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赤い実が魅力的なアオハダの育て方と剪定方法は?その時期やコツをご紹介!

アオハダは春夏秋冬移りゆく姿が美しい樹木。春から夏には新緑、初夏に可愛い花を咲かせ秋には赤くて可愛らしい実をつけます。さらに晩秋になるとアオハダは黄色に紅葉します。アオハダの紅葉はとても美しくシンボルツリーとして人気です。アオハダの育て方をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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アオハダ(青肌)ってどんな植物?

アオハダ(青肌)は、樹高6~8メートルになる落葉低木です。アオハダ(青肌)は日本を原産とし、日本の北海道から九州地方まで自生しています。アオハダ(青肌)はそれほど剪定しなくても自然と美しい樹形を保ち、さらに病気や害虫の発生も少ない樹木です。アオハダ(青肌)は一本立ち、株立ちどちらにもできます。そのためアオハダ(青肌)は、ガーデンのシンボルツリーとして人気があります。

 

アオハダ(青肌)は春夏秋冬の表情を楽しめる樹木

アオハダ(青肌)は、春には美しいグリーンの葉っぱが芽吹き、秋には黄色に紅葉します。ところどころ赤く紅葉したアオハダ(青肌)の秋の葉は、まばゆいばかりです。また、アオハダ(青肌)は、初夏に可愛らしい花を咲かせ、秋には赤くて小さい実をつけるので、春夏秋冬の表情を楽しめる樹木です。

アオハダ(青肌)は食用にもなる

春夏秋冬の美しさを味わえるアオハダ(青肌)ですが、実は、アオハダ(青肌)の葉っぱは食用にもなります。アオハダ(青肌)の若くてやわらかい葉っぱは、さっとゆでておひたしなどにして食べることができます。また古くよりアオハダ(青肌)の葉っぱは、お茶にされてきたという歴史があります。

アオハダ(青肌)の名前の由来

アオハダ(青肌)の樹皮はとても薄く、コインや爪で簡単にはがせるくらいです。アオハダ(青肌)の樹皮を爪でむくと、内側が淡いグリーン色をしていることがわかります。この特徴から、「青肌(アオハダ)」という名前がつけられました。ちなみに、グリーン色は葉緑素がもたらすものです。

アオハダ(青肌)の花の特徴

アオハダ(青肌)には、小さくて可愛らしい花が咲きます。アオハダ(青肌)の花びらの色は白で少しグリーンがかっています。アオハダ(青肌)の花びらの数は6枚です。アオハダ(青肌)のオスの花はメスの花と比べると少し小さいです。

アオハダ(青肌)の葉の特徴

アオハダ(青肌)の葉っぱの色は明るいグリーン色です。アオハダ(青肌)の葉っぱの形は、やや丸みを帯びた楕円形で先がとがっています。アオハダ(青肌)の葉っぱは互生です。互生とは茎に互い違いに葉っぱが生える様子のことです。春から夏にかけて美しいグリーン色のアオハダ(青肌)の葉っぱですが、秋が深まるにつれ、やさしい黄色に紅葉します。アオハダ(青肌)の紅葉はとても美しく、庭に一本植えておくと出掛けなくても秋の紅葉の風景を楽しめます。そして、冬になるとアオハダ(青肌)の葉っぱは落葉します。

アオハダ(青肌)の実の特徴

アオハダ(青肌)は、雌雄異株の樹木です。雌雄異株とは、オスの木とメスの木が別々にあるということです。オスの木とメスの木が近くにあることで、アオハダ(青肌)のメスの木は受粉し、秋に可愛らしい実をつけます。アオハダ(青肌)の実の色は赤く、小さい実がいくつもつきます。アオハダ(青肌)の実はクリスマスリースの資材としても人気です。

アオハダ(青肌)の幹の特徴

アオハダ(青肌)は、灰褐色の幹をしていて、ところどころ白い部分がまだら模様に存在します。アオハダ(青肌)はとても細かい木目で美しいので、古くより寄せ木細工に利用されています。

アオハダ(青肌)の基本データ


科名属名

モチノキ科モチノキ属

学名

Ilex macropoda

和名

青肌、青膚(あおはだ)

別名

なし

英名

 macropoda holly.

原産国

日本

アオハダ(青肌)の苗木の購入

アオハダ(青肌)は、一般的に苗木を購入して植え付けます。アオハダ(青肌)の苗木は、植木店のほか、インターネットでも購入することができます。アオハダ(青肌)の苗木は、一本立ちのものやあらかじめ株立ちに仕立てられたものがあります。また、アオハダ(青肌)の苗木は、樹高の大きいものや小さいものがあります。樹高の大きいものは値段が少し高いですが、すぐにシンボルツリーとして楽しめます。小さい苗木は、ゆっくりと育つアオハダ(青肌)を楽しめます。

アオハダ(青肌)の苗木の選び方

春から秋にかけてのアオハダ(青肌)の苗木には葉っぱがついています。葉っぱに病気や害虫がないか確認し、またしおれているところなどがないかチェックして元気な苗木を選びましょう。冬のアオハダ(青肌)の苗木には葉っぱがないので少し分かりにくいですが、幹や枝がしっかりとしている苗木を選びましょう。


根巻き苗はそのまま植え付ける

場合にもよりますが、アオハダ(青肌)の苗木は根巻き苗で販売されていることが多いようです。根巻き苗とは、樹木の根っこに土をつけて、そのうえから麻布や麻ひもなどでぐるぐる巻いた状態の苗のことです。根巻き苗は、樹木の繊細な根っこを守るためにほどこされているものなので、麻布や麻ひもをとらずに、購入したままの状態で、そのまま地面に植え付けます。なお、根っこに巻かれている麻布や麻ひもは、時間とともに土の中で分解されなくなります。

アオハダ(青肌)は冬に植え付ける

アオハダ(青肌)の植え付けに一番よい時期は、アオハダ(青肌)の休眠時期である冬です。冬のアオハダ(青肌)の苗木は葉っぱが落葉していて、少し心配になるかもしれません。ですが大丈夫。冬に植え付けた苗木は、春になると新芽を出し成長します。

アオハダ(青肌)の育て方1「土づくり」

アオハダ(青肌)は、水はけのよい土壌を好む植物です。アオハダ(青肌)は主に地植えされます。植え付けるところの土を軽く掘り起こして、腐葉土を混ぜ込んでおくとよいでしょう。

アオハダ(青肌)の育て方2「肥料」

アオハダ(青肌)には、それほど多くの肥料は必要ありません。ただし、アオハダ(青肌)を植え付けるはじめに、元肥として腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んでおくと、生育のスタートがよくなります。

アオハダ(青肌)の育て方3「水やり」

アオハダ(青肌)は、それほど水やりの必要はありません。地植えにしたアオハダ(青肌)には自然の雨からの水で充分です。ただし、アオハダ(青肌)を植え付けた直後などのアオハダ(青肌)の株が安定していないあいだは、こまめに水やりをしましょう。

アオハダ(青肌)の育て方4「場所」

アオハダ(青肌)は、日当たりのよい風通しのよいところを好む植物です。アオハダ(青肌)は北海道にも自生しているくらい耐寒性が高いので、とくに気にしなくても容易に冬越しできます。

アオハダ(青肌)の育て方5「植え付け」

アオハダ(青肌)の植え付けに適した時期は、アオハダ(青肌)の休眠時期にあたる12~3月ごろです。アオハダ(青肌)は雌雄異株の樹木なので、オスの木とメスの木を植え付けると実がつきます。アオハダ(青肌)の実を鑑賞したいならオスの木とメスの木を植え付けましょう。アオハダ(青肌)を植え付けたいところに、穴を掘って堆肥を混ぜて寝かせておきます。アオハダ(青肌)の苗を植え付けます。植え付けたアオハダ(青肌)の苗がしっかり根付いて安定するまで、水やりを続けましょう。

アオハダ(青肌)に支柱を立てよう

アオハダ(青肌)は根を浅く張る特徴を持っています。植え付け直後のアオハダ(青肌)の苗は不安定で風などがふくと倒れるので、支柱を立てて固定してあげるとよいでしょう。

アオハダ(青肌)の育て方6「植え替え」


アオハダ(青肌)の植え替えに適した時期は、アオハダ(青肌)の休眠時期にあたる12~3月ごろです。植え替えたいアオハダ(青肌)をぽこんと土ごと掘り上げます。新しくアオハダ(青肌)を植え付けるところにはあらかじめ、堆肥などの元肥を仕込んでおきましょう。アオハダ(青肌)の株を植え付けて土をかぶせます。植え替えたアオハダ(青肌)の株がしっかり根付いて安定するまで、こまめに水やりを続けましょう。

アオハダ(青肌)の育て方7「剪定」

アオハダ(青肌)の剪定に適した時期は、アオハダ(青肌)の休眠時期にあたる12~3月です。12~3月の冬の時期は、アオハダ(青肌)の葉っぱは落葉していますので、どこを剪定するか観察しやすいでしょう。アオハダ(青肌)を観察し、混みあった部分や、枝が伸びすぎているところを、剪定はさみなどで剪定しましょう。ただし、アオハダ(青肌)は自然のままでもそれほど大きく樹形が崩れない植物です。アオハダ(青肌)の剪定はあまり強くおこなわず、控えめにおこなうとよいでしょう。

アオハダ(青肌)は剪定次第で株立ちにできる

アオハダ(青肌)は、剪定のやりかたによって株立ちで育てることができます。株立ちとは、一本の株の根元から複数の茎が分かれて出ている樹木の様子です。株立ちは自然な雰囲気を楽しむことができ人気の手法です。株立ちにすると一本立ちに比べて、一本一本の樹木の太さは細くなり、あたかも森林のような雰囲気を作りだせます。アオハダ(青肌)を株立ちに仕立てたい場合は、根元から出てくる樹木を剪定で切り落とさないように注意しましょう。

アオハダ(青肌)の育て方8「病気」

アオハダ(青肌)には、黒斑病という病気が発生することがあります。アオハダ(青肌)が黒斑病という病気にかかると、はじめ葉っぱに白い斑点があらわれます。白い斑点の病気部分はしだいに、灰色や黒味を帯びてきて、そのまま病気を放っておくとアオハダ(青肌)の株が弱ってしまいます。ただし、アオハダ(青肌)は比較的強い樹木で、病気にかかったからといってすぐに枯れてしまいません。黒斑病は、じめじめとした時期や、日当たりと風通しの悪い環境に発生しやすい病気です。アオハダ(青肌)を日当たりと風通しのよいところで管理することが病気を防ぐポイントです。また、アオハダ(青肌)をこまめに剪定をおこなうと、風通しがよくなり、病気の発生を防ぐことができます。

アオハダ(青肌)の育て方9「害虫」

アオハダ(青肌)には、それほど多くの害虫は発生しません。まれに、テッポウムシという害虫が発生することがあります。テッポウムシは、アオハダ(青肌)の幹に穴をあけて樹木の栄養分を吸い取る害虫です。アオハダ(青肌)は比較的強い植物なので、少し害虫に食害されたぐらいで枯れてしまうことは少ないです。ですがあまりにテッポウムシが繁殖すると、アオハダ(青肌)の株が弱ってしまいます。アオハダ(青肌)をこまめにチェックして、株元にテッポウムシが穴をあけるときに出たおがくずがあれば、テッポウムシの害虫被害を疑いましょう。テッポウムシを見つけたらすみやかに駆除しましょう。

アオハダ(青肌)はシンボルツリーとして大人気

アオハダ(青肌)は季節ごとに様子をかえ、私たちを楽しませてくれる樹木です。アオハダ(青肌)の葉は、春には新緑が美しく、秋になると優しさのある黄色に紅葉します。また初夏になるとアオハダ(青肌)は白い小花を咲かせ、秋になると赤くて愛らしい実をつけます。ただし、アオハダ(青肌)は雌雄異株なので、近くにオスとメスの木がないと実がつきません。アオハダ(青肌)は病気や害虫の心配がそれほどなく、剪定も簡単なのでシンボルツリーにぴったりです。剪定次第で一本立ち、株立ちを楽しめますよ。