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ドライブシャフトとは?その仕組みや車への役割を解説!交換目安は?

自動車部品のひとつであるドライブシャフトの仕組みや役割を説明します。車を動かすうえで重要な役割を果たしている部品の1つであるドライブシャフトですが、折れる原因や交換の目安は何を基準にすると良いのでしょうか。ドライブシャフトについて知りたい方、必見です。
2020年8月27日
tryyua
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はじめに

異音が聞こえる、折れる、週る費用が高そう、など色々なことを言われている部品がドライブシャフトです。確かにドライブシャフトは折れることがありますし、修理費用も多少かかりますが、車に取っ手必要不可欠なもの、そこで今回はドライブシャフトの構造や折れる原因、修理費用などをご紹介します。

ドライブシャフトの構造・仕組み

ドライブシャフトの構造

車を動かすために必要不可欠な部品であるドライブシャフト、そのドライブシャフトの構造は大きく5つの部品で成り立っていると言えます。その3つの部品はミッションに近い部分から、インナージョイント、インナーブーツ、中間シャフト部、アウターブーツ、アウタージョイントです。インナージョイント部分の先端はミッション差し込み口形状の違いで異なる形状となっています。

異なるインナージョイント

左右どちらのドライブシャフトも役割は同じですが、インナージョイント形状が異なります。例えば、右側のドライブシャフトのインナージョイントは軸受けのスプラインが切られているのが一例です。この場合、ミッションからスプライン軸が出ているわけではなく、ドライブシャフトのその軸受けスプライン部をセンターシャフトのスプライン軸に差し込むことになります。そしてそのセンターシャフトをミッションの差し込み口に差し込むのです。ドライブシャフト構造は左右で同じですが、この場合、左ドライブシャフトはそのスプライン軸をミッションに直接差し込みます。

アウタージョイントはハブ固定に使う

ドライブシャフトのアウタージョイント部には縦溝が切られている部分と溝が切られている部分があります。縦溝部分は足回りのハブベアリング部にアウタージョイントを差し込む構造で、後者はハブナットを締め付けてハブにドライブシャフトを確実に固定するための構造です。

ドライブシャフトの役割

駆動をタイヤまで伝えること

ドライブシャフトの役割は有働をタイヤまで伝えること、これに尽きます。ドライブシャフトはデファレンシャル(デフ)とタイヤを繋ぐような仕組みになっているので、ドライブシャフトを回転させることでタイヤを回転させることができるのです。タイヤが回転するつまり駆動力が生まれて、車を操作できるということになります。

駆動方式で変わるドライブシャフトの位置


駆動方式によってドライブシャフトの位置は異なります。近年のコンパクトカーで主流になっているフロントエンジンフロントドライブの車であるFF車を例に説明すると、2本のドライブシャフトが前輪部分に使われていて、先ほど紹介したようにハブナットでハブに固定されている形です。つまり、FF車ではフロントにドライブシャフトが使われることで駆動輪とステアリングで操作するタイヤが同じということになります。フロントエンジンリアドライブのFR車ではデフが後部にあるためドライブシャフトは後輪のハブに取り付けられます。

ドライブシャフトが壊れる原因

ベアリングの劣化

ドライブシャフトが壊れる原因の1つがベアリングの劣化です。ドライブシャフトを曲げる仕組みであるブーツ内等速ジョイント部を構成しているベアリングで、使っているうちに劣化が進むと動きが悪くなります。とはいえ街乗り程度なら寿命も長いので、折れる心配は持たなくてよいでしょう。

ゴムの劣化

ドライブシャフトの劣化原因にはゴムの劣化も挙げられます。ゴムの劣化つまりはドライブシャフトブーツの劣化です。ゴム製のため使っているうち、そして空気に触れているうちにゴムが硬くなるなどして本来の性能を失い始めます。ブーツはジャバラのようになっているのですがそのジャバラ部分に亀裂が入ってそこから内部のグリスが漏れるのです。

ステアリングを多く切った状態でアクセルを踏む

ステアリングを切った状態でアクセルを多く開けることもドライブシャフト劣化原因の1つです。構造・仕組み上、ステアリングを切った状態ではドライブシャフトブーツが曲がった状態となり、その状態で駆動をかけると負担が多くかかってしまいます。少しだけアクセルを踏むのであれば大丈夫ですが、据え切りした状態などでアクセルを踏むなどすると、負担が大きいです。寿命が短くなりかねます。

ドライブシャフト劣化時の症状

チャタリングの発生

ドライブシャフト劣化時の症状として特に知られているのがチャタリングの発生です。ステアリングを切って曲がるときなどにカタカタ・コトコトといった異音が出始めます。この異音は症状が軽いときは少ししか出ませんが、悪化が進むと異音がたくさんそして大きくなります。チャタリングによる異音発生時は意外と気が付きやすいです。運転中に振動が伝わることもあります。最終的には折れるので、折れる前に以上に気が付くことが大切です。

ブーツからグリスが漏れる

ドライブシャフト劣化時の症状で覚えておきたいのがブーツからのグリス漏れです。ドライブシャフトブーツ内部のベアリング構造のためにグリスが入っていますが、ブーツが劣化して敗れたところからそのグリスが漏れてきます。ブーツから飛散したグリスは足回りの部品に付着することが多く、定期的に足回りをチェックしておくと寿命チェックの意味もあり、以上に気が付きやすいです。

ドライブシャフトの交換目安

チャタリングが出始めた時


ドライブシャフトの交換目安にすると良いのはチャタリングが出始めた時です。ステアリングを切って曲がる時に足回りから異音が聞こえるようになったらすでにドライブシャフトが劣化してきている証拠ですから、さらにひどくなる前にドライブシャフトを交換することをおすすめします。とはいえ、これはあくまでも目安です。チャタリング音が出ていてもドライブシャフトの寿命があるうちはまだ走行できます。それでも交換するメリットは、ドライブシャフトの交換を通じて他のトラブル防止に役立つ可能性があるからです(例えばハブベアリングのガタつきなど)。

ブーツが裂けたとき

そしてもう1つの交換時期がドライブシャフトブーツが裂けたときです。ブーツに亀裂が入っていればグリスが飛散していることがほとんどですから、定期チェックなどでブーツが破れているのを確認できた時に交換してしまいましょう。折れた時に交換でも良いと考えることもできますが、そうなるとグリスが足回り中に飛散して汚れてしまうので、寿命が縮んでいると判明した時点で交換しておくのが安全パイです。

ドライブシャフトの点検方法

タイヤを外してブーツをチェックする

ドライブシャフトの点検方法の1つがタイヤを外してブーツをチェックする方法です。この方法は車のタイヤ交換をできる環境にあれば誰でもできます。高額な工具を揃える必要もなく、誰でも簡単にできる点検方法です。タイヤを外してすぐに確認できるアウターブーツに亀裂が入っていないか、ブーツ内部のグリスが漏れていないかどうかなどをチェックしましょう。この時点でブーツの亀裂が確認できたら、交換時期と考えて修理費用を用意です。

運転中にチャタリングの有無をチェック

もう1つのドライブシャフト点検方法は運転中にチャタリングの有無をチェックすることです。交差点でステアリングを切って曲がるときに、足回りからカタカタやトコトコといった異音が発生していないかどうか確認しましょう。窓を開けて聞こえやすいようにすると点検の精度が良くなります、ドライブシャフトの仕組みをイメージしながら行うと良いです。もしこの時に異音が少しでも聞こえるようになったら、そろそろ寿命と考えるようにしてください。

ドライブシャフトの費用・修理費用

新品なら36,000円以上

ドライブシャフトの価格ですが、メーカー純正のドライブシャフトなら1本で大体36,000円以上になります。コンパクトカーのドライブシャフトでこれくらいの価格になりますので、車によってはさらに価格が高くなる可能性があると理解しておきましょう。とはいえ、街乗りで使う程度であれば折れることはほとんどないので寿命の心配はあまりしなくてよいです。それよりも、事故を起こしたときなどにドライブシャフトが悪化する可能性があります。

中古のドライブシャフトなら安く購入できる

ネットオークションなどで中古のドライブシャフトを購入すると、新品よりも安い価格で手に入れることができます。新品価格の20-40パーセントくらいの値段で購入できるドライブシャフトもあるので、必要に応じて購入しておくといざという時に便利です。修理費用を抑えることができます。なお、中古のドライブシャフトの場合、すでにグリス漏れなどが発生している可能性もありますので、注意しましょう。

ブーツ交換なら新品購入よりも安い


ブーツの交換程度であればドライブシャフトを1本交換しなくても、リビルトパーツで組みなおすことで再利用できます。リビルトパーツの価格は3,000-12,000円くらいで、工賃が9,000円くらいになりますので、新品のドライブシャフト価格よりも安い値段で対応可能です。ドライブシャフトの破損状況や走行距離を信頼できる整備士に伝えて、それに見合った対応方法で、必要最低限の修理費用で対応できるようにしましょう。

ドライブシャフトの交換方法

ジャッキアップしてドライブシャフトを抜く

フロント駆動のFF車を例にドライブシャフトの交換方法を紹介しますと、工具がいろいろ必要になります。フロントをジャッキアップするためのフロアジャッキやジャッキスタンド2本、ホイールナットを外すためのインパクトレンチや十字レンチ、そして240Nmくらいの力で締められているハブナットを外すためのエアーインパクトレンチやパールなどです。流れとしては、フロントをジャッキアップしてドライブシャフトを外し、新しいドライブシャフトをミッションケース差し込んでハブに取り付ける、という感じです。

ミッションオイル漏れに注意

ミッションケースに直接差し込んでいるドライブシャフトを交換するときは、ミッション側からのオイル漏れに気を付けましょう。ミッションオイルの上蓋が閉じていれば空気圧で漏れる量が少ないので、抜いたらささっと挿すか、ミッションオイルを新しくするか、再利用ならオイルを先に抜いてからドライブシャフトを交換するのか、など考えておくと良いです。

まとめ

フロントにドライブシャフトがある車があれば、リアにドライブシャフトがある車が合るなど、ドライブシャフトの役割は同じでも取り付け部分が違うのです。仕組みは同じですので、仕組みを理解してドライブシャフトの寿命を少しでも伸ばす努力と修理費用を抑える努力をしましょう。分解して再度組み立てるリビルトや、ドライブシャフトごと交換する方法、車の寿命を少しでも伸ばすためにどちらが適切かを予算などを考えて取捨選択し、修理費用を抑えましょう。

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