洗車機とは
洗車の手間を大きく省く洗車機
洗車機はもともとガソリンスタンドが店員の洗車の時間を減らすために利用していた機械です。ですが法律が変わり給油がセルフでおこなえるようになるとガソリンスタンド側の従業員が削減されました。そのため洗車機自体もセルフでおこなえるように新規で開発されました。
意外と簡単な洗車機の使い方
洗車機の使い方は非常に簡単です。内容はお金を入れて洗車機に洗ってもらうだけです。ですが最近はコースやオプションメニューなど複雑になってきました。洗車機自体の使い方は日本全国だいたい一緒ですが、最初は悩む点も多いです。
今回はそんな初めてセルフ洗車機を利用する人に向けて簡単な使い方と注意点や分かりづらい点をまとめてみました。最近ではドライブスルー洗車場というのも出てきていますが、洗車機自体の使い方は変わりません。
洗車機のある場所
ガソリンスタンドにある洗車機
運転する人は誰もが見たことがあるガソリンスタンドにある洗車機。ですが洗車機が置いてあるからといって全てがセルフ洗車機ということはありません。実はガソリンスタンドの洗車機は2種類あります。
ガソリンスタンドの店員が洗車をおこなう際に使うガソリンスタンド専用の洗車機と、お客様が使用するセルフ洗車機です。今まで行ったことがことがない場所のガソリンスタンドでセルフ洗車機を使おうと思っても、実は違うという事もあるので注意が必要です。
コイン洗車場の洗車機
ガソリンスタンドの洗車機と違い、コイン洗車場の洗車機はすべてセルフ洗車機です。使い方はガソリンスタンドのものとほとんど同じですが、コイン洗車場特有のコースやオプションメニューなどもありますので注意が必要です。
コイン洗車場はセルフ洗車機のほかにも、水圧で汚れを落とす水圧洗車機などもあります。
ドライブスルー洗車場
広い敷地が必要なドライブスルー洗車場
広めのセルフガソリンスタンドでよく見られるドライブスルー洗車場。実際の使い方は他のセルフ洗車機となにも変わりません。ドライブスルー洗車場の違う点は洗車機自体が覆われているということです。ドライブスルー洗車場を使うメリットは広い場所であること。
ドライブスルー洗車場は洗車後に仕上げをおこなえる場所を広く取っており、仕上げ待ちの車が詰まって焦る心配がありません。ですがドライブスルー洗車場は広い敷地が必要なため、地方では増えてきていますが都市部ではあまり見られません。
ガソリンスタンドに併設されている場合が多い
上でも書きましたが、ドライブスルー洗車場は広い敷地を確保できる地方のガソリンスタンドで作られています。コイン洗車場にも作られる場合もありますが、ドライブスルー洗車場として作られたコイン洗車場は少なめです。
ガソリンスタンドの洗車機
ガソリンスタンドの洗車機はセルフとガソリンスタンド側が使う専用洗車機があります。主にセルフガソリンスタンドの場合はセルフ洗車機がありますが、地方などの個人経営のガソリンスタンドの洗車機はだいたいガソリンスタンド専用機です。
洗車機の使い方の注意点
必ず最初に説明を読む
ガソリンスタンドの洗車場だけでなく、ドライブスルー洗車場やコイン洗車場でもセルフ洗車機の前に説明書きの看板が必ず立っています。この注意書きを読まないで洗車機を利用し、悲惨な目にあうことも。
たとえば、固定式ミラーの車では使用禁止の注意書きが貼ってある洗車場で固定式ミラーの車を洗車してしまうと、ミラーが曲がってしまう事故に繋がってしまうかもしれません。この場合、注意書きが書いてあるので自己責任になります。
注意書きを読まないと予想だにしない事態が起きる可能性もあるので忘れずに読んでください。
洗車機はまず最初にお金を入れる
ガソリンスタンドに洗車をお願いするときは給油した金額と合算して後払いが一般的ですが、セルフ洗車機の場合は先払いです。
最近は1万円札や5千円札も使える洗車機があるようですが、千円札までしか受け入れないところがほとんどですので、細かいお金を事前に準備しておいてください。二千円札は使えません。
サイドミラーを折り畳む
洗車機前の注意書きにも書いてありますが、サイドミラーは折りたたんでおきましょう。上でも説明しましたが、万が一サイドミラーが洗車機のせいで逆向きに折り曲がったとしてもガソリンスタンド側に責任は問えません。すべて自己責任です。
最近の洗車機は折り畳んでなくとも高精度のセンサーのおかげでサイドミラーなどを破壊したりはしませんが、どんなときでも万が一は起こり得ますので注意書き通りに行動しましょう。
洗車機前に用意されているブラシの使い方は?
洗車機前の注意書きのあたりに水の入ったバケツとブラシが用意されている場合があります。これは洗車機では洗えない場所、またはコースによって洗わない場所の汚れを落とすために用意されたものです。具体的に言いますと、タイヤフェンダー内は洗車機は洗えません。
泥汚れなどが溜まるタイヤフェンダー内はブラシをかけておきましょう。また、車体下もコースやオプションメニューで選ばない限り洗われないです。車体下もタイヤフェンダー同様泥汚れなどが固まっている場合がありますので洗車前に一度ブラシをかけたほうが良いです。
ブラッシングのやり方
上のブラシのやり方は、最初にバケツ内の水にブラシをつけて濡らしておきます。そうしないと乾いたブラシが車体を傷つける場合があるからです。また、落とした汚れを別の場所に付けないためにもこまめにバケツでブラシ自体も洗いましょう。
バケツの水はガソリンスタンド側が入れ替える場合が多いですが、水の交換もセルフの場合はあとの人のことを考え、必ず水を入れ替えておきましょう。
ガムテープの使い方は?
洗車機の注意書きの下にガムテープが用意されています。これはワイパーや車体に固定されたものなど洗車機のブラシなどで吹き飛ばされる可能性があるも部品を固定するために使用します。
具体的には主にリアワイパーと屋根についているルーフアンテナ、可動式のカーナビアンテナなどがそれに当たります。
洗車機の指定された停車位置を越えてはいけない理由
停止位置を越えると前方部分が洗車されない
洗車機で洗車する際、車の停車位置が指定されているのですが、この停車位置を越えると車体前方部分、ヘッドライトの位置当たりまで洗車されない場合があります。そうすると汚れが残ったままになるので、仕上げ場で自分の手で汚れを落とす羽目になります。
こうならないためにも洗車機に車を投入する際に聞こえるアナウンスの言うことを必ず守って停車位置に停めるようにしましょう。
洗車機の洗車コースとは
セルフ洗車機は洗車のコース設定が出来る
セルフ洗車機は洗車する箇所、やり方、洗車剤など細かい設定をすることが出来ます。コース設定は基本的に洗車のやり方と洗車剤を指定します。これは洗車機やガソリンスタンドによっても様々なのですが、主に水洗い洗車・ワックス洗車・ポリマーコーティング洗車の3種類です。
この他にも色々名前が付いています。具体例を挙げると光沢プリズムグラス洗車や超撥水洗車、泡ムース洗車など様々です。実際にすべての洗車コースを試したことは無いのでここが違うとはっきり言えませんが、確実に違うのは金額です。
長期間撥水効果が続くようなコースはやはり何割か高くなっています。
水洗い洗車
水洗い洗車は一番安いコースになっています。水洗いといってもカーシャンプーを利用した洗車コースです。金額にすると300円位からの洗車コースになっています。
撥水処理など特殊な処理は施さないので、ただ車の汚れを落としたい人はこの水洗いコースで十分でしょう。人によってはあえて水洗い洗車を選び、そのあと自分でボディに撥水処理を行う人もいます。
ワックス洗車
ワックス洗車は洗車剤の中にワックス効果の付いたものを含ませ洗車するコースです。初めて利用したときは光沢の付いたボディに少し驚きました。ワックス処理もされているので撥水効果も少しあり、梅雨時期などでははっきりと効果を確認することが出来ます。
こちらは水洗い洗車コースよりは少し金額が高くなりますが、そこまで金額に差があるわけではありません。
ポリマーコート洗車
ワックス洗車よりも金額が高くなっているポリマーコート洗車は、ワックス同様ボディ表面に皮膜処理を施します。ワックス洗車との違いはその皮膜の強固さです。具体的に言うとワックス洗車に比べ効果が長続きする処理です。
初めてこのポリマーコート洗車をおこなっても、ワックス洗車との違いはわからないでしょうが、効果の長さは実感できます。
洗車機のオプションメニュー
洗車機の洗いかたを細かく指示できる
洗車機にはオプションメニューが設定することが出来ます。通常の洗車のコースになにかを付け足すメニューです。内容は車体下部を洗車したり泡状の洗車剤を使用するなど痒いところに手が届くメニューが数種類あります。
普通の洗車コースで大体は事足りるのでそこまで利用している人はいません。
オプションメニューの使い方
オプションメニューは洗車コースを選択するときに同時にメニューも選択します。やり方は自分が洗車機にやってもらいたいメニューを選び、そのボタンを押すだけです。
初めて洗車機を利用する方は混乱する方もいるかもしれませんが、特にオプションメニューは選択しなくても洗車自体は問題ありません。
車体下部洗車指示メニュー
車体下部洗車指示メニューはその名の通り車体下部の汚れを落とすオプションメニューです。洗車機から伸びたアームが車体下部を洗い流します。このとき使用される洗車剤の種類はコースで選んだものに準じます。
土の上をよく走る車なんかは選んでおくときれいにしてくれます。
○回往復指示メニュー
洗車自体の回数を選択するメニューです。基本的に洗車機は洗車したあと残った水分を風圧で吹き飛ばすことで終わるので2~3往復ですが、このメニューを選べば洗車を指示回数増やすことができます。
何往復するかは洗車機の種類や年代で変わりますが頑固な汚れが付いた車体にはこのメニューが一番効果的でしょう。
泡洗車メニュー
泡洗車メニューはその名の通り洗車剤を泡状にして車体に噴きつけ、その泡を利用して車体全体に洗車剤をまんべんなく行き渡らせることが出来ます。この泡洗車メニューのやり方も洗車機の種類や年代によって変わります。
洗車機の種類
洗車機にも色々種類がある
洗車機にも場所や年代、地域によって様々な種類があります。初めて洗車機を使用する場所と違う場所ではやり方が変わってくるので混乱するかもしれませんが、基本的なことはかわりませんので焦る必要はありません。
ここでは主に場所によって変わる洗車機の種類を挙げてみました。
ガソリンスタンド側で使う洗車機
ガソリンスタンド側で使う洗車機は私達がが手を触れることは出来ません。ガソリンスタンドの店員さんにお願いして洗車をしてもらうときに使用されます。場所によっては手洗い洗車などで利用するところもあります。
セルフ洗車機
上で説明してきた私たちが自分の手で洗車コースを選択して使う洗車機です。洗車機自体の種類によってはブラシの素材が違うことや洗車のコースの違い、ミラーの折り畳み等の注意事項が若干違う場合もあります。
ブラシの素材は車体にキズが付きづらいゴムやスポンジなどの素材が主流です。他にもブラシを使わないノンブラシ洗車機というのもあります。
ノンブラシ洗車機
上でも記載しましたが、洗車機はゴムやスポンジなど車体に傷が付きにくい素材を利用したブラシで磨き上げますが、ノンブラシ洗車機は水圧だけで車体の汚れを落としていきます。
ノンブラシ洗車機とは
水圧による洗車
ノンブラシ洗車機とは水圧と洗車剤だけで車体の汚れを落とす最近見るようになった新型の洗車機です。ノンブラシ洗車機は車体の上面と左右の高圧洗浄機を前後左右に動かしながら車体の汚れをゆっくり落としていきます。
通常のブラシつきの洗車機と違い、この種類の洗車機はまだ数が出回っていないためあまり見ることはないです。
サイドミラーに関してもブラシを使わないから折り畳まなくていいと思うかもしれませんが、ちゃんと折り畳みの指示は書いてありますので必ずサイドミラーを折り畳みましょう。
ノンブラシ洗車機のメリット
ノンブラシ洗車機のメリットはなんといってもキズが付かないということでしょう。ブラシ洗車機はどんなに柔らかい素材のものを使用しても、車体の汚れを直接ブラシが触って落としているのでどうしても傷が付く可能性がのこります。
車体にさわらないノンブラシ洗車機は傷が付く可能性がありませんので、小さな車体傷を気にするかたにはおすすめできます。
ノンブラシ洗車機のデメリット
ノンブラシ洗車機のデメリットは水圧だけではどうしても頑固な汚れが落ちないということです。エアロ付近のウィンドウやフェンダーまわりなどの汚れが強い場所は落としきれません。
洗車機の使い方
①洗車前停車位置で止まる
洗車コースやオプションメニューなどを選びます。初めてではどのコースがどのような効果があるかは分からないと思います、参考までに上で詳しく書き出してありますのでそちらを見てみてください。
②洗車コースを確認し指定された金額を投入する
洗車コース、オプションメニューを選択したら利用金額が決定します。指定された場所に利用金額を投入してください。
③注意書きの指示のとおり必要事項をおこなう
サイドミラーを折り畳むことや可動式カーナビアンテナや固定式ルーフアンテナなどをガムテープ止めなどの指示は従いましょう。初めての方や車に詳しくない人はガムテープの使い方、やり方やどこのことを言っているのかわからない場合もあります。
その場合は少し手間でも店員さんを呼んで教えてもらいましょう。
④洗車中の車が動くまで待機する
洗車前にする事が終わったら洗車機の方へ車に乗ったまま移動します。ですが自分の前の車が終わっていない場合は、その車が終わるまでその場で待機しましょう。
⑤洗車場内の案内にしたがって停車位置まで移動する
洗車場内にはアナウンスが鳴っています。その指示に従い停車指示位置まで運転して移動します。初めての人はちょうど停車指示位置に停車するのが難しいと感じるかもしれませんが、アナウンスがちゃんと指示してくれますので安心してください。
うまく停車するやり方はアクセルは踏まないで進むことです。
⑥洗車終了のアナウンスがあったら洗車仕上げ場まで移動する
ガソリンスタンドやコイン洗車場は必ず洗車仕上げ場が場内に用意されています。洗車終了のアナウンスが聞こえたらそちらへ迅速に車を移動させましょう。
洗車機を使い終えたあとは?
ミラーを元に戻したり固定用のガムテープなどを剥がす
洗車仕上げ場に移動したら、サイドミラーを元に戻しアンテナ部分に使用したガムテープを剥がしましょう。初めての方はガムテープを剥がし忘れたりしますので注意してください。
洗車仕上げ場の使い方
洗車仕上げ場の用意されている道具を利用して車をきれいにする
洗車仕上げ場には車体拭きあげようのタオルとタイヤ用のワックスなどが用意されています。また、有料で車内用の掃除機も使用できます。それらを利用して洗車の仕上げをおこないます。
洗車仕上げ場の用意されている道具
洗車場によってルールは変わりますが、車体拭きあげ用のタオルは使用枚数が指定されています。店員さんや後の人のことを考え、必ず指定された枚数以上使用しないようにしてください。他にもタイヤ用のワックスなどは数が限られています。
使い終わったら手元に置いておかずにすぐ指定の位置に戻すようにしてください。車内用の掃除機も同様で数に限りがありますので使用後はすぐ元に戻しましょう。
必ず残った水分を拭きあげる
仕上げ場や自前で用意したタオルで車体に残った水分を出来る限り拭きあげましょう。水分が残っていると頑固な水垢の原因になり、次回以降の洗車で落とすのに苦労します。
タイヤワックスの使い方
タイヤワックスはタイヤの側面に利用します。やり方はタイヤワックス塗りこみようにスポンジなどが用意されていますので、そのスポンジにワックスを直接噴きつけ、スポンジをタイヤ側面に塗りこんでいきます。
タイヤワックスを使用することによってさらに車体がきれいに見えるだけではなく、タイヤのひび割れなどを起こしづらくする効果もありますので時間があるときは是非使ってください。
コイン掃除機の使い方
車内用掃除機はお金を投入することで使用できます。掃除機の種類によってはずっと吸い続ける掃除機や一時停止できる掃除機など色々あります。共通している点は制限時間が設定していることです。
出来ればコイン一枚分の時間以内に掃除を終わらせ、次の人に掃除機を渡せるようにしたほうがいいです。
タイヤ空気入れの使い方
ガソリンスタンドのセルフ洗車機のそばにはタイヤの空気入れが置いてある場所もあります。使い方はタイヤの側面についている注入口のゴムを取り、そこに空気入れを差し込むだけですが初めての人はやり方がわからないでしょう。
不安な場合は素直に店員さんに教えてもらいましょう
初めての洗車機使い方ガイドまとめ
セルフ洗車機の使い方は非常に簡単
以上がセルフ洗車機を利用したときの大まかな流れになります。文面にすると難しく感じるかもしれませんが、実際一度使ってみると「こんなに簡単なのか」と感じるでしょう。
セルフ洗車機のやり方は地域や洗車機の種類、洗車コースやその場所のルールなどだけではなく、ドライブスルー洗車機やノンブラシ洗車機などでも色々変わってくると思います。
ガソリンスタンドでセルフ洗車機を使用する際に不安な場合は必ず一度店員さんに聞くことをおすすめします。コイン洗車場では従業員さんは居ないので注意書きをしっかり読み、ゆっくり洗車をおこないましょう。
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