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オリーブの育て方と栽培方法!植え替えや剪定のコツ、室内での育て方もご紹介!

洋風のお庭にぴったりな、シルバーの細い葉っぱが美しいオリーブはシンボルツリーとして人気です。その葉っぱは常緑なので、今では室内グリーンとしても人気が高まっていますね。そんなオリーブを、地植えも育て方・室内での育て方にまとめて解説していきます。
2020年8月27日
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オリーブの育て方をマスター

オリーブの木は、灰色がかった美しい細い緑葉でお庭を柔らかく見せてくれる樹木です。また、その美しい葉っぱは常緑で、さらにおいしい実も付けてくてるという三拍子そろったうれしい樹木なんですね。家族みんなで、オリーブを育てていくのが楽しみになってしまいそうです。さて、今回は、そんなオリーブの育て方を地植えはもちろん室内グリーンとしての育て方についてもまとえていきたいと思います。苦手意識のあった剪定が楽しく、そしてお気に入りのオリーブを上手な増やし方で栽培してみましょう。

オリーブ基本情報

オリーブの育て方の前に、オリーブ栽培に関する基本的な情報をまとめてみました。さっそく見ていきましょう。

科名属名

オリーブの科名属名は、モクセイ科オリーブ属です。オリーブの中には、たくさんの品種があってそれぞれ樹高や実のつき方や味に特徴があります。

学名

オリーブは、「Olea・europaea」が学名となっています。

樹高

2m程度の中高木になるのがオリーブの特徴です。しっかりした幹を持ち、同じ枝から何度も花を咲かせる常緑の果樹です。家庭では幼苗を購入することが多いので、大きくなりすぎることはありません。

原産国

オリーブの原産国は、地中海地方や北アフリカなど広く自生している植物です。暖かい地域が原産国の樹木なんですね。

開花時期

オリーブの花が開花するのは、5月から6月です。オリーブの花は小さく、白・クリーム色・黄色の花を咲かせます。注意してみてみると、4枚花の一重咲きのかわいらしい花が見られますよ。

結実時期

オリーブの開花後に受粉した雌木は、小さな実を付け始めて夏の間に熟成させていきます。特徴ともいえる完熟したオリーブの実は、10月から11月ごろに収穫できますよ。実が完熟すると、黒褐色になります。この色合いになったオリーブが食べごろ。果樹なので、上手く育てれば家庭でもよく実付きのよいオリーブを栽培することができます。

オリーブ栽培の特徴

オリーブといえば、平和の象徴のようなイメージがあるのではないでしょうか?実は、オリーブは、旧約聖書にも記載されている有名な「ノアの箱舟」にも登場していいます。オリーブの枝葉を口にくわえた鳩が急いでノアのもとへ行き、遠くで大嵐と洪水が収まったことを知らせに行きます。「オリーブが育つような、素晴らしい大地になった」との意味を持ち、オリーブが今でも幸福と平和のシンボルとされているのです。

オリーブの特徴①乾燥に強い

オリーブは、暖かくからっとした地域に自生していた樹木なので、乾燥には強いといった特徴をもっており、夏場の強い西日にも耐え、多少水やりがなくても育つ強健な樹木なのです。


オリーブの特徴②コンパクト

オリーブの原木は、とても幹が太くて高木です。一般家庭で挿し木されて流通しているオリーブの苗は、5号鉢程度の鉢植えで十分に栽培することができますよ。マンション棟でお庭がない場合も、ベランダで十分に結実させることもできます。

オリーブの特徴③結実には異品種が必要

オリーブの結実には、一本の木ではできません。また、二本以上の苗木を混色するときは、異品種同士にしましょう。雨が当たらない場合は、花が咲く時期にポンポンと手でそれぞれの木をたたいてあげるとより見付きもよくなります。

室内のオリーブの育て方

外の庭のシンボルツリーとして、地植えするオリーブが一般的ですが、実はオリーブは室内の観賞植物としても利用できます。最大の特徴でもある、灰色がかっ銀葉は美しくて常緑です。そのため、室内で鑑賞する観葉植物のようにして扱う家庭も多いんですね。さっそく室内オリーブの栽培についてみていきましょう。

室内オリーブに実をつけるには

エアコンの効いた室内でも、乾燥に強いという特徴を生かして簡単に栽培できます。肥料や日に当たる環境を、時々与えてあげれば室内栽培のオリーブに実をつけさせることも可能です。室内の中でもよく日が当たる窓側に鉢を置いて管理し、花が咲く季節になったらベランダに出してあげましょう。異品種がない場合は、この時期になるとネットでも、雄の受粉用の花が販売されることもあります。

オリーブの育て方①植え付け

それではさっそく、オリーブの育て方についてご紹介していきたいと思います。オリーブの植え付け時期・植え付け方法・用土についてまずはまとめてみました。

植え付け方法

オリーブを植え付けるときの用土は、水はけがよく、保湿性のある土質にします。市販で売られている、オリーブ専用用土や果樹用の用土でも構いません。植え付ける場所が決まったら、土を掘り上げて、その土質を改善するようにしましょう。オリーブは、日光を好む特徴があります。夏場・冬場でも十分に日が当たる場所に植え付けるようにします。赤玉土小粒や腐葉土、バーミキュライトを土の7割ほど混ぜて、土づくりをしましょう。オリーブの植えつけの適期は、3月から4月です。

異品種を混植する

オリーブを育てていくうえで、オリーブの実も家庭で楽しみたいと思っている場合は、近くに異品種のオリーブを植え付けます。異品種のほうが見付きもよく、掛け合わせる品種によってできたオリーブの味わいも変わるといわれています。どんな触感が好みなのか、調べながら選んでいくのはとても楽しい作業ですね。植え付けてから2週間低緯度は、毎日水やりをお行いましょう。

オリーブの育て方②水やり

乾燥に強いとされているオリーブですが、全く水やりの必要がないわけではありません。どの程度水やりを行えばよいのでしょうか?水やり方法についてまとめました。

夏場の水やり方法

オリーブを鉢で栽培していいる人は、表土がよく乾いたら、鉢から流れ出る程度にしっかりと水やりを行います。地植えのオリーブの場合は、根付いてしまったら基本的に水やりの必要はありません。しかし、夏場は実を完熟させるために体力を使います。そのため、夏場の雨が降らない日が何日も続き、あまりにも乾燥している場合には水やりをしたほうがよいでしょう。


オリーブの育て方③肥料

オリーブを栽培するには、肥料が必要です。一年かけてたくさんの実をつけるオリーブは、おいしい完熟した実にするためにも効果的に肥料が必要になってきます。また、肥料をむやみに与えすぎてしまうと害虫病の原因にもなってしまうので、肥料の与えすぎには注意が必要です。

肥料の時期

肥料は、3月、6月、10月に行いましょう。鉢植えでの栽培では、与える肥料は2月と10月です。休眠中の冬場に肥料を与えないように注意してくださいね。

与える肥料

オリーブの肥料には、有機質肥料として油粕や熟成させた鶏糞を株もとの土を少し掘って肥料をすき込みます。開花前後や夏バテ気味の場合は、速効性のある液体肥料を水で薄めて水やりの代わりに施すと効果的です。鉢植えの場合は、化成肥料だと臭いが気になりませんよ。また、オリーブの肥料の中にはオリーブ専用おき肥料も市販で売られているので活用してもいいかもしれません。

オリーブの育て方④植え替え

鉢で栽培しているオリーブの場合は、大きくなるにしたがって根が回りきってしまいます。根が回りすぎてしまうと水の吸収ができなくなり、細根は土の表面へと伸びてきてしまいます。植え替えを随時おこなっていきましょう。

植え替え方法

一年か二年に一度は、植え替えを行いましょう。鉢底から根が出たり、見えてきたら植え替えのサインです。今の鉢よりも2周りほど大きめのはつうぃ準備しいて植え替えを行ってい行きます。用土は、植え付け時に使用している物と同じよう度を植え替え時にも使用します。先に用土を作っておくと安心です。鉢底石を入れて土を入れ、根鉢を崩さずに今のオリーブを鉢から取り出して垂直に植え替えます。植え替えた後はたっぷりの水をやって、根付くまでは毎日水やりを行います。植え替えてからしばらくは、日陰で養生したほうがよいでしょう。

オリーブの育て方⑤増やし方

ここでは、オリーブの増やし方について、まとめて紹介していきたいと思います。オリーブを剪定した時の枝葉を使えば、挿し木でオリーブを簡単な増やし方ができますよ。簡単に発根して、たくさんの挿し木の幼苗ができると思います。小さな苗から育てていくのも楽しいと思いますよ。ぜひオリーブの増やし方にもチャレンジしてみましょう。

挿し木を発根させる増やし方

この増やし方では、あらかじめ発根させることができるので、挿し木での増やし方が確実に成功する方法です。まずは、挿し木にする枝を準備します。挿し木に使用する枝は、生き生きとした今年伸びた若い枝を使用しましょう。挿し木用に、15cm間隔で切りましょう。葉の上で切って、下のほうの葉っぱはかき取ります。水差しするときに、メネデールという発根促進剤の液体を置き定量に薄めておきます。この中に挿し木のオリーブを挿して水をよく吸わせます。しばらくすると、発根してくるのでこれを挿し木にしていきましょう。

挿し木での増やし方

挿し木なら、剪定した枝を使用しても増やしていけます。メネデールにつけて発根させてから出なくても、赤玉土や挿し木専用培養土に挿し木しておく増やし方もあります。どちらの場合も、切り口を清潔にしておきましょう。赤玉土などに挿し木してからは、乾燥させないように湿らせた新聞紙などで表土を覆っておき、日陰で養生しておきます。発根してから葉っぱが新たに出てきたら日向に戻して栽培しましょう。

オリーブの育て方⑥剪定

オリーブは、もともと中高木に育つ果樹木です。大株に成長してくると、常緑の葉っぱが日陰を作る面積も大きくなってきますね。木の下草や同じ威容に植栽していた植物にも、日が十分に当たらなくなって困ってくることもあると思います。そんな時は、オリーブの枝葉を剪定していきましょう。オリーブンの剪定の適期は、花が咲く前の3月から4月、秋は9月から10月に行うとよいと思います。剪定といっても、整枝などの樹形を整える程度に収めるとよいでしょう。何度も枝を切っていると、花芽が成長せずに、毎年結実しなくなってしまうんですね。

室内オリーブ育て方①場所


ここからは、室内委で栽培しているオリーブの育て方について、まとめていきたいと思います。オリーブは、乾燥に強い樹木のため、エアコンの真下などの常に風に当たる場所でも栽培することができます。しかし、日向を好む植物なので、日陰に長く置きすぎてしまうと、下葉をどんどん落として枯れこんでしまいます。なるべく、日の当たる窓際において、観賞植物としてお使うとよいでしょう。

室内オリーブ育て方②肥料

室内で楽しむオリーブは、あまり大きくするための肥料は必要としません。しかし、日照不足によって著しく成長が低下することもあるため、その場合は液体肥料を使って活力をあげるとよいでしょう。

室内での結実の肥料

室内で観賞植物として、オリーブを扱いながらも実を楽しみたい場合は、開花する時期だけはよく日光に当たるようにベランダへと移動させてあげるとよいでしょう。この場合も、一本では実はつかないので、もう一本の異品種をそばに置いておくことが条件です。結実してしまったら、後の完熟するまでの期間は室内でオリーブを楽しむことができますよ。

室内オリーブ育て方③水やり

室内での水やりはどうでしょうか?「乾燥に強い」という特徴を持ったオリーブですが、室内での栽培では、気をつけなくてはならないことがあります。オリーブの美しい葉っぱに、家庭内の誇りがついている状態が長く続いてしまうと、葉っぱで呼吸したり水分調整することができなくなって枯れこんでしまいます。特に、室内でペットを飼っている場合には気をつけましょう。室内では、定期的に霧吹き等で葉っぱに対しても水をかけるようことをおすすめします。

オリーブ育て方・害虫対策

オリーブの美しい灰銀葉は、人間だけでなく害虫にも好まれます。白いものにテントウムシが良くつくように、灰色をした葉っぱにはたくさんの害虫が集まってくるようです。また、あわせて病気にもなりいやすいおいうことが言えます。ここからは、害虫や病気についてまとめました。事前に知識を備えておけば、いざというときに予防ができますよ。

病気

オリーブに目立ってかかる病気は「炭そ枯れ病」や「しょうこ」です。炭そ枯れ病は、オリーブの果実をだめにしてしまい、一つなると下のほうへとどんどん数を増やしてきます。また、しょうこは末端の枝を枯らしてしまうものでマルチングをしていないことが原因です。病気になる前に、毎日の葉っぱや果実の状態をよく観察しておきましょう。枯葉などはすぐに掃除して清潔を保つことが重要ですね。

害虫

オリーブがかかる害虫の代表といえば、オリーブアナアキゾウムシです。害虫はは5月から10月に飛来してきては、木に卵を産み付けます。放っておくと幼虫が幹の中へと侵入して枝の中を食べて侵食してしまいます。急に枯れこんできたと思ったら、害虫の仕業かもしれません。木の中に空洞がないか少し枝を切ってみるようにしましょう。害虫が飛来してきたら、卵を産む前に捕殺します。害虫用の薬剤を、予防のために開花前に散布しておくと効果的ですよ。

オリーブは栽培しやすい樹木

オリーブは、栽培しやすく増やし方も剪定も自由が利きます。オリーブの特徴を踏まえた植え付けから、植え替え方法・剪定・増やし方・害虫病について徹底的にまとめてきましたがいかがだったでしょうか?室内にいるオリーブにも、時々日光に当てて水やりと肥料を効果的に行えば、おいしい実も収穫できますよ。そんな通年楽しめるオリーブの育て方は、家族の憩いの場になるのではないでしょうか?

オリーブについてもっと知りたい方へ