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はじめに
オオニベは希少で大型の怪魚
日本は世界的に見ても釣りが盛んな国の一つです。日本三大怪魚として知られるアカメなどの巨大な魚は、釣り人たちにとってまさに「憧れの的」と言えます。今回紹介するオオニベは、アカメなどと並ぶ希少で巨大な魚です。
分布自体は広いのですが、天然の個体数が少なく東日本にはほとんど出回らないこの魚の概要から食べ方、釣り方まで徹底的に分かりやすく解説しましょう!
オオニベとは?
オオニベッてどんな魚なの?
分類 | スズキ目スズキ亜目ニベ科オオニベ属 |
学名 | Argyrosomus japonicus |
英名 | Japanese croaker |
漢字 | 大鮸(おおにべ) |
オオニベの分布
この魚は前述したように天然の個体数がそこまで多くありません。分布は日本近海では神奈川県周辺の海域から南方、九州や四国の太平洋側。暖かい海域に生息しています。日本の他に東シナ海にも分布していますが、やはり個体数は多くありません。
日本近海では河口付近にもたまに出没するほか、150メートルほどの深さの場所や岩礁域でも姿を確認されています。
オオニベの産卵期
この魚の産卵時期は冬です。時期にして12月前後に比較的浅い海域に少数の群れで集まり産卵します。ただ、オオニベの産卵については時期以外の詳細な情報が未解明な状態であり研究者らの続報が期待されています。
オオニベの寿命
大型の魚は驚くほど寿命が長い個体が少なくありませんがオオニベも通説では長い寿命をもつ魚だと言われています。
オオニベの近縁にあたる「コルビナ」は50年ほど生き長らえたという記録が残っており、同属のオオニベについても1.5メートルの巨体にまで成長するのに相当の年月を要すると言われています。まさに「海のぬし」と呼べる魚ですね。
オオニベの特徴
オオニベの形態から見る特徴
全体的に銀色がかった体色をしており、鱗は太陽光に照らされると黒く輝きを放ちます。ニベ科の魚は「イシモチ」の名前で呼ばれますが、顔つきは近縁の「シログチ」に似た形態をしており大型になるにつれて口と胴体の大きさがアンバランスになっていくのが特徴的です。
オオニベのヒレから見る特徴
オオニベは小型の間はイシモチなどの近縁の魚と混同されることが多い魚としても知られています。ただこの魚の形態をよく見るとヒレの形状や長さなどに特徴があるのが見て取れるでしょう。
背のヒレは低く、胸のヒレの後方は背のヒレの棘条部後方まで到達していません。パッと見てずんぐりとした体型をしているため、一度並べて確認すれば区別は容易でしょう。
オオニベの食性から見る特徴
この魚は幼魚のうちにはイソメやゴカイなどを食べ、そこからエビやカニ、さらに大型になると他の魚を貪欲に追い回して捕食します。1.5メートルにまで成長するだけあってかなりの大食として知られ、釣りの際には実にさまざまな餌やルアーでアタリを狙えます。
オオニベの食べ方
オオニベッて美味しいの?
天然の個体がほとんど世に出回らないまさに「幻の魚」なので、実際にこの魚を口に運んだ経験がないという方も少なくありません。そのため、味のイメージが思い浮かべにくいかもしれませんが、実は「絶品の魚」として一部の地域の方に古くから食用とされている魚なのです。
オオニベの味
上品で甘みがあるのが特徴の白身で、新鮮なものをきちんと処理して刺身にすれば旬のスズキよりも美味であると大変好評です。一般の市場に並べられている「イシモチ」と同じく刺身以外にも、焼き・揚げ・煮るとさまざまな食べ方で美味しく調理できます。
アラや骨からは芳醇なダシがとれるので汁物にしても絶品です。
オオニベの旬
旬は晩夏から秋です。比較的味が安定している魚ですが、産卵直後の個体は身が痩せており味も薄いので食べても美味しくありません。逆に産卵期前の個体はたっぷりと脂がのっており刺身にすれば赤身とは違う脂の甘みを感じられます。
後述する釣り方で見事に旬のオオニベが入手できたなら是非、刺身で食べてみましょう。
養殖オオニベが大量に流通している
「味がよい魚である」とは言うものの、天然の個体がほとんど流通しない魚なのでなかなか口に運ぶ機会に恵まれませんね。釣りで入手すると言っても、簡単に釣り上げられない貴重な魚です。
そこで、より簡単にこの魚を食べたい方は養殖のオオニベを購入してはいかがでしょうか。宮崎県ではこの魚の養殖に成功しており、全国に向けてまとまった数を出荷しているそうですので気になる方はチェックしてみましょう。
オオニベのおすすめ料理レシピ3選
刺身で美味しいオオニベだが
鮮度のよい旬のオオニベなら刺身で食べて絶品です。白身に筋が浮きやすいため見栄えは少しだけ荒々しいですが、それもまた一興。メータークラスのオオニベを食べているという実感が湧いてきてますます箸がすすみますよ。
宮崎県の漁港付近にある寿司屋などの食事処では、刺身はもちろん握りのネタや他の食べ方でも堪能できます。観光の際には是非とも立ち寄りたいですね。
刺身以外の美味しいオオニベ料理レシピ
オオニベは前述したように刺身以外の食べ方、例えば煮魚や焼き魚などのポピュラーな食べ方をはじめ少し手の込んだ料理にまでアレンジできるだけの高いポテンシャルを秘めた食材です。
養殖の個体も流通が開始していますし、さらに釣りに出かけて糸を垂らせば大型の天然ものが入手できるかもしれません。そこで、今回は「美味しいオオニベ料理レシピ」を3選ほど簡単に紹介していきます。ご家庭での調理にお役立てください!
オオニベのおすすめ料理レシピ①
オオニベのアラ汁
オオニベを使ったアラ汁は西日本の一流料亭でも提供されるほどの絶品料理です。あらかじめ軽く焦げ目を付けたこの魚の身を汁物に加えてネギなどの薬味を散らすだけのシンプルな料理ですが、シンプルであるからこそ素材の味が引き立ちます。
大型の個体なら頬の肉はぷりぷりでスープと一緒に口に運べば海の滋養をこれでもかと感じられますよ!
オオニベのおすすめ料理レシピ②
オオニベのペンネグラタン
アラ汁などの和風レシピだけでなく洋風のレシピにアレンジしても美味しいこの魚。冷蔵庫にある余りものの野菜やキノコとペンネを加えてバターを敷いた耐熱皿に入れ、たっぷりのチーズで包んだらオーブンで焦げ目が付くまで焼き上げましょう。
オオニベの白身はチーズとの相性も抜群です。
オオニベのおすすめ料理レシピ③
オオニベ鍋
刺身で美味しいこの魚、実は産地の宮崎では鍋として旬野菜と一緒に煮込んで食べる「オオニベ鍋」が人気の食べ方なのです。特に寒い時期には旬のキノコなどと一緒に分厚い切り身を骨つきで煮込んだ鍋は、頬が落ちるほどの極上の味わい。
年数をかけてたっぷりと栄養を蓄えたオオニベの切り身は、タラやクエにも全く見劣りしない旨味に溢れています。
オオニベの釣り方
釣り場が限定される魚
天然のオオニベは日本のどの湾でも狙えるわけではありません。この魚は神奈川県より南方の太平洋側で釣り糸を垂らさなければ基本的に釣り上げられない魚なのです。
オオニベの釣り場は?
おすすめの釣り場としては、宮崎県が第一候補として挙げられます。県をあげて養殖に取り組んでいるだけあって稚魚放流も積極的に行っており他県と比較してサイズのよい個体が多いと評判です。他に、穴場として和歌山、静岡の陸からも狙えます。
分布上は神奈川より南の湾なら狙うことが可能ですが、個体数が少ないので根気が必要です。
オオニベ釣りのシーズンとは?
産卵期の直前がもっとも貪欲に餌に食いつく時期なので、本格的に狙う場合には秋から初冬に釣り糸を垂らしましょう。また、この時期になるとオオニベはある程度の群れで浅瀬に集まります。
他の時期では原則沖からしか狙えないため釣り方も船釣りに限定されますが、秋から初冬にかけてであれば砂浜から狙えます。旬の時期とも重なるので一石二鳥です。
オオニベ釣りの方法とは?
オオニベの釣り方としては砂浜などの陸からタックルで仕掛けを投げ込むのがもっとも狙いやすく、また釣り上げる楽しみもあるのでおすすめです。
他に船から狙う釣り方もありますが、この魚を専門で狙うのならやはり前述したシーズン中に浜へ足を運んで狙う釣り方が一番でしょう。餌釣りでも狙えますが大型のシーバスを狙う仕掛けを使ってルアーフィッシングで魚影を探っていくのがおすすめです。
先輩が釣ったオオニベ pic.twitter.com/ZP5iLqNOq4
— アム少尉(22) (@amukunn1010) August 10, 2016
オオニベは旺盛な食欲をもつフィッシュイーター
この時期のオオニベは何でも口に運びますが、やはりルアーはミノーなどの小魚ライクなものが大型の個体を探るにはもっとも効果的です。
浅瀬にまで来ているとは言っても砂浜などの陸から狙う場合はエリアが広大になるのでキャストしやすく飛距離が出るメタルジグなども用意しておくと効率よくこの魚を探れます。
オオニベ釣りにおすすめのタックルとは?
オオニベ釣りのポイントは道具選び
希少な魚なので専門の釣具は基本的に存在しません。そのため、釣り人はオオニベ釣りの道具選びに難儀することでしょう。ただ、最大1.5メートル以上にまで成長する魚なので適当に道具を選ぶと、わざわざオオニベが喰いついても簡単に逃げられてしまいます。
この魚を釣る際に大切なのは適切な道具選びなのです。
シマノ 19 ストラディック 4000MHG
廉価版のリールと違い、キャストから巻き戻しまでが驚くほどスムーズに行えます。広いエリアを探ることになるオオニベ釣りの必需品です。
よつあみ エックスブレイド X8 200m 1.5号
ラインはナイロンよりもPEがおすすめ。理由はPEラインの方が飛距離の伸びがよいことと、磨耗に強いことが挙げられます。ラインは太ければそれだけ耐久性が上がりますが、反面キャスト時の飛距離が落ちますのでバランスを考えて選択したいところです。
上記の1.5号前後のものを200メートル程度巻いておけば十分でしょう。
サンライン シューター FCスナイパー 12LB
ハリスはフロロカーボンのものがおすすめです。感度に優れており、オオニベのバイトを敏感にタックルに伝えてくれます。太さはラインとのバランスを考えて選びましょう。
シマノ エクスセンス サイレントアサシン XM 22g
天候や活性によって選ぶルアーは変わります。シマノのサイレントアサシンは価格と種類、そして品質のバランスに優れた名品です。現地で当日のコンディションと相談しながら適宜付け替えていきましょう。
生半可なタックルでは折られてしまう
そのなかでも特に重要な釣具はタックルです。想定として、メータークラスのシーバスを狙うイメージでタックルを選定していきましょう。以下でおすすめのタックルをご紹介しますので是非とも参考にしてください。
アブガルシア SS プロトタイプ XSBS-942MMH
入門のシーバスタックルでは不安が残りますので9F以上のパワー勝負にも対応できるタックルを選びましょう。リールはベイトよりも飛距離を重視してスピニングがおすすめです。
アブガルシアの上記タックルは価格と性能のバランスがよくオオニベをはじめさまざまな大型の魚との勝負で活躍できます。
タックル選びのポイント
オオニベを狙えるタックル選びで重視すべきポイントは「パワー」と「飛距離」です。ライトショア用のタックルは確かに取り回しに優れていますが、大型のオオニベがルアーに喰いついても手元に引き寄せられるか不安が残ります。
ハイエンドモデルの高価なタックルにこだわる必要はありませんが、オオニベは陸から狙う釣りのターゲットとしては最大級の大物です。決して甘い相手ではないので十分な性能を備えたタックルで勝負に挑みましょう。
まとめ
旬のオオニベを食べてみよう!
オオニベは地域によっては食通の方でも実際に口に運んだ経験がないほどの希少な魚です。ただ、価格自体はそこまで高くなく、釣りの対象魚としても人気があるので、手に入れる機会が実は意外にあったりもします。
皆さんもチャンスを見つけて旬の美味しいオオニベを食べてみましょう!
巨大魚について知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らし~の」には希少な巨大魚に関する情報がオオニベの他にもたくさん掲載しております。以下で特におすすめの面白いまとめ記事をいくつかピックアップしておきましたので興味のある方は是非ご覧ください!
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