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ハイドレンジアの花言葉は?その意味や由来、見頃の開花時期まで解説!

ハイドランジアとはセイヨウアジサイのこと。さまざまな種類がありガーデナーに人気のあるお花です。ハイドランジアはギリシャ語で「水の器」を意味する言葉。ハイドランジアの花名の由来や花言葉、育て方のコツなどをご紹介いたします。
更新: 2021年12月7日
Yukari.S
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ハイドランジアってどんな植物?

ハイドランジアはアジサイのひとつの種類です。ヨーロッパで、日本原産のモモイロアジサイを品種改良され、従来より鮮やかなアジサイの種類が生み出されました。そのためハイドランジアは、「セイヨウアジサイ」と呼ばれることもあります。ちなみに、アジサイはもともと日本原産の植物ですが、昔は、花色が移ろうことはあまりよい意味ではなく、人々の人気がなかったそうです。

ハイドランジアの花の特徴

ハイドランジアの花の開花時期は、5~7月ごろです。ハイドランジアには、ピンク色や青色、白色など色々な色の種類があります。また、一重咲きのほか八重咲きの種類もあります。ちなみに、ハイドランジアをはじめとするアジサイの花のように見えている部分は実はガクです。本当の花は、中心部分に小さくあります。

ハイドランジアの葉の特徴

ハイドランジアの葉っぱの色は明るいグリーン色です。ハイドランジアの葉っぱの形は楕円形で、先がとがっています。ハイドランジアの葉っぱは葉脈がはっきりと浮き出るように見えます。

ハイドランジアの基本データ

科名属名

アジサイ科アジサイ属

学名

Hydrangea  macrophylla

和名

ハイドランジア

別名

セイヨウアジサイ

英名

Hydrangea

原産国

フランス

ハイドランジアの花名の由来

ハイドランジアの学名は「Hydrangea macrophylla」です。「Hydrangea」は、ギリシャ語に由来します。ギリシャ語で「Hydro」は「水」を意味し、「angea」は「小さな器」を意味します。2つの言葉が合わさって「水の器」という意味となり、ハイドランジアが水を好む植物であることに由来し名付けられました。

ハイドランジアの花言葉

ハイドランジア単体での花言葉は存在せず、アジサイ全体の花言葉となります。

花言葉1・浮気


ハイドランジアをはじめとするアジサイは、土壌のPH値によって花色が変化します。そんな花姿の特徴に由来して、「浮気」という花言葉がつけられました。

花言葉2・移り気

「移り気」という花言葉も、ハイドランジアをはじめとするアジサイが、土の状態によって花の色を変えることに由来してつけられたものです。

花言葉3・辛抱強い愛情

「辛抱強い愛情」という花言葉は、鎖国時代の悲しいお話に由来します。当時、長崎にいたドイツ人医師のシーボルトは、時代の流れにより国外追放となってしまいます。彼には日本に愛する女性、お滝さんがいたのですが、無残にも離れ離れになってしまいます。シーボルトは日本を去る際、アジサイの花を持ち帰りました。彼は祖国にて、アジサイの花に「オタクサ」と名付け、愛するお滝さんに想いをはせたそうです。

花言葉4・家族団らん

ハイドランジアをはじめとするアジサイは、いくつもの花が集まってひとつの毬のような花を形作っています。そんなアジサイの花模様からイメージがなされ、「家族団らん」という素敵な意味の花言葉が生まれました。

ハイドランジアの種類

ハイドランジアには、実に200種類以上もの品種があると言われています。ハイドランジアは海外でも人気が高く、国内外で毎年のように新しい品種が生み出されていますので、まだまだ増えていくかも知れません。毎年ひとつずつ増やしていくのも楽しいですね。

エンドレスサマー

やや小ぶりのお花をたくさん咲かせる種類です。成長が早く強健。さらに、春から秋までの長い期間次々と花を開花させることから、「終わらない夏」という意味である「エンドレスサマー」という名前がつけられました。

ピンキーウィンキー

開花しはじめは白色で、次第にピンクの花色に変化していく美しいハイドランジアです。花の形も通常のものとは異なりとんがっています。とても強い品種なので、初心者にもおすすめです。ドライフラワーの資材としても人気があります。

マジカル・アメジスト

グリーンと紫色のツートンカラーがなんとも魅力的なハイドランジアです。グリーンの部分ははじめ薄い色で、次第に濃くなっていきます。

テマリピンク

八重咲きのキュートなハイドランジアです。はじめは鮮やかなピンク色で、次第に白からグリーン色に花色が変化します。鮮やかなピンク色の花を咲かせるためには、土壌をアルカリ性にコントロールしておきましょう。

ジューンブライド

控えめな八重の花びらが可愛らしい印象のハイドランジアです。花びらのふちはぎざぎざしています。咲きはじめはやわらかいピンク色。時間とともに淡いグリーンに花色を変化させます。

オハヨウ

その名も「オハヨウ」というハイドランジア。じめじめとした梅雨時期のうっとうしい気分を吹き飛ばしてくれそうな、華やかな品種です。花のひとつひとつが大きくこぼれんばかりに咲き誇ります。


ゼブラ

上品な白い花が印象的なハイドランジアです。「ゼブラ」という名前は、茎が黒く花が白いところから名付けられました。樹形が整いやすいハイドランジアで、鉢植えにおすすめです。

ブルーステッキ

吸い込まれてしまいそうな美しいブルーのハイドランジアです。花ひとつひとつが比較的大きく、鮮やかな印象を引き立たせています。強く育てやすいので初心者にもぴったりです。

アーリーピンク

よく見ると、花びらの雰囲気が個性的な「アーリーピンク」。明るいピンク色の真ん中に淡いグリーンのニュアンスカラーが美しいハイドランジアです。

ハイドランジアの育て方1・土づくり

ハイドランジアは、水はけがよく水持ちのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に、ピートモスや腐葉土を少し混ぜたものを準備しましょう。市販の草花用培養土を用いても便利です。

PH値をコントロールして好みの色の花を開花させよう

ハイドランジアは、土壌のPH値によって花色を変化させます。青色のハイドランジアを開花させたい場合は、酸性土壌にし、ピンク色の花を開花させたい場合は、土をアルカリ性にコントロールします。通常、日本の土壌は酸性なので、普通に植えるとブルーの花が開花します。ピンク色にしたいときは、土に苦土石灰を混ぜてアルカリ性にしてから植え付けます。

ハイドランジアの育て方2・肥料

ハイドランジアには、はじめに苗を植え付ける際に元肥をほどこします。そのあとは、花が咲いたあとのだいたい7~8月ごろと、12~2月ごろに穏効性の固形肥料を与えましょう。定期的に肥料を施すことで、次の花芽がつきやすくなります。

ハイドランジアの育て方3・水やり

ハイドランジアは、水を好む植物で乾燥を苦手とします。ハイドランジアを鉢植えにしている場合は、植えている土の表面が乾いたら、たっぷり水やりします。地植えにしている場合は、それほど水やりの必要はありません。乾燥が続く時期など気になったら水やりをしましょう。

ハイドランジアの育て方4・場所

ハイドランジアは、日当たりのよい風通しのよい環境を好む植物です。雨は好きですが、あまりじめじめとしすぎるところは好きではありません。太陽の光を浴びないと、花芽がつきにくく花が咲かないこともあるので気を付けましょう。

ハイドランジアの育て方5・植え付け

ハイドランジアの苗の植え付けに適した時期は、3~4月もしくは9月ごろです。ハイドランジアは、鉢植え、地植えどちらでも栽培可能。ただし、花色を確実にコントロールしたいときは、鉢植えにする方が安定するでしょう。植え付けたいハイドランジアの苗を土からすぽんと抜き出して、鉢や庭に植え付けます。植え付けた苗がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。

ハイドランジアの育て方6・植え替え


ハイドランジアの植え替えに適した時期は、開花し終えたあとの7~9月ごろです。ハイドランジアは、比較的成長スピードの早い植物です。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐため定期的に植え替えをおこないましょう。だいたい1年に1度の割合でハイドランジアの植え替えをします。

ハイドランジアの育て方7・剪定

ハイドランジアの剪定に適した時期は、開花し終えたあとの7~9月ごろです。ハイドランジアは自然のままにしておいてもそれほど樹形は崩れません。ただし、あまりに大きくなりすぎたときや、鉢植えなど高さ調節をしたい場合には、剪定して樹形を整えるとよいでしょう。開花し終えた花のすぐ下にある節のところで、茎を切り取って剪定しましょう。伸びすぎた茎や邪魔なところがあれば一緒に切り取ります。

ハイドランジアの育て方8・病気

うどんこ病

ハイドランジアには、うどんこ病が発生することがあります。ハイドランジアがうどんこ病にかかると、葉っぱや花、茎にまるで白い粉のような病斑部があらわれます。病斑部は次第にハイドランジア全体に広がります。白い粉に覆われると、ハイドランジアは光合成ができず枯れてしまいます。うどんこ病は、春から梅雨時期にかけてのじめじめした時期に発生しやすい病気です。こまめにチェックして、うどんこ病を見つけたら病斑部を切り取ってただちに駆除しましょう。

黒点病

ハイドランジアには、黒点病が発生することがあります。黒点病が発生すると、はじめにハイドランジアの葉っぱに薄いグレーや褐色の斑点があらわれます。斑点は次第に大きくなり色が濃くなり、ハイドランジアの株を弱らせます。黒点病を見つけたら、すぐに病斑部を切り取って駆除しましょう。

ハイドランジアの育て方9・害虫

ハダニ

ハイドランジアには、ハダニが発生しやすいです。ハダニは春から夏にかけての暖かい時期に発生しやすい害虫です。ハダニは主にハイドランジアの葉っぱの裏に寄生して、ハイドランジアの栄養分を吸い取ってしまいます。ハダニはとても小さく、また葉っぱの裏にいることから発見が遅れがちになります。こまめにハイドランジアを観察して、ハダニを見つけたら駆除します。ハダニは水が嫌いなので、霧吹きなどで水を吹きかけたり、ガムテープではがすなどすると効果的です。

カミキリムシの幼虫

ハイドランジアには、カミキリムシの幼虫が発生することがあります。カミキリムシの幼虫は、ハイドランジアの茎のなかにはいり、内側から茎や葉っぱを食べてしまいます。カミキリムシの幼虫が茎内部に入り込む際に、茎を食いちぎった粉が地面に落ちます。地面に粉を見つけたら、ハイドランジアの茎をチェックして穴を探します。穴のなかにカミキリムシの幼虫がいるので、針を刺す、殺虫剤を吹くなどして駆除しましょう。

ハイドランジアを育ててみませんか

色とりどりの花を咲かせるハイドランジア。梅雨のしとしとした時期に咲く可愛らしい毬のような花姿に心奪われてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ハイドランジアは、比較的強く育てやすいので、初心者にもおすすめの植物です。種類もたくさんあり、鉢植え、庭植えどちらでも栽培できるのも嬉しいところ。ぜひハイドランジア栽培にチャレンジしてみましょう。

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