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おが炭とは?他の種類との違いや特徴を解説!バーベキュー向きなの?

おが炭の特徴や使い方をまとめました。おが炭のコスパや備長炭やマングローブ炭などとの違いなどもご紹介しています。バーベキューにおが炭は使えるのか?おが炭を使うときの注意点は?など、おが炭にまつわる疑問にもお答えしています。
更新: 2021年12月27日
吉岡てんぱ
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おが炭とは

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おが炭はおがくずが原料

おが炭(おがたん)とは、木材を加工した際に出るおがくずを利用して作られた木炭の種類の1つです。おが炭は、おがくずを圧縮し加熱、その後成型して作られるオガライトを利用し作られています。他の木炭に比べると作り方が複雑ですが、良質でエコな炭として注目されており、アウトドアを趣味とする人たちからも、支持を集めています。

オガライトの作り方

まずは、おが炭の原料となるオガライトの作り方を見てみましょう。オガライトは、おがくずを固めて作ったもので、「木質系固形燃料」のことを言います。

おがくずは150℃で加熱するとリグニンと呼ばれる植物の木化を促す成分により固まり、最終的には50㎝程度の棒状に圧縮成形されます。150℃で加熱するため、オガライトの表面は濃い焦げ茶色になります。

おが炭はエコな燃料

木材を加工する際、平均して7%はおがくずになり廃棄されてしまいます。そのおがくずを何とか利用できないかと研究がすすめられ、1950年代にオガライトは商品化されました。

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当時は、ふろ沸かし用の燃料として普及し、全国で1000軒以上のオガライト製造業者が存在していたとも言われています。しかし、ガスや電気による湯沸かし機器が普及し、オガライト市場は急激に縮小してしまいました。

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しかし、今もなお木材の加工時にはおがくずが出続けています。そのおがくずを有効利用するオガライトやおが炭は、エコな燃料の1つです。近年は、中国やインドネシアに日本の技術者が出向き、オガライトやおが炭の作り方を伝授しています。そのため、日本では流通しているおが炭は、日本人が作り方を教えて海外で作られたものが多いです。

おが炭の形の理由

おが炭の形はユニーク

おが炭と言っても伝わらない場合、ちくわぶのような形の炭と言えば伝わることがあります。木炭の中でもユニークな形でおなじみのおが炭。備長炭やマングローブ炭など、他の木炭には穴がありませんし、おが炭は火をつけて利用するので、穴に何かを通すということも考えにくいです。いったいどうしてあのような形になったのでしょうか。

おが炭の穴はガス抜きのため

おが炭の穴は、実は製造工程の都合上作られている穴です。おが炭を作る際、おがくずを加熱して圧縮しますが、どうしても高温のガスが噴き出し、オガライトが割れてしまうこともあります。そうならないために、ガス抜き用としておが炭の中心に穴があけられました。

穴がないおが炭の作り方は危険で難しい

おが炭の特徴でもあり、製造工程上必要な穴ではありますが、アウトドアショップで木炭コーナーを見ていると、穴の開いていないおが炭を見かけることがあります。

ガス抜きの穴がないおが炭の作り方は難しく、かつ暴発の危険もあり、日本ではほとんど作られていません。ただ、穴の開いていないおが炭は価値が高く、良質な燃料という概念があるため、中国などで高級なおが炭として製造が続けられています。

おが炭と練炭

おが炭は、木材を加工して作っているため、まれに練炭と混同され扱われることがあります。しかし、おが炭と練炭は全くの別物です。

おが炭は、木材が原料ですが、練炭は石炭が原料です。穴が開いている、加工されているという点は似ていますが、その作り方や使い方などは違うので、同等のものとして扱わないように注意しましょう。

おが炭の燃焼時間

おが炭は3時間~5時間燃焼すると言われています。これは、アウトドアでのバーベキューで使われる炭の種類の中でも最高レベルの燃焼時間です。そのため、短時間アウトドアで利用した場合などは、消し炭にすれば、何度も利用することができます。

おが炭の主な用途


日本の飲食店での利用が目立つ

おが炭は、燃焼時間が長いことや比較的安価で入手できるため、日本では炭火焼肉店や炭火焼き鳥店での利用が目立ちます。一説には、「炭火」を売りにしている飲食店では、9割以上がおが炭を使っているとも言われているくらいです。

アウトドアシーンや農業でも利用される

日本でのおが炭の主な用途は飲食店が目立ちますが、アウトドアでのバーベキューなどの調理用燃料や、魚釣りの際の暖とり用の燃料としても根強い人気があります。また、農業において、ビニールハウスの暖房用燃料としても使われることがあります。

最近は、かつてのように風呂沸かし用の燃料として、おが炭が利用されることは減りましたが、風呂を沸かせるくらいの火力がある燃料です。その上、環境にも優しい燃料なんで、今後もっと使用できるシーンが増えることが期待されています。

おが炭はバーベキューに向いている?

おが炭はバーベキュー向きなのか

おが炭が、優れた燃料であることは伝わったかと思いますが、アウトドアやバーベキュー向きな燃料なのか、気になりますよね。結論から言うと、おが炭はバーベキュー向きの木炭です。実際、バーベキューで一度おが炭を使ったら、他の種類の木炭は使えなくなったという人もいるくらいです。

おが炭がバーベキュー向きな理由1.安い

おが炭は、1000円以下で購入できるものもあり、気軽に購入できる価格帯です。おが炭の燃焼時間等から考えても、この価格はお得で、おが炭はコスパのよい木炭と言えるでしょう。

おが炭がバーベキュー向きな理由2.煙や臭いが少ない

おが炭は着火して火力が安定すると、煙が少なくなります。そのため、臭いも少なくなるので、庭やベランダでのバーベキューにもおすすめの木炭です。

おが炭がバーベキュー向きな理由3.火力の調整が楽

おが炭は高火力で安定しやすいため、バーベキュー時の火力の調整が楽です。アウトドアでの長時間にわたるバーベキューでも、ほとんど追加で炭を入れずに済むため、手間もかかりません。

おが炭の種類

おが炭には種類がある

一口に「おが炭」と言っても、おが炭にはいくつか種類があります。ここでは、それらのおが炭の種類と特徴を簡単にまとめたので、おが炭選びの際はぜひ役立ててくださいね。

おが炭の種類1.おが備長炭

おが備長炭とは、備長炭の作り方と同じように、長時間燃焼させて成型して作られたおが炭のことを指します。通常のおが炭よりも燃焼時間が長く、煙や臭いが少ないため、業務用に多く出回っているおが炭の中でも人気がある種類です。

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おが炭の種類2.エコおが炭

おが炭の名前の前に「エコ」とついているだけで、炭の質感が少し異なります。通常のおが炭より火付きはよいのですが、燃焼時間が長くなるとボロボロと崩れてしまうため、長時間の使用にはやや不向きです。そのため、通常のおが炭を使用する際の火起こし用に利用する人が多いです。

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おが炭の種類3.カットおが炭

通常のおが炭は、長さが長めだったり、バラバラなことも多いです。そのため、小型のグリルや七輪には使いにくいという声もあります。しかし、このカットおが炭なら長さも統一され、グリルや七輪でもきれいに並べて使えるので、ストレスが軽減しますよ。

カットされていますが、燃焼時間などは通常のおが炭と変わりません。通常のおが炭が使いにくいと感じた場合は、ぜひ利用してほしいおが炭です。

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おが炭と備長炭の違い

おが炭と備長炭の作り方の違い


備長炭は白炭の一種ではありますが、良質な炭としてとても人気があります。備長炭は高温で焼成して作るため、おが炭に比べると炭素の純度が高く、不純物が少ない炭です。ただ、最近は備長炭と同じ作り方をしたおが炭「おが備長炭」も登場しており、おが備長炭と備長炭を比較すると、作り方はほぼ同じです。

おが炭と備長炭の燃焼時間の違い

備長炭は、ほぼ不純物が少ないため、燃焼時間が最も長い木炭と言われており、備長炭の火は世界一質が高いとも言われます。3時間程度のバーベキューをして消し炭にし、再び3時間程度のバーベキューをしてもまだ原形をほぼとどめていたという体験談もあるため、おが炭より燃焼時間が長いと考えられます。

おが炭と備長炭のコスパの違い

備長炭はとても質が高い木炭ですが、やはり価格は高めです。そのため、コスパで言えば、やはいおが炭の方がお得感があります。おが炭も、備長炭並みの質まで高めた製品があるので、利用頻度やシーンに合わせて使い分けるといいかもしれませんね。

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出典:Amazon
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おが炭とマングローブ炭の違い

おが炭とマングローブ炭の作り方の違い

マングローブ炭とは、ホームセンター等で山積みになって売られている、安価な木炭のことです。マングローブ炭の作り方は製品によりまちまちで、品質も安定していません。マングローブ炭づくりに使用される木の種類もバラバラなので、同じ製品を買っても、中の炭の質が全く違うということもよくあります。

おが炭とマングローブ炭の燃焼時間の違い

おが炭の燃焼時間が3時間~5時間なのに対し、マングローブ炭は1時間程度です。とにかく何度も炭を継ぎ足さないと火力が落ちるので、バーベキューに不慣れな人は、火力の調整に一苦労することも多いです。

おが炭とマングローブ炭のコスパの違い

おが炭とマングローブ炭の価格差はそこまで大きくありません。おが炭が若干高めといったところですが、炭自体の質を考えると、断然おが炭の方がコスパがよいです。ただ、着火のしやすさはマングローブ炭の方が勝っているので、自分の経験値に合わせて選ぶといいかもしれませんね。

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出典:楽天
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おが炭と黒炭の違い

おが炭と黒炭の作り方の違い

おが炭が加熱圧縮されて作られているのに対し、黒炭は木材を土窯で炭化させた炭です。作り方の工程自体はシンプルですが、製造工程の消火方法には時間をかけており、着火しやすいよう作られています。

おが炭と黒炭の燃焼時間の違い

おが炭が3時間~5時間燃焼するのに対し、黒炭は1時間~3時間前後とやや燃焼時間が短いです。

おが炭と黒炭のコスパの違い

おが炭より燃焼時間が短いですが、国内にも「岩手切炭」「秋田木炭」「上石津時山炭」「土佐黒炭」「池田炭」「樫木炭」などのブランド黒炭があり、質がよくなっているとも言われています。

そのため、バーベキューをあまり頻繁にしない人にとっては、黒炭の方がコスパがよいかもしれませんね。逆に、頻繁にバーベキューをする人は、おが炭の方がおすすめです。

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出典:Amazon
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おが炭の火おこし方法

おが炭の火おこしは難しい

燃焼時間が長い良質な炭ほど火おこしが難しい…という定説通り、おが炭も火おこしが難しい炭です。そのため初心者は苦戦し、火おこしに30分以上かかってしまうこともあります。

ただ、おが炭の火おこしを何度か行っているとコツがつかめてきて、10分程度で火おこしできるようになるので、おが炭を使う前にぜひ、基本の火おこしの方法を身につけておいてくださいね。

火おこしの方法1.着火剤は必須

おが炭の火おこしに限らず、木炭に火をつけるとき欠かせないのが着火剤です。着火剤のタイプはどのタイプを使用しても構いませんが、ヤシがらを固めた固形着火剤の使い勝手がいいので、着火剤選びに迷った際はぜひ利用してみてくださいね。

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火おこしの方法2.火おこし器を使う

おが炭の火おこしでの失敗を回避するために欠かせないのが、火おこし器です。火おこし器に炭を入れて火をつけると、煙突のような効果で、初心者でも簡単に火おこしできるようになりますよ。

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おが炭の火消し方法

おが炭は火消しも難しい

実は、燃焼時間が長い良質な炭ほど火消しが難しい…という定説もあり、備長炭などはアウトドアの際早めに始末をしておかないと、いつまでたっても帰らないという状況に陥ることでも有名です。

おが炭も例外ではありません。火持ちがいいゆえに、いつまでたっても燃焼しています。水をかけるのももったいないし、ただただ待っておくのも大変。そこでおが炭の火消しにおすすめのアイテムをご紹介します。

おが炭の火消しは火消し壺で

バーベキューなどの用途を終えたおが炭は、速やかに火消し壺に入れれば、再使用しやすい状態でおが炭を持ち帰ることができます。仕組みは、火消し壺にアツアツのおが炭を入れてふたをすることで、火消し壷内の酸素が燃焼によりなくなりますよね。

そうするとおが炭は完全に燃焼できなくなり、芯まで火が消えるのです。その後火消し壷が冷えれば、そのまま持ち帰り、次のバーベキューの際に再使用できますよ。火消し壷で火消ししたおが炭は着火しやすくなっているので、着火剤のような使い方もできるようになり、とても便利です。

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おが炭を捨てる方法

おが炭がもう再使用できそうにない場合や、再使用の必要がない場合は、火消し壺で火を消したり、水をかけてから捨てます。捨てる場所は、キャンプ場などでは指定の場所があることもありますし、ない場合は燃えるごみとして捨てることができます。

おが炭は木材が原料であることから、何気なしにキャンプ場などの雑木林に捨ててしまう人もいますが、それにより火災が起きてしまったこともあります。おが炭は正しい処理方法をし、人に迷惑をかけないようにしましょう。

おが炭を使うときの注意点

おが炭はとても高温になる炭です。ほかの炭もそうですが、火がついている間は取り扱いに十分注意し、特にお子様が触れないように目を配りましょう。あとは処分の仕方です。

おが炭は表面の火が消えていても、中がくすぶっているようなこともよくあります。持ち帰りや捨てる際は、炭の温度が下がっていることを確認することを忘れないようにしましょう。

おが炭で快適にアウトドアを楽しもう

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おが炭は、備長炭並みの良質な炭なのに価格はお手頃で、かつエコな燃料という点から、もっと注目されるべき木炭です。

一般的なホームセンターでは見かけませんが、アウトドアショップやネット通販では人気の商品です。バーベキューの炭選びに迷ったり、ワンランク上のバーベキューを楽しみたいと思ったら、ぜひおが炭を使用してみてくださいね。

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