RIDGID 強力型4枚刃パイプカッター 42-A 32870
はじめに
段ボールや平たいものをカットするときならカッターナイフや糸のことで切断することができますが、パイプ管などを正確に、つまり切り口をきれいにカットするとなると方法やパイプの長さや大きさなどが理由でそれでは難しいところがあります。そんな時におすすめしたいのがパイプカッターです。今回はパイプのカットに必ず役に立つパイプカッターの特徴や構造、注意点や使い方を合わせて紹介します。パイプを簡単にカットしたい方や使い方を知りたい方必見の記事です。
パイプカッターとは
カッターの1種
パイプカッターとはカッターの1種です。家庭で使われる、段ボールや梱包に使われているガムテープを切るときなどに使われるカッターは刃を前後にスライドさせることで刃の長さを調節して切断したいものをその刃でカットする使い方ですが、パイプカッターの使い方はそのような使い方とは異なります。パイプカッターにはローラーと円盤形の刃が付けられていて、それら2つで切断したい素材・材料を挟んだ状態でカットを始めるという切り方になっているのです。
いろいろなパイプを切断できる
円盤形の刃とパイプを受けるローラーで挟み込んでパイプをカットするので、パイプ形状の素材であればいろいろなものをカットできると言いたいところですが、材質によって細かい切り方や注意点、コツ、そして何よりも切断する素材に適した刃を選択することが大切です。とはいえパイプ切断ならかならずおすすめの工具です。
パイプのサイズはいろいろ
世の中には外径の小さなパイプや大きなパイプがあったりと、パイプのサイズは非常に多く揃っています。パイプ径が近いものであれば同じパイプカッターでも切断できるだろうとイメージしやすいですが、パイプ径にかなりの差があるものであれば、使いにくいですし、そもそもパイプカッターの切断可能な許容範囲を超えている可能性が高いです。パイプカッターの種類も様々ということになります。
パイプカッターの構造
T字型の工具
パイプカッターを見た時の第一印象として感じやすいのは、T字型の形をしているということです。パイプカッターのT字上横棒に該当するのが回すことで奥に押し込んだり手前に引けるになっているネジ溝の取っ手にあたります。パイプカッターのT字縦棒、つまりここで言うネジ溝部の先端でローラーを2つ取り付けたブラケットのようなものを押せるのです。この構造は一般に押しネジと呼ばれています。そしてそのローラーの先に円盤形の刃が1枚、少し刃を出すように固定されています。これが1枚刃パイプカッターの基本構造です。
ローラーと刃で押し込み、回して切る
先ほど紹介したようにパイプカッターは押しネジの構造を持っているので、押しネジのネジ部を回しこめばローラーを奥に押し込めます。ローラーと刃の間には素材(パイプ)を設置するスペースがあり、ローラー部を押しネジで押し込んでしまえば刃とローラーで素材を挟み込めるのです。これだけでは素材をカットするに至りませんが、ローラーと刃が回転するのでパイプカッターを回転させれば材料をカットできます。
刃の数が多いタイプも
パイプカッターの刃は一般的な構造だと円盤形の刃が1枚取り付けられていますが、刃が3・4枚取り付けられているものも存在します。刃の数が多ければ工具を回転させる距離をより少なくさせて素材をカットできます。切り方やそのコツも変わってくるので注意が必要です。
パイプカッターの用途
パイプの切断
パイプカッターの用途はパイプを切断することです。これ以外の使い方は、基本的にありません。パイプと言ってもその素材やパイプ径は様々ですので、カットするパイプの種類によってパイプカッターも使い分けることとなります。基本構造は同じでも、パイプカッターといっても実はいろいろと種類があるのです。
切断するパイプカッターの素材
パイプカッターで切断するパイプは鋼、真鍮、銅そして錬鉄や鉛を素材とするものになります。つまり、水道管やガス管を切断する際には、サイズを揃える必要がでてきますが、パイプカッターを使った切断方法が可能ということです。それに合わせて、工具本体にも強度が求められることもあり、本体は鋳造品となっています。パイプカッターとチューブカッターが同一視されがちですが、チューブカッターは鉄、鋼、真鍮、銅やアルミニウムから作られたチューブ管の切断に使用する工具ですので、実は違います。
パイプカッターの選び方その1
切断するパイプの径で決める
パイプカッターの選び方その1は切断するパイプの径で決める方法です。パイプカッターには切断できるパイプ径の許容範囲が決められています。そのため、切断するパイプの径に対応する許容範囲のスペックを持っているパイプを選ばなければなりません。パイプカッターを購入する際にはその点を確認してから購入するようにしましょう。パイプの厚さも関係するので、合わせて確認するようにしてください。
頻繁に使うサイズを把握しておく
パイプカッターで使用してパイプを切断しようと考えている方、どれくらいのパイプを日常的に切断するのかを考えておくことをお勧めします。定期的に切断することある、切断頻度のパイプがわかっているのならその工具は精度の高いものを購入し、めったに使わないもサイズのものならそれなりのスペックにしておくなど、頻度に合わせた工具の選び方は上手な工具選択方法の1つでもありコツでもあります。
パイプカッターの選び方その2
価格で決める方法
パイプカッターの選び方その2は価格で決める方法です。パイプカッターの価格帯幅広く、2,000円程度で購入できるものから、45,000円のパイプカッターが売られていることもあります。この価格帯のバラつきは理解に簡単で、大型サイズのパイプカッターやKTCのようなブランドものになると高価になるのです。小型サイズのパイプカッターで高級ブランドものでなければ、価格帯も低く購入に踏み切るのか簡単です。
精度・使いやすさは価格と比例
これはどの工具にも共通することですが、工具の価格はその制度・使いやすさと比例します。安い工具で作業・整備したときに、使えるけどちょっと使いにくいときがあるということも、それよりも価格の高い工具を使って同じ作業をすると効率性がより高いです。良い工具を使うことは作業を簡単に効率化するコツの1つとも言えるでしょう。しかし、オーバースペックともなりかねますし、高い工具を買うお金でお手頃価格の工具を数種類そろえられるのも事実です。
パイプカッターの注意点
刃に手を触れない
パイプカッターの注意点は、刃に手を触れないことです。一般的なスライド式のカッターナイフであれば刃をスライドさせて本体ケースから刃がはみ出さないようにした状態でロックをかければよいのですが、パイプカッターの場合は円盤形の刃が少しはみ出た状態になっています。そのため、持ち歩くときやパイプカッターを手に取るとき、そしてパイプを挟むときに、ふと手がカッターにふれてしまうかもしれません。そうなると場合によっては、刃が手に食い込んで怪我をする可能性があります。
とにかく気を付ける
難しいことを考えることなく、パイプカッターを扱う時にはとにかく気を付けるようにしましょう。パイプカッターはT字型になっているので刃から離れている取っ手部分などをつかむように注意すると良いでしょう。刃の切り口には注意してください。すでに紹介したとおり、刃が3-4枚ついているタイプもあるので、パイプカッターを取り扱う時には刃回りをできるだけ触らないようにするのが無難です。
パイプカッターの使い方
パイプを固定する
パイプカッターを使うにはまずパイプを固定することから始まります。パイプをカットしているときに確実にそれが固定されているようにするのが簡単かつ切り口をきれいにできる切り方のコツです。固定するときにはクランプや机などがおすすめです、うまく利用してしっかり固定してください。
押しネジでローラーを押してパイプを固定する
次に切断する材料本体を固定します。押しネジを利用してローラーを奥に押して材料を刃とローラーで挟むようにしてください。この時、パイプカッターが動いてしまわないように十分に締め付けて固定しましょう。コツとしては、切り口がどの辺に来るようにしたいのかなどを知るために目安として線など引いておくとチェックが簡単、おすすめです。
パイプカッターを回す
固定を終えたら、一度パイプカッターを回します。最初にパイプカッターを回すのは切断するためではなく、切断するための案内線を付けておくためです。軽く線ができるくらいに締めたパイプカッターを1週させて案内線を付けたら、パイプカッターを本当に切る方法へと移ります。切断材料に対して確実にパイプカッターが垂直に取り付けられているのを確認して、パイプカッターを回しましょう。この時、押しネジの押し具合を調整しながらやると簡単に切れるのでおすすめです。
切り口のヤスリがけ
正しい切り方でパイプカッターを使ってパイプをカットすれば正確で切り口のきれいですが、完璧ではありません。そこで、切り口をヤスリ掛けしてバリをとってください。ノブと呼ばれるもの(押しネジのハンドル)がパイプカッターについていたら、その裏面にバリ取りが付いていることがあるので、そこに切り口を当てて面取りしてください。
パイプカッターの製品紹介
Strong Tool パイプカッター
価格1,490円のパイプカッターです。お手頃価格で一度使ってみる価値あります。切断能力は3-38mで切断できるパイプの厚さは2mmまでとなっているので注意しましょう。
強力型4枚刃パイプカッター 42-A
RIDGID 強力型4枚刃パイプカッター 42-A 32870
【スペック】 メーカー:RIDGID(日本エマソン) 価格:税別33,900円(2018/7/15時点) 全長:421mm 切断能力:20~50mm 重量: 3.1kg
33,900円する効果なパイプカッターですが、全長も大きく切断能力も高い範囲をクリアしているので、大きめのタイプを考えている方におすすめです。切り方に影響しますが、重たいのは少しネックです。
まとめ
パイプカッターの切り方を覚えてしまえば、簡単にパイプの切断ができるので非常に便利な工具になります。切り方はコツをつかめば難しくないので、予算に見合ったものを購入して切り方を学び、実践してください。ただし、簡単に使えそうな工具でも刃物が付いていますので、怪我をしないように扱いには細心の注意をはかりましょう。
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【スペック】
メーカー:Strong Tool
価格:税込1,490円(2018/7/15時点)
全長:165mm
切断能力:3~38mm
切断厚:2mmまで(パイプ)