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ピラカンサ(ピラカンサス)の育て方とは?剪定や手入れのコツを解説!

ピラカンサス(ピラカンサ)は白くて可憐な花・赤い可愛らしい実・ツヤツヤとした葉を楽しめる常緑低木。鉢植え・地植えどちらでも栽培可能です。お手入れが簡単で古くより生垣として重宝されてきました。ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方やお手入れのコツをご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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ピラカンサス(ピラカンサ)ってどんな植物?

ピラカンサス(ピラカンサ)は、中国やヨーロッパを原産とする常緑低木です。ピラカンサス(ピラカンサ)の樹高は、3~4メートルくらいです。春に咲く花、秋に実る実が美しく、またそれ以外の時期もツヤのある葉っぱがきれいなので、日本では地植えにして生垣にする、盆栽などの鉢植えにする、など古くより親しまれてきました。ピラカンサス(ピラカンサ)は、強い植物で土壌や環境をあまり選ばず、すくすく育ちます。

ピラカンサス(ピラカンサ)の枝にはトゲがある

放任しておくといくらでも枝を伸ばすので、定期的な剪定が必要です。ただしピラカンサス(ピラカンサ)の剪定はそれほど難しいものではありません。なお、ピラカンサス(ピラカンサ)の枝にはトゲがありますので、剪定などのお手入れの際にはトゲで手を傷つけないように気を付けましょう。薔薇などトゲがある植物のお手入れに特化した頑丈な手袋が市販されていますので、利用するとよいでしょう。

ピラカンサス(ピラカンサ)の花の特徴

ピラカンサス(ピラカンサ)の花の咲く時期は、5~6月ごろです。ピラカンサス(ピラカンサ)は白くて可愛らしい花を咲かせます。ピラカンサス(ピラカンサ)の花はいくつもが集まるようにして咲くので、上品ながら見ごたえがあります。

ピラカンサス(ピラカンサ)の葉の特徴

ピラカンサス(ピラカンサ)の葉っぱの色は、濃いグリーン色です。ピラカンサス(ピラカンサ)の葉っぱはとてもツヤツヤとしていて美しいもの。また常緑性なので春夏秋冬楽しめます。ピラカンサスの葉っぱは小さめで、やや長細い楕円形をしています。

ピラカンサス(ピラカンサ)の実の特徴

ピラカンサス(ピラカンサ)は、秋になると美しい実をたくさんつけます。ピラカンサス(ピラカンサ)の実の色は鮮やかな赤色です。秋に実った実はそのまま冬までついていますので、クリスマスの飾りなどに用いても美しいです。

ピラカンサス(ピラカンサ)の基本データ

科名属名

バラ科トキワサンザシ属

学名

Pyracantha 

和名

ピラカンサス(ピラカンサ)

別名

橘擬(たちばなもどき)、常磐山査子(ときわさんざし)

英名

Firethorn

原産国


ヨーロッパ、中国

ピラカンサス(ピラカンサ)の名前の由来

ピラカンサス(ピラカンサ)という和名は、学名「Pyracantha」に由来します。学名「Pyracantha」は、ギリシャ語の「pyr」と「akantha」が合わさったものです。「pyr」は「炎」を意味し、「akantha」は「トゲ」を意味します。ピラカンサス(ピラカンサ)の枝にトゲがあること、ピラカンサスの実は鮮やかな赤色で炎を連想することから名付けられました。

ピラカンサス(ピラカンサ)の花言葉

ピラカンサス(ピラカンサ)の花言葉は、全部で5つ。どの花言葉もピラカンサス(ピラカンサ)の花や枝の特徴からイメージされたものです。

花言葉1・美しさはあなたの魅力

ピラカンサス(ピラカンサ)は、春には花を秋には実をつけ見るものを楽しませてくれます。花も実もとても美しいことから、「美しさはあなたの魅力」というなんとも素敵な花言葉がつけられました。

花言葉2・愛嬌

ピラカンサス(ピラカンサ)の花と実は、どちらも小さなものがいくつもが集まるようにつきます。可愛らしい花や実が集まった様子はとても可愛らしく、そんなピラカンサス(ピラカンサ)の姿から、「愛嬌」という花言葉が生まれました。

花言葉3・防衛

花や実がとても可愛らしいピラカンサス(ピラカンサ)ですが、枝にはたくさんのトゲが生えています。トゲはまるで、花や実を外部から守るようでもあり、そんな特徴から「防衛」という花言葉がつけられました。

花言葉4・快活

ピラカンサス(ピラカンサ)の赤い実は、真ん丸でとても明るい印象です。鑑賞するひとは見ているだけで元気をもらえそう。そんなピラカンサス(ピラカンサ)の姿から、「快活」という花言葉がイメージされたようです。

花言葉5・慈悲

ピラカンサス(ピラカンサ)は、春に真っ白な花を咲かせます。純白とも言える上品な花色からイメージされ、「慈悲」という花言葉がつけられました。

ピラカンサス(ピラカンサ)の種類

ピラカンサス・赤実

オーソドックスな赤い実のピラカンサス(ピラカンサ)です。剪定などのお手入れをこまめにして写真のように小さく仕立てても素敵です。鉢植えの場合には定期的な植え替えをしてあげましょう。もちろん地植えにすればどんどん成長して大きくなります。

ピラカンサス・黄実

赤い実をつけるのが一般的なピラカンサス(ピラカンサ)ですが、黄色い実をつける品種もあります。真ん丸の黄色い実がたわわに実るのがとても可愛らしいです。ピラカンサスはお手入れ次第で、大きくも小さくも育てられますので、地植えにするお庭がない方も楽しむことができます。赤と黄色のピラカンサスの鉢を並べて飾っても素敵です。

ハーレクイーン


ハーレクイーンは、葉っぱに白い斑のはいったピラカンサス(ピラカンサ)です。珍しい品種をお探しの方にもぴったり。ほかの植物の育ちにくい日陰に地植えして葉っぱの美しさを楽しむのもよいでしょう。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方1・土づくり

ピラカンサス(ピラカンサ)は、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土を少し混ぜたものを準備するとよいでしょう。市販の草花用培養土や山野草培養土を利用しても便利です。水はけがよければ、それほど土質は選びませんので、あまり神経質になる必要はありません。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方2・肥料

ピラカンサス(ピラカンサ)は、それほど肥料をほどこす必要のない植物です。とくに地植えの場合は肥料を与えなくとも大丈夫です。鉢植えの場合のみ少し肥料をほどこしましょう。鉢植えのピラカンサス(ピラカンサ)に肥料をほどこす時期は年に3回です。ピラカンサス(ピラカンサ)の花が咲く直前の3~4月ごろ、花が開花したあとの7月ごろ、実が色づく少し手前である8~9月ごろに、穏効性の固形肥料を根元に与えましょう。ただし、肥料を多く与えすぎると、枝ばかりが成長して花付きや実付きが悪くなりますので、注意しましょう。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方3・水やり

ピラカンサス(ピラカンサ)を地植えにしている場合は、ほとんど水やりの必要はありません。よっぽど乾燥が気になる場合のみ少し水やりする程度でよいでしょう。ピラカンサス(ピラカンサ)を鉢植えにしている場合には、ピラカンサス(ピラカンサ)を植えている土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。とくに花の咲いているときに乾燥させてしまうと、そのあとの実付きが悪くなってしまうことがあります。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方4・場所

ピラカンサス(ピラカンサ)は、日当たりのよい風通しのよい環境を好みます。ピラカンサスは強い植物で、日当たりがよくないからといって枯れてしまうことはありません。ただしあまり日が当たらないと、花付きや実付きが悪くなるでしょう。ピラカンサス(ピラカンサ)を生垣などに用いて花や実の鑑賞を目的としない場合は、ほかの植物が育ちにくい日陰にも植えられるので重宝します。

ピラカンサス(ピラカンサ)の耐寒性

ピラカンサス(ピラカンサ)は、比較的耐寒性のある植物です。ただし東北地方や北海道での地植えは冬越しが難しいようです。寒い地域でピラカンサス(ピラカンサ)を育てる場合は、地植えではなく鉢植えにして楽しむのがベストです。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方5・植え付け

ピラカンサス(ピラカンサ)は、鉢植え、地植えどちらでも楽しめます。ピラカンサス(ピラカンサ)の植え付けに適した時期は、3~4月もしくは9~11月ごろです。ピラカンサス(ピラカンサ)の苗木を、鉢や庭に植え付けます。ピラカンサス(ピラカンサ)の枝にはトゲがありますので、植え付ける際には枝を持たないようにしてトゲが手に刺さらないように気をつけましょう。植え付けたピラカンサス(ピラカンサ)の苗がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりやお手入れを続けましょう。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方6・植え替え

ピラカンサス(ピラカンサ)は、強健な植物でどんどん育ちます。ピラカンサス(ピラカンサ)を鉢植えにしている場合は、根詰まりを防ぐため定期的に植え替えをおこないましょう。だいたい1年に一度の割合で植え替えします。ピラカンサス(ピラカンサ)の植え替えに適した時期は、3~4月ごろです。これまでよりひとまわり大きな鉢を準備しましょう。植え替えたいピラカンサス(ピラカンサ)の鉢植えを鉢からすぽんと抜き取り、新しい鉢に植え替えます。植え替えたピラカンサス(ピラカンサ)がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方7・剪定

ピラカンサス(ピラカンサ)は、強健な植物で自然のままに放っておくと、四方八方に枝を伸ばし成長します。樹形を整えるために、剪定をしましょう。ピラカンサス(ピラカンサ)の剪定に適した時期は、6~9月ごろです。ただし、ピラカンサス(ピラカンサ)の実付きを気にする場合は、8月以降の剪定は避けましょう。ピラカンサス(ピラカンサ)の枝にはトゲがありますので、剪定の際はしっかりとした手袋を着用しましょう。ピラカンサス(ピラカンサ)を観察し、花芽がついていないよく伸びた枝を剪定します。先がトゲのようになっている短めの枝に花や実がつきますので、なるべく切ってしまわないようにしましょう。

コンパクトに仕立てるには冬にも剪定

ピラカンサス(ピラカンサ)を、コンパクトに仕立てたい場合は、冬にも剪定をおこないましょう。だいたい12~2月ごろに剪定します。ただし、冬に剪定すると春の花付きが悪くなることがあります。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方8・病気


ピラカンサス(ピラカンサ)は、それほど病気の心配はありません。

ピラカンサス(ピラカンサ)の育て方9・害虫

アブラムシ

ピラカンサス(ピラカンサ)には、アブラムシが発生することがあります。アブラムシはピラカンサス(ピラカンサ)の葉っぱなどに寄生して、ピラカンサス(ピラカンサ)の栄養成分を吸い取ってしまいます。アブラムシに吸われたところは、白っぽく変色します。アブラムシは群生して発生することが多いので、一匹は小さいですが大群になるとあっと言う間に株全体の栄養成分を吸い取ってしまうこともあります。またアブラムシの排泄物には、ほかの害虫を引き寄せる独特の香りがあります。ピラカンサス(ピラカンサ)をお手入れしながら、アブラムシを見つけたらすみやかに駆除しましょう。

ハマキムシ

ピラカンサス(ピラカンサ)には、ハマキムシが発生することがあります。ハマキムシは、春から秋の暖かい時期に発生しやすい害虫です。ハマキムシの幼虫は2~4センチくらいあり、ピラカンサス(ピラカンサ)の葉っぱを袋状にしたなかに住み着き、葉っぱを食べます。ハマキムシの幼虫は食欲旺盛です。ピラカンサス(ピラカンサ)をお手入れしながら、葉っぱが巻かれているのを見つけたら、その葉っぱごと取り除いて駆除しましょう。

ピラカンサス(ピラカンサ)の増やし方1・挿し木

ピラカンサス(ピラカンサ)は挿し木で増やすのが一般的です。ピラカンサス(ピラカンサ)の挿し木に適した時期は、6~9月ごろです。育てているピラカンサス(ピラカンサ)から、程度のよい枝を10センチくらい切り取り挿し木用とします。ピラカンサス(ピラカンサ)の枝にはトゲがありますので、トゲで手を傷つけないように注意しましょう。切り取った枝についている葉っぱは2枚くらい残して取り除きます。挿し木用の枝を水に数時間つけておきます。挿し木用の土を入れた育苗ポットや鉢に挿し木します。挿し木したものから発根して安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。しっかり根付いて安定したら、挿し木苗の完成です。鉢植えや地植え、好きなところに植え替えてあげましょう。

ピラカンサス(ピラカンサ)の増やし方2・株分け

ピラカンサス(ピラカンサ)は、株分けで増やすこともできます。ピラカンサス(ピラカンサ)の株分けに適した時期は、春もしくは秋の気候のよい時期です。育てているピラカンサスがしっかり充実してきたら、株分けにチャレンジしましょう。株分けしたいピラカンサス(ピラカンサ)を、土からすぽんと抜き取ります。根っこを手や剪定ばさみで切り分けて株分けします。それぞれの株を新しい場所に植え替えます。植え替えたピラカンサス(ピラカンサ)の株がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりなどのお手入れを続けましょう。

ピラカンサスは花・実・葉を楽しめる植物

花も実も葉っぱも楽しめるピラカンサス(ピラカンサ)。地植え・鉢植えどちらでも育てることができ、栽培方法も簡単です。ピラカンサス(ピラカンサ)は生育旺盛な植物なので初心者にもぴったりですが、逆に、その生命力は放っておくと枝を伸ばしすぎる側面があります。ピラカンサスの育て方のポイントは、鉢植えの定期的な植え替えとこまめな剪定です。なお、ピラカンサス(ピラカンサ)の枝にはトゲがありますので、お手入れの際には手を傷つけないように気をつけましょう。ピラカンサス(ピラカンサ)は、春には可愛らしい白い花、秋には鮮やかな赤い実で私たちを楽しませてくれることでしょう。

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