にんにくで腹痛や下痢などの体調不良に?
にんにくは臭いの強い食材ですが、料理の良いスパイスとなって美味しいですよね!しかし、にんにくを食べ過ぎてしまうと、口臭・体臭が強くなるだけでなく、体調不良に繋がることもあります。
基本的には健康に良いとされている食材なのに、なぜ体調不良に繋がってしまうのでしょうか?今回はにんにくで腹痛や下痢が起きる原因と対策をしっかり解説していきます!
にんにくで腹痛になる原因①
アリシンとは?
入っている成分の中で、最も特徴的な成分が「アリイン」です。そして、このアリインが酵素である「アリナーゼ」と反応することにより、「アリシン」という硫黄性化合物が作られます。
このアリシンが臭いの元であり、にんにくらしさのある成分なのですが、実は食べ過ぎてしまうと体調不良に繋がる可能性があるのです。なんと、食べ過ぎて胃の壁が壊れ、救急車で運ばれる方もいます。
アリシンが有益な細菌を殺してしまうパターン
アリシンは強い抗菌・殺菌作用を持った成分です。それだけ聞くと非常に良さそうなのですが、実は良い細菌も悪い細菌も殺菌してしまいますので、腸の中にいる善玉菌まで死んでしまうのです。
それも、少しだけ食べる分には全く問題無いのですが、食べ過ぎると腸の中の細菌バランスが悪くなってしまい、それによって腸の状態が悪くなり、お腹が痛くなってしまったりするのです。
にんにくで腹痛になる原因②
にんにくアレルギーの可能性
もう一つの原因が、アレルギーの場合です。ほとんどの方は食べ過ぎにより体調不良や下痢などが起きますが、たまににんにくアレルギーを持っている方もいます。
もしアレルギーを持っていた場合は、にんにくを食べると腹痛や下痢などのお腹を壊す症状をはじめ、吐き気・嘔吐、熱、鼻水や咳、蕁麻疹、呼吸困難など、様々な体調不良が起きます。重度のアレルギーの場合は大変危険ですので、「もしかしたら自分はアレルギーなのかも?」と思ったら食べるのを一旦控えましょう。
体調不良の可能性
食べ過ぎた訳でもなく、アレルギーでも無いのにお腹が痛い、下痢、めまいが起きてしまった場合は、体調不良が原因の可能性もあります。
にんにくは健康的な食べ物ですが、刺激が強い為、体調不良状態で食べると体が受け付けないことがあります。睡眠不足やストレス、胃腸の状態が悪い場合などに、にんにくの摂取で体調不良が悪化する可能性があります。
にんにくで腹痛になる事への対処①
異変が起きたら水を飲む
もしも腹痛・下痢・めまいなどの体調不良の症状が出てしまったら、とりあえずの対処としてお水を飲みましょう。
アリシンという成分は水に溶けやすい性質を持っていますので、水を飲むことにより刺激も薄まり、素早く体内から出てくれるのです。出来れば体調不良となってからではなく、食べ過ぎてしまった際にすぐにお水を摂取したいですね。
水分量の多い食べ物を食べる
食べ過ぎてしまった場合、すぐにお水を飲むだけでなく、一緒に食べるものも水分量の多いものだと尚良いですね。
例えばキャベツやレタスなどの野菜は水分量が多いので、これもお水と同じく、体内から早くアリシンを出す効果があります。また、キャベツにはビタミンUという、胃腸を守る成分が入っていますので、にんにくを食べ過ぎる予定であれば積極的に摂っていきましょう。
にんにくで腹痛になる事への対処②
吐き気・めまい・腹痛の対処は?
吐き気・頭痛・めまいがよく起きてしまう方がいますが、それでもにんにくが美味しくてつい沢山食べてしまう方がいます。そんな方は、食べる順番を変えてみましょう。
アリシンは非常に強い成分ですが、空腹時に食べなければ多少ダメージは減ります。先に他の食べ物を十分に食べ、胃腸の中に壁を作った状態であれば、多少食べ過ぎても緩和されますので試してみて下さい。
にんにくの摂取量の目安
食べ過ぎないことが、体調不良を起こさない為に一番大切なことです。では、どれくらいの量が適切な量なのかが気になりますよね。
成人している方であれば、調理したにんにくなら3片、生のにんにくであれば1片が適切だとされています。子供はその半分くらいが目安です。これを少しでも超えると体調不良になるという訳ではありませんが、目安としてそれくらいだということを知っておきましょう。
にんにくで腹痛になる事への対処③
下痢の対処はヨーグルトで
食べ過ぎている訳じゃないのに下痢が起きてしまう方は、ヨーグルト、または牛乳の摂取もおすすめです。下痢になりやすい方はあまり胃腸の状態が良くないと考えられますので、そもそもの胃腸状態を改善すると、今後の対処となる可能性があります。
特にヨーグルトは胃腸に良いとされていますので試してみて下さい。もちろん、にんにくに限らず、ヨーグルトなども食べ過ぎはよくありません。
発酵食品を一緒に食べる
ヨーグルトも胃腸に良いとされている食べ物ですが、発酵食品も下痢対策に効果的です。腸内細菌を増やす効果があるとされているのは納豆やキムチ、チーズなどの食べ物です。
日本人の方は納豆を食べやすい環境にいますので、是非積極的に食べていきたいですね。キムチは商品によっては刺激が強いものもありますので、食べ過ぎには注意して下さい。
にんにくで腹痛になる事への対処④
生のにんにくを食べないこと
下痢やめまいなどの症状を起こしてしまう方に多いのが、生のにんにくを沢山食べ過ぎてしまうことです。生のにんにくは調理したものと比べて非常に刺激が強いので、胃腸が弱い方が沢山食べると症状がすぐに出てしまいます。
そもそも生のものは一日に1片が目安とされており、食中毒のことも考えて、沢山食べたい方は調理して食べるようにして下さい。それでも、一日3片までが摂取量の目安となります。
胃腸が弱っている時は食べないこと
体調不良の時に食べると良くないことを先述しましたが、胃腸が弱っていると感じていると感じている際も食べない方が良いでしょう。もし胃腸が荒れている際に食べると、症状が強く出てしまうかもしれません。
ビールなどを良く飲まれる方は胃腸が荒れている可能性がありますので、食べたくなっても食べ過ぎないよう注意が必要です。スパイスにほんの少し入れる程度に留めることをおすすめします。
にんにくで腹痛になる事への対処⑤
ストレスで胃腸が荒れている場合も
安心して食べる為には、ストレスケアも必要です。人間の心と体は繋がっていることがわかっており、ストレスがかなり溜まっていると体調も悪化しやすい状態となります。
ストレスが溜まると胃腸の状態も悪くなってしまう傾向がありますので、ストレス解消ににんにくを食べようとすると悪化してしまう可能性があるのです。にんにくは少量にして、違う形のストレスケアをしましょう。
アレルギーの場合は病院で診てもらう
一番問題なのはアレルギーの場合です。アレルギーの場合はめまいや腹痛だけにとどまらない症状が出ますし、生でも調理済みでも関係なく問題が発生します。アレルギーであるなら病院で一度診てもらいましょう。
もしかしたらアレルギーじゃない可能性もあります。もしアレルギーだった場合は、摂取するのは危険行為となりますので、にんにくは食べない方が良いでしょう。
にんにくで腹痛に関するTwitter
沢山摂取しても大丈夫な方も多い
こちらはにんにくがたっぷり入ったラーメンが大好きすぎて、週に一度は大量摂取しないと逆にめまいがしてしまう程だと書かれています。冗談のような話しですが、にんにくが大好きな方は非常に多く、こういった方は案外珍しくありません。
その瞬間は大量摂取はしていますが、そもそもの体が健康である条件の上で成り立っています。誰かが大丈夫なら自分も大丈夫だと考えて真似をすると、体を壊してしまうこともありますのでご注意下さい。
にんにくアレルギーの使い方?
あー、おいらこれ…。
— かいり@ペンペンは冬眠期間突入 (@kairin8738) January 19, 2017
レストランとかでにんにく入ってないか聞いたら怪訝な顔される事多いんだよねー。
めまい酷い時あるし。
そーゆー時は軽度のニンニクアレルギーって言うとこのご時世だからなんとかなる。 pic.twitter.com/TqDjmm1Lax
こちらは、にんにくにより体調が悪化しやすい方のツイートです。めまいまで起きてしまうとのことですので、通常の方よりも悪化しやすいことが伝わりますね。
自己防衛として料理に入っていないかを聞く習慣をお持ちのようですが、怪訝な顔をされることもあるとのことで、「軽度のにんにくアレルギー」と言うと場を切り抜けられるようです。本当にアレルギーではなくとも、この作戦は使いどころが多いかもしれませんね。
油×にんにくは体調不良になりやすい
こちらは油そばを食べた次の日に下痢になって苦しんでいる様子が書かれています。生で食べるのが一番刺激が強いのですが、油と合わせることで更に刺激が強くなるとされています。
油そばは油分が多い食べ物ですので、刺激を更に強めてしまいます。あまり胃腸の強くない方は、油分の多い食べ物を食べる際はあまり入れすぎないようにしましょう。食べ過ぎて胃腸が酷く荒れてしまい、救急車で運ばれる方もいますのでご注意下さい。
対処方法が分からない方が多い
こちらは対処方法が分からず、食べ過ぎてしまった後に苦しんでいる様子が書かれています。食べ過ぎないことが一番大切なのですが、もし食べすぎてしまったなら、まずは水を飲んでアリシンを早めに体外に出すよう心がけましょう。
また、今日は食べ過ぎ状態になると事前にわかっている場合は、一緒に食べるものを水分量の多いものにして、出来るだけアリシンを薄めるようにします。これだけでも緩和しますので是非試してみて下さい。
にんにくアレルギーは危険
こちらの方はアレルギーを持っており、少しでも食べると体調不良になってしまう様子が書かれています。食べ過ぎてもいないのに体調不良が起きてしまう場合は、少しの量でも避けるようにしましょう。
アレルギー症状は恐ろしいもので、何かが重なって最悪の事態が起きてもおかしくはありません。また、出来るだけ早めに病院で診察してもらいましょう。
まとめ:にんにくで腹痛になる原因
今回の「ニンニクで腹痛や下痢などの体調不良に?食べ過ぎ注意な原因と対策を解説!」はいかがでしたでしょうか?下痢やめまいなどの症状が出る原因から、水を飲む、食べ過ぎない、生で摂取しないなどの対策・対処方法を紹介させて頂きました。
一番大切なのはやはり「摂取量を守ること」ですので、目安量を守って食べるようにしましょう。その上で、もしも下痢やめまいが起きてしまった場合は水を飲んだりして、出来るだけ早くアリシンを体外に出してしまいましょう!
にんにくが気になる方はこちらもチェック!
今回はにんにくで腹痛などの症状が出る原因と対処について解説させて頂きましたが、他にもにんにく・食べ物に関する記事があります。気になる方は是非見てみて下さい。
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