スペアリブとは
スペアリブは骨付き肉
スペアリブとは、骨付き肉のことで、部位で言うとバラに相当します。一般的には、豚の骨付きバラ肉をスペアリブと呼ぶことが多いですが、厳密には、豚以外の牛、羊などの骨付きバラ肉も、スペアリブと呼んでいます。
骨があり、食べにくいこともあってか、精肉店などでは安く手に入ることが多い部位です。また、食べやすい骨なしのスペアリブも流通しています。
スペアリブの別名
スペアリブは、「Spare ribs」つまり「痩せたあばら骨」という意味で可食部は少ないです。しかし、世界中の食卓に並ぶため、スペアリブには別名が存在します。
日本では、沖縄地方の人たちが、スペアリブのことを「ソーキ」と呼びます。また、中国では、「排骨(パーコー)」と呼び、麺やご飯の上にのせて食べます。また、排骨を加工したものは「叉焼(チャーシュー)」という名前で親しまれています。
スペアリブはバーベキューでも大人気!
スペアリブはアメリカの「家庭の味」
スペアリブは、アメリカではもっぱらバーベキューの具材の定番で、スペアリブの料理コンテストなどもよく行われています。スペアリブの料理コンテストで競われるのは、スペアリブのソースの味です。
アメリカでは、スペアリブを調理するときに使うソースはほとんどが手作りで、まさにそれぞれの家庭ごとに、「家庭の味」が存在しています。そのため、スペアリブのソースや味付け方法は幅広く、レシピも豊富にあるのです。
日本でもスペアリブはバーベキューで大人気
日本でも、バーベキューと言えばスペアリブを想像する人がいるくらい、スペアリブは人気の食材です。日本では、焼いたスペアリブを焼き肉のたれやバーベキューソースで食べることが多いですが、他にもいろいろなアレンジをした食べ方があります。そこでここでは、スペアリブをバーベキューで美味しく食べるための、簡単レシピをご紹介します。
スペアリブの下ごしらえのポイント
スペアリブを下ごしらえで柔らかく
スペアリブは、そのままだと骨から肉が外れにくいこともあり、特に子供には食べにくいと不評なこともありますよね。しかし、スペアリブは下ごしらえすることで骨から肉が外れやすくなるうえ、身も柔らかくなり、とても食べやすくなります。
バーベキューをキャンプ場などでする場合は、事前に下ごしらえしておくと、すぐに焼いて食べることができるので、前日には下ごしらえをすませておきましょう。
下ごしらえでは下ゆでを
スペアリブの下ごしらえで最も重要なのが、下ゆでです。下ゆでをすることで、骨と肉が外れやすくなりますし肉も柔らかくなります。また、下ゆでの際に、香味野菜などを入れれば、臭みも取れますよ。
下ゆでをするかしないかで、スペアリブ料理の完成度が変わってきます。少し手間は増えてしまいますが、ぜひ、スペアリブは下ゆでしてから調理してくださいね。
スペアリブの下ごしらえの方法
下ごしらえの方法1.肉を切り分ける
スペアリブは、あばら肉になるので大きめの切り方でカットされて販売されているのもの多いです。カットされていないスペアリブを購入した場合は骨に沿った切り方をして、1つの肉に1本の骨がつくように切り分けます。
下ごしらえの方法2.全面を軽く焼く
切り分けたスペアリブの全面に、軽く焼き色を付けます。強火で熱したフライパンで、油を敷かずに焼きましょう。スペアリブの表面を焼くことで、うまみをスペアリブの中に閉じ込めることができるので、全ての面に焼き色がつくよう返しながらこんがり焼きましょう。
下ごしらえの方法3.下ゆで
たっぷりのお湯を沸かし、スペアリブを下ゆでします。スペアリブがしっかり浸かるくらいのお湯を沸かしましょう。スペアリブの臭みが苦手な人は、この時ネギやショウガなどの香味野菜や、ローズマリーなどのハーブを加えると、臭みがかなり軽減されますよ。
下ゆではスペアリブが柔らかくなるまで行いますが、普通の鍋なら60分、圧力鍋なら20分くらいゆでると、柔らかくなります。
スペアリブの上手な切り方
スペアリブは切りにくい
スペアリブは、しっかり解凍されていて、身が薄ければ包丁でも切れますが、冷凍のスペアリブや、身がしっかりついたスペアリブを切るのは大変です。いったいどんな切り方をすれば、上手に切れるのでしょうか。
出刃包丁による切り方
スペアリブは、出刃包丁で押しつけるように切る切り方があります。ただ、慣れていない場合はなかなかうまくいかずに、刃こぼれすることもあるので注意しましょう。
ノコギリによる切り方
スペアリブの切り方を聞くと、ノコギリを使うという人が多いです。解凍ずみのものはノコギリで、冷凍されたものは電動ノコギリで切るといいようです。
精肉店で切ってもらう
スペアリブの切り方に自信がない人は、購入したお店で切ってもらうのが無難です。ほとんどのお店で、無料で切ってくれるので、声をかけてみてくださいね。しかし、大型量販店などでは断られることもあるので、不安な場合は購入前に店員さんに質問してみましょう。
スペアリブの簡単バーベキューレシピ1
基本のバーベキューソーススペアリブ
まずは、基本のスペアリブレシピから見ていきましょう。アメリカのバーベキューソースといえば、日本の焼き肉のたれとは違って、トマトベースで甘みもありますよね。バーベキューソースは、市販品もありますが、意外と身近な材料で作れて、作り方も簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
材料
スペアリブ・・・1kg
玉ねぎ(すりおろし)・・・1/4個分
にんにく(すりおろし)・・・1片分(チューブなら2cm)
ケチャップ・・・大さじ4杯
ウスターソース・・・大さじ2杯
しょうゆ・・・大さじ2杯
はちみつ・・・大さじ2杯
塩・・・小さじ1弱
黒コショウ(あらびき)・・・適量
作り方
1.スペアリブ以外の材料をジッパー付き保存袋に入れて、よく混ぜます。
2.下ゆでしたスペアリブを1に入れ、よく揉みこみます。
3.2時間以上冷蔵庫でねかし、味を染み込ませます。
焼き方
焼く30分前には、スペアリブを冷蔵庫や保冷バッグから取り出しておくと、火の通りが早くなりますよ。また、焼く際は余分なソースを落としてから焼くと、焦げ付きにくくなります。
この作り方の場合、下ゆでをしているので、中心まで温まっていれば食べられます。焼きすぎると固くなってしまうので、バーベキューコンロの端など、火が弱い場所で焼きましょう。
スペアリブの簡単バーベキューレシピ2
和風ソースのスペアリブ
スペアリブは、洋食や中華のイメージが強いですが、和風ソースで焼いても美味しいですよ。バーベキューの際におすすめなのは、和風ソースの中でも、しょうゆベースのスペアリブです。もちろん、作り方も簡単なので、気軽に試してみてくださいね。
材料
スペアリブ・・・1kg
しょうゆ・・・大さじ1杯
みりん・・・大さじ1杯
酒・・・大さじ1杯
砂糖・・・小さじ1杯
ケチャップ・・・小さじ1杯
ウスターソース・・・大さじ1杯
にんにく(すりおろし)・・・1片(チューブなら2cm)
塩コショウ・・・適量
作り方
1.スペアリブを下ゆでした後、スペアリブの表面に切り込みを数本入れ、味がしみこみやすいように仕込みます。
2.スペアリブ以外の材料を合わせ、ソースを作り、ジッパー付き保存袋に入れます。
3.2にスペアリブを入れ、1時間以上冷蔵庫でねかせます。
焼き方
和風ソースのスペアリブは、網よりも、鉄板やフライパン、スキレットなどで焼くのがおすすめです。鉄板やフライパン、スキレットがない場合は、網の上にアルミ製のトレイを置いて焼く焼き方でもいいですね。和風ソースを絡めながら焼くと、より柔らかくなり、スペアリブの表面にも照りが出るので、ぜひお試しください。
スペアリブの簡単バーベキューレシピ3
スペアリブのさっぱり塩焼き
シンプルに、塩味のみのスペアリブはいかがですか。塩にこだわれば、スペアリブのうまみが引き立ち、お酒が進む味に仕上がります。
スパイスを加えてピリ辛にしたり、レモン汁をつけてさっぱり味に仕上げるなど、作り方のアレンジの幅が広いベーシックなスペアリブレシピです。仕込みが必要ないので、パパっと準備したいときにもぴったりですよ。
材料
スペアリブ・・・あるだけ
お好みの塩・・・適量
作り方
下ゆでしたスペアリブに塩を振って焼くだけです。
焼き方
最初に振った塩は、スペアリブを焼く間に流れ落ちることが多いので、塩を振りながら焼くのがおすすめです。また、スペアリブが大きい時は、塩を付けながら食べるのもおいしいですよ。
スペアリブの簡単バーベキューレシピ4
スペアリブのチーズフォンデュ
カマンベールチーズを丸ごとつかった、バーベキューでのチーズフォンデュの作り方が話題になりましたが、このチーズフォンデュの具材に、スペアリブを使うことができます。作り方はもちろん簡単で、仕込みの必要もなし。チーズ好きにはたまらないレシピです。
材料
スペアリブ・・・あるだけ
カマンベールチーズ・・・1個
白ワイン・・・小さじ1杯
ブラックペッパー・・・適量
お好みの具材
作り方
1.カマンベールチーズの表面に丸く切り込みを入れます。
2.カマンベールチーズをアルミホイルで包み、バーベキューグリルで温めます。
3.カマンベールチーズが溶けてきたら、表面の切り込みを入れた部分を取り外し、白ワインとブラックペッパーを入れかき混ぜます。
4.スペアリブや野菜を焼き、焼きあがったものからフォンデュして食べます。
焼き方
大勢でのバーベキューの場合は、スペアリブや野菜を焼き串に刺しておくと、食べやすくなりますよ。チーズフォンデュを終えてチーズが余っていたら、チーズを鉄板の上に薄く伸ばしてカリカリに焼き、チーズせんべいを作って食べるのもおすすめです。
スペアリブの簡単バーベキューレシピ5
中華風スペアリブ
ピリ辛なのにほんのり甘い、病みつきになる中華風スペアリブも、実は作り方がとても簡単です。スペアリブをしっかり中華風ソースに浸けて仕込み、カリッと焼けば、バーベキューの主役になれる一品です。
材料
スペアリブ・・・・500g
にんにく・・・1片
ショウガ・・・1片
ごま油・・・大さじ2杯
酒・・・大さじ2杯
しょうゆ・・・大さじ2杯
砂糖・・・大さじ2杯
作り方
1.にんにくとショウガをみじん切りにして、ごま油、酒、しょうゆ、砂糖を合わせ、ジッパー付き保存袋に入れます。
2.下ゆでしたスペアリブの表面に切り込みを入れます。
3.スペアリブを1に入れ、よく揉みこみ、1時間以上冷蔵庫でねかせます。
焼き方
スペアリブはソースを落として焼き始めますが、途中刷毛などで保存袋に余ったソースをかけながら焼くと、より濃厚な味わいになりますよ。
スペアリブの簡単バーベキューレシピ6
トロピカルスペアリブ
スペアリブをより柔らかくして食べられる、トロピカルソースも人気のバーベキューレシピです。トロピカルソースで仕込みをすると、子供でも食べやすいスペアリブに大変身しますよ。仕込みの時間を長くすればするほど、子供好みの味わいになるので、お好みの仕込み時間を見つけてみてくださいね。
材料
スペアリブ・・・1㎏
パイナップル・・・50g
100%リンゴジュース・・・50ml
100%オレンジジュース・・・50ml
しょうゆ・・・大さじ1杯
塩・・・小さじ1杯
作り方
※下ごしらえをしなくても柔らかくなるので、生のスペアリブを使用します。
1.スペアリブをジッパー付き保存袋に入れ、手でつぶしたパイナップルを加え、よくなじませます。
2.1に、リンゴジュース、オレンジジュース、しょうゆ、塩を加えます。
3.2をしっかりと揉み、冷蔵庫で30分以上ねかせます。
焼き方
今回は、生のスペアリブを使用しているので、しっかり強火で焼いていきます。全部の面が焼けるよう、回転させながら焼き、肉汁が透明になったら焼き上がりです。身が骨からほろっと取れるので、子供に食べさせるときも、骨付きのままで大丈夫ですよ。
スペアリブでバーベキューを盛り上げよう
バーベキューにスペアリブがあると、ワイルドな雰囲気が増して、グリルの上が華やかになりますよ。ここでは、スペアリブを切って下ごしらえする方法をご紹介しましたが、切らずに焼けば、より豪快なバーベキューが楽しめます。
スペアリブは、肉自体にうまみがつまっているので、どんな調味料とも相性が抜群です。いろいろな味を試して、スペアリブのオリジナルレシピを考えてみるのもいいですね。
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