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自作ナイフのハンドル(グリップ)とは?
自作ナイフのこだわりどころ!
自作ナイフのこだわりどころは造形にかなりの力が掛かっています。その中でもハンドル(グリップ)には形だけでなく材料など多くの要素が関わってきます。自作ナイフを見たときに目が行くのは半分位はハンドル(グリップ)だと思っていいほどに重要な部分なのです!
自作ナイフの性能にも関わる部分!
ハンドル(グリップ)はデザイン性だけでなくナイフの性能にも直結します。適切なハンドル(グリップ)の材料を使うことで滑り止め効果や対腐食など色々な効果を発揮しますので、アウトドアなどで使うことを前提としているのならば、自分が使う用途に合わせて適切なハンドル(グリップ)材料を使うのが良いナイフを作る秘訣となります。
自作ナイフのハンドル(グリップ)の種類
木材
ハンドル(グリップ)の定番としては木材があります。比較的に硬めの木材を使うので銘木と呼ばれる種類がその多くを占めます。木材によって模様や色などのバリエーションが多く、また入手した時によって木目が違うので個性を出すことができます。
加工がしやすく、入手も簡単なので自作ナイフ入門者などにもおすすめの材料となっています。なかには高級素材もあるのでいろんな木材をチェックしてみましょう!
角類
自作ナイフのハンドル(グリップ)には動物の角や牙なども使われます。硬質な角などはハンドルに使うこと非常に頑丈な耐久性を得られますし、独特な模様はデザイン性としても素晴らしい品質を持ちます。
しかし、高品質の角などは高値で取引されているので入手の機会が少ないのが難点ですね。希少な動物の角や牙はとんでもない価格で販売されている時もあります。
貝類
貝類などの殻をハンドル(グリップ)材料として使うこともあります。非常に模様が綺麗でデザイン性に映えるのですが、採取量が少なくてハンドル(グリップ)に使えるものが殆ど販売されていないのが現状です。
主には折りたたみナイフのハンドル(グリップ)として、またはインレイ用に使われます。販売されているものも大きさの割には高値なのでここぞという時に使うようにしましょう!
樹脂材
自作ナイフに使われる人工材では1番に販売されている材料です。マイカルタと呼ばれていてアクリル樹脂などと麻布を重ねて作ったハンドル(グリップ)材料で様々な模様の種類と色などバリエーション豊富で販売されています。
最近では木材を模したものや特殊な色合いを出したマイカルタがあって販売されている人工材ではこれが最も一般的な材料ですね。
金属類
ハンドル(グリップ)にはチタンやステンレスも使われます。折りたたみナイフのハンドルに使われるチタンは軽量で使いやすい上、特殊な電流を流すことによって表面に独特的な色の模様を出すことができます。価格も高めで販売されていて加工は難しいですが、使うことが出来れば非常に頼もしい材料となっています。
自作ナイフの用途によってハンドル(グリップ)を変えよう!
自作ナイフの用途に合ったものを選ぼう!
ほとんどのハンドル(グリップ)は強固でどんな場合でも使えますが、一部のハンドル(グリップ)材料には目立った特性があるので覚えておいたほうが良いでしょう。特にマイカルタの一部にはゴムのような滑り止めの効果を持つものもあるので作業用や登山用等にはこれらを使うことで非常に良い効果が得られるでしょう!
デザイン重視で選んでみよう!
アウトドアだけでなく観賞用、コレクション用に自作ナイフを特化させるもの醍醐味です。ハンドル(グリップ)材料には非常に綺麗なものが多く、加工によって芸術的な作品も作ることができます。デザインが栄えるハンドル(グリップ)材料には高値なものが多いので使うときには慎重に選んでから購入するようにしてください!
おすすめのハンドル(グリップ)材No.①
入門者には黒檀がおすすめ!
木材の中でも非常に強固で模様も綺麗なのが黒檀(コクタン)です。茶褐色に黒い縞模様が特徴的な黒檀は木材の中でも密度も高くてハンドル(グリップ)材料には適した材料で、ホームセンターなどでも角材や板材で簡単に入手できるので入門者にはおすすめです。グレードが高いものになると価格があがりますが、それでも安価で使いやすいですね。
銘木全般はおすすめ材料!
木材の中でも銘木と呼ばれる物は硬めで密度が高いものが多く、ハンドル(グリップ)材には適しています。銘木には花梨、桜、楓などの日本のものやウェルナット、ココボロなどの海外の物も多く存在します。価格も加工のしやすさもまちまちですので、自分の好みなどにあったものを探して見てください。
おすすめのハンドル(グリップ)材No.②
自作ナイフの王道!デザートアイアンウッド
自作ナイフの王道ハンドル(グリップ)材にはデザートアイアンウッドというものがあります。デザートアイアンウッドと名前がありますが、そういう木材はなくてメキシコなどの砂漠で乾燥・半化石になった木材の根っこや瘤が正体です。
茶色の濃淡と黒い縞模様が非常に美しく絡まっているデザートアイアンウッドは密度も最高でハンドル(グリップ)材の最高級品となっています。
イベントを狙おう!
そんなデザートアイアンウッドですが、通常のホームセンターなどでは販売されていなくてカスタムナイフショップやカスタムナイフのイベント、ミネラルショーでしか販売されていません。しかも高級品だけあって価格も高いので気軽に入手できるものではありませんので、イベントなどで安くなっているときを狙うのがおすすめです!
おすすめのハンドル(グリップ)材No.③
自作ナイフには蝦夷鹿の角!
自作ナイフの定番ハンドル(グリップ)材としては蝦夷鹿の角も使います。蝦夷鹿というのは日本の北海道に生息する鹿の種類で本州に生息するニホンジカよりも角が太く大きいのが特徴です。
鹿の角は毎年生え変わって落ちるものですが、生息数が少なく希少なものとなっています。蝦夷鹿の角を使ったハンドル(グリップ)はクラシカルな雰囲気で非常に人気があります。
入手がちょっと難しい?
蝦夷鹿の角は市場には流れていますが、ショップでの販売よりも猟師や個人によるネットオークションが多めです。価格はそれほどでもありませんが、より形が整っていて大きいものは競い合いで価格が高くなりがちです。
代替品としてニホンジカの角でも良いですが、ハンドル(グリップ)に使えるものはなかなか見つからない可能性があります。
おすすめのハンドル(グリップ)材No.④
美しい水牛の角
蝦夷鹿のほかには水牛の角がおすすめできます。黒くてツヤのある水牛の角は日本刀の装具にも使われる歴史のある材料です。
こちらは市場自体には数多くの品があるのですが、ナイフのハンドル(グリップ)に使える大きさのものは珍しくて薄めの板か短いスティック材がほとんどです。折りたたみナイフくらいには十分使える大きさなのでこちらがメインとなりますね!
骨が使いたいならジグドボーン!
動物の素材を使いたい場合にはジグドボーンがおすすめです。ジグドボーンは牛の骨を加工によって角のように見せたもので、染色等によってバリエーションが多く入手しやすくなっています。削ることによって色合い等が変化するので本物の角のように見えるのがおすすめです。入手はカスタムナイフショップなどで簡単にすることができます。
おすすめのハンドル(グリップ)材No.⑤
自作ナイフにおすすめのマイカルタ材
自作ナイフのハンドル(グリップ)で人工材で1番おすすめなのがマイカルタです。マイカルタはアクリル樹脂などと麻、リネンなどを重ねて圧縮した材料で、頑強・絶縁・耐食性など万能的に優れた素材となっています。バリエーションも多くていろんな色、模様などがあるので自分の好みに合うものを探すのが楽しくなる材料です。
樹脂材では1番のおすすめ
マイカルタは加工性も良くて入門者にもおすすめできる材料です。加工することによって出てくる等高線は模様としてだけでなく加工作業中の目印にもなるので均等に削ることなども簡単にできてクオリティの高い作品がつくれます。価格も安めで安定して入手できるので人工の樹脂材の中では1番おすすめです!
おすすめのハンドル(グリップ)材No.⑥
木材にそっくりなウッドマイカルタ!
マイカルタの中でも木材に似せて作られたウッドマイカルタはかなりのおすすめです。木材は木目によってひび割れたりする可能性がありますが、ウッドマイカルタはその可能性がなくて安定した加工をすることができます。バリエーションは流石に木材よりかは少ないですが、有名どころは抑えているいるので試してみるのもいいでしょう!
エボナイトとG10
今までのハンドル(グリップ)は簡単なものが多かったですが、中級者向け素材としてはエボナイトとG10があります。エボナイトはゴム質の素材を重ねたハンドル(グリップ)材で強い滑り止め効果があります。
カラーも蛍光色が多く本格的なアウトドア向けですね。G10はグラスファイバーを組み合わせたもので強固でメカニカルな感じが出るのですが、加工が難しいのが難点です。
おすすめのハンドル(グリップ)材No.⑦
希少なマザーオブパール!
折りたたみナイフやデザインナイフに必須なのが貝類、特にマザーオブパールです。真珠貝の独特な光沢が1番の特徴でこれに変わる素材は見つからないでしょう。
使うことで非常に綺麗なナイフが作れるのですが、ハンドル(グリップ)材に使えるほどに大きく厚みがあるものは珍しくて小さなものでも高値で取引されています。特に黒色が栄えるブラックパールなどはもっと希少で手に入ることすら珍しくなっています。
最近でてきたイミテーションパール!
マザーオブパールの少なさに一部の業界が動いてイミテーションパールという樹脂材を作り始めました。マザーオブパールに似た模様を再現した材料で、大きさもあるためにフルタングに使えるなどイミテーションならではの魅力があります。特にピンクパールは女性に人気で包丁のハンドル(グリップ)にして贈り物にする人が多いようです。
おすすめのハンドル(グリップ)材No.⑧
電気変色で変わるチタン!
自作ナイフのハンドル(グリップ)にはチタンも使われます。軽量で強固なチタンはヒルトやボルトキャップにはよく使われていましたが、折りたたみナイフ等のハンドルにも加工して使われます。
特に電気変色を使って着色したチタンハンドルは独特な色の模様が出るので海外などでは非常に人気が高いです。加工なども難しいために難易度は上級者以上となっています。
パラコード等の紐類
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自作ナイフのハンドル材には紐もよく使われます。
プラスチック製の紐で編み込まれたパラコードや日本ならではの麻紐などはハンドル(グリップ)に巻きつけることによって滑り止めなどの効果を発揮するので自衛隊の個人用ナイフやミリタリー風ナイフなどに好まれて使われます。日本風の和ナイフに使うことで日本刀風に仕上げるのも人気があります。
自作ナイフの入門者におすすめなハンドル(グリップ)材!
入手しやすい木材系
入門者におすすめなのはやはり木材でしょう。一番入手の機会も多くて価格も安いので気軽に使えるというのが良いですね。加工も苦労することはなく素直なので練習するにはもってこいです。
角などは比較的に入手難易度や価格も高くなっていくので慣れてからでないと失敗した時のダメージが大きいのが難点ですね。木材も高級材は同じですから注意が必要です。
加工のしやすいマイカルタ系
ケーバー BK-16 交換用ハンドルスケール マイカルタ
次におすすめするのがマイカルタ系です。木材よりも癖がなくて安定した供給があるマイカルタは入門者にとっては扱いやすい材料でしょう。入門者キットなどでもついてくるハンドル(グリップ)材はマイカルタなのでこれでなれておくのもいいですね。エボナイトやG10は加工が難しいので初めてのうちはやめておいたほうが無難です。
自作ナイフのハンドル(グリップ)を加工するときの注意!
粉塵が舞いやすいのでマスク必須!
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木材にしろ骨系にしろハンドル(グリップ)材は削るとかなり細かい粉塵が発生します。これを長く吸い込むと長期的な目で見ると健康に害があるので専用の粉塵マスクをするようにしましょう。特に貝類や角は肺などに溜まりやすいカルシウムですので注意が必要です。
G10グラスファイバーには注意!
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最も注意しなければいけないハンドル(グリップ)がG10です。グラスファイバーを積層して作られているので削ると非常に細かいガラスの破片となって肺だけでなく作業中の皮膚や目に刺さります。
作業をするときは粉塵マスクに防護ゴーグル、作業着などをしっかりとつけてなるべく素肌を出さないようにしましょう。作業後はお風呂に入ってしっかりとガラスの破片を洗い流すことも重要です。
自作ナイフのハンドル(グリップ)はどこで買えばいいの?
簡単な木材ならホームセンターへ!
簡単な木材なら近くのホームセンターで入手することが可能です。一部なら銘木やレアな素材も売っているのでたまに巡回しておくと掘り出し物が見つかりますね。しかし、品質や大きさなど様々な問題もあるので基本的には中品質のもの以上は期待しないほうが良いです。
本格的ならカスタムナイフショップへ!
一番のおすすめはやはりカスタムナイフショップへ行くことです。品質はかなりよく、価格も安めで販売されているので良い材料の入手機会は格段に上がります。また、本当に貴重な素材や自作ナイフに必要なものなども一緒に販売されているのでまとめて買いやすい利点もあります。
自作ナイフのハンドル(グリップ)まとめ
自作ナイフのハンドル(グリップ)のまとめ
カスタムナイフのハンドルはいかがでしたか? 様々なハンドル(グリップ)材は魅力的なものが多くてついつい買い込んでしまいます。自作ナイフをする人はハンドル材を買い込んでいることもあるので、交友が広がればトレードも出来るかもしれませんね。色々なハンドル(グリップ)材を使って理想のナイフを作りましょう!
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