スズキバーグマン200の性能と評価を徹底解説
スズキのバーグマン200は堅調な人気を維持するミドルクラススクーターです。スズキは目的に特化したバイクを開発するのが得意で、これまで多くの名車を生産してきました。GSX1100Sカタナのように派手で伝説に残るバイクもありますが、スズキのバーグマン200は「地味だけどバランスがいいスクーター」として、スズキの名車リストに上がりそうな雰囲気です。
ビッグスクーターブーム以降の流れ
ビッグスクーターブームに陰りが見え始めたのは2007年。少しずつ販売台数が減少する中、2013年に新型が発表されたホンダのフォルツァSiが新しい方向性を見出したとして話題となりましたが、度重なる排気ガス規制に対応できなくなり生産中止…。以降50cc以上のスクーターの人気はアジア市場向けの125ccスクーターに移り、軽2輪スクーターのラインナップは少なくなりました。
見直され始めている軽2輪スクーター
ところが現在、軽2輪スクーターが見直され始めています。125ccスクーターをベースにした150ccスクーターの人気は堅調ですし、2018年に発表されたホンダの新型フォルツァは発表後すぐに人気ランキングで上位入りしました。2014年に新発表されたスズキのバーグマン200はそんな時代になることを知っていたかのようですね。
スズキバーグマン200の系譜
スズキのバーグマン200(CH41A)は2014年に新発表されました。新発売当初に爆発的な人気を得ることはありませんでしたが、以降地味に人気を集めていきます。毎年カラーチェンジを中心にバージョンアップされますが、基本的な構造は変更されていません。
新型バーグマン200の変更点
2017年、新型バーグマン200(2BK-CH41A)がリリースされました。外観上はどこが新型なんだ?と思うほどですが、平成28年排気ガス規制に適合されたことが大きな変更点です。エンジンパワーが若干低くなりましたが体感できるレベルではありません。
新型バーグマンは遅い?
口コミ情報を中心にインプレやレビューを確認すると旧型(L4~L6)と新型(L7)を比較する口コミ情報も見受けられますが、バーグマン200のキャラクターに影響するレベルの変更ではないといっていいですね。ほんの少しのパワーダウンを気にするより最適化された新型のほうが全体的なレベルは優秀だという口コミ情報もあります。
スズキバーグマン200のデザイン
スズキ バーグマン200のデザインを見ると、ボリューム豊かな印象を受けます。好まれる世代を限定するような特異なデザインではなく、ヨーロッパ市場を意識した質実剛健な雰囲気です。
デュアルヘッドライト
スズキ バーグマン200にはデュアルヘッドライトが採用された精悍なデザインです。アジア市場向けの小型スクーターにありがちな特異で強面な雰囲気がありません。日常生活に馴染み、ツーリング中の小休憩で眺めるのにも満足できるデザインだといえます。
デュアルテールライト&ターンシグナル
リア周りのデザインは特にボリューム感があり、デュアルテールライトが全体のシルエットを引き締めています。2輪車は4輪車から車間を詰められやすい乗り物ですので、リア周りのデザインはとても重要!バーグマン200の視認性が高いリア周りのデザインは安全性も確保されています。
スズキバーグマン200のデザイン:インプレ・レビュー
スズキ バーグマン200のデザインに関するユーザーのインプレやレビューを確認すると「かっこいいとは言い切れないけど愛着がわくデザイン」と評価しています。ヨーロッパ市場向けの質実剛健なデザインに魅力を感じるユーザーが多いですね。
カッコ良くはないかもしれませんが、ボリューム感があり、よくまとまったデザインだと思います。
好みの分かれるところでしょうが、変に今風でないところが気に入りました。
横から見ると全長はコンパクト、真後ろはケツがデカいスクーターなので大きく見えるせいか、ほとんど煽られなくなりました。
スズキバーグマン200の装備
スズキ バーグマン200はコンパクトながらも便利な装備を備えています。特に充実しているのは日常での使い勝手を優先した装備です。日常での使い勝手のよさはツーリングでも役立ちますのでしっかりチェックしましょう。
41Lのシート下トランクスペース
スズキ バーグマン200のシート下トランクは41Lの大容量になっています。カジュアルなジャケットとシューズを入れ、目的地で着替えることも可能です。日帰りツーリングやホテル泊ツーリングならバッグは無用なレベル!テントなどの重いものを入れれば操縦安定性も確保できます。キャンプツーリングでも重心が高くなりませんね。
スズキ バーグマン200のインストルメントパネル
スズキ バーグマン200のインストルメントパネルは4輪車のようなデザインです。スピードメーターとタコメーターは視認性が高いアナログ表示になっています。燃費計やエコドライブインジケーターも装備していますのでアクセルワークの指標にしやすいですね。
スズキバーグマン200の装備:インプレ・レビュー
スズキ バーグマン200の装備についてのインプレやレビューを探すとシート下トランクの使いやすさに対する評価が多く見受けられます。大容量で荷物を入れやすい形状と評判が高いですね。インストルメントパネルについては水温計表示が欲しいというコメントがありました。
シート下のスペースはもちろん、その他、収納が多く使い勝手もよいです。フロントコンパートメントにシガーソケットが内蔵されているのも助かります。
何より40Lのシート下のスペースは驚きです。形もドーンとあいているので使い勝手が良いです。
メットインスペースは250ccビックスクーターと比較しても使いやすい!シートは大きく開き、41リットルのスペースは深さ広さもあり実用的なつくりです。
スズキバーグマン200のサイズ
スズキ バーグマン200は車体サイズがコンパクトなミドルサイズスクーターですので取り回しがしやすいですね。125ccスクーターと比較すれば大柄に感じますが、250ccビッグスクーターとは比べ物にならないコンパクトさです。ビッグスクーターの利便性は理解できるけど車体サイズにしり込みしてしまう…そんな人にピッタリだといえます。
スズキ バーグマン200の車体サイズ2
スズキ バーグマン200 | ホンダ 新型フォルツァ | |
全長 | 2,055mm | 2,140mm |
全幅 | 740mm | 750mm |
全高 | 1,355mm | 1,355mm |
シート高 | 735mm | 750mm |
最小小回り半径 | 2,500mm | 2,400mm |
ホイールベース | 1,465mm | 1,510mm |
250ccビッグスクーターで一番人気のホンダの新型フォルツァと比較すると、スズキ バーグマン200がひと回りコンパクトなのがわかります。特にシート高が低いので足つき性が気になる人にはうれしいサイズです。スクーターにまたがったまま取り回しをするときにも不便さを感じないサイズと足つき性のよさだといっていいですね。
足つき性を高めたデザイン
スズキ バーグマン200は足つき性を高めるために、フットボードが切り欠きされたデザインになっています。身長が低くても足つきがしやすいグッドアイデア!。両足をつける足つき性はツーリングでナビを操作するときにストレスを感じません。街乗りからツーリングまで安心して乗車できる配慮ですね。
スズキバーグマン200のサイズ:インプレ・レビュー
スズキ バーグマン200の取り回しについてのインプレやレビューを探すとコンパクトなサイズに満足するユーザーの評価が多いですね。足つき性についてはシートの前方と後方で変化します。プリロード調整をしながら足つき性がいいポジションを見つけましょう。
車体が軽いこともあって動かしやすいです、全長が短いのも事もあり狭い場所切り返しも楽です。
何より足つきを良くするためにフットレストに切り欠きが入っているのは、デザイナーの良心を感じさせます。
トップケースを付けなければ混んだ駐車場でも停めやすい。
スズキバーグマン200のエンジン
スズキ バーグマン200のエンジンは元気さが特徴です。200ccだから大したことないんでしょ?と想像してしまいそうですが、250ccビッグスクーターよりも元気がいいといっても過言ではありません。軽量でコンパクトな車体サイズも手伝って、街乗りから高速まで不満を感じない味付けになっています。
スズキ バーグマン200のエンジン:スペック
スズキ バーグマン200の特徴は特定の回転数でトルクフルなエンジン特性と、エンジンが生み出した動力をタイヤに伝えるプーリーの味付けに特徴があります。エンジンスペックを確認すると最高出力や最大トルクに目立った性能はありません。
なぜ力強く加速するのか?
バーグマン200を発進させると加速感の高さに驚きます。それはエンジンの最大トルクが発生する6,000回転から最高出力が発生する8、000回転までを巧みに使って加速する味付けがされているからです。アクセルを操作すると一気に6,000回転まで上がり、最大トルク付近でプーリーが変速して加速するのです。
スズキバーグマン200のエンジン:インプレ・レビュー
スズキ バーグマン200のエンジンについてのインプレやレビューを探すとエンジン回転数についてコメントするユーザーが多いですね。低速からエンジンを高回転まで回すことに対する違和感を感じる人もいますが、250ccビッグスクーターよりも元気がいいというインプレやレビューが多いですね。
(4000回転→じわり発進 5000回転→市街地の乗用車と同程度の加速 6000回転→先頭に出て煽られない程度の加速) 発進時の回転数は自分の場合6000回転を多用しています
発進時の回転数は自分の場合6000回転を多用しています。 燃費は高速において80~90キロ走行で最も良い数値を叩き出すような気がします
CVTとFIが常にいい回転域で動くので、(6000~8000rpm)力強く気持ちいいスポーツ走行ができます。
スズキバーグマン200の足回り
スズキ バーグマン200の足回りに特筆すべき特徴はありませんが、全体的なバランスが良好です。重心の低さからアメリカンクルーザー的な味付けを感じることもありますし、ワインディングロードもそれなりに楽しめる軽快さもあります。低いシート高が車体の安定性に貢献しているので、ツーリングでも疲労を感じにくいですよ。
スズキ バーグマン200のブレーキとリヤサスペンション
スズキ バーグマン200のサスペンションはフロントはテレスコピックフォーク、リアはユニットスイング式になっており、特別に豪華な装備とはいえません。リアのプリロード調整機構も標準的な5段階です。前後のディスクブレーキも標準的だといっていいですね。足回りの性能は体感的に判断されるものなので、ユーザーのインプレやレビューに期待しましょう。
スズキバーグマン200の足回り:インプレ・レビュー
スズキ バーグマン200の足回りは必要にして十分な性能を備えているといっていいですね。ユーザーのインプレやレビューからはプリロード調整幅が大きい印象を受けます。フロントサスペンションに関するインプレやレビューは見つけられませんでした。問題ない範囲のセッティングになっていると考えられます。
足回りはとてもアダルトな味付けだと思います。マジェSは少し荒っぽい感じでしたが、バーグマン200は少し荒れた路面やタイトなコーナーでも暴れる感じは全くなく、いつも間にか路面の状況に応じて凸凹を吸収してくれています。
ハンドリングは癖はなく素直でコーナーリングも楽しい!GSX-R750やDR-Z400SMにも乗ってましたが、意外にも不満はありません。急勾配で下りのブラインドコーナーや路面の荒れた林道などは慎重に、スクーターなので過度の期待は禁物。ブレーキはよく効くのですが安っぽい。止まるためなら優秀ですが、曲がるためのブレーキングだと残念。
倒しこみはスムーズ。特に構えることなくヒラヒラと走ることが出来ます。コーナーを走り抜けるのが楽しいです。もちろんスクーターでという前提付きだが。
スズキバーグマン200の街乗り性能
スズキ バーグマン200の街乗り性能は軽量でコンパクトな車体に期待できます。125cc/150ccスクーターほどの下駄ばき感覚はありませんが、街乗りしやすいサイズだといっていいですね。街乗りでは流れをリードしながら走行する方が安全を確保しやすいですよ。
スズキバーグマン200の街乗り性能:インプレ・レビュー
スズキのバーグマン200の街乗りについてのレビューやインプレを探すと極低速時のトルク感についてのコメントが多く見つかります。エンジン回転数を一気に上げて加速する設定になっているため、半クラ状態を使う機会が多い街乗りでは慣れが必要です。回転数を上げた状態でリアブレーキでトルク調整をするユーザーもいます。幹線道路での走行性能は道路の流れをリードできるので快適だというコメントが多いです。
半クラ回転域(3500~4500回転)を意識してコントロールすることにすぐに慣れ、安定感も寄与して極低速は扱いやすく渋滞ノロノロの二人乗りでも足を下ろさず乗れます。
スカイウェーブ250Mを乗ってる友人は250ccになると非常に重たいので、ちょっと買い物に乗っていくのは取り回しが大変で長距離、ツーリングにしか使えないとぼやいています。その点バーグマン200は取り回しがし易く、操作性がよい。チョイノリ、ツーリング、他どんな用途でも使用できます。
PCX150が勝っているのは燃費と軽量なのとコンパクトで駐車スペースが場所をとらない点とすり抜けのジグザグにすり抜ける感じですね。バーグマンはハンドル角が小さい感じに思います。真っ直ぐすり抜けするにはそんなに大差ないように思います。
スズキバーグマン200の高速性能
バーグマン200は高速道路を走行しやすいミドルサイズスクーターだといえます。大型のウインドスクリーンは風圧からライダーを守ってくれますので疲労が蓄積しにくいですね。理論値上の最高速度は116㎞/hですが、エンジンの最大トルクと最高出力が得られる回転数を常にキープして走れるのでパワー不足は感じません。
スズキバーグマン200の高速性能:インプレ・レビュー
スズキ バーグマン200の高速走行についてインプレやレビューを探すと、快適で疲れにくいと評価されることが多いですね。大型バイクのような暴力的な加速感は得られませんが、軽2輪バイクとしては平均的なレベルだといえます。高速走行時のウインドプロテクション性能は誰もが高く評価するほど優秀で、タンデムツーリングではインカムなしで会話ができるほどです。
フロントスクリーンが風をコントロールしてくれるのと、エンジンの静かさでまったく疲れません。100km/h巡行は余裕でエコランプがつきっぱなし、燃費は40km/lを記録しました。追い越しも巡行状態から、+20km/hは一気に加速して危なげがありません。100km/h巡行で回転域は6800rpmで、振動も全くなく高速だからと言って高回転で走り続ける感じではなく、加減速の多い市街地と使う回転域は変わりません(下道ではトップギアにはなかなか入らないということでしょう)。
排気量ももっと大きければ高速は楽でしょうし、もっとゆったりと乗れるでしょう。しかし、+40kg増えて失う取り回しの良さは辛いところです。
高速は法廷速度で走る分では十分な走行性能です。スクリーンの効果で疲労感が少なく旅先で余裕ありありです
スズキバーグマン200のツーリング性能
バーグマン200はツーリングでも性能を発揮します。ツーリングでは街乗り、高速、ワインディングなどさまざまなシーンを楽しむことになりますので、総合的なバランスが好まれます。バーグマン200は高性能バイクではありません。しかし、ライダーにストレスを与えないツーリングで最強なミドルクラススクーターだといえます。
スズキバーグマン200のツーリング性能:インプレ・レビュー
スズキのバーグマン200のバランスの良さをツーリングで感じるユーザーは多いですね。インプレやレビューを探すと、ツーリングに行く回数が増えた…タンデムツーリングも良好…といったコメントが見受けられます。快適に移動できますので体力を消耗しにくく、安全性も高められます。何よりも観光地を楽しむ余力を増やせます。
なにはともあれ私にとってバーグマンはバランスのいいマシンで「足」から「ツーリング」までこなせるオールラウンダーです。
バーグマン200は速度、大きさ、利便性のバランスが秀逸で使い勝手が良い乗り物です。
とにかくベストバランススクーターだと思います!125cc以上のビックスクーター(ミドル?)は初めて所有したのですが、想像以上にスポーツ走行もできますし、想像以上に便利で、長距離ツーリングも疲れません!
スズキバーグマン200の性能と評価を徹底解説:まとめ
バーグマン200はスズキ車らしさあふれるベストサイズなスクーターです。日常の足として使うスクーターとツーリング用バイクの2台所有するよりもバーグマン200なら1台所有で済みますね。ユーザーのインプレやレビューを探すと125cc/150ccスクーターから乗り換える人も多いのですが、大型バイクから乗り換えるユーザーも見受けられました。旅バイクとしてもベストサイズであること間違いありません。
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エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
最大出力:13kW(18PS)/8,000rpm
最大トルク:16N・m(1.6kgf・m)/6,000rpm