組みで、エアーコンプレッサから出る空気が発生させる負圧によってタンク内に落ちた研磨剤を吸い上げて使用しています。研磨剤は装置内で循環しているので吸い上げ式は長時間の作業ができます。

自然落下式機械装置

出典: https://www.amazon.co.jp/ASTRO-PRODUCTS-04-08187-%E8%90%BD%E4%B8%8B%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AC%E3%83%B3/dp/B01MEENROO/ref=sr_1_1?s=diy&ie=UTF8&qid=1532817389&sr=1-1&keywords=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E8%90%BD%E4%B8%8B%E5%BC%8F

ガンの上にタンクがついており、研磨剤がタンクから自然に落下してきたものをエアで噴出させる仕組み。タンクの容量が少ないため長時間の使用には向きませんが他の仕組みより安価にはじめることができます。

機械装置や研磨剤の選び方

サンドブラストのガンの選び方

出典: https://www.amazon.co.jp/zmart-%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%B3-%E3%82%B5%E3%83%93%E8%90%BD%E3%81%A8%E3%81%97-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B078JHQZWN/ref=sr_1_1_sspa?s=diy&ie=UTF8&qid=1533156853&sr=1-1-spons&keywords=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%80%E3%82%AC%E3%83%B3&psc=1

それぞれの仕組みにあったガンを選びます。ガンの性能と価格にはあまり差はありません。ノズルは研磨剤を吹き出すためにすり減ってしますのでノズルが別売りで購入でき、交換部品のあるものがいいです。

ノズルが大きいほど一度に広くブラスト加工ができるのですが、家庭でも使えるコンプレッサーの場合6ミリくらいまでが限界です。それ以上の大きさを使用すると出力が足りずうまくブラスト加工することができなくなります。

サンドブラストのコンプレッサーの選び方

出典: https://www.amazon.co.jp/KENOH-KSL-4130-%E9%9D%99%E9%9F%B3-%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B5-30L/dp/B00EIQN91O/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1533156779&sr=8-3&keywords=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B5%E3%80%80%E9%9D%99%E9%9F%B3

家庭用電源で使用できる0.5kw~0.75kw程度のもので、なるべく静穏性が高くて容量が大きなものがおすすめです。容量が大きなもののほうが長時間作業ができ小さいものではあまり長時間作業できません。また静穏性が高いものでなければ騒音問題になってしまうかもしれないので注意してください。

サンドブラストの研磨剤の種類と選び方

アルミナ

出典: https://www.amazon.co.jp/0103-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89-%EF%BC%83100-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2/dp/B00A46GME8/ref=sr_1_1?s=diy&ie=UTF8&qid=1533156940&sr=1-1&keywords=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8A

値段が安く耐久性もあってサンドブラストでよく使用されています。大きさは#120がよく使用されます。さび落としや塗料剥離、ガラスなどによく使われています。

ガラスビーズ

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%83%84-%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%BA-60-4Kg/dp/B004J28WX2/ref=sr_1_9?s=diy&ie=UTF8&qid=1533156978&sr=1-9&keywords=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%80%80%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%BA

アルミホイールの白さび落としやアルミナで研磨したものの表面を仕上げるのに使用されています。

ガーネット

出典: https://www.amazon.co.jp/0106-%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89-%EF%BC%8336-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2/dp/B00A2INWF0/ref=sr_1_1?s=diy&ie=UTF8&qid=1533157035&sr=1-1&keywords=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%80%80%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

価格が非常に安いです。ですが耐久性がなく吸い上げ式などの使用には向かず使い切りの研磨剤です。

サンドブラストを体験してみよう

サンドブラストを自宅でしたい方はコンプレッサー、タンク、エアガン、キャビネットの一式と研磨剤。そしてブラスト加工をする機械装置の設置場所を用意してください。比較的安価なものを選んでも5万円くらいかかります。

サンドブラスト工房の体験教室に参加してみる場合、費用は1500~3000円と設置場所や費用をあまりかけずに体験することができます。サンドブラストを実際にするときの手順やコツを簡単にご説明したいと思います。

また自宅でもやってみたいけど設置場所や費用が・・・という方向けに自宅でも手軽にできるガラスコップをサンドブラスト風にDIYする方法をいくつかご紹介したいと思います。

ガラスコップにオリジナルのイラストをつけるやり方①

デザインの作成

デザインの選定

まずはじめにガラスコップに刻みたいイラストを決めます。体験教室の場合、イラストが何種類か用意されていてそこからいくつか選んだり、自分でオリジナルのイラストを描いてみたり名前や文字を書いたりします。やり方はパソコンで印刷したり、直接マスキング用紙や紙にかいたりして準備します。

デザイン作成のコツ

ブラスト加工では研磨剤を吹き付けた場所が白くすりガラスようになりますので、それをイメージしてデザインを作成すると比較的綺麗に仕上げられるでしょう。また文字やイラストなど線は太目で描くことを意識するとマスキングするときにしやすいです。


ガラスコップにオリジナルのイラストをつけるやり方②

マスキングの作成

作成したデザインをマスキングする

出来上がったイラストをマスキングシートへ印刷します。パソコンで作成した場合はマスキングシートにレーザープリンタなどを使い印刷します。紙などへ書いた場合カーボンシートで書き写したり一度パソコンへ取り込んでから印刷したりします。

マスキングシートができあがったらそれをガラスのコップへ貼り付けます。できあがったマスキングシート以外の部分でブラスト加工をほどこしたくないところにはマスキングシールなどを貼ります。

マスキングをするコツ

マスキングをしている部分が透明に残るのでブラスト加工をしたくない部分にマスキングの貼り忘れがないよう気を付けてください。デザインを作成するときに細い線にしてしまうと貼るときに少し貼りにくくよれたり切れてしまったりしないよう丁寧に貼ってください。

ガラスコップにオリジナルのイラストをつけるやり方③

ブラスト加工

ブラスト加工のやり方

デザインの作成とマスキングが終わったら準備完了。いよいよブラスト加工の作業になります。サンドブラスターのキャビネット内にマスキングの終わったガラスのコップをセットし機械の中へ下の二つの穴から手を入れて、ガラス面から覗きこんで研磨剤をガンで吹き付けます。

吹き付けたところが研磨されすりガラス状になる仕組みです。ムラになったり、細かい部分が欠けたりしないよう丁寧に作業を進めます。作業が終わったガラスコップは、マスキングをはがして水で綺麗に洗い流します。これでオリジナルイラストがついたコップの完成です。家族などでお揃いのコップを作ってみるのもいいかもしれませんね。

ブラスト加工のコツ

研磨剤を吹き付けるときはコップから少しガンをはなして均等に吹き付けることを意識して行うと綺麗に仕上がります。また近くから吹き付けてしまうとせっかく丁寧にマスキングしたところがはがれてしまったり切れてしまったりすることがあるので注意してください。

サンドブラスト風にお手軽DIY:その1

くもりガラス仕上げスプレー

出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%89%B9%E6%AE%8A%E5%A1%97%E6%96%99-%E3%81%8F%E3%82%82%E3%82%8A%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E4%BB%95%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC-%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E4%B8%80%E7%95%AA-300%EF%BD%8D%EF%BD%8C-%E3%81%8F%E3%82%82%E3%82%8A%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E4%BB%95%E4%B8%8A%E3%81%92/dp/B0091FN0G6/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1534713775&sr=8-2&keywords=%E3%81%8F%E3%82%82%E3%82%8A%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E4%BB%95%E4%B8%8A%E3%81%92

くもりガラススプレーはスプレーした部分がすりガラス状に見える塗装がほどこされます。やり方はまずコップに塗料がつきやすくなるよう綺麗に洗剤で洗い乾燥させておきます。そうすることでコップの油分がとれ塗料が付きやすくなります。

次にデザインの作成をしてそれをマスキングします。マスキングが終わったらスプレーを30cmくらいはなしたところから均等にうすく吹き付けます。2,3分待った後にまたスプレーをします。この作業を繰り返すほどより研磨をしたように塗料が濃くなっていきます。

失敗してしまったときはシンナーやアセトンなどで落とすことができるのでアセトン入りの除光液などでおとすことができます。ただしブラスト加工とちがい研磨しているのではなく塗料をふきつけているので爪などで強くこすると塗料がおちてしまったりします。

サンドブラスト風にお手軽DIY:その2

100均ネイルマットトップコート


価格も安く、くもりガラス風に塗るだけですることができます。デザインの作成とマスキングをします。マスキングが終わったらネイルマットトップコートを塗るだけです。

はけで塗るため均等に塗ることがむずかしく価格は安いのですがスプレーに比べると綺麗に仕上げるのは難しいとおもいます。失敗した場合やデザインを変えたいときなどは除光液で簡単に落とすことができます。綺麗に仕上げるのは難しいかもしれませんが手軽に安くDIYをするのには向いています。

サンドブラスト風にお手軽DIY:その3

ダイソーミニルーター

ダイソーのミニルーターでコップを削ります。先端の削る部分は砥石でできたものかダイヤモンドが埋め込まれているものを購入し使用してください。イラストを作成しコップの内側に貼り付けます。貼り付けたイラストをなぞるようミニルーターを使用して削っていきます。

一度に深く削ろうとせず均等に少しづつ削っていくほうが綺麗に仕上げやすいです。綺麗に仕上げるのは難しいですが、コップを研磨し削っているため表面を爪でこすっても取れることはありませんが失敗した場合はやりなおしができません。

サンドブラストまとめ

ブラスト加工を始めてする方の場合

はじめてブラスト加工でオリジナルグラスを作りたいという方は、体験教室に行ってみることをおすすめします。体験教室に行ってみるとやり方を丁寧に教えていただけるのでぜひ一度参加してみてください。

持ち物や服装はエプロンやタオル・動きやすい服装で行くのがいいと思います。それぞれのサンドブラスト工房の教室で持ち物などもかかれていますので参考にしてください。教室の体験時間は1.5時間から3時間くらいかかります。価格は1500円~3000円くらいです。

ブラスト加工でDIYを自宅でする場合

サンドブラスト加工を自宅で行いたい場合は、静穏性に優れたコンプレッサーを使用し初期費用はかかりますが、長時間作業ができ研磨剤を繰り返し使用することができる吸い上げ式機械装置をおすすめします。キャビネット内と装置内を研磨剤が循環しているため飛散防止にもなります。

メディアはたくさんの種類がありますがアルミナやガラスビーズを使用するのがいいです。ガラスのコップいがいにも装置があれば様々なそざいにブラスト加工でDIYをすることができるようになります。装置一式を購入すると高額になるためなかには装置自体をDIYして作る方もいます。

自宅でブラスト加工風のコップを作ってみたい方の場合

近くに工房がなかったり、加工装置を買うのは高額になってしまい設置場所も必要になるため難しいという方や気軽に安く自宅でブラスト加工風のコップを作ってみたいという方にはくもりガラス仕上げスプレーをおすすめします。価格は1300円くらいになります。

大きな装置も必要なく手軽にすりガラス風に加工することができ騒音の心配もありません。ただし研磨しているのではないため加工したデザインが落ちてしまったりすることもあります。

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