モンベル|ステラリッジ テント2 本体
アライテント| X-ライズ2 2人用(最大3人)0310201
モンベル|X-TREK マイティドーム 2型
モンベル| マイティドーム2 オプショナルキャノピー
ファイントラック |FAG0312・カミナドーム2
ファイントラック|カミナドーム2 ウィンターライナー
プロモンテ | ライトウェイトアルパインテントVL26
山岳テントの選び方を模索しよう
登山やトレッキングでの宿泊には山小屋でも宿泊できますが、テント泊はより自然を感じられる宿泊方法として人気があります。キャンプ道具をすべてパッキングしなければなりませんし、快適に休息を得られなければなりませんので、テントに求められる条件は非常に高いですね。
山岳用テントの選び方:スペックを比較
山岳用テントの特徴や条件を大まかに整理したのち、人気が高いテントのスペックを検証して比較します。山岳用テントに求められる条件は「仕様」「素材」「設営方法」「重量」などのスペックに使い勝手を加えて選ぶことになります。それでも選びきれないときは「デザイン」「カラー」なのど見た目や「価格」「メーカーの信頼度」も基準にしましょう。
山岳用テントの仕様
選び方:シングルウォールとダブルウォール
山岳用テントはシングルウォールテントとダブルウォールテントに分けられます。1層構造のシングルウォールテントは軽量でコンパクトですがテント内の結露が多く、2層構造のダブルウォールテントはシングルウォールテントと比較すると重いのですが快適です。多くのメーカーはシングルウォールテントとダブルウォールテントを合わせてラインナップしています。
選び方:収容人数
山岳用テントの収容人数は目安だと捉えましょう。JIS規格で決められた1人分のスペースは55×180cmですので、1人用テントを使うと狭さを感じる可能性が高いですね。2人用なら余裕をもって使えます。大人2人で荷物を分け合っての登山やトレッキングでは3人用をおすすめします。大人4人なら3人用を2張り用意すれば快適です。
山岳用テントの素材
選び方:素材の材質
山岳用テントの生地は主にナイロンが使われています。ナイロン生地は引っ張り強度が高く、強風下でも破損しにくいですね。ナイロンは紫外線に弱いのですが、山岳用テントは日中に張りっぱなしにする機会がそれほどないので気にする必要はないですね。ポリエステル生地の山岳用テントもあります。引っ張り強度はナイロンほどではありませんが、速乾性があり水に濡れても重くなりにくいのが特徴です。
選び方:生地の厚さ
テントメーカーや製品によって生地の厚さに違いがあります。軽量でコンパクトな山岳用テントは生地が薄いですし、耐久性を重視したテントは生地が厚いですね。生地の耐水圧にもこだわりたいところですが、耐水圧が高すぎるテントは通気性が悪いので快適ではありません。耐水圧1,50mmの生地は自動車を運転するのが困難なレベルの雨にも耐えられるといわれていますので、参考までに知っておきましょう。
山岳用テントの設営
選び方:簡単設営
設営が簡単なテントは人気があり、山岳用テントメーカーの腕前が試されるところです。登山やトレッキングで消耗した体力ので設営は辛いですし、テントを非常時のシェルターとして使う可能性もあるからです。込み合うテント場でも設営しやすいテントかどうか、ペグダウンが必要な個所の数、ガイラインの本数なども含めて簡単に設営できる山岳用テントを探しましょう。
選び方:自立式と非自立式
山岳用テントには自立式と非自立式がありますが、日本の登山やトレッキングでは自立式が主流です。非自立式テントは非常に軽量でコンパクトですが、ガイラインの張力に頼らなければならないので設営に手間がかかるからです。非自立式テントではペグが地面に打てないテント場では岩などを利用して固定するしかないので、耐風性も確保しにくいですね。
山岳用テントの重量
選び方:軽量な山岳用テント
山岳用テントを選ぶうえでもっとも重要なのがテントの総重量です。テント泊ではテント以外にもマットやシュラフ、食料や炊事道具をパッキングしなければならないので、1gでも軽いテントを選びたいですね。2,000gのテントを1,500gのテントに変えると500ccのペットボトル1本を余分にパッキングできます。そう考えると差は大きいですね。
選び方:快適さも考慮
軽量なテントこそ最強!といわれてきましたが、最近では山岳用テントに居住性を求める声も多くなりました。軽量な山岳用テントは歩行時の体力を温存してくれますが、居住性が悪いようでは十分に休息できず体力を回復させられません。テントの軽量さを捨てて居住性を優先する代わりに、安全性を損なわない道具を軽量化するのも手段です。
人気の山岳用テントを検証!
選び方:人気テントを参考にする
登山やトレッキングで人気が高いおすすめテントの特徴を検証しながらテント選びのポイントを探ります。人気の理由を突き止めればテント選びの参考になります。
選び方:テントとの相性
テントの種類にかかわらず、テントとの相性も大切です。出入り口はテントの短辺にあるのがいいのか?長辺にあるのがいいのか?インナーテントのドアの形状は?といった仕様に関する相性はもちろん、フライシートの色や肌触り、テント内からの景色の見え方などの感性にかかわる相性まで、人によって好みが分かれます。山岳用テントは「いい」「悪い」で判断できず「合う」「合わない」で判断するとテント選びで失敗しませんよ。
おすすめ山岳用テント:ステラリッジテント2
モンベル|ステラリッジ テント2 本体
メーカー:モンベル 収容人数:2人用 インナーテントサイズ:130×210×105cm 重量:1,410g(総重量1,610g) ※フライシート込みの数値
モンベルのステラリッジテントは山岳テントの定番といっても過言ではないほど人気があります。ステラリッジテントはフライシートが別売りになっており、1型と2型なら4色から選べるのもうれしいですね。また極寒期用のスノーフライもありますので、ステップアップするときでもテントを買い替える必要がありません。出入り口が短辺にありますので込み合ったテント場でも設営しやすいですね。
人気の理由は?
モンベル・ステラリッジテントは安心感の高さで人気です。耐風性が高いスリーブ式構造、素早い設営とトラブルを回避するオートセットアップスリーブエンド、樹脂パーツを排除することで破損トラブルを回避している点など、山岳テントに特化した仕様だといえます。安心感は十分な休息につながります。
おすすめ山岳用テント:エアライズ2
アライテントのエアライズはモンベルのステラリッジテントと肩を並べて人気がある山岳用テントで、定番といわれるベストセラーモデルです。出入り口が短辺側にありますので込み合ったテント場でも設営でき、ポールをすっぽりと覆うスリーブ構造ですので耐風性が高いですね。スリーブの付け根のメッシュ素材がフライシートとインナーテントの間を空気が循環を促し、結露を防止します。
人気の理由
エアライズの人気が高い理由は高い拡張性にあります。アライテントのライズ系テントは全長/全幅/全高が共通していますのでフライシートやインナーテントを組み合わせて季節に対応できます。インナーテント/ポール/フライシートを追加して購入できますので傷んだところから交換すると慣れ親しんだテントを手放さなくてもいいですね。国内生産を貫いており、補修対応の良さや補修代金の安さもおすすめポイントです。
おすすめ山岳用テント:トレックライズ1
メーカー:アライテント
収容人数:1~2人用
インナーテントサイズ:210×110×105cm
重量:1,460g(総重量:1,680g)
※フライシート込みの数値
アライテントのトレックライズはアライテントでは珍しい長辺側に出入り口があるテントで、前室を広く使えますので居住性が良好です。エアライズで培われた技術が全力投入されていますので、安心してテント場で過ごせます。短辺側に出入り口があるテントに馴染めない人におすすめです。
人気の理由は?
トレックライズが人気な理由は高い汎用性にあります。登山やトレッキングだけでなく、徒歩旅、自転車やバイクでのツーリングでも使いたいアクティブな人におすすめです。オプション販売されているトレックライズ専用のDXフライで前室を拡大することができますし、専用タープを追加してソロキャンプを楽しむ人も多くいます。
おすすめ山岳用テント:X-ライズ2
アライテント| X-ライズ2 2人用(最大3人)0310201
メーカー:アライテント 収容人数:2人用(最大3人) 本体サイズ:130×210×105cm 重量:1,580g(総重量:1,800g)
アライテントのX-ライズは透湿防水素材を用いたシングルウォールテントです。アライテントのホームページでは「完全防水ではありません」と注意喚起していますが、シームテープ処理が施されていますし、生地に塗布するシームコートも付属しています。シングルウォールテントは体力を消耗しているときでも素早く設営できますし、ポールを使わずにもぐりこんで休息することもできます。
人気の理由
アライテントのX-ライズはエアライズのインナーテントと共通したサイズになっていますので、エアライズのオプションを使えば季節や天候に合わせて細かくアレンジできるところが人気です。エアライズと使い分ければフルシーズンで登山やトレッキングが楽しめます。スリーブの付け根がメッシュ素材になっていますので風を受け流しやすく、耐風性も良好です。左右に跳ね上げられるドアはナイスアイデアですね!
おすすめ山岳用テント:X-TREK マイティドーム 2型
モンベル|X-TREK マイティドーム 2型
メーカー:モンベル 収容人数:2名 本体サイズ:130×210×105cm 重量:1,360g(総重量:1,510g)
モンベルのX-TREKマイティドームはステラリッジテントにも用いられているアイデアが活かされたシングルウォールテントです。迅速設営に貢献するオートセットアップスリーブにはトラブルを未然に防ぐ工夫がなされていますし、破損しやすい樹脂パーツを用いていないので安心ですね。登山やトレッキングで極限状態に陥っても頼りになるテントだといっていいでしょう。
人気の理由
モンベル| マイティドーム2 オプショナルキャノピー
X-TREKマイティドームはシングルウォールテントの長所を活かしながら短所を補ったテントとして人気があります。シングルウォールテントには前室がありませんが、X-TREKマイティドームにオプショナルキャノピーを追加すれば前室を確保できます。入り口から雨水が侵入するのも防げますのでおすすめです。ステラリッジテント用のスノーフライを流用できますので、オールシーズンで活躍するテントだといっていいですね。
おすすめ山岳用テント:カミナドーム
ファイントラック |FAG0312・カミナドーム2
メーカー:ファイントラック 収容人数:2人用 インナーテントサイズ:212×130×105cm 重量:1,280g(総重量:1,430g)
ファイントラックのカミナドームは日本の繊維技術を活用したフルシーズンで使える山岳用テントです。テント生地には軽量な66ナイロンが用いられており、重量は2人用でも1,280gしかありません。軽量なテントですが張力がかかる部分はダイニーマ®テープで補強してありますので、強度も十分確保されています。
人気の理由
ファイントラック|カミナドーム2 ウィンターライナー
カミナドームは日本の登山やトレッキングでのテント泊に特化した数少ない国内製造テントとして人気があります。軽量な山岳用テントは快適さを犠牲にしがちですが、カミナドームは快適さも含めてパーフェクトを求めたテントですのでおすすめです。オプションにはスノーフライもありますが、インナーテントを保温するウィンターライナーはナイスアイデアですね!
おすすめ山岳用テント:TANI:tm: 2P
メーカー:ニーモ
収容人数:2人用
インナーテントサイズ:220×130×104cm
重量:1,180g(総重量:不明)
ニーモはアメリカのテントメーカーですが、タニ2Pは日本の登山やトレッキングでのテント泊のために開発された山岳用テントです。山岳用テントとしては珍しい吊り下げ式構造で、インナーテントを広げてペグダウンしてからポールを立ち上げれば強風下でも設営しやすいですね。寒い季節には使えない3シーズンテントです。
人気の理由
タニ2Pは山岳用テント最高レベルの軽量さと十分な快適装備に人気があります。ベンチレーションが多く、フライシート裾から積極的に空気を取り入れられますので夏場は快適ですね。出入りしやすいように、インナーテントの開口部は大きく開口します。登山やトレッキングだけでなく、徒歩旅や自転車ツーリングでも使いやすいといった汎用性の高さもおすすめポイントです。
おすすめ山岳用テント:VL26
プロモンテ | ライトウェイトアルパインテントVL26
メーカー:プロモンテ(ダンロップ) 収容人数:2人用 インナーテントサイズ:205×120×100cm 重量:1,360g(総重量:1,550g)
プロモンテのVL26は山岳用テントには珍しくフライシートとフロアシートにポリエステルが用いられています。ポリエステルは速乾性があり、濡れても重くなりにくいのが特徴です。また倒立スリーブによる吊り下げ式構造ですので、強風下でも容易に設営できます。
人気の理由
VL26はプロモンテが培ってきたノウハウが投入されており、国内生産することで信頼性を高めているところに人気があります。販売が開始された1988年以降蓄積されてきた修理や補修のデータがVLシリーズのマイナーチェンジに活かされています。現行モデルは2017年にマイナーチェンジしており、インナーテントウォールにはナイロンが用いられています。プロモンテ(ダンロップ)のテントは耐久性が高いと評判ですよ。
おすすめテントを比較検証!
軽量で快適なテントを順位付けする!
日本の登山やトレッキングで人気が高い山岳用テントを比較検証します。軽量で快適なテントを客観的に評価するため、1gあたりのフロア面積を計算しますね。構造、前室の有無、高さ、価格は比較対象外としますのでご了承ください。比較する限りは順位をつけますが優劣ではありません。
比較順位結果発表
テント名 | g | ㎝2 | 指数 | 構造 | フライ | フロア | 備考 | ||
1位 | タニ2P | 1,180 | 28,600 | 24.24 | 2層 | 吊り下げ | 15D/N | 15D/N | 3シーズン用 |
2位 | カミナドーム | 1,280 | 27,560 | 21.53 | 2層 | スリーブ | 66/N | 66/N | 4シーズン可 |
3位 | X-TREK | 1,360 | 27,300 | 20.07 | 1層 | スリーブ | 30D/N | 30D/N | 4シーズン可 |
4位 | ステラリッジテント2 | 1,410 | 27,300 | 19.36 | 2層 | スリーブ | 30D/N | 30D/N | 4シーズン可 |
5位 | VL26 | 1,360 | 24,600 | 18.09 | 2層 | 吊り下げ | 20D/P | 30D/P | 4シーズン可 |
6位 | エアライズ2 | 1,550 | 27,300 | 17.61 | 2層 | スリーブ | 30D/N | 40D/N | 4シーズン可 |
7位 | X-ライズ2 | 1,580 | 27,300 | 17.28 | 1層 | スリーブ | 30D/N | 40D/N | 4シーズン可 |
8位 | トレックライズ1 | 1,460 | 23,100 | 15.82 | 2層 | スリーブ | 30D/N | 40D/N | 3シーズン用 |
比較結果を考察
比較結果を考察すると、生地が厚さが結果に大きく影響しています。生地の開発が進んでいるためだと考えられますが、生地の厚さは好みもありますので、今回紹介した山岳用テントは甲乙つけがたいスペックを備えているといえます。指数を重視するか、定番山岳用テントの信頼性を重視するかで判断すればいいですね。
山岳テントの選び方を模索しよう:まとめ
山岳用テントの仕様やスペックによる特徴を確認し、人気が高いおすすめ山岳用テントを比較しました。フロア面積と重量の関係を指数(cm2/g)で比較しましたが、参考としての順位となり、最終的には数値で表せないところを基準に判断するのが賢明です。人気が高い山岳用テントには実力があることがわかりましたね。
テント泊が気になる方はこちらもチェック!
テント泊登山用品の正しい選び方は、ザックの中に入れるものの大きなものから選ぶのが順序で、ザックは一番最後に選ばないといけません。ですのでテントの次はシュラフになりますね。シュラフを選ぶときにモンベルのシュラフは基準にしやすいですよ。シュラフの対応温度をモンベルの〇番相当…と例えることもありますので、モンベルのシュラフをチェックしてみてくださいね。
モンベルの寝袋10選!おすすめシュラフを用途場所別にご紹介!
寝袋といえばモンベル、というようにモンベルの寝袋は信頼されて、登山者やアウトドア好きに選ばれ続けています。では実際にモンベルの寝袋にはどのよ...
メーカー:アライテント
収容人数:2人用(最大3人)
インナーテントサイズ:130×210×105cm
重量:1,550g(総重量:1,770g)
※フライシート込みの数値