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ハイドロボールの使い方!適した種類から植え方・植え替え方法まで解説!

ハイドロボールは使い方や植え方が簡単なので、初心者でも簡単に楽しめる観葉植物の材料として人気があります。そんなハイドロボールも使い方や水やりのタイミングを間違えると、根腐れやカビが発生してしまいます。そこで今回はハイドロボールの正しい植え方などをご紹介します。
更新: 2022年9月6日
daisuke_dan
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土を使わない観葉植物・ハイドロボールとは?

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ハイドロボールは観葉植物に使用する材料のことです。一つ一つが小石程度の小ささで、容器にたくさん詰め込んで、土の変わりに根っこを生やさせて使用します。

高温で熱された小石

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ハイドロボールは粘土を高温で焼いて発泡させたボール状の石です。石には細かい空気穴がたくさんついているので、そこから酸素が供給されるので観葉植物を栽培させることができます。

無菌なので衛生的

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ハイドロボールの特徴として無菌で匂いがないため清潔感があります。そのためこれまで観葉植物を置きたくても、土による匂いをためらっていた場所でも観葉植物が置けるようになりました。

ハイドロカルチャー(水耕栽培)に使用する

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ハイドロボールを使って観葉植物を栽培することを「ハイドロカルチャー」と呼びます。ハイドロカルチャーは水だけを栄養源として植物を育てるので虫が発生しにくくなります。

またハイドロボールを透明のガラス容器に入れると、外から水の量が簡単にチェックできます。花瓶の水位をチェックできるようになれば、根腐れを未然に防ぐことができます。さらに一度使ったハイドロボールは洗って汚れを落とせば、何度も使えるようになります。

ハイドロボールによる観葉植物のメリット

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ハイドロボールを使った観葉植物の栽培を水耕栽培(ハイドロカルチャー)と呼びます。ハイドロボールによる栽培は、従来の土による栽培では得られないメリットがたくさんあります。

鉢の中で微生物が発生しない

ハイドロボールによる栽培は土の中にいる微生物が発生しないので、室内で清潔感を保ちながら観葉植物を楽しめます。しっかり手入れすれば1年を通しての安定した栽培も可能です。
 

手入れが少なく、ゆっくり育てる

ハイドロボールは土を使わないので、匂いや虫の発生を気にしないで済みます。また土に比べて水の吸収量が少ないので、水やりの頻度が少なくなります。

その分観葉植物の成長スピードが遅くなるので、気長に栽培する必要がありますが、むしろ数日間家を空けていても問題ありません。

植物の種類や使える容器が多い

ハイドロボールは観葉植物でいう土の役割を持つのですが、名称や粒の大きさなどたくさんの種類があります。底が空いていない容器ならば何でも使用できるので、容器として使える可能性のある種類もたくさんあります。

ハイドロボールで育てられる観葉植物の種類もたくさんあり、上手くやれば100円ショップで売っている種を栽培することも可能です。

ハイドロボールの使い方

ハイドロボールは正しい使い方をすることによって清潔感のある観葉植物を栽培できます。

ハイドロボールの使い方:水やりは正確に

水やりをする際は水量がとても重要になります。容器の中のハイドロボールが4分の1程度まで浸る位が調度よい水量です。水がなくなったら注ぎ足してください。逆に水がなくなる前に水やりしてしまうと根腐れの原因になってしまいます。

ハイドロボールの使い方:直射日光は避ける

ハイドロボールの観葉植物は基本的に室内で栽培します。この時になるべく明るい場所に置くと光合成しやすいのでよく育ちます。しかし直射日光を当て続けると、葉が焼けたり苔や藻が生えてしまうので、直射日光は避けてください。
 

ハイドロボールの使い方:根っこの生えた苗木を使用する

ハイドロボールによる栽培は、基本的に根っこの生えた苗木を使用します。もし何らかの植物の種を持っていて、それを栽培したいならば、一度水だけで栽培して根が生えるまで待ってください。

ハイドロボールの植え方

ここからは実際にハイドロボールの栽培を始める際の植え方の手順をご紹介します。

ハイドロボールの植え方:必要な材料を準備する

ハイドロボールを植える際の道具はハイドロボール、根腐れ防止剤、観葉植物の苗木、穴が空いていない容器が必要になります。
 


ハイドロボールの植え方:土を落として洗い流す

まず苗木についている土を振るい落とします。ハイドロボールの栽培に土は不要なので完全に落としてください。落としきれない土は水で洗って優しく落とします。この時に根が切れないように注意してください。

ハイドロボールの植え方:根腐れ防止剤を底に敷く

ゼオライトの根腐れ防止剤

出典:Amazon
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容器の底に根腐れ防止剤を入れます。容量は底が隠れる程度が目安です。ハイドロボールを軽く水洗いして乾燥させます。乾いたら容器が半分程度埋まるくらいのハイドロボールを入れます。その後観葉植物を安定させながらハイドロボールと一緒に入れます。
 

ハイドロボールの植え方:位置を調整する

容器がハイドロボールで満たされたら、ピンセットなどで観葉植物が容器の中でしっかりと安定するように調節します。苗木の位置が決まったら完了です。

鉢植えからハイドロボールへの植え替え

ハイドロボールによる栽培は同じ容器のまま、ずっと栽培できるわけではありません。根腐れやカビの発生を防ぐためにも、タイミングを見計らって容器の植え替えをする必要があります。

植え替えのタイミング:半年~1年に1回

ハイドロボールの植え替えのタイミングは、半年~1年に1回程度です。これはハイドロボールの洗浄と根腐れ防止剤の交換が目的です。特に根腐れ防止剤は使用期限があるので、必ず途中で植え替えしなければならないということを覚えておきましょう。
 

植え替えのやり方

植え替えのやり方は、まず容器からハイドロボールごと観葉植物を取り出します。根っこを切らないように観葉植物とハイドロボールを切り離します。

この時根っこに汚れや腐っている部分があったら切り落とします。ハイドロボールは洗って乾燥させたら再利用してください。根腐れ防止剤は新しい物を前回と同じ使い方で使用します。

ハイドロボールの危険性:根腐れ

ハイドロボールで観葉植物を栽培している時に恐ろしいことの一つが根腐れです。では根腐れはどのような条件で発生してしまうのでしょうか?

根腐れの原因:水やりのし過ぎ

根腐れの主な原因は水やりのし過ぎです。ハイドロボールによる栽培は、基本的に中の水が抜け切ってから水やりをします。にもかかわらずハイドロボールの水がなくならないうちに水を足してしまうと、根っこが呼吸できなくなってしまいます。

すると容器の中で根腐れを起こしてしまいます。また根腐れ防止剤を入れない場合でも、容器の中で老廃物が蓄積してしまい、水が腐るので根腐れを引き起こしてしまいます。

根腐れによるデメリット

根腐れが起こるとデメリットばかり発生します。まず根腐れした部分の根っこは水分を全然吸収してくれなくなるので、観葉植物が成長しなくなります。また水分が植物全体に行き渡らなくなったことにより葉っぱが枯れたり、異臭を放つようになってしまいます。

ハイドロボールの危険性:カビの発生

ハイドロボールの栽培による危険性は根腐れだけではありません。根腐れが発生してそのまま放置しておくと、カビや苔が発生してしまう危険性もあります。カビが生えると当然見栄えがよくないし、不衛生になってしまいます。

カビの画像(一例)

カビは葉っぱの先端に発生します。葉先に白い物体が付着していたらカビの可能性が高いです。画像だとこの様になります。
 

ハイドロボールの白い物体はカビ?

ちなみにハイドロボールで観葉植物を栽培していると、ハイドロボールに白い物体が付着していることがあります。これは一見するとカビの様に見えますが実はカビではありません。

ハイドロボールに付着している白い物体は、結晶化した水道水のミネラルや肥料の塩分などが原因となっています。これらは有害物質ではないので、心配する必要はありません。
 

カビを防止する方法

カビは未然に発生を防ぐ必要があります。そのためには湿気を溜め込まず、なるべく風通しのいい場所で栽培してください。万が一カビが発生してしまったら取り除いてその部分を水洗いしてください。可能であれば容器の植え替えを行ってください。

ハイドロボールの栽培で根腐れやカビを防止する方法

根腐れはハイドロボールの栽培の失敗の原因なので、絶対に防止しなくてはなりません。カビも発生した時点で異臭を放ったり不衛生になってしまうので、未然に防ぐ必要があります。

正確な水やりで根腐れもカビも防げる

カビは根腐れが原因で発生するので、根腐れをしっかり防止できればカビの発生も防ぐことができます。最も簡単な根腐れ防止策として過剰な水やりを防ぐことが重要となります。

観葉植物の根っこは容器の水がなくなったら、ハイドロボールの隙間に溜まった酸素を吸収し、その後、新たな水やりによって、新鮮な空気を取り入れるというサイクルを繰り返すことで成長します。

水やりのし過ぎは注意


そのため一度容器の中に水を入れたら、それが全てなくなるまで待って、なおかつ容器から水がなくなってから、2~3日間放置するくらいが調度よいとされています。頻繁に水やりしすぎると、根っこが呼吸できなくなってしまうので気を付けてください。

根っこの老廃物をしっかり除去する

また根っこから出る老廃物を放置することも、根腐れおよびカビの原因となります。観葉植物は成長する過程で根っこから老廃物を排出します。

従来の土による栽培ならば、土の中の微生物がその老廃物を分解してくれるのですが、ハイドロボールによる栽培の場合、老廃物を分解する役割を果たしてくれるものがいません。
 

根腐れ防止剤は必需品

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根っこの老廃物を抑えてくれる役割として根腐れ防止剤があります。これを入れないと容器の中で根腐れが発生する可能性が、非常に高くなるので絶対に忘れず使用してください。

また根腐れ防止剤は使用期限が限られているので、タイミングを見て容器の植え替えおよび根腐れ防止剤の入れ替えをする必要があります。

ハイドロボールの正しい水やりの仕方

ハイドロボールによる観葉植物の栽培は手入れの手間が少ないので、簡単ですが水やりの仕方はとても重要です。観葉植物を長く健康に育てるためにも、正しい水やりの仕方を知っておきましょう。

透明な容器がおすすめ

SPICE OF LIFE KEGY2130

出典:楽天
出典:Amazon
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まずハイドロボールの正しい水やりをするためには、容器を透明なガラス製品にするべきです。中にある根っこやハイドロボールが見える位の透明な容器を使用すれば水量が見えるので、より確実な水やりが可能となります。
 

1回で4分の1程度入れる

1回の水やりの水量はハイドロボールが4分の1程度満たされる程度で十分です。ハイドロボールによる栽培は下に穴が空いていない容器を使用するので、従来の鉢植えの水やりよりも少ない水量で済みます。
 

水がなくなっても2~3日間放置する

一度水やりをしたら容器の中の水がなくなるまで放置します。水がなくなった後も2~3日間はまだ放置しておいて大丈夫です。その間に根っこは、ハイドロボールの間に溜まった酸素を吸収しなければならないので、数日間放置しておきましょう。
 

肥料を使用する

ハイポネックス キュート ハイドロ・水栽培用

出典:楽天

より効率よく育てるためには、水やりだけでなくハイドロカルチャー用の肥料を使用します。ハイドロカルチャー用の肥料はラベルに「水耕栽培用」と表記されており、液体肥料やイオン交換樹脂栄養剤などがあります。

ハイドロボール自体には、栄養素は含まれていないので注意してください。

ハイドロボールの水やりの正しいタイミング

ハイドロボールの水やりのタイミングは、鉢植えの栽培に比べてかなり少ないです。タイミングの目安としては、容器から水がなくなってから2~3日後に容器の4分の1~5分の1程度の量を入れます。水温は15℃くらいが好ましいので、直射日光による水温の上昇には気を付けてください。

冬になるとペースは落ちる

水がなくなる前のタイミングで水やりしてしまうと、根腐れの原因になってしまいます。また冬は夏に比べて成長が穏やかになるため、水やりのタイミングも落ちます。

頻繁に手入れする必要がない点も、ハイドロボールのメリットの一つです。出掛ける前に水やりをしておけば、旅行などで数日間自宅を離れていても問題ありません。

液体肥料は週1程度

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液体肥料を使用する場合は、観葉植物を植えてから2~3週間程度経過したタイミングで使用します。使用するタイミングは週に1回程度です。過剰に肥料を与えると根腐れを引き起こすので、必ず説明書きに表示されたタイミング通りに使用してください。

ハイドロボールの種類

ハイドロボールを使った観葉植物の栽培は衛生的でとてもおしゃれなので、初心者にもおすすめなガーデニング方法です。ここでは数あるハイドロボールの種類のいくつかをご紹介します。

小粒

こちらは小粒サイズのハイドロボールで直径3~5mmの大きさです。ハイドロボールの中ではかなりスタンダードな商品で、上記で説明した通りの植え方を行えば、問題なく栽培できます。効率よく栽培するために、イオン交換樹脂肥料の使用が推奨されています。

大粒

柴田園芸刃物 ハイドロボール 大粒

出典:Amazon
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こちらは直径8~16mmある比較的粒が大きめなハイドロボールです。粒の大きさは違っていても使い方や植え方は全く同じです。

粒の大きさごとのハイドロボールの使い方

粒の大きさによる違いは観葉植物の種類によって使い分けます。根っこが細くて比較的小さめな観葉植物には小粒のハイドロボールを使用してください。

逆に根っこが太くて大きい植物には大粒のハイドロボールを使用します。粒の大きさが合っていないハイドロボールを使用してしまうと、根腐れの原因になりかねないので注意してください。


ハイドロボールに使える材料の種類

こちらはハイドロボールを使用した観葉植物に使用する透明ガラス容器です。この他にもプラスティック製のバケツやブリキ製の缶も容器として使用できますが、透明じゃないと水の量がよく見えないので、正確に水やりのタイミングを計るためにも、透明な容器の使用をおすすめします。

透明で底がある容器なら何でもいい

ハイドロボールを使用する容器は底に穴が空いていなくて、透明な物であれば種類を問いません。ガーデニング用のガラス容器以外でも、透明なガラス瓶やプラスチック製品なら何でも代用できます。

大和 根ぐされ防止剤

ハイドロボールの下に敷いて使用する根腐れ防止剤です。その名の通りハイドロボールを使用した観葉植物の失敗の原因である、根腐れを防ぐために必ず必要になります。植え替えの際に根腐れ防止剤も交換する必要があるので、多めに保管しておきましょう。

水耕栽培肥料 GHフローラBloom

水耕栽培肥料 GHフローラBloom

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

こちらは水耕栽培だけでなく、農耕栽培にも使える用途の幅広い液体肥料です。基本栄養素・補助栄養素・ph緩衝材などが含まれており高い効果を発揮します。

液体肥料は種類によって使用するタイミングが異なりますが、こちらのフローラブルームはどの時期からでも使用できます。観葉植物の成長する時期に合わせて、使用量を少しずつ増やしていってください。

ハイドロボール栽培に使える観葉植物の種類①

アイビー

ヘデラ(アイビー) 3号

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon

アイビーはツタ性植物で室内の観葉植物としても有名です。ハイドロカルチャーで栽培する際はツルを切って日が差し込みやすい室内の日陰で数週間水に漬けると根っこが生えます。その状態からハイドロボールに植え替えて使用します。

ポトス

ポトスも観葉植物として人気のあるツル性の植物です。アイビーと同様にツルを水に漬けておくと根っこが生えて来るので、根っこをハイドロボールに埋めて栽培します。

ただしポトスを栽培するためには5℃以上の気温が必要になるので、寒い時期の栽培は難しいです。可能であれば春頃からの栽培をおすすめします。

ハイドロボール栽培に使える観葉植物の種類②

ガジュマル

水耕栽培 苗 ミニガジュマル・ミドル

出典:Amazon
出典:楽天

ガジュマルは鉢植えでもハイドロボールでも栽培可能な観葉植物です。日が当たりやすい室内の日陰に置いて成長させます。ガジュマルは成長性が高いので、水やりも水がなくなってから2~3日に1回程度で十分です。

しっかり成長してくれて手入れも簡単なので初心者におすすめな観葉植物です。

サボテン

観葉植物として有名なサボテンはハイドロボールでも栽培できます。サボテンをハイドロボールで育てる場合は、他の観葉植物と栽培方法が若干異なります。

まずサボテンの苗を取り出して土を払い落とします。根っこが完全に見えたら根っこを半分ほど切って数日間乾燥させます。根っこが乾燥したらハイドロボールが入った容器に入れて、根っこに少し当たる程度まで水を入れます。

栽培中も根っこに少し当たる程度までの水位をキープします。水を入れすぎると根腐れを起こしてしまうので注意してください。また直射日光を当てると水温が上がってしまうので避けてください。

まとめ

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ハイドロボールはいわゆるハイドロカルチャー(水耕栽培)と呼ばれる栽培方法に使用します。異臭や虫が寄り付かずに室内でも安全に栽培できるので、手入れがとても簡単です。ただし植え方や水やりのタイミングを間違えると、根腐れやカビが発生してしまうので十分注意してください。

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