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エンジン式草刈り機の構造
お手元に用意されたエンジン式の草刈り機が、どういった構造や原理によってブイブイと働いてくれるのか、その仕組みを簡単で構わないので把握してみましょう。
全長と重量
エンジン式草刈り機の全長は、人の背丈を超えて190cmに達する大型から、160cm以下で小回りが利くモデルまであります。重量を見れば大型はずっしり感のある9キロ超、小型は持ち運びラクな4キロ台とあり、体力面で気になる人にとっては、重量からの選び方も必要です。
草刈り機の構造
メインパイプを軸として、最前部にギュンギュン回転して草を刈り取る刈刃が付けられます。中央やや後ろよりに、操作するためのU字型ハンドルが接続し、体に固定する肩掛けバンド(ベルト)が付いています。草刈り機最後部にあるのが、エンジンと燃料タンクです。
ハンドル部の構造
ハンドルには右手側に全ての操作構造が集中しているのが通常です。エンジンの回転数を調節するスロットルレバー、停止させるためのセーフティレバー(ブレーキ)は、作業中にもいじるところ。それにエンジンを始動させるスイッチも付属しますが、これはエンジンのロックの役割があります。
草刈り機のエンジン
草刈り機用に装着されたエンジンは、空気冷却の小型で高性能なエンジンです。メーカーや商品により2サイクル、4サイクルと種類が異なります。排気量は20cc~60ccまで幅広く、排気量が大きいほど草刈りの威力が違います。
エンジン式草刈り機の点検と準備
決して怪我することなくエンジン式の草刈り機をお手軽に使いこなすなら、作業前に各点検をサボらぬこと、そして正確な準備をおこなうことも大切です。
草刈り機の衣服と防具
切れ味するどい草刈り機の作業は、間違いなく人体に危険を伴います。だから作業服にヘルメットと軍手を装備するだけでは、防御状態が不完全です。目を保護するゴーグル、手を念入りに保護する防振手袋や腕カバー、滑り止め+先芯入り作業靴、すね当てなどがあると準備は完璧です。
刈刃の点検を行う
刈刃を見た時、ひび割れや欠けがあると、作業中に体に飛んで大怪我をする危険性が高くなります。刈刃は正常か、緩みなく取り付けられているか、まずはここをチェックします。刈刃の後方には飛散防止カバーを装着することで、怪我を限りなくゼロにする作業が実現します。
肩掛けバンドの調整
如何なる草刈りタイムでも、草刈り機を稼働させる場合は、肩掛けバンドにより機体と体を固定するのが基本です。云わばこれはシートベルトと同じです。体にフィットさせた時、刈刃が地面の草刈りをしやすい、数センチの高さになるように微調整をしてください。
給油の方法
燃料を付属タンクに給油する場合、エンジンは完全停止の状態で、しかもエンジンがじゅうぶん冷えている時を見計らって行います。エンジンが熱された活動時や停止直後の加熱時は、引火の危険を伴うからです。燃料がだらだらこぼれて機体に付着しても危険を伴うので、拭き取ることも怠れません。
作業現場のごみの除去
空き缶などの何らかの危険なゴミが散乱しているような作業現場は、草刈りの効率のみならず、安全性をも低下させかねません。高速回転する刈刃が空き缶に当たると、空き缶は高速で吹っ飛び誰かを怪我させてしまうかもしれないのです。作業前には、できるだけ目立つゴミ拾いをするのも必須な準備です。
草刈り機のエンジンのかけ方
かんたんに草刈り機のスターターを引いて始動すれば万事okじゃないかと思われそうですが、エンジンのかけ方では、その前に相応しい場所の確保、燃料の送り込みなども大切です。
エンジン始動前の準備
エンジンの始動をする場合、平らで地面の安定した場所に草刈機を置いた状態にし、刈刃は周囲にぶつからないように置きます。この時、周囲に人がいないことや、危険なゴミなどがないかなど、確認は念入りにしてこそ始動時の問題発生率を引き下げます。
プライマリーポンプで燃料を送る
燃料タンクの真横に付属している、プライマリーポンプと呼ばれるポンプを、何度も押しまくってください。これによりエンジンに燃料を送り込みます。この時チューブの気泡が見えなくなるまで送り続けるのがコツです。
エンジンのかけ方
エンジン後部には、チョークとスターターの紐(リコイル)が付属しています。正しいかけ方の実践では、草刈り機のハンドルのスイッチをONとし、左手で本体を押さえ込み、右手でスターター紐を一気に上に引っ張り上げます。かかったらエンジンが安定して作動中かをよく見てください。
草刈り機のエンジンかからない原因①
チョークを使っていない
長年愛用した草刈り機は、普通のエンジンのかけ方をしても、反応が鈍くてかからない状態に陥りがちです。エンジンが冷えている時に限りチョークを使用して、燃料と空気(混合気)の濃度を上げ、エンジンスタートが円滑となります。温まったらチョークをOFFに戻すことも忘れずに。
対処:チョークを使って勢いよく
かからないトラブルの第1は、スターター紐を引く前にチョークレバーを閉め、始動の補助をしてあげることです。勢いを付けて一気にスターター紐を引いてみれば、エンジンがうなりを上げる確率は高いです。チョークは使ったら元の位置に戻すことも忘れてはいけません。
草刈り機のエンジンかからない原因②
燃料かぶりを起こしている
草刈り機のチョークの役割について、詳しく分かっていないユーザーにありがちなのが、チョークを閉めたまま、何度リコイルを引いても引いても、エンジンがかからないトラブル。チョークの使用法が完全に間違っているため、燃料かぶりの状態になっているのは確実視されます。
燃料かぶりとは
チョークを閉じた状態にして、スターター引き上げを何度も繰り返すことで、スパークプラグが燃料で濡れる事態となり、これを名付けて燃料かぶりと言います。燃料かぶり状態では、スパークプラグから通常どおりの火花(スパーク)が出ず、したがって草刈り機の始動が不可能です。
燃料かぶりとは、 チョークを閉めた状態で、リコイルを引き続けるとスパークプラグが燃料で濡れて、 火花が飛ばなくなり、エンジンがかからなくなる
対処:スパークプラグの清掃をする
スパークプラグをエンジンから取り外し、電極が燃料で濡れているのを確認したら、100パーセント燃料かぶりです。付着した燃料や汚れをまんべんなく除去するなど、スパークプラグの念入りな清掃で改善することがあります。
草刈り機のエンジンかからない原因③
燃料切れ
これは至極単純な原因の1つで、うっかり八兵衛並みに草刈り機に燃料が入って居ない状態で、エンジンのスターター引きに取り組んでしまう人がいます。まずは燃料を注入しなきゃ、草刈りも始まりません。
対処:専用ガソリンを入れる
道路を駆け巡るバイクと同じく、草刈り機には2サイクル、4サイクルと2種のエンジン方式が存在します。前者は混合燃料タイプですが、これはガソリン1リットルの量に、2サイクルオイルを40ml加えたものです。混合作業なんか面倒だと投げたいなら、最初から混合ガソリンを選ぶのがおすすめです。
対処:専用オイルを入れる
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オイル残量がゼロ状態のまま、草刈り機のエンジンを作動させたら、オーバーヒートを起こして草刈り機がお陀仏な様子になりかねません。整備時にオイル切れが判明した時は、その機種にぴったりな専用オイルを選び注入してください。
草刈り機のエンジンかからない原因④
古いガソリンが入ってる
どんな種類の燃料も、長い年月放置をしておくと腐食がすすんで、酸化してどうしようもない状態に変化するのはご存知ですか。腐食ガソリンは草刈り機のエンジン内部に魔の手を伸ばして、エンジンを使い物にならない状態へと引き上げます。腐った燃料を使っては、エンジンがかからないのは当然です。
対処:古いガソリンを交換
草刈り機を僅かな期間放置した程度なら、タンクの古いガソリンを放出、新品ガソリンを注入するだけです。普通のかけ方やチョーク使用のかけ方をしてみれば、瞬時にトラブル解決する可能性があります。この時ガソリンの種類を間違わぬよう確認をしてください。
対処:交換しても無理なら清掃や修理
瞬時にガソリン交換を実行しても、草刈り機がうんともすんとも作動しないことがあります。これは腐食が進行し、草刈り機内部に燃料が固着して取れないことが考えられます。エンジンの分解と清掃が求められますが、無理なら修理の依頼を行うことです。
草刈り機のエンジンかからない原因⑤
エンジンオイルの劣化
草刈り機はその辺を走っている車同様、エンジンオイルを使用しています。オイルは古くなれば劣化し水分が蒸発、まるで水あめのように粘性を高めてねっとり状態です。こうなったオイルはキャブレターを詰まらせ、何をどうしてもエンジンが動かなくなるのも必然です。
対処:オイル交換してみる
ひとまずは草刈り機に害悪でしかない古い劣化オイルを抜き取って、真新しいさらさらオイルに交換することが先決です。草刈り機の放置時間が短いほどに、、この作業だけで草刈り機を再始動できる可能性が高まるでしょう。
対処:洗浄オイルを使ってみる
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廃棄する内部の古オイルの粘性が高くしつこい様子なら、車用のエンジン内部洗浄オイル、あるいは洗浄剤を使います。古いオイルを完全に分解してくれるので、草刈り機のエンジンの動きは正常化に近づきます。あるいはタンクの状態が酷い場合は、タンクの完全洗浄を検討する必要も出てきます。
草刈り機のエンジンかからない原因⑥
燃料の間違いによる焼き付き
草刈り機の種類をチラリと確認しつつ、給油するガソリンは誤りなく適切なタイプを選出してください。もし2サイクルなのに4サイクル燃料を注入したら、潤滑力不足でエンジンに焼き付きを起こし、最早取り返しがつかないダメージの原因になります。
焼き付きとは
焼き付きの現象は、自動車やバイク同様、草刈り機でも時々起こしてしまう人がいます。焼き付きはエンジン内のピストンやシリンダーを潤す油膜が、瞬間的にでも失せることで発生しています。モーレツな摩擦熱によって癒着を起こし破損、又はエンジンストールを起こしてしまうでしょう。
対処:焼き付いたエンジン部品の交換
エンジンの焼き付き状態では、普段のような普通の整備や清掃では完全なる解消ができません。焼き付きが酷いピストンなどは、交換の対処も必至です。整備は自力じゃ不能で、専門の業者に依頼することにもなります。
エンジンがすぐ止まる原因①
キャブレターの詰まり
人間は鼻詰まりで身体能力レベルが低下すると言いますが、草刈り機の場合はエンジンのキャブレターという部位が詰まると、エンジンがすぐ止まる現象に陥りがちです。古い燃料をタンクに入れ長期放置していたなら、こんな不都合な状態に陥っている可能性があります。
対処:分解して清掃と整備する
草刈り機のエンジンはできたら分解し、キャブレターの隅から隅まで見落としなく、掃除してしまうのがベストです。しかし難易度が高い分解作業なので、自信がないなら整備会社にお願いするのがよいです。
エンジンがすぐ止まる原因②
給油キャップに問題が?
この草刈り機の給油キャップ、完全密閉仕様かと思いきや、見えないほど小粒な穴空きなのです。この穴はエンジンにガソリンを送り込む圧力を調整する役割をしています。穴が詰まることで、エンジンの回転数を上げたらすぐ止まる、不快現象が起きている可能性があります。
対処:給油キャップを緩めて圧力を下げる
エンジンが弱々しくすぐ止まる状態ならば、手始めにはキャップ清掃からです。詰まりと汚れがあるなら、すみやかに除去です。そしてエンジン稼働中にキャップを緩めることで、すぐ止まる現象が治ってしまう可能性があります。
使わないときの整備が大切
草刈り機を1度使ったら放置しないで
草刈り機のかけ方、焼き付きなどのトラブル対処法が、ざっくり頭に入りましたか?使った後に整備をおこたり放置すると、エンジンがかからない、すぐ止まるなど最悪なトラブルを誘発します。使用後の燃料抜き、オイル交換、清掃など整備に気を使いたい機械なのです。
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