バーベキューといえば炭火焼き
意外に難しい炭の火起こし
キャンプの醍醐味と言えばバーベキュー、炭火でじっくり焼いたお肉や野菜が美味しいですよね。 しかし、この時に大変なのが炭に火を着けるまでです。なかなか火を着けられなくてやきもきするということも少なくありません。簡単なように思えて意外に炭に火を着けるまでって手間取ってしまいます。
炭火焼きの火起こしを簡単にできるコツを紹介
バーベキューがもっと楽しくなること間違いなし!
しかし、そんな火起こしもいくつかコツがあります。コツを覚えることで時間をかけずに簡単に火起こしをできるようになります。キャンプとバーベーキューがもっと楽しくなること間違いなしの火起こしのコツとテクニックを紹介します!
バーベキューの炭について知ろう
バーベキューに欠かせない炭
炭火焼きと言えば当然のことながら炭が欠かせません。炭は様々な種類に分かれ、火の着きやすさや火がついている時間などの違いがあります。炭選びからバーベキューが始まっていると言っても過言ではありません。 バーベキューで使用される炭の種類とそれぞれの特徴を紹介します。
メジャーで安価なマングローブ炭
バーベキューにおいて最も一般的に用いられているのがマングローブ炭でしょう。ホームセンターやスーパーなどで広く販売されており、値段も安価です。マングローブ炭は火が着きやすいため慣れていない人にもおすすめです。燃焼時間は他の炭よりも短く、煙が多いという難点があります。
バーベキューにおすすめの黒炭
黒炭は国産のナラやクヌギを材料としています(上述のマングローブ炭も黒炭として分類されることもあります)。マングローブ炭同様に火が着きやすいです。さらにマングローブ炭よりも燃焼時間も長く、煙も少ないです。マングローブ炭よりも値段は高価ですが、バーベキューにおすすめの炭と言えば黒炭になります。
高級だがバーベキュー向きではない?白炭
国産のウバメガシ・アラカシなどを材料にした炭を白炭と言います。火持ちが良く、煙も少ないのですが、火を起こすまでの時間はマングローブ炭、黒炭よりもかかります。また値段も高価なものが多いです。火が着きにくいというのはバーベキューにおいては、大きな難点であまりバーベキュー向きの炭ではないと言えるかもしれません。
豆知識、備長炭ってどんな炭?
炭と言えば備長炭と呼ばれるものが知名度があります。しかし、備長炭とはどういった炭なのか知らない人も多いではないでしょうか。 備長炭は白炭の一種で、備長という人がウバメガシを使った炭を売り始めたことがその始まりです。備長というのは、材料や地名でなく人名だったのですね。
炭の量はどのくらいが妥当?
大人1人につき1キロは目安
炭の種類がわかったところで、もうひとつ気になるのが炭の量です。少なすぎて途中で火が消えてしまうのも、多すぎて炭を余らせてしまうのも困ります。炭の量は大人1人に対して1キロが目安です。途中で火が消えてしまうとせっかくのバーベキューも台無しですので、ちょうどの量よりも少し多めに買っておくくらいが良いかもしれません。
火起こしテクニックの前に
火起こしは材料によって手順が異なる
火の起こし方は炭に火を着けるために使う材料によって、手順が微妙に異なります。ここでは新聞紙、着火剤、バーナー、火起こし器、その他の順でそれぞれの火起こしの手順とコツを説明します。
火起こしテクニック1:新聞紙の手順とコツ
新聞紙で失敗しない方法を紹介
新聞紙は持ち運びも簡単でまた手軽に入手できるため、火起こしでは重宝されます。しかし、新聞紙は失敗すると火が起こるまでに時間がかかってしまうのが難点です。新聞紙でも失敗しないで火を起こすための手順とコツを紹介します。 新聞での火起こしも方法を覚えてしまえばそんなに難しくはありません。
新聞紙を棒状にひねる
新聞紙をそのままの状態で火をつけるという方法をやってしまいがちですが、新聞紙は半分に切って棒状にひねることで最大限の効果を発揮します。棒状にひねった新聞紙を井桁(いげた)、井の字の形になるように組みます。大体10本分くらい組めば大丈夫です。 またはじめにコンロに小さな炭を置いておくとさらに火が着きやすくなります。
炭を新聞紙の周りに重ねていく
新聞紙を組み終わったらいよいよ炭の登場です。この時に炭を新聞紙の周りを囲うようにして並べます。そしてその上にまた炭を重ねていき煙突状にしていきます。はじめは炭に火を着けることが目的ですので、大きな炭よりも小さな炭を使った方が火が着きやすいです。 着火剤があれば新聞の中心に着火剤を落としておくとさらに火がつくまでの時間が短縮されます。
いよいよ着火!
ここまで出来たらいよいよ着火です。新聞紙に火をつけましょう。火が着いたら新聞紙の上に蓋をするようなイメージで炭を置きます。上手くいっていれば数分後には炭に火が移ります。 またこの方法で火を起こす時は、炭に火がつくまで積み重ねた炭を崩さないようにしましょう。
火起こしのテクニック2:着火剤(ジェル)の手順とコツ
新聞紙よりも簡単な着火剤
次に紹介するのは着火剤(ジェル)の火起こしの手順です。新聞紙よりも着火剤の方が簡単に火起こしできるので初心者の方はこちらの方がおすすめです。 着火剤で火を起こす手順とコツを紹介します。
大きな炭から塗っていこう
炭に着火剤を塗っていきます。大きな炭に着火剤を塗るのがポイントです。着火剤の場合ははじめから大きな炭に火を着けることができるんですね。塗り終わったら着火剤を塗った場所に火をつけましょう。
火が着いたら新しい炭を加えていく
火をつけたら、炭を組みます。炭の組み方は先程の新聞紙と同じように井桁に組んでいきます。なかなか炭に火がつかない場合は、うちわなどで炭に風を送りましょう。炭に火が着いてきたら、新しい炭を加えていきます。
火起こしのテクニック3:バーナーの手順とコツ
確実に火を着けられるバーナー
バーナーを使えば間違いなく確実に火を着けることができます。カセットコンロ用のガスは規格が統一されています。そのため、どのメーカーのものでもバーナーと取り付け可能なはずです。 バーナーで火を起こす手順とコツを紹介します。
バーナーの時は小さな炭を選ぶのがポイント
バーナーで火をつける場合はまず炭を組み立てます。着火剤のときとは異なり、小さな炭を選ぶのがポイントです。バーナーで直接火を着けることになるため、小さなものの方が早くにつけられます。ある程度まで炭を組んだらバーナの火を炭に向けて発射します。
炭に火が着くまでバーナーの火を当て続けよう
バーナーの場合は直接火を当て続けているため、時間さえかければ確実に炭に火を着けることができます。そのため途中でやめたりせずに、火が点くまでバーナーの火を炭に向け続けましょう。また同じ場所のみを狙った方が早く炭に火が着きやすいです。 炭に火が着いたら、うちわなどで風を送り炭全体に火を行き渡らせます。
火起こしのテクニック4:火起こし器の手順とコツ
早い、そして簡単な火起こし器!
火起こし器を使うと早くそして簡単に火を起こすことができます。火起こし器は使い方さえ覚えてしまえば誰でも使うことができます。 火起こし器で火を起こす手順とコツを紹介します。
火起こし器の構造について
多くの火起こし器は円形の筒状になっています。円の中に穴の空いた仕切りがあり、仕切りの下に着火剤が来るようにして、仕切りの上に炭を置きます。火起こし器は、この筒の中で炭に火を着ける仕組みです。
着火剤に火をつけて火起こし器を置く
火起こし器をコンロの上に置いて、仕切りの下の着火剤に火をつけます。後は待っているだけで炭に火がつきます。もしも火が足りないようでしたら、仕切りの下に着火剤や新聞紙など燃えるものを足しましょう。 炭に火が着いたら、火起こし器から炭を取り出してコンロに並べましょう。
火起こしのテクニック5:意外なもので火をつけよう
こんなものでも?火をつけるときに活用できるもの
ここまでに、新聞紙、着火剤、バーナー、火起こし器と紹介してきました。これまでに紹介してきたものはバーベキューで火を起こす時に用いる道具としてはメジャーなものではないでしょうか。他にも火を起こすことができる材料はたくさんあります。 いくつか意外に役立つ火起こしの材料と道具を紹介します。
着火剤代わりにリップクリーム
リップクリームを着火剤の代わりに使用することができます。リップクリームに含まれる成分が燃焼時間を伸ばす働きをしてくれるようです。リップクリームを直接燃やすのではなく、燃やしたい材料に塗って使用します。 リップクリームの意外な使い方、覚えておくともしもの時に意外に役立つかもしれません
新聞紙よりも燃える?牛乳パック
牛乳パックはワックスがコーティングされており、このことにより新聞紙よりもよく燃えて、また燃える時間も長いです。使用する場合は、小さく切って、出来るだけ小さな範囲に重ねて使用することで効果を発揮します。 バーベキューの前に牛乳パックをためておくと良いですね。
キャンプなどでみんなで拾うと楽しい松ぼっくり
自然の中で拾えるものでは松ぼっくりが燃えやすいです。キャンプなどでバーベキューをする際にはみんなで拾うのも楽しいかもしれません。松ぼっくりはかさの開いているものほど燃えやすいです。集めるときには、注意してかさの開いているものを集めるのもポイントです。
準備が必要なみかんの皮
みかんの皮もよく燃える材料になります。しかし、みかんの皮の場合は準備が必要で事前に乾燥させておかなければなりません。乾燥したみかんの皮は、皮と油だけになりよく燃えます。
火起こしのテクニック6:炭の配置でさらに充実したバーベキューに
炭の配置でさらに満足度アップ!
ここまで紹介した方法で炭に火を着けることはもう問題ないはずです。ここからはさらに充実したバーベキューにするための方法をご紹介します。そのひとつが炭の配置です。
炭の量で火力を調整
バーベキューをしていると肉や野菜を焦がしてしまうということがよくあります。美味しい肉や野菜を焦がしてしまうのはもったいないですよね。こういった失敗を火の調整で減少させることができます。
強火・中火・弱火で分ける
火の調整のポイントは炭の量です。コンロの上の2ブロックかもしくは3ブロックにわけて、中火・弱火の2ゾーン、もしくは強火・中火・弱火の3ゾーンに分けましょう。強火が最も炭を多く配置して、弱火のゾーンは炭を置かずに大丈夫です。 弱火ゾーンには油受け皿を置いておくとコンロが汚れずに終わった後の後片付けが時間をかけずにでき、簡単になります。
火起こしのテクニック7:スムーズな火消しのためのテクニック
自然消化では時間がかかる
バーベキューが終わったら、炭の火を消す必要があります。しかし、炭の火は自然に消えるのを待っていると非常に時間がかかります。火消しをスムーズに行うためのテクニックを紹介します。
酸素を遮断して火を消す
火は酸素がないと発生しないので、酸素を遮断することで炭の火を消すことが出来ます。バーベキュー用で市販されている火消し壷を使用することで簡単にできるほか、身近な道具で代用することもできます。ペンキの缶や、おもちゃの缶など、金属の缶に炭を入れて酸素が入らないように密閉することで火を消すことができます。 また、この方法であれば火を毛した後に炭の再利用も可能です。
水に入れて火を消す
炭の火を消す方法として水の中に入れるという方法もあります。バケツなどに水を入れてその中に炭を入れていきます。酸素を遮断する方法同様に金属製の入れ物を使いましょう。 バケツなどに移すことなく、コンロに直接水を入れて火を消そうとすると蒸気が発生して危険ですのでやめましょう。また七輪であれば、七輪自体も劣化してしまいます。
火起こしのテクニック8:後片付けにもテクニックがあり
後片付けのテクニックを紹介
バーベキューでは片付けが大変です。しかし、この大変な片付けも負担を減らし、時間を短縮するテクニックがあります。役に立つこと間違い無しの後片付けテクニックを紹介します。
金網をコーティングしておこう
バーベキューの後片付けで大変なのが、金網についた肉などの焼けカスです。焼けカスを取るのだけでも結構な苦労があります。金網にバーベキューの前に酢や油を塗っておきましょう。酢や油の作用によって、焼けカスがつきにくくなります。また酢には殺菌作用もあるのでおすすめです。
コンロにアルミホイルを敷いておこう
網と同様に片付けが大変なのがコンロです。このコンロも底にアルミホイルを敷いておくことで、コンロに落ちる油が減って片付けの負担がかなり軽減されます。1枚だけでは破れてしまう可能性があるので、何枚か重ねて敷いておくようにしましょう。
バーベキュー・キャンプで意外に役に立つ道具3選
困ったときにあると助かる意外な道具
バーベキュー・キャンプではあると便利な道具がいくつもあります。軍手やうちわ、チャッカマンや懐中電灯などは言うまでもなく絶対に必要な道具でしょう。 こういった必需品の道具とは別にあると意外に役に立つ道具3選を紹介します。
バーベキュー・キャンプで意外に役に立つ道具1:トイレットペーパー
トイレットペーパーは小さいし持っていても損はない道具の筆頭です。バーベキュー場やキャンプ場では、場所によってはトイレに紙が設置されていないということもあります。その時にトイレットペーパーを持っていきましょう。 また何かを少し拭くときなどにも使用できます。
バーベキュー・キャンプで意外に役に立つ道具2:ハンガー
ハンガーもまた持っていくと役に立つアイテムです。タオルや服をかけたり、ランタンや懐中電灯をくくりつけたりなど、様々な用途で使用可能です。ハンガーは小さく、かさばるものでもないのでバーベキュー・キャンプで持っていくと意外に役に立ちます。
バーベキュー・キャンプで意外に役に立つ道具3:ウェットティッシュ
バーベキュー・キャンプでウェットティッシュがあると何かと役に立ちます。汚れをさっと拭きたいときなどはウェットティッシュがあれば水を使わずに拭くことができます。
レッツバーベキュー!火を起こしてみよう
充実したバーベキューライフを
炭の火起こしについてのテクニックはいかがだったでしょうか。みんなでワイワイと楽しむバーベキューは楽しいものです。紹介した火起こしテクニックを駆使して、充実したバーベキューを楽しんでください。