検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

プレクトランサスの育て方!植え付けから冬越しまで長く育てるコツを解説!

プレクトランサスは花だけでなく葉も美しさがあり、鉢植えや観葉植物として人気です。種類も豊富なのでさまざまな楽しみ方ができます。南国原産の植物ですが、上手に冬越しすることで長く育てられます。プレクトランサスの育て方のコツをご紹介します。
更新: 2023年9月29日
koro
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

はじめに

プレクトランサスにはたくさんの種類があります。花が美しいものは、寄せ植えや鉢植えとして楽しまれています。花を咲かせない種類のものでも、葉に美しい模様があったり、姿が個性的であったりするので、寄せ植えの葉物や観葉植物としての人気があります。ここでは一般的なプレクトランサスの育て方を紹介します。

プレクトランサスの基本情報

分類や原種について

プレクトランサスは、シソ科ケサヤバナ属(またはプレクトランサス属)に分類されています。南アフリカ原産の植物で、200種類くらいの自生種があります。本来は多年草ですが、南国原産なので、日本の環境では一年草として扱われることも多いです。

特徴について

プレクトランサスは筒状の小さな花をたくさんつけます。開花時期は5~11月と長いのが特徴で、特に10~11月の全盛期には次々と花をつけるものもあり見応えがあります。葉は明るい緑、深い緑色などさまざまです。種類によりますが、生長すると、30~80cm位の背丈になります。

プレクトランサスの種類と楽しみ方

花ものとして

プレクトランサスの中でも、花が大きく鮮やかな品種は「花もの」とよばれることが多いです。花もののプレクトランサスは、鉢植えや寄せ植えで楽しめます。茎がまっすぐ立ち、サルビアの形に似た花を咲かせます。単独で鉢植えにしても華やかですが、寄せ植えでは中心や背面に置くと見栄えがするため人気です。

観葉植物として

プレクトランサスの中には、花が咲かない品種や、花が小さく目立たない品種があります。葉に斑模様があるものや、個性的な葉色のものなどがあります。それを活かして、観葉植物や、寄せ植え用のカラーリーフとして用いられます。横に広がるように生長するものは匍匐(ほふく)性といい、豊富に葉をつけた姿を楽しめます。

多肉植物として

プレクトランサスの中で、葉に厚みのある品種は、多肉植物として扱われていることが多いです。ぽってりとした可愛らしい姿が、寄せ植えやインテリアに合い、人気が出ています。葉によい香りがありハーブとして使われている場合もあります。基本的な育て方は多肉植物に準じます。

プレクトランサスの代表的な品種

品種の多いプレクトランサスを性質により分類すると、茎が上に伸びる立ち性、横に広がり伸びる匍匐(ほふく)性、サボテンのように葉に厚みがある多肉性のものがあります。それぞれの性質ごとに、よく出回っている代表的な品種をみていきましょう。

立ち性の品種

モナラベンダー

花を楽しむ花もののプレクトランサスの代表格です。10~11月にラベンダー色の花を咲かせます。葉は深い緑色です。草丈は30~50cmと高めの品種です。

ケープエンジェルシリーズ


数種類のプレクトランサスを掛け合わせて作られた、比較的新しい品種です。10~11月に、紫や白、オレンジ、ピンクの花を咲かせます。葉の表側は黒味を帯びた深緑で、裏側は濃い紫をしています。立ち性のものが多く流通していますが、一部匍匐性のものもあります。

ピンクリッカー

5~10月の長い期間に、ピンク色の花を咲かせます。葉にびっしりとした細かい産毛があり、べロアのようにやわらかい手触りです。個性的な葉は寄せ植えなどに人気のある品種です。20~30cmでコンパクトな草丈です。

匍匐(ほふく)性の品種

バリケイディド・ミントリーフ

マダガスカリエンシスという種類の斑入りの品種で、葉に白い斑が入り、アイビーに似た姿から、別名をプレクトランサス・スウェーデンアイビーといいます。葉をこするとミントの香りがし、花は小さく、どちらかというと観葉植物として楽しまれます。

ヌンムラリウス

こちらも横に広がるタイプの種類です。葉は丸みを帯びた形で、ふちがギザギザになっています。深緑色のつやのある葉色をしています。

多肉性の品種

アロマティカス

ぷっくりとした肉厚の葉が特徴的で、多肉植物として販売されている場合が多いです。きれいな明るい緑の葉が重なるような形をしており、その可愛らしさから人気があります。良い香りがし、ハーブとしても使われます。

サルコステムモイデス

アロマティカスよりも、細い形の葉をしていて、全体的にすっきりとした印象があります。こちらもハーブとしての用途があるプレクトランサスで、ローズマリーに似たさわやかな香りです。

プレクトランサスの育て方1:場所・日当たり

プレクトランサスは、どの品種も基本的に乾燥に強く初心者にも育てやすい植物です。強い日差しは葉やけなどを起こし苦手で、柔らかな日なたの場所が適します。南国原産で寒さに弱いので、そのままでは冬越しができません。冬は屋内に取り込むなどの対策が必要なので、置き場所を変えられる鉢植えが良いでしょう。

プレクトランサスの育て方2:用土と植え付け・植え替え

用土

プレクトランサスは水はけがよく栄養分のある肥よくな土が適しています。ホームセンターなどで販売されている鉢花用の培養土が使えます。自分で配合を行う場合は、小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合です。その際に、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。ただし、多肉性のプレクトランサスの場合は、多肉植物用の土を購入したほうがよいです。

植え付け方法


植え付けの時期は基本的に5~9月ごろです。販売されているプレクトランサスは、通常の開花時期よりも早くに花が咲いている場合もあります。すでに開花している株を購入した場合は、そのまま育てて、次の春を待ってから本格的に植え付けをするようにしましょう。

植え替え方法

鉢植えが育てやすいプレクトランサスですが、2~3年に一度は植え替えの必要があります。植え替えの時期は5~9月の間です。特に6月上旬の梅雨に入るまでの時期であれば、十分に気温も高くなっているので植え替えに適しています。根が伸びすぎている場合は、新しい鉢に植え替える前に、少し切り戻しておきましょう。

プレクトランサスの育て方3:水やり

プレクトランサスは乾燥に強いので水のやり過ぎに注意します。水をやり過ぎると、根腐れを起こします。地植えの場合はほとんど水やり不要で、鉢植えも土が乾燥したらたっぷり水を与えるようにしましょう。全体にかけずに、根元に水をそそぐようにします。

プレクトランサスの育て方4:肥料

肥料は、5~9月の生育期に月1回程度置き肥を与えます。植え付けの際に元肥として肥料を混ぜている場合は、すぐには必要ありません。液体肥料を与える場合は、半月に1回程度のペースになります。多肉性のプレクトランサスの場合、葉が黄色っぽい色になってきたら肥料が必要になります。肥料のやりすぎは、葉やけなどを起こし、株をいためるので注意しましょう。

プレクトランサスの育て方5:増やし方

株分けでの増やし方

プレクトランサスの増やし方で一番簡単なのは株分けです。生育がよく、ある程度大きくなったものであれば株分けができます。鉢植えを植え替える際に、一部の株を切り離して、植え付けます。

挿し木での増やし方

挿し木に適する時期は、5~6月または9月です。挿し木でプレクトランサスを増やす場合は、まず、芽先の3~4節の部分で切り取ります。下のほうの葉を外して、挿し穂を作ります。水はけのよい土に挿し木し、半日陰の場所で管理しましょう。挿し木したものが生長してきたら、芽先を摘むと、そこから新しいわき目が出てきます。挿し木用の発根剤があれば使用するとよいでしょう。

水挿しでの増やし方(多肉性の場合)

多肉性のプレクトランサスの場合、水挿しでの増やし方もあります。多肉性のプレクトランサスであれば、この増やし方が一番簡単でしょう。挿し木の際と同じようにして挿し穂を作ります。挿し穂を水にさし、毎日新鮮な水に交換します。1週間くらい経過すると根が出てくるので、それを植え付けましょう。

プレクトランサスの育て方6:冬越し

冬越し中の置き場所

プレクトランサスは、寒さにはあまり強くない植物です。冬越し可能な温度は5℃以上で、霜にあたると枯れてしまいます。冬は屋内に取り込んで管理しましょう。昼間光の入る屋内の窓辺などが置き場所として適します。地植えの場合も、可能であれば鉢に植え替えて、屋内に移動させて管理しましょう。どうしても屋外で冬越しさせる場合は、霜に当たらないよう囲いなどで対策をしてください。

冬越し中の水やり

プレクトランサスは、冬の間、休眠状態になります。もともと乾燥には強い植物ですが、冬越し中は水やりを控えて乾燥気味で管理します。土が完全に乾いた時に水やりをしましょう。冬越し中の管理が、長く楽しむためのコツの一つです。

プレクトランサスの育て方7:花を楽しむために

置き場所の日当たりに注意


プレクトランサスは短日植物といって、日照時間が短くなるとその周期性の変化により花芽がつくられる植物です。そのため、置き場所が屋内の場合、夜間に蛍光灯などの光が当たり過ぎると花が咲きにくくなってしまいます。屋内で育てる場合でも、夜は暗くなる場所に置きましょう。

花がら摘み

他の植物でも共通なことですが、プレクトランサスも咲き終わった花がらをこまめに摘むことで、花を長く楽しめます。花がらを放置していると、そちらに養分がとられ花付きが悪くなったり、蒸れたりしてよくありません。開花時期は花を楽しむとともに花がら摘みの作業をぜひ行ってください。

花が咲き終わったら

プレクトランサスの開花シーズンが過ぎ、花が全体的に咲き終わったら、切り戻しの作業を行います。株元からだいたい半分の高さを残してカットしましょう。切り戻しの作業も冬越し準備の一つです。

プレクトランサスの育て方8:病気や害虫

カイガラムシ

比較的、病気や害虫には強い植物ですが、カイガラムシがつくことがあります。カイガラムシは茶色の固い殻に覆われていて、葉や茎にくっつきます。葉や茎についたカイガラムシは、発見したらその場所をブラシなどでこすり落として除去しましょう。市販の薬剤もあります。

ハダニ

ハダニは、観葉植物などの葉の裏に寄生して増え、葉や植物を弱らせてしまいます。ハダニのついた場所には、白い斑点やかすり傷が出てきます。春~夏の気温の高い季節に発生します。葉に霧吹きで水をかけることで予防もできますが、被害が広がらないうちに対処することが大切です。ハダニ用の薬剤の散布も効果的です。

まとめ

いかがでしたか。プレクトランサスは花はもちろん、葉も個性豊かで、鉢植えや寄せ植えなどさまざまな楽しみ方ができそうですね。冬の寒さに気を付ければ、普段の水やりや肥料やりなどに関しては、あまり手がかかりません。初心者でも育てやすい植物ではないでしょうか。挿し木や水差しなど増やし方もいくつかあるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

多肉植物の育て方についてはこちらをチェック!

数多いプレクトランサスの品種の中でも多肉性のものは、多肉植物に準じた育て方のコツがあります。多肉植物の一般的な育て方などについて詳しく知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。