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ビルベリーとは?その効果・効能やブルーベリーとの違いを解説!成分はなに?

視力低下や目の疲れなどによいものといえばブルーベリー!今まではこれが定番でしたが、最近はビルベリーの方が効果が高いと評判になっています。そこで今回はブルーベリーとの違いや、ビルベリーの品種・効果・効能・成分、栽培に関することを徹底分析していきます!
2020年8月27日
bluesnow
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目次

ビルベリーとは

ビルベリーはツツジ科スノキ属のブルーベリーの一種で、北欧の森林に群生している野生種の植物です。酸性度が高く栄養の不足している土壌に、20~40cmほどの低木に濃い紫色の実をつけ自生しています。イギリスではホワートルベリー、マウンテンベリーなどの名称で呼ばれています。

ビルベリーの原産地

ビルベリーの原産地として名高いのは北欧で、温帯・亜寒帯地域であるスカンジナビア半島から南部ヨーロッパにかけて広く自生しています。とりわけスウェーデンにおける生育量は群を抜いていて世界各国へ輸出されています。中まで濃い紫色をしている実は7mmほどで、とても柔らかく潰れやすいため市場で売ることは難しい食材です。酸味も強いため主にジュースやジャムなどに加工されています。

ビルベリーの特徴

視力改善や目の疲れにビルベリーの効能が凄い!と評判になってますが、形や色はブルーベリーとほぼ同じです。この似た者同士にどこか違いはあるのでしょうか?まずはビルベリーとはどんなものなのか、特徴をみていきましょう。

ビルベリーってどんな感じ?

ビルベリーの実はブルーベリーに比べ小ぶりで、小さいうえにとても柔らかく酸味が強いのが特徴です。最大の特徴としては中まで濃い紫色になっており、眼精疲労や視力改善に嬉しい効能成分が含まれている点です。また葉っぱにもポリフェノールやカテキンが多く含まれているなど、私たちの健康に効果が期待できる優れた果実であることは間違いありません!

ビルベリーの活躍

小さな果実に多大なパワーを秘めているビルベリーですが、北欧ではビルベリーの特徴を活かし目や体の健康に効果を見いだした研究が盛んに行われています。ジュースやジャムなどの加工食品だけに留まることなく、エキスを抽出して医薬品や化粧品などにも活用されています。北欧の厳しい環境で生き抜いた小さな果実は、私たちの健康と美容に大きな貢献をしてくれているのです。

ブルーベリーとの違い

一見するとブルーベリーと大差のないビルベリーですが、違いはちゃんとあります。実り方や果肉にそれぞれ個性があり、ベリー特有の効能にも違いが見られます。では詳しく見ていきましょう!


大きな違いは果肉にある!

ビルベリーは低木ですがブルーベリーは1m前後の高木です。実のつき方にもわかりやすい違いがあり、葡萄のような房状になっているブルーベリーに対し、ビルベリーは単一または一対になって実ります。最も大きな違いは果肉にあり、割ってみるとブルーベリーは白みががった緑色をしていますが、ビルベリーは果肉の中まで濃紫に染まっています。北欧には一日中太陽が沈まない白夜がありますが、24時間紫外線を浴び続ける過酷な状況が、視力改善などに効果的だとされる成分を作りだしているのです。

実の食べ方にも違いあり!

生で食べるならブルーベリです!実がしっかりしていて酸味の中にもほのかな甘み爽やかです。ヨーグルトやアイスクリームのトッピングにもおすすめです。いっぽうビルベリーは生よりもジュースやジャムなどに加工したり、ケーキやパンに使用するのおすすめです。とくにビルベリーは天然色素であるポリフェノールがブルーベリーよりも豊富で、美容や健康にとてもよい食材になります。

ビルベリーの成分

ビルベリーやブルーベリーにはポリフェノール成分が多く含まれています。なかでもアントシアニンは視力低下や眼精疲労など目の健康にとてもよい効果をもたらす成分として注目されています。ビルベリーの実が濃い紫色をしているのはこの天然色素によるものなのです。ビルベリーの凄いところは、このアントシアニン成分がブルーベリーの約4倍ほど多いという点です。

アントシアニン成分とは

アントシアニンは、太陽から放出される紫外線から植物が自分の身を守る際に生成される成分です。ビルベリーの原産地である北欧特有の「白夜」によって、24時間紫外線に晒される過酷な状況が、紫色の色素であるアントシアニンを豊富に生成しているのです。これはブルーベリーにはない原産地の恩恵です。

ビルベリーの効能

効果が期待できる成分がぎっしり!

ワインにもポリフェノールが含まれているため、適度な摂取は体によいといわれていますが、ビルベリーはその比ではありません。ビルベリーに含まれているアントシアニンの種類はその数なんと15種類です!また私たちの健康に効果的な成分はアントシアニンだけではありません。ミネラルの一種である亜鉛とマンガンも含まれており、その量は他のベリーに比べ群を抜いています。

ミネラルの効能

亜鉛は酸素の材料となったり、細胞の新陳代謝をあげる大切な働きをしてくれます。マンガンは他のミネラルと力を合わせて骨を丈夫にしたり、体に不都合な活性酸素を除去してくれる働きがあります。ミネラルは私たちが生きていくうえで必要不可欠なものですが、ビルベリーにはその成分もたっぷり含まれているのです。

目に関する効果


アントシアニンは、眼精疲労・視力改善など目の健康に効果を発揮します。目の構造はカメラに似ていて、光が目を通って脳にものの認識をさせ「見ている」という状態を作ります。アントシアニンは、私たちが「ものを見る」ときの目の構造に重要な役割を果たしています。

ロドプシンに対する効果

光は角膜や水晶体を通り網膜に到達し、そこで電気信号に変換されて視神経を経て脳へ伝えられます。網膜にはロドプシンという色素があり、光がロドプシンにあたることによって電気信号が発生します。ロドプシンは目を酷使すると減少していき、やがて視力の低下や眼精疲労を起こします。ロドプシンは再合成される性質があり、アントシアニンはその再合成を促進する効能も持ち合わせています。

ビルベリーは栽培できるのか

ビルベリーは過酷な状況でもしっかりとした実をつける植物ですので栽培は可能です。ただし原産地が亜寒帯地域の北欧ですので、日本の場合は北海道や東北のような寒冷地が好環境になります。強靭な生命力で-30度くらいまでは耐えられる植物ではありますが、雪の中では枝が折れてしまうのでその点は注意が必要です。
 

環境があえば栽培は楽!

環境さえあっていれば、栽培は楽に行うことができます。受粉に関してもビルベリーは風や虫を利用して自然受粉しますので、人の手で作業する必要もなく安心して栽培ができます。しっかりした実をつけるまで3年ほどかかりますが、順調に生育すると6月頃と7月頃に続けて収穫できるようになります。

春には”すずらん”のような愛らしい白い花を咲かせ、秋には葉が紅葉し春先まで、栽培だけでなく愛でる楽しさも味わことができます。

ビルベリーの品種について

北欧のビルベリーは、松や白樺の森林に一面に広がるように群生しており、枝が細かく四方に広がっていきます。ビルベリーが好む寒冷地で酸性度の高い土壌という環境観点から見ると、北欧と全く同じような環境は日本にはありません。北欧産品種のビルベリーの苗木の導入を試みた時期もあるようですが、日本の気候風土では成育が望めず、苗木での北欧産品種の導入は断念したという経緯があります。
 

日本におけるビルベリー

北欧産品種の苗木導入が難しいことから国内で流通しているビルベリーの苗木は、実生という種から育生されたものになります。そのため残念ながら品種としては正式な北欧産ビルベリーとはいえません。ですが国内品種のビルベリーとしての価値は高いと思います。他にブルーベリーと混同されている場合もありますので、高木か低木かで見極めるのがポイントです。ビルベリーは低木になります。

ビルベリーの育て方


ビルベリーはツツジ科ですので、根が浅いため水切れを起こしやすいのが難点です。育て方のポイントとしては、水をたくさん必要とする品種であることを頭に入れておくことが大事です。植え付けは9月~12月か3月に行いましょう!一年を通して日がよく当たり、風通しのよい場所を選び冬場にも寒風にあてることが重要です。

肥料は3月と9月に果樹用の固形肥料を与え、枝を剪定する場合は8月中旬頃までに枝先から3分の1を限度に行いましょう。

地植えでの育て方

地植えでの育て方のポイントは、植え付けを行う前の土壌の準備です。事前によく耕しておき、水はけ・水もちをよくするために植え付けの2週間ほど前までに、腐葉土・ピートモス・赤玉土・元肥をよく混ぜ込んでおきましょう。ビルベリーは酸性土を好むためピートモスの量を全体の3割ほどにします。苗を植え付けたら水をたっぷり与えてください。
 

鉢植えでの育て方

鉢植えでの育て方のポイントは、植え替える鉢の大きさを適正なものにすることです。ポット苗の場合はポットの2回りか3回りくらい、鉢物の場合は一回り大きな鉢を用意しましょう。使用する用土はブルーベリー専用の培養土などが便利でしょう。植え替えたあとはたっぷりの水を与えましょう。

水やりのポイント

地植え・鉢植えともにビルベリーの育て方として、水やりは最大のポイントになります。土のチェックはしっかり行ってください。とくに夏場は朝夕2回チェックを行い、土が乾いていたら水をたくさん与えてください。冬場の育て方としては基本的には降雨まかせで大丈夫ですが、極端に雨が少なく土が乾いている場合は水を与えてください。

鉢植えの場合は底から水が出るまでたっぷり水を与え、乾きが激しい場合は半日ほど日陰に置くなど工夫をしてください。鉢皿を使う場合、鉢皿に水が残ったままにならないように水は必ず捨てましょう。

まとめ

最近、視力低下の改善など目の健康によいと話題のビルベリーの本質に迫るべく、原産地・品種・効能・育て方などについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

今回は視力など目の健康に関する効能だけでなく、育て方など栽培に関してもスポットをあててみました。自分の手で栽培したビルベリーで視力改善ができたら嬉しいですよね!ビルベリーは花や葉の観賞も楽しめますので、ぜひ皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。

視力改善に効果的なビルベリーの情報はこちらでも!

今回はビルベリー品種そのものについてや、栽培についてスポットをあてた内容をお送りしましたが、他にもビルベリーの効能を摂取できるサプリの情報もあります。気になる方はぜひこちらも参考にされてみてください。