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テナガエビ釣り講座!釣れる時期から仕掛け、狙うポイントまで徹底解説!

テナガエビはその名のとおり非常に長い手を持ったエビの仲間です。原始的な仕掛けでエビとの駆け引きが楽しめる釣り方が特徴。今日はテナガエビ釣りの時期(シーズン)から釣り場のポイントや餌などの仕掛けの作り方まで徹底的にテナガエビ攻略を解説していきます。
更新: 2022年4月16日
佐藤3
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テナガエビ釣りを楽しもう!

まずテナガエビを知ろう

テナガエビは本州から九州にかけて分布するエビの種類です。淡水から川が海に流れ込む汽水域に生息しています。体長は約10センチ程度のかわいいサイズのエビですが、素揚げにして頭からしっぽまですべて美味しくいただけるのでサイズの割にお得感が高い獲物です。

テナガエビ釣りができる時期(シーズン)

適した時期(シーズン)は春から

テナガエビが釣れる時期(シーズン)は春から夏まで。月でいうなら5月の連休明けくらいから7月の梅雨時くらいまでがトップシーズンです。この時期のテナガエビはとても元気で、釣り上げようとすると強くキックバックして抵抗します。シーズンのテナガエビ釣りはこの感覚もとても楽しいものですよ。

海から河川に戻ってくるのを狙う

テナガエビの子供は川の上流付近で生まれ、そこから海に戻り大きくなります。ある程度成長すると海から川に上がってきて、一生を河川で過ごします。この大きくなって戻ってきたテナガエビを狙うために、適した釣りポイントを見つけることが、テナガエビ大漁につながる第一歩です。

テナガエビ釣りに適した時期(天候)

晴れよりも雨の時期

テナガエビは天気の良い日にはジッとしていて、そのせいでエサにも気づきにくく食い付きも悪いと感じます。テナガエビ釣りで大漁を狙いたいならば、晴れた日よりもテナガエビの動きが活発になる小雨の時期がおすすめです。釣りをする人にはあまりよい天候とはいえませんが、たくさん釣りたいと思うならぜひ雨の時期のテナガエビ釣りを試してみてください。

小雨のシーズンがおすすめ

晴れよりも雨や曇っている日が好きなテナガエビ。このことから、テナガエビ釣りに適したシーズンは梅雨時ともいえるでしょう。梅雨に限ったことではありませんが、いくら雨の日狙いでも台風の日にテナガエビを釣りに行こうという人もいないと思います。そのことから、しとしとと雨が降る梅雨のシーズンが、テナガエビ釣りには適したシーズンということになります。

テナガエビ釣りができる場所

釣り場(ポイント)はどこがいい?

テナガエビの釣り場は、海から川に流れこむあたりで、テトラポットなどの障害物(テナガエビが隠れるところ)があるところです。テトラポットがないところでも、護岸の壁にくっついて生息していることもあるので、そんな釣り場も狙い目です。とにかく、テナガエビのいる釣り場を探すなら、何か物陰になるような障害物をまず探してみるのが近道です。

釣りポイント

物陰が好きなテナガエビ。よく隠れ家にしているのは以下のような場所です。
1.テトラポット
2.捨て石まわり
3.川に打たれた杭のまわり
4.沈んでいるゴミの下
5.護岸の壁
さらに、他よりも少し深くスリットになっているところを好んで移動します。川の下流部で干潮時期に一度下見をして、川底の様子を確認するとテナガエビポイントもつかみやすくなるでしょう。

目視で釣り場を探す


テナガエビがいる釣り場ポイントは、日なたよりも日陰。物陰になっている部分をよく観察してみると、ときおりテナガエビが水面近くまで移動してくることがあります。目視でも釣り場ポイントを確認することができますので、よさそうな場所を見つけたらよく観察してみてください。

テナガエビ釣りの道具

あると便利な道具

テナガエビ釣りの道具といえば、釣り竿、仕掛け、クーラーボックスなど一般的なものとなります。釣り竿やウキなどの仕掛けは、このあとの仕掛けの項目で詳しくご紹介します。その他に、テナガエビなど置き竿をする釣り方にあると便利な道具をご紹介しましょう。

すべり止め道具

テナガエビは堤防や護岸の上から何本も置き竿をして、ゆっくりとアタリを待つ釣りです。テナガエビがいそうな釣り場に何本か竿を仕掛けておくのがおすすめ。そのとき、竿をもっていかれないような簡単なすべり止め道具として「洗濯ハサミ」や「すべり止めマット」を使った自作道具を用意すると釣りやすいです。

すべり止め道具の使い方

洗濯ハサミは、竿をはさんで使うだけなので、使い方も簡単な道具です。すべり止めマットとは、浴室などで使う下にしくマット。これを適当な大きさに四角くカットして釣り竿が通るくらいの穴をあけます。こうすることで、釣り竿がすべりにくくなり、置き竿で竿をもっていかれることが少なくなるでしょう。

竿尻にもすべり止めを

竿の中央だけでなく、竿尻にもすべり止めを付けるとさらにすべり止めは完璧になります。これらは100均などでも売られているすべり止めシートを適当な長さに切ってクルクルと竿尻に巻き、輪ゴムなどで留め付けておきましょう。とても簡単にできる竿尻のすべり止めの方法なのでぜひお試しください。

テナガエビ釣りの仕掛け

仕掛け作り

さて、それではテナガエビ釣りの仕掛けの作り方をご紹介しましょう。竿は小もの竿で、2m前後のものがおすすめです。ミチイト1~1.5号に玉ウキ、おもり、針という簡単な仕掛けになります。針はエビバリ2~3号が適しています。

ウキ

テナガエビ釣りの仕掛けで重要なのはウキの付け方です。通常ウキは(特に脚付きウキは)ウキの先端が水面よりも少しだけ浮くようにつけるのがセオリーですが、テナガエビ釣りはおもりを調節してウキが少し沈むくらいの位置につけるような仕掛けの作り方をします。

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テナガエビ釣りのエサ

適したエサは?

テナガエビ釣りの仕掛けができたところで、あと必要なのがエサですね。テナガエビのエサはどんなものが適しているのでしょうか。

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テナガエビのエサ


テナガエビ釣りのエサとして一般的なものは、ミミズやアカムシです。テナガエビ釣りのポイントは足場が悪いことが多いので、エサ入れは首から吊り下げられるタイプを選ぶと便利です。エサの付け方は、針にチョン掛けします。

テナガエビの釣り方1

深いところを探す

テナガエビの習性は、水の中の深いところを探してそちらへ進むというものがあります。ですから、テナガエビのエサを落とすのであれば、そのような深いところを狙うのが有効です。仕掛けを落としてみて、ウキの沈み具合でその深さが測れます。いくつか仕掛けを落としてみてそのような深い場所に仕掛けを入れます。

テナガエビの釣り方2

複数の竿を仕掛ける

テナガエビの釣れるポイントは、少し深くなったスリットを探すことが重要です。テナガエビはエサを探してスリットを移動するからです。テナガエビの通り道にエサを落とすのが大切なポイントなってきます。そのとき、1本の竿でじっと待っても良いですが何本か竿を仕掛けておく方が釣れる確率もアップします。

すべり止めの道具を活用しよう

複数の仕掛けを垂らしておくテナガエビ釣り。どうしても手から竿を離しているので、テナガエビに引っ張られて竿が水に落ちてしまうこともあります。そんなときは道具でご紹介したすべり止めをぜひ活用していきましょう。エビが引いているのに気づくのが遅れても安心です。

テナガエビの釣り方3

テナガエビとの駆け引き

テナガエビは、エサを見つけるとその場で食べずに安全なところに移動してゆっくり食べようとします。さきほどおすすめしたすべり止めもそのための道具です。テナガエビがエサをもって十分に食べる気持ちになったときを狙って竿をあげます。早すぎるとすぐにエサを離してしまうのでおすすめできません。

意外と難しいテナガエビ釣り

テナガエビ釣りはその習性から、魚のように、食いついたから引き上げれば良いという単純なものではありません。テナガエビがエサを運んでいるときに竿をあげようとしても、すぐに離してしまいます。ウキをしっかり見て、スーッと移動して「今運んでいるな」と感じ、ウキが止まってしばらくして「今ならもうしっかり食いついただろう」というタイミングを見計らうことが大切です。テナガエビとの駆け引きを楽しむ釣りです。

テナガエビを持ち帰る

クーラーボックスで持ち帰る

釣り上げたテナガエビは水をいれたバケツなどに入れて生かしておきます。釣っている間、何度かバケツの水を取り替えますがテナガエビの色が変わってきたなと感じたら弱ってきた証拠ですのでクーラーボックスに入れ持ち帰るようにしましょう。

密封容器に入れる

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出典:Amazon

テナガエビをそのままクーラーボックスに入れるとあとで大変です。まずは水をきってジップロックなどの密封容器に入れます。エビには硬い部分もあり、ビニールが破れてしまうこともありますので、そのときのために袋を2重にする、タオルなどでくるむなどすると綺麗に持ち帰れます。氷を入れたクーラーボックスでできるだけ鮮度を保って持ち帰りましょう。

テナガエビの調理方法

泥抜き


釣ってきたテナガエビは、自宅で素揚げにして美味しくいただきましょう。食べるためには、まずテナガエビの泥抜きをする必要があります。泥を食べているままでは美味しい料理には仕上がりません。テナガエビの泥抜き方法は簡単。まず、釣ってきたテナガエビを真水に放ちます。そのまま半日から1日程度放置するだけ。これで、テナガエビの泥抜きが完了します。

調理のときのポイント

テナガエビほはじめとするエビには、立派なツノのようなものが頭部についています。素揚げにして全部食べられるテナガエビですが、このツノの部分だけは食べにくくする邪魔者です。まずは、このツノをはさみなどで切り取ってしまいましょう。

気になるヌメリは塩で取る

泥抜きをしてテナガエビの内側の汚れが取れたら、外側の汚れ(ヌメリ)もとっていきましょう。このときに使用するのが塩です。あじしおのようなものよりも粗塩がおすすめ。テナガエビ全体にまぶしかけて、手でヌメリをとっていきます。そのあと、綺麗な水でよく洗い流します。一度でヌメリが取れないときは何度か同じことを繰り返し水が綺麗になるまでおこないましょう。

水気をよく拭き取り揚げる

テナガエビの調理は、衣も何もつけずに素揚げがエビの風味が際立っておすすめです。そのとき、水がついたまま油に入れてしまうと、水はね、油はねをして大変危険です。キッチンペーパーなどでよく水気を拭き取ってから揚げ油の中に入れるようにしましょう。エビが綺麗に色づいたら食べごろです。

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出典:楽天
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まとめ

釣って楽しい食べて美味しいテナガエビ

獲物との勝負を楽しむテナガエビ釣り。ちょっとでかけて2~3時間釣りをするという気軽な釣りでありながらも、駆け引きを楽しませてくれる面白い獲物でもあります。釣ったテナガエビは素揚げにしてビールのおつまみとしてもおすすめ。ぜひ、春から夏の楽しみとして、テナガエビ釣りとその素揚げの両方を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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