はじめに
キャンピングカーと言えば遠出旅行や車中泊をするのに適した自動車です。自作は難しいし新車・中古車どちらも価格は高めでなかなか購入に踏み切れないからレンタルで我慢してきた、という方もいらっしゃいますが、軽キャンピングカーなら安く手に入れ維持できるのが魅力です。今回は軽キャンピングカーのおすすめ10選を紹介します。合わせて軽キャンピングカーの概要やメリット、そして確認しておきたい注意点も紹介します。専門店やメーカーが自作したキャンピングカーは本格的です。
軽キャンピングカーとは
軽自動ベースのキャンピングカー
軽キャンピングカーとは軽自動車ベースのキャンピングカーです。世間一般のキャンピングカーのイメージと言えば、車両サイズが大きいイメージですが、軽キャンピングカーは軽自動車をベースに製作しているので車両価格・サイズ・維持費・取り回しの良さなどで大きなメリットを持っています。定員や就寝人数などでは大型サイズでフル装備のキャンピングカーのほうが有意ではありますが、それでもキャンピングカーを購入したい方々のために敷居を下げたという意味では非常に価値のあるタイプの車両です。
自作する強者も
キャンピングカー専門の製造メーカーが製造した軽キャンピングカーもありますが、自作のキャンピングカーを持っている強者も存在します。自作キャンピングカーのメリットは、装備する備品を自身で取捨選択できることです。メーカーが製造したものを購入するのではなく自作することで、自分だけのオリジナルキャンピングカーを生み出せます。軽キャンピングカーを自作することはDIY要素も高いので趣味としても楽しめるのです。
レンタルサービス提供業者も
軽キャンピングカーを所有していない方向けにレンタルサービスを提供する業者も存在します。レンタルサービスならビッグサイズの本格キャンピングカーから、軽自動車ベースのレンタルキャンピングカーまで様々なタイプを選択可能です。中古キャンピングカーを購入してもメンテナンスなどで追加費用がかかる可能性なおを考慮すると、中古車ではなくレンタルカーを選ぶのも1つの賢い選択肢と言えます。
軽キャンピングカーのメリット
価格が安い
軽キャンピングカーのメリットの1つが価格が安いことです。軽キャンピングカーの価格は、車両価格と製作費用の2つの項目で生み出されます。軽自動車は新車でも中古車でも他の自動車と比べて低価格で購入できるので、軽キャンピングカーの価格は他のキャンピングカーよりも安い価格で購入できるのです。キャブコンバージョンタイプのキャンピングカーの価格が500万円以上ということを考えると、およそ半額で購入できることになります。
維持費が安い
軽キャンピングカーのメリットに挙げられるもう1つは維持費が安いことです。ベースが軽自動車ですので燃費や部品代、自動車税や保険料などの自動車を維持するうえで必要な費用が全体的に低くなっています。せっかく費用をためて車両を購入しても維持費が高額だと車両を維持し続けることが難しいです。軽キャンピングカーなら新車・中古のどちらでも、車両価格と維持費の両方を安く抑えられるということになります。
取り回しが良い
取り回しが良いのも軽キャンピングカーのメリットです。サイズが小さく小回りが効くという効果を活かして街中の運転から駐車までサイズに悩むことなく行えます。軽自動車であれば駐車スペースにも困りませんので、車中泊長期旅行を行いやすいのも良い点です。
軽キャンピングカーの注意点
走らない
軽キャンピングカーの注意点としてチェックしておきたいのは、それほど走らないということです。キャンピングカーと言えど、もともとは軽自動車ベースでそれを各製造メーカーが自作したものですから、エンジンの排気量・馬力・トルクが大きくないのです。そのため、速度やトルクといった走行性能は決して高いとは言えないので注意しましょう。
重たい・燃費が悪い
そしてもう1つの注意点が、重たいということです。純正車両に本来ついていない備品・装備を搭載することになるので、総重量が重たくなります。重たくなるとタイヤへの負担もかかりますし、さらには燃費も悪くなってしまいますので注意が必要です。気になる方は事前に燃費なども確認しておきましょう。
軽キャンピングカーおすすめその1
ATRAI(アトレー) 旅楽
軽キャンピングカーおすすめその1はアトレー旅落です。アトレー旅落は2012年に誕生したダイハツクラフト(D-Craft)が製造している軽自動車を使った特殊車・キャンピングカーになります。ダイハツの軽自動車アトレーだけでなくハイゼットカーゴクルーズでも同じ装備を持った軽自動車に仕上げることが可能です。軽自動車キャンピングカーでありながら充実の装備です。
車中泊に活躍
ATRAI(アトレー) 旅楽の乗車定員数は軽自動車の最大定員数の4名です。横になって就寝しようとした場合の可能人数は2名となっています。軽自動車ということで一般的な大きいキャンピングカーには劣りますが、それでも材料に木材を使った装備として可変式収納棚やスライド式テーブル、そしてサイドキャビネットなど、メーカー自作として恥じない装備内容になっています。これなら車中泊でも快適に過ごせます、おすすめの軽キャンピングカーです。
軽キャンピングカーおすすめその2
軽キャンピングカーおすすめその2はJ-cabin Mini Wです。この車はキャンピンカーの製造販売総合メーカーであるMYSミスティックが提供する軽自動車キャンパーになります。2016年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、そのデザイン性の高さはお墨付きです。
本格的な内・外装
軽自動車ベースのキャンピングカーでありながらその外装・内装は一般的なキャンピングカーに負けない、というよりも同等なくらい本格的になっています。ウッドパネルをベースとしたインテリアデザインに丸みを持った雰囲気の良いルーフ、さらにはロフトタイプのベッドスペースもあるのでどこへ出かけても安心して車中泊できるのが良いです。
価格は2,080,000円
この魅力的な軽キャンピングカーの価格は税込2,080,000円となっています。オプションの装備を装着すれば値段は上がりますが、キャンピングカーを200万円代で購入できるというのは魅力的です。中古車の軽キャンピングカー取扱いを製作会社は行っているので、中古でも良いという方には朗報です。かっこいいおすすめのキャンピングカーです。
軽キャンピングカーおすすめその3
N BOX キャンパー Neo
軽キャンピングカーおすすめその3はN BOX キャンパー Neoです。オリジナルキャンピングカーの企画開発・販売をおこなうホワイトキャンパーが提供するホンダのN BOXをベースとした軽キャンピングカーになります。本格的なキャンピングカー機能はいらないけれど車の中で寝られるスペースをしっかり確保したい、そんな方々にお勧めの装備が搭載された一台です。
目立つPOP-UPルーフ
N BOX キャンパー Neoの特徴と言えばオプションで取り付けるPOP-UPルーフです。この装備が活躍するのは車中泊をするときになります。ルーフを閉じた状態で横になって寝られる人数は2人ですが、このルーフを利用すれば合わせて4名が横になって寝られるのです。軽自動車で4人横になれる便利な装備になります。リアキャリア装備もついているので自作する必要もありません。
価格は1,768,000円から
価格は1,768,000円からとなっています。上記で紹介したルーフが付いたモデルは1,998,000円からの販売となっているので、注意が必要です。2WDタイプと4WDタイプ、さらにはNAエンジンかターボエンジンタイプか選べます。オプション装備をどうするかでも価格が決まってくるので、注意が必要です。
軽キャンピングカーおすすめその4
スピナ キャルルック仕様
軽キャンピングカーおすすめその4はスピナ キャルルック仕様です。(株)ナッツが製造・販売する軽キャンピングカーになります。日産NV100クリッパーGX/スズキエブリイ 660ハイルーフをベース車両にハイルーフダイネットとPOPアップルーフダイネットの2種類から選択可能です。
ルーフタイプを選べる
ルーフタイプは、ノーマルルーフとPOPUPルーフの2種類に分かれます。POPUPタイプのルーフ車両ではルーフを開けた時に開放感たっぷりです。おしゃれにこだわった軽キャンピングカーが欲しい方ならチェックしたい一台です。価格は今回紹介している車両の中でもトップクラスに高い税抜3,190,000円からとなっていますので、価格の面では要確認が必要になります。
軽キャンピングカーおすすめその5
ピッコロ キャンパープラス
軽キャンピングカーおすすめその5はピッコロキャンパープラスです。軽キャンピングカーの製造会社のオートワンが製造・販売している、スズキ エブリー バン / 日産 NV100 クリッパー ハイルーフをベースとした軽キャンピングカーになります。
選べる駆動形式
駆動形式は2WDと4WDの2パターンから選べます。車両のミッション形式に関しては、オートマティックティック・ミッションとマニュアル・ミッションの2種類から選択可能です。マニュアル・ミッションで運転を楽しみたい方も、オートマ限定免許でキャンピングカーを楽しみたい方も、仕様を選ぶことができるのでおすすめです。
充実の装備
着脱式のセンターテーブル、キャビネット、横になって休める就寝スペースに大きい積載能力など、遠出旅行や車中泊をするのに便利な装備が充実しています。価格も140万円代からとお求めやすい価格です。レンタルではなくマイキャンピングカーを安く手に入れたい方におすすめの1台です。
軽キャンピングカーおすすめその6
La.kunn ラ・クーン
軽キャンピングカーおすすめその6はLa.kunn (ラ・クーン)です。マツダスクラムTをベースに製作されたキャブコン型キャンピングカーで、本格的なキャンピングカーに仕上げられています。軽自動車ベースですが、普通車8ナンバーでキャンピングカー登録されている車両です。
2種類の室内レイアウト
室内レイアウトは2種類用意されています。1つはベンチスタイルでベンチのように長くソファ(ベッド)が置かれるスタイル、もう1つはリアベットタイプでベンチスタイルよりも横幅のあるスタイルです。車中泊の仕方に応じて選ぶと良いでしょう。
車両価格
車両価格は2WDの5速MTタイプで税別2,689,000円~となっています。登録諸費用、諸税別途かかりますが、この車両スペックでこの価格で乗り出しできるのは良いです。4WDの5速MTで税別2,976,000円となっているので、予算と好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
軽キャンピングカーおすすめその7
ミニチュアクルーズ デニムエディション
軽キャンピングカーおすすめその7はミニチュアクルーズ デニムエディションです。スズキ自動車を代表する自動車の1つであるエブリイワゴンをベースに(株)岡モータース製作の軽キャンピングカーになります。中古車の取り扱いも行っています。
デニム生地のベッドマット
名前にデニムエディション入っていますが、車中泊に使用するベッドマットにデニム生地が使用されています。見た目・さわり心地にこだわったデニム生地で、休憩時の快適感は高く、充実した車中泊を過ごせるのです。シンクやドアの開閉に連動したエントラントステップライトなどを標準装備している、車中泊を充実させる要素が詰まった1台です。
軽キャンピングカーおすすめその8
インディ108(INDY 108)
軽キャンピングカーおすすめその8はインディ108(INDY 108)です。東和モータースが製造・販売する軽自動車キャンピングカーで、カラーバリエーションが5色から選べる豊富なデザインも売りの1つになります。ベース車両はダイハツのハイゼットで、車両価格はスタンダードグレードの2WDで5速MTタイプが最安値で税別2,795,000円からとなっています。
軽キャブコンバージョン
軽キャブコンバージョンの軽キャンピングカーです。広々とした空間で4人でくつろげるスペース、大人が2人横になって寝られるルーフなど、車中泊を充実させ楽しめる空間が用意されています。新車から製作していますが、中古車販売も行っているので、予算に合わせて新車で購入するかすでに完成した中古車を安く購入するか選べるのもメリットの1つです。DIYで自作せずに完成した車両を安く購入したい方も新車から購入したい方のどちらにもおすすめです。
軽キャンピングカーおすすめその9
軽キャンパー Lunetta
軽キャンピングカーおすすめその9は軽キャンパー Lunettaです。バンテックが製作・販売する軽自動車のキャンピングカーになります。洗練された上品さを持った内装が特徴的で、車中泊時に満足度も高い軽キャンピングカーです。乗車定員は4名、横になって寝られるのは2名となっています。2人での遠出や車中泊・旅行におすすめできる1台です。
充実の装備品
車内右リア部分には外部シャワーとしても利用できるシンク、オプションで19インチのテレビ、100Vコンセントにタッチ式間接照明スイッチなど車中泊を充実して過ごすための要素がいっぱいです。軽キャンピングカーの車中泊をより上品・優雅に過ごしたい方におすすめする軽キャンピングカーです。
軽キャンピングカーおすすめその10
愛犬くん
軽キャンピングカーおすすめその10は愛犬くんです。愛犬くんは、その名称から察しがつくように、愛犬(犬)と一緒に充実した車中泊をできるように設計・製造された軽キャンピングカーになります。まさにペットのためのキャンピングカーといっても過言ではありません。大人2人とペット2匹が同時に就寝できるように作られています。
ソーラーパネル搭載
愛犬くんのルーフには30wソーラーパネルが取り付けられています。このソーラーパネルを使えば、停車中にサブバッテリーへの充電が可能です。オーバーヘッドキャビネット、車内温度センサー付きベンチレーター、床下収納スペースなど、軽キャンピングカーの車内でより充実にすぐすための工夫が随所に施されています。愛犬と一緒に車中泊をしたい方や、遠出旅行したい方におすすめの一台です。
まとめ
キャンピングカーは高価だから今までレンタルで我慢していた、自作できないからレンタル車両で我慢していた、中古のキャンピングカーには乗りたくない、サイズが大きいから怖くて運転できないなどの様々な理由でレンタル車両という選択肢を選んできた方々にとって軽キャンピングカーは安い・小さいというメリットを持った理想の一台です。軽キャンピングカーレンタル業務を行っているところもあるので、購入するにしてもレンタルするにしても、費用を安く抑えつつ車中泊を楽しめる、おすすめの車です。
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【スペック】
価格:車両本体価格+税込425,000~(2018/7/4時点)
定員/就寝可能人数:4/2名