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切り絵の作り方入門講座!必要なものから簡単な図案、やり方のコツまで解説!

花や植物、アニメ作品のキャラクター切り絵など見かけたことがあるでしょう。基本白と黒で表現される切り絵には独特の味がありますね。額に飾ってお部屋のインテリアにもなります。簡単な原画なら切り絵の作り方は難しくありません。切り絵の作り方から図案探しまで解説します。
更新: 2021年9月10日
佐藤3
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この記事で紹介しているアイテム

オルファ(OLFA) アートナイフ 10B

チカマサ ファンクラフト手芸クラフト用 FB-200

切り絵の作り方を知りたい!

カッターと画用紙で簡単にはじめられるアート

折り紙や色画用紙などを、ハサミやカッターでカットして作る切り絵は、黒と白のコントラストが綺麗なアートです。必要な道具も少なく、誰でも簡単に始められるのも嬉しいですね。

そんな簡単に始められる切り絵でも、細かいカットが施されたレース模様のような作品は、思わずため息がでるほど素晴らしいものもあります。あなたも、素敵な切り絵作品を作ってみませんか。

切り絵について

ハサミによる切り絵

切り絵は、日本でも古くからあるアートのひとつであり、舞台でも楽しまれてきた芸能でもあります。舞台で行われる切り紙は色画用紙とハサミを使い、お客さまのリクエストなどに合わせてリズミカルに切り上げ、素敵な絵に仕上げます。下絵もなく細かい部分もすべてハサミで切るのは、初めての人が挑戦するにはちょっと難しいですね。

カッターで作る切り絵

ハサミひとつで細かい切り絵を作るプロの職人さんの切り絵は、初心者には難易度が高いです。しかし原画があり、下絵図案の通りにカッターで切る切り絵なら、コツさえつかめば初めての人でもすぐに慣れて簡単に作れます。初めての人が挑戦するなら、この切り絵のやり方がおすすめですよ!

やろうと思えばすぐはじめられる切り絵

切り絵の道具や材料は、100均でも全て揃えられます。やろうと思えば数百円で始められるアート、それが切り絵です。出来た切り絵を貼る台紙も、はじめは高価なものは必要ないでしょう。画用紙で十分ですし、台紙の代用は可能です。

切り絵の作り方:必要なもの

道具をそろえよう

まず切り絵を始める前に準備する、必要な道具からご紹介しましょう。切り絵に必要なものは少なく、必要最低限の道具はカッターと色画用紙、下絵図案のみです。他には、カッターを使うためカッターボードがあるといいですよ。仕上がった作品を飾りたいときには、台紙も用意しましょう。

デザインカッター(ナイフ)

オルファ(OLFA) アートナイフ 10B

出典:Amazon
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刃先角度は約32度で、替刃式のカッターの有名ブランド「オルファ」のアートナイフです。刃の角度はいろいろなタイプがあるので、使う場所別に何本か用意しておくといいでしょう。

一般工作で使われるようなカッターでも、切り絵は作ることができます。しかし細かい部分をきれいにカットするには、軽い軸でできたペンのようなデザインカッターが、使いやすくておすすめです。

台紙

できあがった切り絵は、そのままですと非常にもろいアートです。破れるのを防ぐため、多くの人は台紙に貼り付けて額に入れて飾ります。台紙貼ると、切り絵が目立つという意味もあります。

台紙にする紙は、切り絵が目立てば何でも良いのですが、白い画用紙などにしている人が多いようです。切り絵を飾るには台紙も必要なものですので、あらかじめ用意しておきましょう。

あると便利なもの

チカマサ ファンクラフト手芸クラフト用 FB-200

出典:Amazon
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全長140mm、刃長33mmの軽くてコンパクトなハサミです。刃の部分が細いため、繊細な部分のカットに向いています。切り絵作りでカッターが上手に使えない人は、ひとつあると便利ですよ。カッターでは上手に切りにくい細かい円は、小さなハサミを利用すると失敗なく切り取ることができます。

カッターを使わずに小さなハサミだけで、切り抜きの多い切り絵を作る作家さんもいらっしゃいます。自分で実際に試してみて、使いやすい道具を選びましょう。ここでは、基本としてカッターを使ったやり方でご紹介します。

切り絵の作り方:原画・下絵

手書きの下絵

切り絵にする原画や下絵図案ですが、自身で描いた絵や子供の落書きなど、自分の切りたいものなら何でもOKです。切りやすいものと切りにくい図案というのはありますが、やろうと思う気持ちと根気があれば、どのような絵でも切り絵の下絵図案にできるでしょう。

自分で描いた絵であれば著作権云々を問われることもなく、作品をオークション等に出品して販売することもできます。

無料デザイン・素材

「自分の好きなキャラクターを切り絵にしたい」や、「素敵なデザインを切りたい」といったきっかけで始めても、もちろんOKです。ネットには無料の素敵なデザインや、切り絵の下絵図案になるような素材はたくさんあります。ただし使用条件がある場合は、自分で楽しむ以外の目的で利用することはできないので、注意が必要です。

切り絵のやり方・作り方①モノクロ原画を用意する

切り絵素材を使う

画像配布サイトでは、切り紙のイラストも配布されています。これなら、はじめから黒と白のモノクロで描かれていますので、それをプリントして原画にするだけです。どんなデザインでも良い場合、切り絵の下絵を手に入れるのはとても簡単です。

画像加工ソフトでモノクロにする

切り絵にしたい原画がカラーの画像の場合、プリンターで白黒印刷することも可能ですが、モノクロ反転が必要な画像もあるでしょう。画像加工ソフトでモノクロ変換できると、編集できて便利ですよ。やり方は簡単なので、細かいやり方とイラスト例を次でご紹介します。


切り絵のやり方・作り方:GIMPでモノクロ加工

画像を用意する

無料イラストサイト「イラストAC」で配布されている、バラのイラストを例として使用しました。同じものを使いたい場合は、下記のリンクから登録(無料)してダウンロードしましょう。

原画の選び方は、なるべくシンプルなデザインのものがおすすめです。できれば輪郭がはっきりと描かれているものや、なるべく一筆書きのようにラインが繋がっていると、切り絵にしやすいでしょう。

無料イラストなら「イラストAC」
イラストACは、無料イラスト・アート・年賀状・年賀・画像などの素材がフリー。AI・EPS形式の素材も無料でダウンロードOK!商用利用、編集もOK。かわいいフリーイラストも豊富!

グレースケールで一発モノクロ変換

Photoshopをお持ちの人は、そちらでもモノクロ加工は簡単にできます。しかし、Windowsに入っているペイントでモノクロ加工するのは、手作業になってしまうため大変です。

無料ソフトのGIMPでも、簡単にカラーのイラストをモノクロ加工できますよ。まずは、画像タグからモードにカーソルを合わせると、グレースケールという選択が出てきます。ここをクリックするだけでOKです。

GIMP公式サイト
フリー&オープンソース画像エディタ「GIMP」

モノクロ変換したものをプリントしよう

ご自宅にプリンターがある人は印刷できる画像形式であれば、どんな保存方法でもOKです。用紙の大きさはA4やはがきサイズなど、作りたい大きさに合わせて画像サイズも調整しておくと便利ですよ。

切り絵のやり方・作り方:プリンターがない人は

コンビニプリントを利用しよう

コンビニ
Photo by alberth2

自宅にプリンターがない人は、コンビニの画像プリントを利用すると便利です。USBメモリーなどに保存して、セブンの機械に読み込めます。保存媒体を利用して画像ファイルを読み込ませる場合は、使える画像ファイルの種類に制限があります。ちなみに、pngファイルは使用できませんでした。

コンビニプリントのやり方

コンビニプリントを利用するなら、jpgファイルで保存しましょう。その他の画像ファイルの場合、セブンイレブンネットでPCから画像をネット登録して、番号をメモする必要があります。

近くのセブンイレブンで番号を入力して、プリント出力する必要があるため手間がかかります。(2021年9月現在、セブンのネットプリント料はA4モノクロサイズ1枚で20円)モノクロ加工後の画像をJPG保存したUSBメモリを持って、コンビニに行くのが早くておすすめです。

コンビニプリントの印刷の質

画像登録する際にカラー印刷かモノクロ印刷か、綺麗にプリントするために小さくするか等選ぶことができます。写真はコンビニのプリントを利用したもので、用紙の周りに細く白い部分がプリントされます。紙質は写真もプリントされることもあるためか、コピー用紙よりもやや厚みのあるツルツルとした触り心地です。

切り絵の作り方①

麻の葉模様の切り絵を作る

先程、原画を用意するところでもチラッとお見せした「麻の葉模様」を、切り絵にしていきます。フリー素材の麻の葉模様を画像加工ソフトで読み込み、丸く切り絵にするラインを入れてからモノクロでプリントしています。お好みなのですが、後からプリントして丸を書き入れた方が楽だと気づきました。

切り抜きところに印を付ける

シンプルな模様では省いてよい行程ですが、原画によっては必要になるやり方をご紹介します。カラー原画をモノクロプリントすると、切るのか残すのかわかりにくいグレーの部分があります。

切る時に困らないように、切り抜くところには写真のようにどんなサインでもいいので、あらかじめ目印を付けておきましょう。特に細かいところは、丁寧によく考えながら切り抜く箇所に目印を入れておくと、切る時に迷わなくていいですよ。

切り絵の作り方②

色画用紙を貼る

用意した下絵に、切り絵にする色画用紙を貼り付けていきます。今回は、マスキングテープを使って下絵と色画用紙を貼り付けました。ホチキスで留める人もいますし、のりで貼り付けてしまう人もいます。

のりを使うなら、後からはがせるスプレーのりを使用すると、便利で使いやすいでしょう。下絵と色画用紙がズレずに切れれば良いので、どんな方法で留めてもかまいません。

切り絵の作り方③

カッターで切っていく

ハサミでカットしても良いのですが、直線が多いような切り絵や中央をくり抜く模様であれば、カッターで切った方がやりやすいです。失敗した部分も写っていますが、このようにならないよう細い部分は特に気をつけて、切り抜くところを丁寧にどんどんカットしていきます。

切っていく順番


下絵から切り絵をカットしていく順番を考えると、やりやすくなります。下絵と色画用紙をすべてのりづけしていない場合は、下絵の中心からカットしていきましょう。外側を先にカットしてしまうと、下絵と色画用紙がバラバラになってしまいます。

時々裏返してどのように切れているか確認しながら作業を進めると、下絵ばかりを見て、カッターを動かしているよりも、作業のモチベーションもあがるでしょう。

切り絵の作り方④

切り抜くところは終わり

当初の予定どおり、連続した麻の葉模様の中を丸く指定して切り紙にしました。カッターのテストで一部切れてしまった部分がありましたが、丸く切り取ったのが思ったよりも良いデザインになりました。

裏返してみて、切り抜きでおかしいところがないかチェックします。なければ、マスキングテープを剥がして、完成です。

当初は、このまま下に何か色画用紙でも重ねようかとも思ったのですが、最終的には記事の最初に使った写真のように丸く縁取りにして切り抜きました。紙のデコレーションに使えそうですね。

切り絵の作り方⑤やり方のコツ

コツ1:カッターはいつも切れる状態に

カッターで切る切り紙の場合は、デザインカッターの方が刃が細い分カットしやすいです。刃が折れるタイプのカッターは、こまめに刃を折って切れる状態にしておけば、使いやすくなりますよ。

切れ味の悪いカッターの刃で切ろうとして、無理やり紙を引っ張って破いてしまいました。デザインカッターの場合は、先程も述べたとおりに刃が細いので少しくらい切れにくくなっていても、このようなことはなりにくいです。「ただ、下まで来れなくて何度も刃を入れることになる」程度で済みました。(程度にもよるのでしょうが)

コツ2:デザインカッター(ナイフ)の刃

デザインカッターの刃は、折ることも研ぐこともできません。切れ味が悪くなった場合は、替刃が売られているので新しいものと交換しましょう。デザインカッターの替刃は、30度や45度など刃の角度が違うものが売られています。替刃交換の時やカッターを使う際は、手を切らないよう注意をして行ってください。

コツ3:細かいところを先に

切りにくい場所は、細い線が交わる箇所です。写真の例だと、向かって左を先に切ってから右の短いラインを切ります。短いラインを先に切ってしまうと、左の長いラインを切る時に紙を指で押さえにくいです。カッターの刃が切れにくかったりすると、引っ張って破いてしまう可能性があるため注意しましょう。

コツ4:カーブは紙を動かして

先程の部分と同じですが、先に長い方のラインを切っているところです。上の写真と見比べていただくとわかるのですが、紙の向きを変えています。カッターで切るときに基本的に上から下に引いて切るようにします。

カッターを動かすのではなく、紙を動かしながら切っていきます。特にカーブなどは、紙をカッティングボードごと動かして、切った方がやりやすい場合もあるでしょう。

カッターを使わない切り絵の作り方(立体)

必要なもの

もっと立体的な切り紙を、カッターを使わずに作るやり方があります。細かい作業は苦手な人や、「もっと折り紙感覚で切り紙を作る方法が知りたい」という人に向いています。必要なものは、ハサミと折り紙2枚です。他には、のりなどの接着剤も用意しましょう。

作り方①

まずは、折り紙を写真のように、角と角を合わせて三角に2回折ります。2枚とも同様に折っておきましょう。

作り方②

写真のように、2枚の折り紙両方に切り込みを入れます。先程折った折り紙の中心近くまで切り込みを入れますが、切り離さないよう注意しましょう。2本切り込みを入れて3つの花びらに分けますが、だいたい花びらを3等分するような間隔で、ハサミを入れます。

作り方③


2枚とも切り込みを入れたら、折っていた紙を開きます。1枚だけ写真のように、真ん中の花びらの切り込みを中央に集めて、のりで貼り付けます。

作り方④

もう1枚の折り紙も開いて、先程作った花の下にバランスよく重ねます。同様に真ん中の花びらの切り込みで、上の花びらを抑えるようにのりで貼り付けます。以上で、ハサミを使って作る立体的な切り紙の完成です。台紙などに貼ったり、そのまま壁に飾ったりしてもいいでしょう。

切り絵のいろいろな楽しみ方

折って立体的なアートに

切り絵を立体的に仕上げるコツや方法はいくつかあります。できあがった切り絵を折って立体にしたり、同じ切り絵を何枚も作って重ねて貼り合わせ、立体にしたりする方法などです。平面的な切り絵とは違う、立体切り絵も楽しいですよ。

色つきの切り絵

細かい色付けはできませんが、台紙の色を変えたり切り絵の裏に色紙を貼ったりすることで、一部だけでなく全体の色替えも可能です。花を切り絵にして、花びらだけに鮮やかな色をつけたい時などに使われるテクニックとなります。

台紙の色を白から色紙に変えるだけなら簡単にできますし、作品の雰囲気がガラリと変わりますよ。

切り絵ステッカーの作り方

切り絵を色画用紙などで作って台紙に貼るだけでなく、ステッカーなどにする楽しみ方もあります。切り絵をステッカーにする利点は、下記の2点です。

1.小さな作品なのでサイズが小さくて済み、早くできあがる。
2.台紙に貼る、クリアシートなどに挟む、額に入れるなどの飾るための手間が省ける。

必要なもの・作り方

ステッカーにする大きさにモノクロコピーされた下絵図案と、カッティングシート、カッター、カッターマットなどです。セロテープやマスキングテープなど、下絵図案をカッティングシートに固定するものも必要です。(小さいものならテープで十分)

作り方は、カッティングシートを切るだけですので切り絵と一緒です。

切り絵ステッカーの作り方(要pixivアカウント)

切り絵ステッカーに必要なもの、作り方は以下のリンク先の投稿を参照しました。大きな画像の閲覧にはpixivのアカウントが必要です。(登録は無料)pixivは画像投稿SNSですので、原画にできる下絵図案を提供してくれている人もいます。

切り絵の下絵図案の原画探しにも、無料アカウントを作っても良いでしょう。(筆者は、登録して数年たちますが、DMの類はほとんどありません)

【講座】「簡単な切り絵&ステッカーの作り方」イラスト/わ切 [pixiv]
この作品 「簡単な切り絵&ステッカーの作り方」 は 「講座」「メイキング」 等のタグがつけられた「わ切」さんのイラストです。 「■よく切れるカッターとテープと紙(シール)があれば作れます。コピーはコンビニで。」

まとめ

細かい繊細な模様が素敵な切り絵

切り絵には、レース模様のような細かい繊細な美しさがあります。今回は、切り絵のやり方と作り方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。切り絵は必要な材料や道具も少なく、誰でも始めやすいです。

慣れてきたら切り絵を重ねて作る立体的なアートにも、チャレンジしてみましょう。切り絵の方法はコツをつかめば、とても簡単です。あなたも気軽に切り絵作りを始めてみませんか。

DIYのコツが気になる人はこちらをチェック

切り絵の他にも、DIYのコツをいろいろとご紹介しています。手作りが好き、自由に創造したい、創作する楽しさを味わいたい人は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。